仲間を思い合う

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先日、新しく完成した本社にて勉強会が行われました。

今回の講師は「和田行男」です。

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お題は、

「尊厳が保持されている」と胸を張れることを書き出す

というものでした。

 

介護保険の基本方針にある「尊厳の保持」に絡めた、シンプルにして奥が深い、究極のテーマのひとつですね。

要介護者本人の視点からみると、実際は尊厳の保持があまりできていないこの介護業界。

当然「波の女」においても、できていない事は多くあります。

 

この仕事の特性・仕組みとして、尊厳の保持を100%保障する事は実際できないというのが事実です。

しかしそこで大切なことは、そこに向かって意識し・努力し続ける個人や組織であり続けれるか?

という事だと思うのです。

 

「尊厳」:とうとくおごそかなこと。 気高く犯しがたいこと。

尊い:高い価値を持っていて容易に近づけない

厳か:改まった態度で、近寄りにくい

 

つまり、「他人が踏み込んではいけない心や体の神聖な領域」というようなものでしょうか。

「尊厳の保持」に向かって、考え、悩み、取り組み続けたいものです。

 

 

と、まじめな話はここまで。

勉強会の後には食事会へ移行し、あれやこれやと有意義な時間を過ごしました。

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そして途中で「サプライズ」?笑

少し前に自分の誕生日があったので、そこに絡めて・・

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(ちなみにロウソクの「45」は購入者の間違いです 笑)

 

本当に素敵な仲間達ですね☆。

この連中となら、もっと高みを目指していけるハズです。

ありがとうございます。

 

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

ちなみに、全職員から還暦を迎えた和田さんへの贈り物は・・

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子供の部分を併せ持つ?

子供のまま大人になった? 笑

和田さんにはぴったりと思える、「おもちゃ」です。

2015年10月29日 Category:スタッフ日誌

「一件落着」

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「とんちんかん」の程度が大きい利用者さんと、「しっかり気味?」の利用者さんとの間でよくトラブルがおきます。

 

先日の事です。

「何やってるの!」の声がする方を向くと、椅子に座っている利用者さんの膝の上に、とんちんかん度合いの高い利用者さんが座ろうとしていたのです。

当然仲裁に入り、椅子の方へ案内し、もとの場所に座って頂くのですが、それで一件落着とはなりません。

 一件落着とは「懸案 の事項や課題が解決すること」であり、形だけ整えたり、引き離すだけでは「おもしろくない感情」が残っている訳で、その感情までひっくるめて解決する事が必要だと思うのです。

 

 

しっかり気味の利用者さんはその事をしばらく引きずり、機嫌が悪くなってしまいがちです。

そんな流れの後、皆さんでしたらどうしますか?

 

 

予測力を活かし先回りを心がけていても、一瞬で突発的に「事」が起きてしまいます。

現場にいて感じるのは、「事」が起こった後の「後始末」をしっかりしない場面をよく見かけます。

 

「よくある事」「防げない事」

として、慣れの中でスルーしないようにしたいものです。

 

他者との関係性を築く力も、衰えていきがちな認知症という状態にある方々。

それを分かっている事が大切ですし、分かった上でそこを「補う」という視点や行動が大切なのだと思うのです。

 

 

先ほどの質問の回答一例です・・

自分が座られそうになっていた方の膝の上に、「座るフリ」「少し座ってみる」をしてみました。

そして「いい感触ですね!」

とボケてみたのです。

その一言で負の感情は逆転し、笑いが起こり一件落着となりました。

 

「事」が起こり、その場を整えたようにみえても、「負の感情」が残っている場合、その収拾の方法の一つに、「笑い」「心地よさ」というたぐいの感情を上に乗っけるという手があります。

「負の感情が残ったまま放置しておかない」という事です。

注視されているとんちんかん度の高い方から、自分の方に「矛先をどう向けるか」という視点やアプローチも大切です。

 

「事」が起こると、その場には「負の感情」が飛び交います。

そのまま手立てを行わず、ほかっておけば、その感情が積み重なり、より関係性が崩れていきます。

 

「人と人を繋いでいく」のも私達の仕事です。

「能力に応じて」手立てを打つのが私達の役目なのですから。

色々工夫して、場にあった対応力を向上してみませんか?

