不本意×不本意

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昨日、グループホームのNさんの採血を行いました。

 

認知症という状態に加え、高い身体能力をお持ちの方です。

 

「嫌な事は嫌!」

というスタイルは、3年を過ぎても変わりません。

「何かされるのは嫌」という事で、普段の血圧測定すらほとんどできない状態で、「採血」なんてとんでもない状況です。

 

しかし色々な状態や状況があり、採血を行って体の中の状態を把握する必要がでてきたので、今回は強行させて頂く事にしました。

結果として、2分程男性職員3名で体を固定させなんとか採血できました。

 

 本人さんも不本意ながら、こちらも押さえつけるのは不本意です。

「不本意×不本意」の状況ですが、この先の体調管理に必要な事で、後々本人さんに不利益にならぬよう仕方なしにさせて頂きました。

 

申し訳ありません Nさん

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でも、むさっくるしいかもしれませんが、男に囲まれて、痛み以外ではいい状況だったのかも知れません。

表情からご想像下さいませ。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

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天気が良くなると、布団や洗濯物だらけの滝子通一丁目福祉施設です。

 

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そんな好天の中、いつもと違うルートで一人歩きされる方にそっと付いていきました。

きままに街の中を歩く姿って素敵ですね☆

 

 

2015年09月19日 Category:スタッフ日誌

「主体性」を導きだすアプローチ①

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「主体性」を考える①~③のような視点や意識を整えたら、いざ実践です。

 

最終的に、そこのフロアの中に、「自分達の事(少なくとも自分の事)は自分達でやる」のが当たり前という空気感といいますか、風が吹き出すと素敵ですね。

主体的に動くのが継続的になり、動かれる人数は増えてくると、相乗効果でその流れは加速していくのだと思います。

「皆がやっているから自分も・・」人は流される生き物ですから。IMG_0687

 

では実践するにあたり大切にしたい事や、アプローチ方法の一例を何回かに分けUPさせて頂きます。

 

①関係性を基に進める

主体的な行動を引き出すにはそれなりの「仕掛け」や気持ちを引き出す「そそる」等のアプローチが必要になってきますが、それらを引き出すには、職員と相手との関係性が影響してきます。

 

嫌な人から何を言われても、そそられないものです。

「あんたがそういうならやってみようかね・・」というあたりが入り口となってきます。

まずは、「あなたの味方で、あなたの力にならせて頂きたいです」といった態度で接する事を大切にしていきたいですね。

 

経験値が高い方は、瞬時に主体性を導き出せるアプローチができる方もいるとは思いますが、自分を含め普通?一般?の介護職の方は、ある程度信頼関係やなじみの関係ができた上で、アプローチできるといいのではと思います。

 

日頃からの関係性を大切にしましょうね。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

2015年09月17日 Category:スタッフ日誌

「老人?」の日

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本日9月15日は「老人の日」です。

知ってますか?

 

毎日出勤時エンジンをかけると、車のナビゲーションが「今日は○○の日です」と教えてくれて自分は知りました。笑

「ん? 敬老の日は来週にあるけど、どう違うのか?」と疑問に思い調べてみました。

 

9月15日…………老人福祉法で定める「老人の日」
9月15日〜21日…老人福祉法で定める「老人週間」
9月第3月曜日 …祝日法で定める「敬老の日」
となっていました。



「老人の日」、「老人週間」の目的は、「国民の間に広く老人の福祉についての関心と理解を深めるとともに、老人に対し自らの生活の向上に努める意欲を促すため、老人の日及び老人週間を設ける」とされています。


「敬老の日」は、「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」とされています。

 

結構、趣旨が異なる日なんですね。
ちなみに 9月15日という日付には何の由来もないそうです。

 

そもそも「老人」とは何で、何歳からを指すのでしょうか?

老人福祉法では、老人の定義はないようですが、具体的な施策対象は65歳以上を原則としているそうです。

少しイメージ良く「高齢者」と表現される事もあると思います。

ちなみに国連では60歳以上、世界保健機関(WHO)では65歳以上を高齢者としていますが、いつから位置づけたのか知っていますか?

