「描く」を大切に
本日も快晴の名古屋です。
朝7時半過ぎの、クラブ滝子出口前の様子です。
宿泊者全員(6名)でどこに向かうのかといいますと・・・
たまにしか行けていない、喫茶店でのモーニング(朝食+コーヒー)へ向かうところです。
名古屋の朝はモーニングですからね~
朝食を終え、服薬を済ませ、バイタル測定もそこで行いました。
そうこうしているうちに、自宅から通われている方々も合流です。
喫茶ジェネレーションは、朝からほぼ貸切状態です。
そこから、昼食の食材を購入しにスーパーへ向かう利用者さんがいたりと、皆でどっぷりと過ごさせて頂きました。
しまいには、本日利用日でない近所の登録者さんもたまたま来られ、合流されました。
「このまま過ごして、ランチも食べたらいいのでは?」
と切り出してみましたが、さすがにそこまではもたなかったようです(笑)
和式トイレしかないので、クラブへ戻る必要がありますし、お風呂介助もあったりしますしね。
いっその事、車椅子トイレと風呂を用意してもらえたら、ほんとに1日そこで過ごしてしまいそうですね☆
帰りには公園で寄り道。
園児たちと交流してクラブへ戻りました。
色々な仕掛けで、生活の中に豊かさをプラスしたいものです。
仕事は大変ですが、時にはワクワク感も大切にしたいですね☆
今日のモーニングの仕掛け人は、駒木根さんです。
「喫茶でモーニング」という感覚が薄れていたので、一本とられた感じですね。
そのままではなんか悔しいので、喫茶行く方とフロアに残る方半々ではなく「全員で行こう」と切り出して、切り替えしをしてみました。(笑)
今日の事は、たまたま思いついたのではないと思います。
普段から「こんな事」や「あんな事」を描き続けているのだと思うのです。
描けないものは実現しません
描かないものも実現しません
普段から「描く」事を大切にしたいものですね。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
その頃、クラブ多喜子のフロアは・・・
滝子名物? もぬけの空リビングです。
わざと申し送りをしないで、出勤スタッフを待つ事にしました。
そしてそこ出勤してきた宮松さん、藤田君は一瞬 ???? ・・・
きっと不思議な感覚ですよね(笑)
「主体性」を導きだすアプローチ④
・ご自身にとって必要な事柄を絡める
自分の事でさえ「大変」「しんどい」「めんどくさい」といった事はよくありますよね。
他人の事や、他人の分も含めてなんて、更にやりたくないものです。
まずは「自分に関係のある事・物」の場面を作り出し、活用していく事がいいのではないでしょうか。
「自分が食べられる分だけ(御飯)茶碗によそおって下さいね」
「自分のおかずを持っていって下さいね」
「(食材の買出しに絡めて)○○さんの好きな○○でも買いにいきませんか?」
「歯磨き粉が少なくなってきましたね。買いにいきませんか?」
「髪が伸びてきましたね。どうされますか?」
「洗濯物乾いていますので、取り込んで部屋に持っていってもいいですよ」
等々、自分自身に関係のあるものを絡めると、心は動きやすいのだと思います。
そしてその時の動きに絡めて、共有の物・事とか、他者の物・事も一緒にやってしまう流れができるといいと思うのです。
あの手この手で「やろう」その先に「やりたい」を導き出したいものです。
関連記事 5月24日の「あの手この手」もよかったら参照して下さいね。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
めったに自ら発語されない、クラブ滝子利用者さんの「習字したい・・」にスタッフが即対応したところ・・
「とても書けるような状態ではないのでは?」と、勝手に思い込んでいた自分に反省です。
先入観持たず、即呼応する事って大事ですね☆
素晴らしい!
グループホームってどんなとこ?
(とっさに撮影したので画像が悪くてすみません)
本日民法のTVで、「介護施設の種類(入所系)」についての番組が放映されていました。
我が、グループホームの説明はどんな紹介かのかと見ていると・・・
対象は「認知症の患者」
それに対応するのは「専門のスタッフ」
目指すものとして「共同生活を通じて進行を遅らせる」
と放映・案内されていました。
自分の所や、皆さんの所、大丈夫なのでしょうか?
地域住民・身内の方々は、どんどん知っていかれます。
まず「認知症」の事をが分かっているかどうか。
そして「認知症という状態の方」に対応できるかどうか。
更に「共同生活」が成り立つようなアプローチででき、成果を出せているのか。
どうでしょうか?
