選ばれるのか・・
「介護施設の選び方」
という番組がやっていました。
どれどれ、フムフム・・・
やっぱりそうですよね。
どういう職員さんがいて、どういう仕事をしているか。
施施の質=職員の質ですから。
「目を合わせるか」「表情が暗くないか」「夜の職員の対応」
確かに重要ですよね。
滝子は・・・まあ大丈夫なのではないかと思います。笑
続いて
定着と情報共有・・・
少し雲行きが怪しくなってきました。汗
更には
部屋、共用部分のチェック・・・
こ、これは・・・汗汗
「乱雑」「清潔感」「異臭」・・・
確かかにこれは、パット見・第一印象でダメですよね。
滝子は「方針」や「見た目」はいいと思うのですが、ここが課題ですね。
言い訳できませんので、意識と工夫にて環境面の向上を目指していかねばと思った番組でした。
「人」+「環境」 そして「方向性」
全て満たしてみけるように励みたいと思います。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
「祭り」
秋晴の好天が続く名古屋。
日中は汗ばむほどの陽気になる事も。
この土日にはあちらこちらで「祭り」が開催されていました。
「生活」を支える滝子でも、グループホームの入居者と小規模の利用者で、地域行事の祭りに参加してきました。
最初は「名古屋まつり」に行けないかと段取りしてたのですが、区内の神社でも屋台が出ているとの情報を得て、急遽変更となりました。
屋台で買い食いしたりして、雰囲気を楽しんだ帰りに異変が・・
帰りにこの祭りのメイン行事?なのでしょうか。
人がどんどん集まり、ごった返しの中移動するハメになってしまいました(汗)
(この中にも何名かの利用者さんが紛れ込んでいます)
その行事は「餅投げ」です。
投げられる餅を手にいれるため、皆「取り合い」です。
その中移動も危険なので、立ち止まるしかないのですが・・
当然「こっちにもちょうだい!」と利用者さんが拾い出す状態に。
(手前の左右は利用者さんです)
結果オーライで、怪我もなく良かったです。
しかしプロの支援職として、「結果オーライ」ではマズイ訳で、情報収集と読みを的確に行わないと事故の基だと反省しつつ祭り会場を後にしました。
皆さんの「楽しかった!」を支えるためにも、気を抜かず外出支援していきたいと思います。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
次の日は休みだったので、自分も地元の祭りに行きました。
その行事の中のパレードで、なんと「ミッキーマウス達」が・・
賛否両論だとは思いますが、やはりディズニーランドから抜け出してほしくないという思いでいっぱいになりました。(笑)
その日の素敵な夕日もついでにどうぞ。
記憶に残る場所
6月末までGH(グループホーム)に入居していたSさん。
事情があり7月~9月は別の所へ行かれていました。
(良かったら、7月1日の関連ブログを見て下さいね)
10月に入りどこかに戻る事になっていたのですが、行政の取り計らいで隣の区のサービス付高齢者住宅へ入る事になっていました。
ところがそれで「良かった良かった」となりませんでした・・・
先日の事ですが、早朝に突然1人でグループホームを訪ねて来られたのです。
そりゃ対応したスタッフは「なんで?どうして?どうしたの?」といったところだったと思います。
職員や馴染みのある入居者さんにとっては「おかえり」「ようこそ」といったところですが、事はそう簡単な事ではありません。
その前の夜からあちらこちらをさまよって、最終的に滝子にたどり着いたようです。
その数日前にも同じような事がありました。
別の日には警察に保護されたりもしています。
どうも、新しい環境に馴染めない・住んでいる場所が覚えられない様子です。
しっかりされているとはいえ、認知症という状態にある方なので、色々と不安や混乱があるのでしょう。
そこを見抜けず、予測できず、1人暮らしに近い環境にした判断はどうだったのでしょうか?