 

それは、1956年!!

約60年以上も前の話です。

当時の日本人の平均寿命は66歳!!

そりゃ65歳は「老人」「高齢者」でOKだった時代だと思います。

 

今の日本の平均年齢は、男性が80.50歳、女性が86.83歳!!!(2014 年7月現在 簡易生命表より)

 

65歳で「老人」「高齢者」なんてとんでもない時代だと思うのですが・・

これを機に、日本における「老人」「高齢者」の定義を考えていきませんか?

 

65歳なんてまだまだ現役。

「老人」なんて当人も思わない、周りも認めない、まだまだ現役で役割を持ち、社会参加をする「上位の人生経験者」として活躍して頂きたいと思います。

 

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

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昨日は「和田行男」による、施設内勉強会が開催されました。

なんとも贅沢で貴重な時間ですね。

手前から2番目の方は、クラブ滝子の利用者さんです。

最初から最期まで参加されていました。

まだまだ現役!!(笑)

 

本日のグループホームの会議でも・・

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会議参加 皆勤賞に拍手!!☆

2015年09月15日 Category:スタッフ日誌

「主体性」を考える③

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「家族へ説明・同意」

 

利用者さんへの支援・介護は、事業所単独で行っているものではありません。

本人・家族の意向を踏まえたケアプランも絡んでいます。

更に、事業所の今までの方向性や理念・方針との関係もあります。

 

今までは親切丁寧に、手取り足取り「して差し上げる介護」をしておきながら、明日から「主体性は大切だ!」「自分の事は自分で」と方向転換を図ると、本人も家族も大混乱してしまうかもしれません。

 

特に事業所理念やパンフレットに「安心・安全を第一」等と明記している場合、慎重さが必要になります。

主体性を引っ張り出すという事は、リスクを想定して減らす努力や仕組みをもってしても、完全無欠で安心・安全を守れるものではないという「覚悟」を事業所も家族も持つ必要があると思うのです。

 

そうでなければ、その先にある「障害を抱えても人として生きる姿」を引き出すのは難しいのではないでしょうか。

 

ですので、施設見学時や説明時に「主体性」を引き出すアプローチに絡めて、メリットやデメリット、リスクの話をしておき、契約時に念押しをするくらいの周到さが必要になるのではと思います。

 「聞いていた話と違う!」等々の家族とのトラブルは、互いにとても無駄な時間・エネルギー消費となってしまいます。

 

家族はケアをする仲間の側にいて頂くのが一番ですね。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

2015年09月13日 Category:スタッフ日誌

街のサポーター

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 「ロト6買ってくるわ」

 

小規模多機能・クラブ滝子の利用者さんが突然出て行かれました。

最近利用開始された方で、今までも何度か1人で買いに行かれています。

その都度こそっと付いて行ったりしています。

 

「夢を買うんだ」

確かにそれは素敵な事です。

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自宅の部屋にも、大切に本が置かれていました。

 

しかし、生活費を遣い込んでしまうと現実の暮らしが難しくなります。

認知症という状態にあるので、そこは専門職の出番です。

 

我慢させすぎない、しかし行き過ぎないように

 

今回は先回りして、宝くじ売り場のおばちゃんにお願いしてみました。

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「このあと来るおじいちゃんに、今日は1000円以上受付できませんと言って頂けないでしょうか・・」

 

「・・難しいけどやってみるね。私の親はすごい認知症で苦労したから」

と快く承諾していただけました。

ありがたい事です。

 

結果、売り場手前にある食品コーナーで、夕食の食材を買っているうちに気が変わったのか、忘れたのか、一人で社会活動できた満足感からか、そのままクラブで戻っていかれました。

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売り場のおばちゃんに「またお願いね!」と伝えると、「いつでもどうぞ!」と応えてくれました。

 

