壮行会&さよならは言わない
早いものでもう7月ですね。
最近は梅雨の時期であまり良い天気が続いていませんが、皆様はどのようにお過ごしでしょうか?いつも波の女ブログを読んで頂き、ありがとうございます。
皆様、お久しぶりです。GH1階職員の山本です。
初めての方、よろしくお願い致します。
さて、つい先日の事です。
ブログにも載せられていましたが、1階入居者S様が訳あってお勤めに出ることになり、6月末で退居となりました。
その退居される前日の夜に、2階入居者S様と3人で串屋へお酒を飲みに行きました。
串屋に到着して早速お酒を注文されたS様。
到着された頃はあまり話されなかったのですが、お酒を飲み続けていくうちに職員や2階入居者S様にたくさん話されていました。
話が止まりませんでした。
私自身、お酒は飲まないので、お酒の力って凄いなと感じました。
お二人供、ご自分で飲みたいお酒を注文されたり、食べたいつまみを注文されたりしていました。「ご自分の事はご自分で」ですね。
お酒を飲んで、つまみを食べて、タバコを吸って、と楽しい時間を過ごさせて頂きました。
そんな中、壮行会と名は打っていましたが、私はS様に退居される事について一言も言えませんでした。
楽しい時間の中、退居される事についてはS様には何も言えませんでしたし、私自身、寂しくなる気持ちでいっぱいでしたので、伝える事が出来ませんでした。
一言も言えませんでしたが、S様にとっては短い時間ではありましたが、最後の晩餐を楽しく過ごされていたので、それはそれで良かったのかなと思いました。
関わりを持たせて頂き、感謝致します。
施設環境整備にも参加されて頂き、感謝致します。
また、お会いできる日を楽しみにしています。
S様、これからもお元気で。
今までありがとうございました。
グループホーム滝子通一丁目福祉施設 1階 山本浩市
職員通信
滝子では、「職員通信」という情報伝達の仕組みがあります。
定期ではなく随時ですが、社長、役員、施設長、副施設長から職員さんへの情報やメッセージを必要に応じて発信しるものです。
ご存知の通り、なかなか会議等直接伝達の時間がとりにくい交代勤務ですので、このようなペーパーを利用した情報伝達・共有の機会も大切にしたいところです。
という事で、9日に出した最新号?の内容をそのままコピーしてみました。
ちょっとボリュームありますが・・
「言葉づかい見直しましょう・意識しましょう」
お疲れ様です。
先日のニュースです。ある特養で、職員による入居者への言葉の暴力に対し、ご家族が裁判を起こし、賠償命令が出たとの事。
改めて職員による言葉の暴力(虐待)がないかどうか、皆さん自問自答、互いにチェックしていきましょう。
対等ではなく、力加減の異なる者の間(上下、あるなし、強弱、職員と利用者等々)のやりとりで「それはむごいでしょ」と思える事、見える事は全て虐待といってもいいでしょう。
■虐待は「小さな事件」から始まっていく
〇普段の何気ない言葉や態度が「虐待の眼」となります。普段の自分はどうですか?
〇入居者・利用者に対して自分の素の感情を出してしまうのは、プロとしてどうなのか?
〇気づいたら自分の感情が表に出てしまう。好きな人、嫌いな人を作り区別していませんか?
〇決められた「呼び名」以外の名前を使っていないか? 仕事中もプライベートも一緒です。
職員間で話す時に「あだ名」「呼び捨て」「ちゃんづけ」で呼ぶのは区別差別、虐待の基です。
目の前の方々は、どんな状態になっていたとしても「人」であり、国民である事に変わりはなく、人としての価値を否定されるものでも侵害されるものでもない事を決して忘れてはなりません。
私達の目の前にいる方々は、自分の能力で「それはおかしい」とか「人権侵害だ」と私達を訴えることが難しく、人としての尊厳を奪われ人権を侵害される、人としての価値を否定されるリスクが高い人たちである事を忘れてはいけません。
私達は「人が生きる」事を支える「プロ」です。
本人の前だけ「丁寧」な対応をするフリをしておいた、影で「あんにゃろが・・」では既に区別差別が始まっています。
それでは「人」を支える事にはないりませんし、相手もそんな自分の心模様を敏感・直感で察知して、「プロ」としての立ち振る舞いは、仕事中だけでなく、普段から自分の中に「支援者として正しい姿勢、価値観」を持てるかどうかと繋がっています。
改めて自問自答し、皆で考えていきましょう。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
「ナンパ」のその後
先日突然電話がかかってきました。
「初めて電話します。冬くらいに声をかけてもらい、名刺をもらったので電話しました」と。
だいぶ前に地域のスーパーに入居者さんと買い物に行った時に声をかけたのだと・・思います。
あまり覚えていませんが・・笑
聞くと、「最近引きこもりがちで、近所の施設で何かする事ないかと思って」とのことでした。
「手伝ってほしい事たくさんあるのでいつでも来て下さい」と伝えた後に、やっぱり顔合わせて話せにゃと思い、休憩時間に臨時OJTでついていた1階職員の土屋さんと共に突撃訪問してきました。
お会いすると、確かに昔お会いした事あるような・・・
地域の後期高齢者の方で要支援1の女性でした。
地域の教室やデイサービスにも行ってみたけど、友人もできないし合わなかったそうです。
それで最近は行動範囲も狭くなり引きこもりがちになり、不安を感じる中でこれではいけない!