 

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

本日はリーダー研修の担当講義を行う日でした。

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与えられた講義の目的は果たせたのでしょうか!?

「一件落着」とはいえませんが、

自分の気持ち的には「一件終了」で次に進めそうです。笑

素敵な受講生の方々と、有意義な時間を過ごせて良かったです♪

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素敵な☆グループワークの資料もたくさんできました。

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2015年10月27日 Category:スタッフ日誌

民生委員さん

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本日の6時15分くらいの、尾張地区の朝日です。

空気が入れ替わり、風が強く冷たくなった今日の朝です。

 

 

さて、本日の朝の小規模多機能 クラブ滝子の利用者さんのお宅に訪問している時に+お迎え時に「ピンポン」と誰か来訪された方がありました。

 

「民生委員です~ 様子を見に来ました」とのこと。

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地域の身近な相談相手である民生委員さん。

皆さんご存知ですか?

みなさんの地区にも担当される方がいらっしゃります。

入居型の介護施設で働いていると、あまり接点はないかも知れませんが、在宅系の介護サービスさんだと、利用者の自宅地域の担当者との接点がある事があるかも知れませんね。

 

ちなみに「民生委員」は、民生委員法に基づいて厚生労働大臣から委嘱された非常勤の地方公務員さんの事です。

社会福祉の増進のために、地域住民の立場から生活や福祉全般に関する相談・援助活動を行っており、創設90年以上の歴史を持つ制度です。

また、全ての民生委員は児童福祉法によって「児童委員」も兼ねており、妊娠中の心配ごとや子育ての不安に関する様々な相談に応じたり、支援をしています。

 

核家族化が進み、地域社会のつながりが薄くなっている今日、子育てや介護の悩みを抱える人や、障害のある方・高齢者などが孤立し、必要な支援を受けられないケースがあります。

そこで、民生委員・児童委員が地域住民の身近な相談相手となり、支援を必要とする住民と行政や専門機関をつなぐパイプ役を務めます。

 

とあります。

繋がりを持っておくと、色々役にたったり安心できたりする事もあります。

愚痴だって聞いてくれますので、苦しい時は気持ちのレスパイトになったりします。

地区の担当が分からない時は、区長、町長等の地区の代表者さんに聞くか、役所でも教えてもらえます。

一度チェックを!

 

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

バランス力が衰えてきている利用者さんが、床のゴミを拾おうとされました。

能力の見極めをしながら、必要に応じて手助けしようと構えていると・・・

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頭を壁にくっつけ、バランスをとられていました。

お見事!

2015年10月25日 Category:スタッフ日誌

「主体性」を導きだすアプローチ⑥

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  • できないフリ

 

 利用者からみると、色々な生活行為を判断力や行動力のある職員が「やってよ」「やるべきでしょ」となるのは当然です。

そこを無理強いして「やらせて」しまうのは、自立支援でも主体性を導き出すでもなく、状況によっては虐待ぽっくなってしまう可能性があるので注意が必要です。

 

さて、よく起こりがちなこの構図をどのように突破するといいのでしょうか。

例えばですが、あえて「知らないフリ」「できないフリ」「とぼけてみる」といった言動を示してみてはどうでしょうか。

 

それを食事作りの場面で活用すると、「これどうやってやるのですか?」「こうですか?」と言いながら、わざと下手な切り方をしてみると、利用者は見かねて「貸して。こうやるのよ」と立ち居地が逆転します。

そしてそれを継続的にする事で「役に立てる自分」「やれる自分」の体感が繰り返され、その先にやるのが当たり前となり、「主体性」に繋がっていくのではと思うのです。

 