今一度、自分の施設を含め、職員間で確認していかなくてはいけないと思うのです。
グループホームの職員は、「それ」ができるプロの職員という事で、対価としての給与を頂き、それで生かさせて頂いている訳ですので。
でも、「できていない」「怪しい」所があっても大丈夫。
運営を続け、給料をもらい続けるのであれば、「それ」を意識して努力していけばいいのですから。
国民・家族の期待に応えるために。
皆で繋がり、情報交換し、互いに学びあいながら頑張っていきましょうよ☆
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
本日誕生日の方がみえたので、自炊をやめ出前でお祝いをする事にしました。
選択肢は・・・カツ、釜飯、すし、ファーストフード、カレー、和食 などなど
選ぶのが楽しいのか、苦労なのか分かりませんが。笑
「おめでとうございます!!」
「主体性」を導きだすアプローチ③
・選択肢を多く
主体性は、自分の意志で判断していく事で、本人に「決定権」がある事が大切なのだと思うのです。
決定権を行使できる簡単な場面は、「選択肢」がある時です。
ご自身で決定や動作があまりできない方でも選択肢は大切です。
朝のひとコマでその場面を考えると・・
「朝7時ですよ。起きられますか?もう少し寝られますか?」
「今日の服はどれを着られますか?(最低2種類以上の服を用意する)」
「部屋にいますか?リビングに行かれますか?」
「布団は上げますか?しいておきますか?」←方言ですかね?笑
「洗面行って顔洗いますか?トイレが先の方がいいですか?」
そんな感じで、1日の始まりから選択肢の連続を演出し、利用者さんに決め続けて頂く事の連続の中で、「ああ、自分が決めていいんだ、決めれるんだ」とご本人の意思を大切に汲んでいく事を大切にしたいものですね。
「さあおきましょう」「服はこれを着ましょう」「朝ごはんはこれです」等々、施設や職員の決定事項だらけの1日だと、利用者の意思が表出できなくなり、「受動的に生かされる姿」になってしまいます。
残念ながらスタッフ側の都合で進めてしまう事もありますが、時間のゆるす限り、機会あるごとにアプローチしていけたらいいですね。
日々の中で、色々な決定権を行使できる場面作りを心がるのが、その先の主体性を引き出すための、基本的なアプローチの一つなのだと思います。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
ビール、オロナミンC・・
飲みたい時に飲みたいものを飲む!
いい表情ですね☆
「介護」から「生きること支援へ」
「波の女」の封筒に書かれているキャッチフレーズです。
現在の大多数の介護サービスは、施設の中で利用者・入居者の生活をほぼ完結させています。
生きていく上で必要なものを、ほとんど施設の中に持ち込み、呼び込んでいる事が多いと思います。
その限られた空間の施設の中で、親切・丁寧に関わり、様々なレクリエーションを提供したり、「必要以上」にして差し上げる事の連続の中で、どちらかと言えば目の前の方々を「生かしている」現状があります。
そんな現在の介護の概念を変え、枠を広げ、本来の「人の生き方」を追求するために作られたのが「波の女」です。
「そんな事ない!頑張っています!」という事業所も間違いなくありますが、どこにあるか分かりにくい社会ですので、そんな事業所は声を上げ、繋がり、波紋を広げていきたいですね☆
先日行われた「就職博」で、上記のような説明を繰り返ししている中で、自分自身の振り返り・反省の機会となりました。
「自分の事は自分でできるように」
例えば、何を食べたいか考え、その食材を買いに行き、調理して食べ、後片付けを行い、周りが汚れたら掃除をしたり、洗濯物を干したりたたんだり・・そんな暮らしの基本を整える。
「互いに助け合っていけるように」
狭い空間の中で他人同士がいるので、「共に生きていく」「共に過ごす」ための活動や人間関係調整を行う。
「社会と繋がれるように」
自分が生きていく上で必要なものはほとんど「外」にあります。
外から中に職員や業者が持ち込んでいくより、中から外へ調達しに出たり、利用しに行ったりする事を応援する。
そんな「人として生きる姿」に向かい、有する能力に応じて支援していかねばと改めて考えさせられました。
目指すは「自分達自身が生きている側」に、入居者・利用者を近づけたいものです。
「生かされる」から「自分の力を使って生きる」と体感・実感できるのが「生活」
それを引っ張り出す、応援するという、従来の「介護」から枠を広げた支援を心がけ、追求したいと思います。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
「あっ・・でも、自転車外出の支援はちょっと・・・・」