GHに空きがなかったので、滝子に戻るという選択肢はなかったものの、ご本人の状態を良く知っている波の女に相談してもらえれば、もう少しマッチングの良い所を一緒に探せたのかもしれません。
そこを行政に伝えていなかった自分も、行政側も、読みが甘かったのでは?と考えてしまいます。
申し訳ない・・
でもすごいですね~
ご本人は大変なのでしょうが、滝子に駆け込んできてくれる事は、反面嬉しくもあります。
「記憶に残るホーム」なのだと思います。
それは職員が頑張ってきた事の結果でもあるでしょう。
滝子で自分の力を使い、生きてきた「実感」
滝子で他人のために動いた「実感」
滝子で社会と繋がって暮らした「実感」
そんな「実感」を感じれる「体感」がたくさん滝子にはあり、心と体に滝子の記憶がしみついているのだと勝手に想像したりしています。
今の環境に慣れるまでに、もう少し時間がかかるかな。
地域包括支援センター、行政と連絡を取り合い、Sさんにとっていい生活環境を整える手助けができたらと思います。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
凸凹
時々、居室内のタンスの引き出しが・・・
dekoboko
でこぼこ
凸凹
gatagata
がたがた
他の動ける入居者さんが時々さわる事もありますが、おおかた職員さんの後始末不足ですね。
確かに忙しい現場ですし、ご本人さんへの対応が先ですので、そうなるのも分かります。
でも、人の暮らしを応援する仕事ですし、それも家族より信頼されて託されている訳ですので、後始末はしっかりやりたいものですね。
居室の中には時々こんなのも落ちています。
貼る薬の、剥離フィルムでしょうか・・・
オムツのテープゴミがトイレの中に落ちてたりもします。
「後ろを振り向き後始末をすること」
そういえば、子供の頃も大人になってからも、母親によく言われたっけ(笑)
仕事場でそんな事を言えるようになった自分が不思議です。
後ろを振り返り、後始末ができる心のゆとり?丁寧さ?のある職場は、きっと質が高い職場なんだろうな・・
凸凹ガタガタな職場でなく、きちっと振り返り&後始末ができる職場を仲間と目指したいものです。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
ちなみに、自宅では後ろは振り返りません!
やりっぱなし大魔王な自分です。
仕事は仕事
自宅は自宅
でもいいですよね?(笑)
「主体性」を導きだすアプローチ⑤
- 「中途半端」を活用した仕掛け
人は「完成」「終わる」といった「区切り」や「線引き」を大切にしている事が多いと思います。
その「物事をやり終える」といった、体にしみついた当たり前の感覚を利用してみるのもいいのかも知れ
ません。
「やりかけ」「やりっぱなし」「片付いていない」といった、「中途半端」は気になるところですので、そこを活用したりします。
例えば、
・洗濯物を干す・取り込む途中の場面を作る
・タオルを少したたんで、残りはそのまま置いておく
・洗い終わった食器類とふき取りタオルを、机の上において置く
・買ってきた食材を、玄関に置きっぱなしにする
・集めたり、ちりばめたりしたゴミの横に、塵取りやほうき・ゴミ箱を置く
・切りかけの野菜と包丁を、手の届く所において置く
などなど。
認知症という状態にあっても、「気づく」力はしっかり備わっているものです。
その気づきは、「考える」事に繋がり、そして「判断」「行動」へと繋がっていきやすいものです。
その一連の流れへ繋がり、「やり終える」ために、残りの作業を自ら始められるような、「仕掛け」をす
る事もいいのかもしれません。
「そそる」とはニュアンスが異なりますが、ご自身の判断で何らかの作業の続きを行おうとされるのも、主体性の一部なのだと思います。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
街の中の理解者
先日、街の中で「オレンジリング」をしている方を見かけました。
そのような方を見るのはどれくらいになるだろうか・・
1年以上は見ていないような・・・
皆さん、介護関係者以外の市民の方が見かけた事ありますか?