街の中のサポーターがこうして増えていくのは嬉しいことですね☆

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

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国政調査のインターネット回答簡単にできて良かったです。

国民の義務ですから、皆さんも回答しましょうね。

2015年09月11日 Category:スタッフ日誌

「ズレ」

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他のグループホームのスタッフより質問がありました。

「90歳を超えるお婆さんが記憶の中で若い頃に戻り、死んでいるご主人は生き返り、自分の親も生きている事になっているのですが、他のスタッフは現実・事実(ご主人は死んでいますよ等)を伝え、かえって不安にさせてしまっています。どう思いますか?」

 

どう思いますかと言われても・・・

ブログを読まれている皆さんはどう思われますか?

 

認知症対応型共同生活介護(グループホーム)で働く職員さん。

認知症に対応する組織・自分作りはできていますか?

対応するという事は、特徴、特性、原因等々を知っていなくてはいけません。

そしてそれに対応できるスキルが備わっていく必要がありますよね。

 

認知症の特徴のひとつは、脳が壊れることによって起きる「環境不適応」状態になる事があるという事です。

そのご本人からみた「環境」というのが、ホームの作りや物などの「物的環境」もそうですし、私達職員も「人的環境」となります。

 

脳が病気になり、記憶や見当、判断等が正しくできなくなり、私たち職員側の「現実」とズレが起きてきます。

実際は「雨」でもご本人にとっては「晴れ」

実際は「9月」でも、ご本人にとっては「4月」

実際は「夕方」でも、ご本人にとっては「朝」

実際は「職員」でも、hご本人にとっては「孫」

実際は・・・きりがないほど、色々なズレが起きてきます。

 

ズレが大きくなると、不安で落ち着かなくなります。

ズレが小さくなると、少し安心感が出てくる可能性はあります。

 

その「ズレ」を感じる・感じにくいは、職員の立ち振る舞いにかかっています。

職員が一生懸命、職員側の事実を伝えようとすれば、ご本人はズレを感じるでしょう。

 

病気によって脳が壊れ、その症状として「ズレ」が起きています。

脳の修復ができれば、「ズレ」もなくなっていくかもしれません。

しかし今の医学では、修復はとても難しい状態です。

その直りにくい難病とも言える難しい状態の方に、「ズレを治してよ」と無理難題をふっかけているようなものです。

 

「ズレ」が治しにくいので、「お金を払うので、助けてください」とホームに来られている方に、「お金はもらいますが、対応の仕方は分かりません」といっているようなものですよね。

 

「もうご主人は死んでしまってますよ。あなたももう90歳ですよ」なんて伝えるのが、認知症対応型サービスの専門職の受け答えでいいのでしょうか?

 

治したくても治らず、苦しんでいるご本人の世界に、専門職の私達が飛び込み・合わせ、「ズレ」をあまり感じにくいように、アプローチしたいものです。

 

 滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

 

 

 

2015年09月09日 Category:スタッフ日誌

家宅侵入

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本日朝、クラブ滝子利用の独居の方をお迎えに行ったのですが、いつもは取り込んでいる新聞がそのままです。

嫌な予感がします・・

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鍵を開けてもらうために玄関前で電話をかけてみると・・

「頭フラフラでベッドから動けない・・」との事。

いつもの事であるので、少し時間を置いて再チャレンジしてみました。

 

ところが変わらず。

「歩かなくてもいいから、這って玄関まで来て下さい」等々色々な方法で30分以上試行錯誤してみたものの中に入れず。

合鍵で鍵を開けれても、中のロックがあり入る事ができません。

 

どうしたものか・・・

 

ベランダ側は、雨上がりで濡れた木々や葉っぱが生い茂っていて進入困難にみえます。

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しばらくアプローチしてみたものの、動けないようなので、困難なんて言っている場合ではなくなってきました。

「やるか・・」

過去に2,3回他のスタッフが乗り越えていますが、自分もその時がやってきたようです。

傍からみると、怪しい「家宅侵入者」ですね。

 