と限界点もあるのも事実です。(笑)
「縁」
本日は、学卒者・転職者との「縁」を頂く就職博でした。
(波の女ブースと、和田健二さん)
他の業界と混合で行うと、この業界の話を聞きにくる方の来場者数は少ない~
とはいえ、健闘の「14名」の方々と「ご縁」をきました。
本当にありがたい事です。
承諾して頂けたので、何名かの学生さんの「後姿」と、説明をしているフリの私こと「井」と、めったに登場しない「社長」とのショットをご覧下さい。
それにしても、よ~しゃべってしまいました。
それも「熱く」! 笑
相手の話を聞く事を尊重したいはずなのに、気がつけばしゃべり続ける自分は、ほとんど病気?なのかもしれませんね。笑
本日話できた方々は、とても素敵な方ばかりで、有意義な時間を過ごす事ができました。
ありがとうございました。
「波の女って・・・海の関係とか、あまさんの仕事かと思いました」笑
といった話もして頂けました。
この素敵な「ご縁」が、未来に繋がっていくといいですね。
明日はどんな方々とお会いできるか楽しみです♪
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
あ~喉が少しい痛いし、声が変になっています。。。
明日、声でるかな(笑)
「介護の質」はどうなるのか・・(後)
(前回の続き)
別の視点で考えてみます。
「15万人の待機をなくす=入れる施設を作る」
これを単純計算すると、100人の特養を1500ヶ所作る事になります。
それに伴う職員を、1施設50人と仮定すると、75000人の雇用が必要になります。
確かにお金と人が動く事で、景気的にはいいように思えるのですが、そう簡単な話ではありません。
主に特養を作れるのは「地方公共団体」や「社会福祉法人」等です。
そこに求人がかかると、「株式会社」等の施設の職員採用が更に厳しくなる可能性があります。
大手のチェーン企業ならまだしも、小さな株式会社と大きな社会福祉法人の求人が同時に出ていると、求職者の目がいくのはどちらなのでしょうか。
就職フェア等にブースを設置して、来場者の動きをみてみると7:3、8:2くらいで社会福祉法人の方に人が動いていると感じています。(個人的主観です)
そういった意味で、小さな民間企業の介護施設の求人が更に厳しくなるような気がするのですが・・
いずれにしても介護全体の人手不足に拍車がかかり、「来るもの拒まず・拒めず」環境も、ますます進む可能性があります。
このような環境の中で、介護の質が逆行してしまうのではないか?と怖くなります。
今、介護現場に必要なものは、「志」を基に「姿勢」や「向上心」を持ち続けられる人材や、それを支え、引っ張り出す職場環境・風土が必要なのではと感じています。
職員の「数」だけでは、介護施設の質は低下してしまいます。
まずは現場の「介護の質」向上を目指し、魅力や意義のある介護現場最前線を、現任者の私達が作り出さねばいけないのだと思います。
そのために、「保護され生かされる姿」から「活き活きとたくましく生きる姿」を、国民に見て頂けるような介護・支援が必要なのではないでしょうか。
国として、「待機者を減らす」「整備にお金を動かす」という表向きだけでなく、そこから広がる色々な波紋や背景を調査、予測した上で「魅力ある職場」「やりがいのある職場」を作り出しやすい環境や条件を整える事も同時に考えて頂きたいものです。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
「介護の質」はどうなるのか・・(前)
「介護離職ゼロ」目指し、特養増設・待機解消へ
安倍首相は、先の自民党総裁選の公約で掲げた「介護離職ゼロ」の実現に向け、特別養護老人ホーム(特養)の大幅な整備に乗り出す方針を固めた。
全面的に介護が必要な入所待機者を、2020年代初めまでに解消することを目標に掲げ、16年度当初予算から特養の整備費用を拡充する。24日の記者会見で、社会保障制度改革の最重要施策として表明する。
首相の記者会見を踏まえ、政府は、少子高齢化や、労働力人口の減少を食い止める策の検討に向け、経済界や労働界などでつくる「国民会議」を創設する。
特養の入所待機者は、13年度で全国に約52万人いる。このうち、身の回りの世話が一人ではできず、自宅で待機している「要介護3」以上の約15万人をゼロにすることを目標とする。
特養を増やす具体策として、政府は、消費増税分を原資とする「地域医療介護総合確保基金」(15年度の介護分で724億円)を財源として活用する。社会保障の財源としては将来、家庭に眠っているタンス預金を掘り起こすことが期待される「無利子非課税国債」の発行が検討される可能性がある。
読売新聞 9月24日(木) 記事より抜粋
最初見出しを読んで、離職ゼロ=職員の待遇や環境改善を図るのか?