「利用者の世話をする職員」の構図から「職員の世話をする利用者」への転換ですね。

「できないフリ」「知らないフリ」を演じる事により、職員の立ち居地、存在感を、利用者と同等か下になるように振舞って、利用者の能力を引っ張り出してみてはいかがでしょうか。

 

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

ちなみに本日は、私の○○回目の誕生日です。

これに関しては「知らないフリ」をする必要はありませんよ(笑)

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2015年10月23日 Category:スタッフ日誌

選ばれるのか・・

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「介護施設の選び方」

という番組がやっていました。

 

どれどれ、フムフム・・・

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やっぱりそうですよね。

どういう職員さんがいて、どういう仕事をしているか。

施施の質=職員の質ですから。

 

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「目を合わせるか」「表情が暗くないか」「夜の職員の対応」

確かに重要ですよね。

滝子は・・・まあ大丈夫なのではないかと思います。笑

 

続いて

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定着と情報共有・・・

少し雲行きが怪しくなってきました。汗

 

 更には

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部屋、共用部分のチェック・・・

こ、これは・・・汗汗

 

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「乱雑」「清潔感」「異臭」・・・

確かかにこれは、パット見・第一印象でダメですよね。

滝子は「方針」や「見た目」はいいと思うのですが、ここが課題ですね。

言い訳できませんので、意識と工夫にて環境面の向上を目指していかねばと思った番組でした。

 

「人」+「環境」 そして「方向性」

全て満たしてみけるように励みたいと思います。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

2015年10月21日 Category:スタッフ日誌

「祭り」

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秋晴の好天が続く名古屋。

日中は汗ばむほどの陽気になる事も。

 

この土日にはあちらこちらで「祭り」が開催されていました。

「生活」を支える滝子でも、グループホームの入居者と小規模の利用者で、地域行事の祭りに参加してきました。

最初は「名古屋まつり」に行けないかと段取りしてたのですが、区内の神社でも屋台が出ているとの情報を得て、急遽変更となりました。

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屋台で買い食いしたりして、雰囲気を楽しんだ帰りに異変が・・

帰りにこの祭りのメイン行事?なのでしょうか。

人がどんどん集まり、ごった返しの中移動するハメになってしまいました(汗)

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(この中にも何名かの利用者さんが紛れ込んでいます)

 

その行事は「餅投げ」です。

投げられる餅を手にいれるため、皆「取り合い」です。

その中移動も危険なので、立ち止まるしかないのですが・・

当然「こっちにもちょうだい!」と利用者さんが拾い出す状態に。

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(手前の左右は利用者さんです)

 

結果オーライで、怪我もなく良かったです。

しかしプロの支援職として、「結果オーライ」ではマズイ訳で、情報収集と読みを的確に行わないと事故の基だと反省しつつ祭り会場を後にしました。

皆さんの「楽しかった!」を支えるためにも、気を抜かず外出支援していきたいと思います。

 

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

 

次の日は休みだったので、自分も地元の祭りに行きました。

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その行事の中のパレードで、なんと「ミッキーマウス達」が・・

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賛否両論だとは思いますが、やはりディズニーランドから抜け出してほしくないという思いでいっぱいになりました。(笑)

その日の素敵な夕日もついでにどうぞ。

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2015年10月19日 Category:スタッフ日誌

記憶に残る場所

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6月末までGH(グループホーム)に入居していたSさん。

事情があり7月~9月は別の所へ行かれていました。

(良かったら、7月1日の関連ブログを見て下さいね)

 

10月に入りどこかに戻る事になっていたのですが、行政の取り計らいで隣の区のサービス付高齢者住宅へ入る事になっていました。

ところがそれで「良かった良かった」となりませんでした・・・

 

先日の事ですが、早朝に突然1人でグループホームを訪ねて来られたのです。

そりゃ対応したスタッフは「なんで?どうして?どうしたの?」といったところだったと思います。

職員や馴染みのある入居者さんにとっては「おかえり」「ようこそ」といったところですが、事はそう簡単な事ではありません。

 

その前の夜からあちらこちらをさまよって、最終的に滝子にたどり着いたようです。

その数日前にも同じような事がありました。

別の日には警察に保護されたりもしています。

 

 どうも、新しい環境に馴染めない・住んでいる場所が覚えられない様子です。

しっかりされているとはいえ、認知症という状態にある方なので、色々と不安や混乱があるのでしょう。

そこを見抜けず、予測できず、1人暮らしに近い環境にした判断はどうだったのでしょうか?