くもの巣、群がる蚊、濡れた葉っぱに苦戦しながらも、なんとか乗り越えベッドサイドの窓に到達しました。

ところがその窓の鍵を開けるのに更に10分。

なかなかまいります(笑)

 

もっと切迫している状況だったら、救急車や警察呼をぶか、ガラスを割ってでも押し入るとこですが、そこまでの状況ではないので、いろいろやってみるしかないですね。

 

結局その後はかついで車に乗って頂き、かかりつけの医院に行き、状態把握と点滴をしてもらいクラブ滝子へ。

 

体調が優れないようなので、自宅に戻るのではなく、泊まりサービスを利用して体調管理する必要があると判断しました。

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あっという間に2時間を費やしてしまいました。

 

いつもいつもこんな事がある訳ではありませんが、何かあった時に臨機応変にその方にとって必要なサポートや環境設定できる小規模多機能・クラブ滝子は、やはり在宅サービスの切り札といえるのではと、現場からは声を大にして言わせて頂きたいと思います。(笑)

 

現場は大変ですが、必要であればなんでもかんでも行う事業所って大切ですよね。

応援よろしくお願い致します。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

 

バタバタしている最中、施設より電話が。

「イタチみたいな生き物が、施設駐車場で弱っている」との事。

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前回に続きまた野生動物です・・

ほおってはおけないので、ダンボールに入れ、水分補給、アイスノンで暑さ対策施し、施設職員の知り合いが動物病院へ連れて行きました。

もう何でも来いですね!笑

 

 

2015年09月07日 Category:スタッフ日誌

ないないない

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独居の利用者さんの自宅で見つけたメモです。

 

あれがない

さがしてもない

これもない・・

 

どれほどの時間を費やしたのか。

どれほどの不安を抱えていたのか。

どんな思いで書かれたのか。

 

家から通われている方は、利用中に過ごされている姿だけでなく、見えない所でどのような思いで過ごされているのか、知って考えて対処していかなければいけませんよね。

 

自宅での暮らしを、少しでも長く支えれるようにとあれこれ段取りすると、結果、自宅で暮らす1人の時間・期間が長くなり、混乱や不安を募らせ、進行のスピードが速まってしまうのかも知れません。

 

かといって、早目に認知症対応型であるグループホーム等に入居され、1人の不安な時間を多少解消できたとしても、引っ越す事や他人と暮らす事、自宅を離れる等々のストレスがかかります。

 

どっちもどっちですね。

本人、家族の思いを受け止めながら、先の見通しも伝え、どう対応していくのか、どんなサービスを使うといいのか等、予測しながら、一緒に考えていくしかないですね。

 

メモを見ていると、支えきれないやるせなさや、力足らずだなぁと思ってしまいます。

でも、一生懸命考え・感じ、関わっていきたいと思います。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

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カモメの様子が変な感じだったので側に寄ってみました。

羽に怪我をして飛べないようです。

捕まえれそうなので、なんとか助けれないかと「野鳥の会」へ聞いてみました。

「野生なので、何もしないで下さい」と。

これまた力足らずな自分を感じてしまった一コマでした。

トホホ。。

 

 

 

 

2015年09月05日 Category:スタッフ日誌

「主体性」を考える②

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    「方向性を職員間で共有・合意」

「主体性」は大切!と気づき、すぐに取り組もう!!

という思いや行動力は大切だと思います。

しかし色々段取りを踏まないと、後々やっかいな事になってしまう可能性があります。

例えば、利用者さんの行動範囲が広がった結果、怪我をされ、家族から「なんでそんな事させたのですか?」とクレームが入った。等の事は起こる可能性があるます。

 

そのような事にならないように、やるべき事がいくつかあると思います。

まずは、法人・会社としての方向性(理念等)とのマッチングを行う必要があるという事です。

 

当然、経営者や管理者等が「主体性」について理解し、推進する中心、もしくは承認していなければなりません。

スタッフ個人の思いやフロア単位で取り組むと、事故が発生した時に、責任の所在が個人のスタッフ等にいってしまうかも知れません。

 