と思い連絡をしてくれたそうです。
施設までの地図を渡し、あれこれと情報交換し、「またお会いしましょう」と握手して帰る際、振り向くと、同行スタッフの土屋がその方とハグしていました。笑
なかなかやるね~♪
その後、地域包括に情報をお伝えしたところ、「アプローチ方法がなかなかなくて・・」との事でしたので、定期的に関わっていこうかと思います。
*5月28日の関連記事もよろしかったらご覧下さい。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
人が交差する場所
滝子の3階の事務所は施設のメイン事務所兼、小規模多機能・クラブ滝子の事務所です。
出勤簿がおいてあるので、出退勤の際にも皆が寄る事になっています。
社長のデスクもあります。
お客さんが来られたり、相談事、会議等も全部ここで行います。
あれもこれも兼ねる狭い事務所です。
でも、常に職員や色々な人が交差する場所で賑やかな場所であります。
職員の様子や関係が良くみてとれたりします。
出入りが多いので散らかりやすい場所でもあります。
職員はあまり掃除をしないので、社長がよく掃除をされています。
職員さん・・・自分達でやりませんか?笑
職員の休憩場所、食事場所も兼ねています。
更に、小規模多機能・クラブ滝子の利用者さんもフリーパスです。
しょっちゅう、利用者さんが出入りされ、書類等をごそごそとされています。
写真のように、のんびり食べていると・・・
持っていかれます。笑
食べられてしまう時もあります。
でも大丈夫です。
たいていは、おっとり菅原君の時がほとんどなので。
入居者さんも見極める能力があるということでしょう。
色々な人が交差、共存する事務所ってステキだと思いませんか?
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
「成果」
左右のお2人の入居者さんの後ろ姿に「ピン」ときた方は「波の女通」ですね。
仲良くランデブーしている訳ではありません。笑
「たまたま」波長が合ったのか、同じコースを同じタイミングで歩かれている写真です。
自分は後ろから「ストーカーケア」をしていた時の場面です。
3年前に放映された、「和田行男」が登場したNHKプロフェッショナル。
その中で、結構存在感をだしていたお2人です。
その映像の中で行方不明になり捜索・発見された林さん。
外出途中で行方不明、転倒し救急搬送された野村さん。
入居当時から外へ外へと、社会の中、地域の中で「生きる姿」を見せて頂いたお二人。
あれから3年が過ぎました。
認知症の進行や身体能力の低下はあるものの、その姿は健在です。
去年歩いていた方が、今も歩いている。
今歩いている方が、来年も歩いている。
それが私達の仕事の「成果」なのだと思います。
職員並びに地域の方々へ感謝です。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
限りある時間。
少しでもこのような姿を見れるように仕事をしたいものです。
私達の仕事
先日、市場へ買い物へ行った時の風景です。
入居者さんが買い物リストを手に、商品を探していると思いきや・・
お店の方がリストを手に「野菜は入ったからあとは卵ね」と動き回られていました。笑
ご本人からお願いしたのか・・
お店の方が気をきかせたのか・・
社会全体の認知症という状態にある方の受け入れはありがたい事です。
「代わりにやってあげる」は、その場限りの事であれば特に問題はありません。
自立支援や認知症介護などを勉強していない一般の方は「してあげる」は当然の事です。
しかし私達は、少なくとも「能力」の維持を目指す立場です。
せっかくの能力発揮所、能力の見極め所だけに「もったいない」と思ってしまいます。
できれば買い物リストを手に、自分で商品を選ぶ機会を目指したいところですが、「スーパー」と違い、「市場」ですので、人と人の触れ合いの中で起こる「互助」の結果なのかもしれません。
それはそれで大切な事です。
とすればご本人が「リストを読み上げる」機会くらいは確保できるように店員さんにお願いするのが、私たちの「仕事」なのかも知れませんね。
ご本人さんが「買い物」失業しないように、職員から本人へのアプローチだけではなく、本人に関わる社会の中の方々へのアプローチも意識していきたいものです。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