(関係者が身分証明のネームホルダーに付けているのは良くみます)
全国各地、市町村単位で「認知症を知り地域を作る」キャンペーンの一環として、認知症サポーター講座が開催されています。
その講座を受講すると、写真の「オレンジリング」が渡され、「認知症サポーター」となります。
受講した数は、9月末で660万人を達成したそうです。
国民の20人に1人は「認知症」の理解者となっているという事です。
現在の認知症の発症率は、525万人(予測)とも言われていますが、いつのまにかサポーター受講者の数の方が上回っています。
素晴らしい事ですね。
サポーターになられた方は、積極的に「何か」をする必要はありません。
もちろん「何か」をしようと、活動されている方々も大勢みえます。
困ってそうな方や、「おやおや?」といった行動をされている方に出くわしたり、見かけた時に、そっと見守るとか、待つとか、状況によっては手を貸すとか、関係者に連絡する等など、ちょっとした事に力をお貸し頂ければそれでも十分なのだと思います。
ただ不思議なのは、その証である「オレンジリング」を街の中で見る事がほとんどないという事です。
介護関係者が100万人以上は持っていると思いますが、仕事中のみ付けているという方が多いように思います。
「リング」になっているのは「腕に付ける」ための形状です。
もちろんバッグなどに、ひっかけてもらってもいいと思います。
その目的は、「視覚的」に認知症の理解者・支援者があちらこちらにいるという、無言であっても安心感をもたらす「サイン」を出す事になるのだと思います。
国民の20人に1人は持っているはずのオレンジリング。
タンスの中や棚の中やバックの中に埋もれているなら、人目につくような工夫をしてみてはどうかと思います。
皆が目につくような所につけていると、街の中のいたるところで見かける事になると思うのです。
その方々が互いに見かけた時に、無言でも軽い会釈でもしあえたら素敵ですね。
そうなると、社会・地域の中における視覚的なセーフティネットワークとなり、当事者や身内の方々にとっては、安心感のある地域と感じやすくなるのだと思います。
あちらこちらに付けている人がいるのが当たり前になれば、視覚的なオレンジリングの役割はそこで終わるのかも知れないですね。
理解者・支援者が、いたるところにいるという、社会全体の仕組みや空気感が備わる事を目指したいものです。
サポーター養成講座や、サポーターとしての活動について聞いてみたい方がおみえでしたら、各市町村にある「域包括支援センター」に聞いてみてください。
互いにとって素敵な接点になるのではと想像します。
皆で繋がり、住みやすい地域つくりをめざしましょう。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
サポーターとして意識している事や、実際に活動している方は、その事をどんどん社会に発信していって頂けたらと思います。
「波の女HP」へ投稿して頂けたら掲載させて頂きます。
全国の関係者に見て頂きましょう。
ホームページ内「お問い合わせ」からどうぞ。
「描く」を大切に
本日も快晴の名古屋です。
朝7時半過ぎの、クラブ滝子出口前の様子です。
宿泊者全員(6名)でどこに向かうのかといいますと・・・
たまにしか行けていない、喫茶店でのモーニング(朝食+コーヒー)へ向かうところです。
名古屋の朝はモーニングですからね~
朝食を終え、服薬を済ませ、バイタル測定もそこで行いました。
そうこうしているうちに、自宅から通われている方々も合流です。
喫茶ジェネレーションは、朝からほぼ貸切状態です。
そこから、昼食の食材を購入しにスーパーへ向かう利用者さんがいたりと、皆でどっぷりと過ごさせて頂きました。
しまいには、本日利用日でない近所の登録者さんもたまたま来られ、合流されました。
「このまま過ごして、ランチも食べたらいいのでは?」
と切り出してみましたが、さすがにそこまではもたなかったようです(笑)
和式トイレしかないので、クラブへ戻る必要がありますし、お風呂介助もあったりしますしね。
いっその事、車椅子トイレと風呂を用意してもらえたら、ほんとに1日そこで過ごしてしまいそうですね☆
帰りには公園で寄り道。
園児たちと交流してクラブへ戻りました。
色々な仕掛けで、生活の中に豊かさをプラスしたいものです。
仕事は大変ですが、時にはワクワク感も大切にしたいですね☆
今日のモーニングの仕掛け人は、駒木根さんです。
「喫茶でモーニング」という感覚が薄れていたので、一本とられた感じですね。
そのままではなんか悔しいので、喫茶行く方とフロアに残る方半々ではなく「全員で行こう」と切り出して、切り替えしをしてみました。(笑)
今日の事は、たまたま思いついたのではないと思います。
普段から「こんな事」や「あんな事」を描き続けているのだと思うのです。
描けないものは実現しません
描かないものも実現しません
普段から「描く」事を大切にしたいものですね。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
その頃、クラブ多喜子のフロアは・・・
滝子名物? もぬけの空リビングです。
わざと申し送りをしないで、出勤スタッフを待つ事にしました。
そしてそこ出勤してきた宮松さん、藤田君は一瞬 ???? ・・・
きっと不思議な感覚ですよね(笑)
「主体性」を導きだすアプローチ④
・ご自身にとって必要な事柄を絡める
自分の事でさえ「大変」「しんどい」「めんどくさい」といった事はよくありますよね。
他人の事や、他人の分も含めてなんて、更にやりたくないものです。
まずは「自分に関係のある事・物」の場面を作り出し、活用していく事がいいのではないでしょうか。
「自分が食べられる分だけ(御飯)茶碗によそおって下さいね」
「自分のおかずを持っていって下さいね」
「(食材の買出しに絡めて)○○さんの好きな○○でも買いにいきませんか?」
「歯磨き粉が少なくなってきましたね。買いにいきませんか?」
「髪が伸びてきましたね。どうされますか?」
「洗濯物乾いていますので、取り込んで部屋に持っていってもいいですよ」
等々、自分自身に関係のあるものを絡めると、心は動きやすいのだと思います。
そしてその時の動きに絡めて、共有の物・事とか、他者の物・事も一緒にやってしまう流れができるといいと思うのです。
あの手この手で「やろう」その先に「やりたい」を導き出したいものです。
関連記事 5月24日の「あの手この手」もよかったら参照して下さいね。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
めったに自ら発語されない、クラブ滝子利用者さんの「習字したい・・」にスタッフが即対応したところ・・
「とても書けるような状態ではないのでは?」と、勝手に思い込んでいた自分に反省です。
先入観持たず、即呼応する事って大事ですね☆
素晴らしい!