と思い、ドキドキして内容を確認したのですが・・・
「家族が介護のために退職するのをなくす=施設に入れるよう整備を進める」
という事で少しがっかりしました。
今の介護業界の進む方向性は、在宅思考を進め、地域密着サービスや地域包括ケアを促進している側面があると思いますが、それと逆行しているようにも思えます。
介護をするために離職する人は10万人程度みえると思います。
その方々を働き続けられるようにとういうのは大切な事です。
しかし、「親を施設に入れれば働き続けられる」という前に、手を打つ事があるのではないでしょうか?
会社へのアンケート調査によると、勤務先で介護の相談ができたり、介護の情報を入手する事がほとんどないというデータがあります。
介護を抱えている社員がいるかどうか把握していない企業が全体の半分近くあるとい
う現状もあります。
介護の悩みや相談は、担当のケアマネや地域包括スタッフだけでなく、会社内においてできる仕組みが必要なのではないでしょうか。
ある程度社員数がある会社は、社内に「介護相談」の窓口・担当者を設置するとか、アドバイスをしてくれる専門職と提携するとか、地域包括職員と連携するとか、介護休暇や介護支援勤務体系の周知や実施を進めるとか、地域の会社と地域の施設が密着し、相互に情報交換や連携できる仕組みを推進する等、いろいろやれそうな事はありそうですが・・
「預かってくれる所を増やす」という視点だけでなく、介護を理解し、支えようとする会社の意識や仕組みを整える必要があると思うのです。
いかがでしょうか?
(長くなったので次回に続きます)
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
「主体性」を導き出すアプローチ②
- 押し付けない、強要しない
利用者の「できる事」が見えてくると、「やらせる」「やらなければいけない」といった、行き過ぎた誤った感覚に陥る可能性があるので注意です。
「○○して下さい」
「○○しないとご飯食べれませんよ」
といった「させる」とか「条件付き」になり、押し付なってしまいがちです。そうなると、動いて能力は発揮できていても、主体性は職員に移り、職員の指示で動く受動的な姿になってしまいます。
最初の内はやる人、やらない人が分かれる(ずっとやらない人もいるとは思います)と思います。
そこであせらない事です。
力加減で勝る職員が押し付けると、断りきれず嫌な思いをされる事もあると思います。
それでも続けていると、職員も利用者も慣れて、押し付けている、押し付けられている感覚が麻痺してしまうかもしれません。
行き過ぎはパワハラであり、虐待と言われてもおかしくないという事を肝に銘じておかなければなりません。
私達のもって行きかたは「そそる」です。
「しようかなぁ」「やってみようかな」を引き出す事を、心がけ、色々なアプローチや仕掛けをする必要があります。
皆さんも「させられる」より「そそる」方がいいと思いませんか?
そんな環境の方が素敵だと思いませんか?
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
「天気がいいから海いきたいね」利用者
「ではいきましょう!」
「○○したい」が即叶うと、主体性が出てきますよね。
「わがまま」と「主体性」の区別がつきにくいのですが・・笑
「見守りシューズ」初活躍
一見、普通の介護シューズですが中敷の下には・・
位置情報の電波を発信する装置が入っています。
毎日20回、30回と外に出続ける方の家族に協力頂き運用を開始しています。
基本的に外に出る時に職員はついていきますが、10秒、20秒遅れて出るだけで見失ってしまう程の歩行能力をお持ちの方なので、早期?即時発見にはとても役立つのではと期待しているアイテムです。
導入して数日たっていますが、本日自分がついている時に行方を見失ってしまいました。
いつも通りに近いルートで街の中を歩かれているものと思い、ウロウロ探していましやが、姿が見えず・・・
そこで早速携帯で検索してみました。
画像は帰りついた後のものですが、その時点で検索をかけると赤い矢印で地図上に表示されます。
それを確認すると、いつもとは異なる方向で表示されました。
「これは行方不明になる可能性が高い!」
という事でそちらの方へ行くと・・・
200か300メートル先を突き進まれているのが見えました。
あとは距離をつめて、行動を見守りながら分析をしながらついていくだけです。
途中で疲れから足取りが悪くなり、転倒の危険性が高まってきたので、横に寄り添い、支えながら施設へ戻ってきました。
現在地がすぐ分かるって素敵ですね。
心置きなく、外出をして頂きたいと思います。
スタッフも必死に走り回りますので(笑)
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治