 

GHに空きがなかったので、滝子に戻るという選択肢はなかったものの、ご本人の状態を良く知っている波の女に相談してもらえれば、もう少しマッチングの良い所を一緒に探せたのかもしれません。

そこを行政に伝えていなかった自分も、行政側も、読みが甘かったのでは?と考えてしまいます。

申し訳ない・・

 

でもすごいですね~

ご本人は大変なのでしょうが、滝子に駆け込んできてくれる事は、反面嬉しくもあります。

「記憶に残るホーム」なのだと思います。

それは職員が頑張ってきた事の結果でもあるでしょう。

 

滝子で自分の力を使い、生きてきた「実感」

滝子で他人のために動いた「実感」

滝子で社会と繋がって暮らした「実感」

そんな「実感」を感じれる「体感」がたくさん滝子にはあり、心と体に滝子の記憶がしみついているのだと勝手に想像したりしています。

 

今の環境に慣れるまでに、もう少し時間がかかるかな。

地域包括支援センター、行政と連絡を取り合い、Sさんにとっていい生活環境を整える手助けができたらと思います。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

2015年10月17日 Category:スタッフ日誌

凸凹

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時々、居室内のタンスの引き出しが・・・

 

dekoboko

でこぼこ

凸凹

gatagata

がたがた

 

他の動ける入居者さんが時々さわる事もありますが、おおかた職員さんの後始末不足ですね。

 

 

確かに忙しい現場ですし、ご本人さんへの対応が先ですので、そうなるのも分かります。

でも、人の暮らしを応援する仕事ですし、それも家族より信頼されて託されている訳ですので、後始末はしっかりやりたいものですね。

 

居室の中には時々こんなのも落ちています。

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貼る薬の、剥離フィルムでしょうか・・・

オムツのテープゴミがトイレの中に落ちてたりもします。

 

「後ろを振り向き後始末をすること」

そういえば、子供の頃も大人になってからも、母親によく言われたっけ(笑)

仕事場でそんな事を言えるようになった自分が不思議です。

 

後ろを振り返り、後始末ができる心のゆとり?丁寧さ?のある職場は、きっと質が高い職場なんだろうな・・

 

凸凹ガタガタな職場でなく、きちっと振り返り&後始末ができる職場を仲間と目指したいものです。

 

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

ちなみに、自宅では後ろは振り返りません!

やりっぱなし大魔王な自分です。

仕事は仕事

自宅は自宅

でもいいですよね?(笑)

 

2015年10月15日 Category:スタッフ日誌

「主体性」を導きだすアプローチ⑤

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  • 「中途半端」を活用した仕掛け

 

 人は「完成」「終わる」といった「区切り」や「線引き」を大切にしている事が多いと思います。

 その「物事をやり終える」といった、体にしみついた当たり前の感覚を利用してみるのもいいのかも知れ

 ません。

 

「やりかけ」「やりっぱなし」「片付いていない」といった、「中途半端」は気になるところですので、そこを活用したりします。

 

 例えば、

 ・洗濯物を干す・取り込む途中の場面を作る

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取り込み前

 

 ・タオルを少したたんで、残りはそのまま置いておく

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 ・洗い終わった食器類とふき取りタオルを、机の上において置く

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 ・買ってきた食材を、玄関に置きっぱなしにする

買い物 運ぶ前

 