グループホームってどんなとこ?
(とっさに撮影したので画像が悪くてすみません)
本日民法のTVで、「介護施設の種類(入所系)」についての番組が放映されていました。
我が、グループホームの説明はどんな紹介かのかと見ていると・・・
対象は「認知症の患者」
それに対応するのは「専門のスタッフ」
目指すものとして「共同生活を通じて進行を遅らせる」
と放映・案内されていました。
自分の所や、皆さんの所、大丈夫なのでしょうか?
地域住民・身内の方々は、どんどん知っていかれます。
まず「認知症」の事をが分かっているかどうか。
そして「認知症という状態の方」に対応できるかどうか。
更に「共同生活」が成り立つようなアプローチででき、成果を出せているのか。
どうでしょうか?
今一度、自分の施設を含め、職員間で確認していかなくてはいけないと思うのです。
グループホームの職員は、「それ」ができるプロの職員という事で、対価としての給与を頂き、それで生かさせて頂いている訳ですので。
でも、「できていない」「怪しい」所があっても大丈夫。
運営を続け、給料をもらい続けるのであれば、「それ」を意識して努力していけばいいのですから。
国民・家族の期待に応えるために。
皆で繋がり、情報交換し、互いに学びあいながら頑張っていきましょうよ☆
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
本日誕生日の方がみえたので、自炊をやめ出前でお祝いをする事にしました。
選択肢は・・・カツ、釜飯、すし、ファーストフード、カレー、和食 などなど
選ぶのが楽しいのか、苦労なのか分かりませんが。笑
「おめでとうございます!!」
「主体性」を導きだすアプローチ③
・選択肢を多く
主体性は、自分の意志で判断していく事で、本人に「決定権」がある事が大切なのだと思うのです。
決定権を行使できる簡単な場面は、「選択肢」がある時です。
ご自身で決定や動作があまりできない方でも選択肢は大切です。
朝のひとコマでその場面を考えると・・
「朝7時ですよ。起きられますか?もう少し寝られますか?」
「今日の服はどれを着られますか?(最低2種類以上の服を用意する)」
「部屋にいますか?リビングに行かれますか?」
「布団は上げますか?しいておきますか?」←方言ですかね?笑
「洗面行って顔洗いますか?トイレが先の方がいいですか?」
そんな感じで、1日の始まりから選択肢の連続を演出し、利用者さんに決め続けて頂く事の連続の中で、「ああ、自分が決めていいんだ、決めれるんだ」とご本人の意思を大切に汲んでいく事を大切にしたいものですね。
「さあおきましょう」「服はこれを着ましょう」「朝ごはんはこれです」等々、施設や職員の決定事項だらけの1日だと、利用者の意思が表出できなくなり、「受動的に生かされる姿」になってしまいます。
残念ながらスタッフ側の都合で進めてしまう事もありますが、時間のゆるす限り、機会あるごとにアプローチしていけたらいいですね。
日々の中で、色々な決定権を行使できる場面作りを心がるのが、その先の主体性を引き出すための、基本的なアプローチの一つなのだと思います。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
ビール、オロナミンC・・
飲みたい時に飲みたいものを飲む!
いい表情ですね☆