現場スタッフからの情報発信や問題提起で構いませんので、施設全体の動きと連動できるようにしたいものです。

そして、正しい介護のあり方を追求し、目の前の要介護の方々の生きる姿を変えていけたら素敵ですね。

 

主体性を導き出すアプローチは、一個人スタッフがいいと思って実行できる事もありますが、組織全体の理解の基ですすめ、皆で同じ方向に向かい、力を合わせ、チームワークを発揮する必要があります。

そのために皆で勉強会や意見交換会、会議等を開催し、合意の基で取り組みを始めたいものです。

 

その会合時に、確認・予測しておく事があります。

それは、取り組みが進むと、色々な負担が増える事です。

そして職員は振り回されていくという事です。

その時に個人やチームで仕事の方向性が揃っていないと、愚痴や不平不満が増えるばかりです。

「してさしあげる」間は、施設や職員都合による、生活やケアの組み立てが中心で、利用者は受身的な方が多いと思います。

それはある意味職員にとっては都合のいいものです。

 

しかし、利用者が主体的に「話されたり」「行動」され、それを応援しようとすると、職員側の予定通りにいかない事が増えてきます。

 

それが「主体性を支える醍醐味」と捉える事ができるかどうかです。

「振り回されるという事は、主体性を大切にしている証拠」

 

それが当然で、大切な事という感覚を職員が持てないと、「大変だ」「人出が足りない」と、愚痴や不平不満が増える事になってしまうかもしれません。

 

そのような事にならないように、予め皆で学び、合意の基で取り組む必要があります。

 

主体性を引き出すという事は、必然的に職員に負荷がかかります。

なぜ、主体性は大切なのか? どうすれば主体性を引っ張り出せるのか?

組織の方針の基で、職員間で情報共有や合意し、チームとしてアプローチする事が大切です。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

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掃除の流れを作ると、自ら動き始める男性利用者さん達。

最近利用開始となった方々です。

クラブ滝子がおもしろくなってきますよ!

2015年09月03日 Category:スタッフ日誌

「主体性」を考える①

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時々介護関係者から「主体性をどうしたら引き出せるか?」等の質問を頂きます。

何回かに分けて「主体性」について考えてみたいと思います。

お付き合い下さいませ。

 

「主体性」とは・・自分の意志・判断で行動しようとする 態度。

 

 主体性を引き出していくためには、様々な面からアプローチしなければならないと思います。

今回は、「主体性を正しく捉える」といった事について考えてみます。

 

最初に、「人」は「主体的な生き物」であるという事を再認識する必要があります。

自分が生きていくために必要な事を、自分の力を使って生きているという事です。

シンプルに表現すると、人は「生かされる」ではなく「生きていく」生き物という事です。

私達自身が、そうやって生きているという事を念頭に置いておく必要があります。

 

本来そのような生き物である私達「人」は、最期までその姿を保ちたいと誰もが思っています。

ところが、加齢や病気が基で脳や体に不具合が起こってくると、自分の事が自分で行うのが難しくなっていきます。

そして、要介護状態になり、私達の力を必要として目に前に来られるのです。

 

そこで私達がする仕事は、「生かしていく」ではなく、「生きていく」という事を、私達専門職がくっつく事により取り戻したり、維持したり、追求していく事だと思うのです。

 

私達介護業界は、困った人、できない人と捉え、何でもしてあげる事で「生かしていく」事をしてきた歴史があります。

 

しかし時代は変わりました。

「有する能力に応じる」「自立した日常生活を営む」事を目指して、できる事を活用し、「できる自分」を繰り返し体感しながら、「自分の力で生きている」と感じて頂けるように導いていく事を追求する時代です。

皆さんはどう思われるでしょうか?

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井真治

 

 

 

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送迎の途中で豪雨に遭遇。

天候不安定な日々が続きますね。

「こんだけ降ると気持ちいいね~(利用者)」

今年の夏は、早々終わったみたいですね。

 

 

2015年09月01日 Category:スタッフ日誌