 ・集めたり、ちりばめたりしたゴミの横に、塵取りやほうき・ゴミ箱を置く

ほうきと濡れ新聞放置

 

 ・切りかけの野菜と包丁を、手の届く所において置く

 などなど。

 

 認知症という状態にあっても、「気づく」力はしっかり備わっているものです。

 その気づきは、「考える」事に繋がり、そして「判断」「行動」へと繋がっていきやすいものです。

 その一連の流れへ繋がり、「やり終える」ために、残りの作業を自ら始められるような、「仕掛け」をす

 る事もいいのかもしれません。

 

 「そそる」とはニュアンスが異なりますが、ご自身の判断で何らかの作業の続きを行おうとされるのも、主体性の一部なのだと思います。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

2015年10月13日 Category:スタッフ日誌

街の中の理解者

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先日、街の中で「オレンジリング」をしている方を見かけました。

そのような方を見るのはどれくらいになるだろうか・・

1年以上は見ていないような・・・

皆さん、介護関係者以外の市民の方が見かけた事ありますか?

(関係者が身分証明のネームホルダーに付けているのは良くみます)

 

全国各地、市町村単位で「認知症を知り地域を作る」キャンペーンの一環として、認知症サポーター講座が開催されています。

その講座を受講すると、写真の「オレンジリング」が渡され、「認知症サポーター」となります。

 

受講した数は、9月末で660万人を達成したそうです。

国民の20人に1人は「認知症」の理解者となっているという事です。

現在の認知症の発症率は、525万人(予測)とも言われていますが、いつのまにかサポーター受講者の数の方が上回っています。

素晴らしい事ですね。

 

サポーターになられた方は、積極的に「何か」をする必要はありません。

もちろん「何か」をしようと、活動されている方々も大勢みえます。

 

困ってそうな方や、「おやおや?」といった行動をされている方に出くわしたり、見かけた時に、そっと見守るとか、待つとか、状況によっては手を貸すとか、関係者に連絡する等など、ちょっとした事に力をお貸し頂ければそれでも十分なのだと思います。

 

ただ不思議なのは、その証である「オレンジリング」を街の中で見る事がほとんどないという事です。

介護関係者が100万人以上は持っていると思いますが、仕事中のみ付けているという方が多いように思います。

 

「リング」になっているのは「腕に付ける」ための形状です。

もちろんバッグなどに、ひっかけてもらってもいいと思います。

その目的は、「視覚的」に認知症の理解者・支援者があちらこちらにいるという、無言であっても安心感をもたらす「サイン」を出す事になるのだと思います。

 

国民の20人に1人は持っているはずのオレンジリング。

タンスの中や棚の中やバックの中に埋もれているなら、人目につくような工夫をしてみてはどうかと思います。

皆が目につくような所につけていると、街の中のいたるところで見かける事になると思うのです。

その方々が互いに見かけた時に、無言でも軽い会釈でもしあえたら素敵ですね。

そうなると、社会・地域の中における視覚的なセーフティネットワークとなり、当事者や身内の方々にとっては、安心感のある地域と感じやすくなるのだと思います。

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あちらこちらに付けている人がいるのが当たり前になれば、視覚的なオレンジリングの役割はそこで終わるのかも知れないですね。

理解者・支援者が、いたるところにいるという、社会全体の仕組みや空気感が備わる事を目指したいものです。

 

サポーター養成講座や、サポーターとしての活動について聞いてみたい方がおみえでしたら、各市町村にある「域包括支援センター」に聞いてみてください。

互いにとって素敵な接点になるのではと想像します。

皆で繋がり、住みやすい地域つくりをめざしましょう。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

サポーターとして意識している事や、実際に活動している方は、その事をどんどん社会に発信していって頂けたらと思います。

「波の女HP」へ投稿して頂けたら掲載させて頂きます。

全国の関係者に見て頂きましょう。

ホームページ内「お問い合わせ」からどうぞ。

2015年10月11日 Category:スタッフ日誌