見てはいませんが、ご自身で買い物リストを渡してたとすると・・
「要領がいい」のも、その方の「能力」なのかも知れませんね。
それはそれで大切にしたいものです。
しばしの別れ
玄関前の花壇の設置。
庭の草取り。
廊下や事務所の掃除。
主体的に施設環境整備に参加されていた1階入居者Sさん。
訳あってお勤めに出ることになり、6月末退居されました。
前日の夜には壮行会と名打って、串屋へお酒を飲みに行かれました。
その時に様子は、担当スタッフからでも報告させて頂きたいと思います。
施設からの出発時は、当然皆で見送りさせて頂きました。
こんな別れもあるんですね。
人それぞれの人生。
少しでもご一緒させて頂き光栄です。
また、お会いできる機会があると思うので、その時を楽しみにしていますね。
Sさん 今までありがとうございました。
これからもお元気で☆
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
見送りに間に合わず、このリアクション。
ユニークなスタッフが多い滝子です。笑
歩かれる苦悩、歩けない苦悩
最近、外に出て行こうとしないんです
どうしちゃったんでしょうか
そう言ってくれるリーダーと職員で
本当によかったと思える
もちろん四六時中外に出て行かれることに
苦悩がないわけではない
歩けなくなってくれたらどれほど楽か
と思ったことだってあるだろう
でも本当に歩かなくなった時に出てきた思いや言葉が
よかった!ではなく
どうしちゃったんでしょう
そんな滝子通一丁目福祉施設だからこそ
自分の親を委ねたい
と言ってきてくれる方々がいて
そんな滝子通一丁目福祉施設だからこそ
自分の仕事の追求の場としたい
と言ってきてくれる方々がいて
そんな滝子通一丁目福祉施設だからこそ
自分のこととして受け止めてくださる
地域の住民のみなさんがいる
最近見なくなったけど
あのおばあちゃん
大丈夫?
散々地域住民の皆さんに
ご迷惑をおかけしている自分たちであるが
人が歩けなくなることを素直に心配してくれる住民の皆さんに囲まれて
本当に嬉しく、ありがたいと思う
取締役 和田行男
「マイナス」を「プラス」に
雨が降りしきる先日の午後のことです。
職員が付ききれず、一人歩きをされた入居者さんが、自転車を押して帰ってこられました。
時折、近所の色々なところに置いてある自転車を持って帰ってこられます。
毎回、関係機関に電話したり警察に電話して、持ち主と連絡をとり、返しに行っています。
「気にしてないよ。いつも買い物に行く姿見てるから事情はよく分かるしね」
「私だっていつ認知症になるか分からないし、お互い様だから」
と笑顔で対応して頂けました。
近隣の方々は、日ごろから職員やお年寄りの姿を良く見ているものです。
毎回ですが、その姿を見ている方は同じような心温まるコメントを返して頂けます。
基本は、良い交流で関係が広がる事が望ましいのだと思います。
しかし、時にはマイナスな出来事も対応次第では、より意味のあるプラスに転じる事があります。
その要素の一つになる、地域の中での日ごろの立ち振る舞いは、とても重要という事ですね。
「どこかでいつかは繋がっていく」
そんな事を念頭に置きながら、積極的にこちら側から挨拶や気遣いをしていきたいものです。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
「地域の防犯パトロール中に自分が盗難?に巻きこまれるとは・・・」
持ち主の方が笑われていました。
できることの輝き
3年前に利用開始されたAさん。
徐々に認知症が進行し、今は色んなことが出来なくなってきました。
3年前は『家に帰りますから!』と言い、施設から出て一日中外を歩かれたり、実際に帰宅されることが続きました。
職員が一丸となって、本人にとって『クラブ滝子にいる意味』『楽しみ』など取り組んできたことを、ふ~っと思い出しました。
あれから3年、要介護度5になったて、まだできる部分の可能性を探ってます。
食事することが自力では難しくなり、大半の部分に介助を要します。
箸を使って食べることが難しい→スプーンを使う→道具よりも手づかみで食される時がある→周囲からの視線に配慮し手づかみでも食べれる工夫→手づかみも難しくなってきた→どんな時なら食べれるか→食べ始めみかんやフルーツなら食べれるみたい→食前にフルーツや野菜を摂ってリズムをつける→フォークに食べ物を刺して手に握って頂くと口まで運べ食べることができる などなど
食事介助をしながらも、その中でも自力でできることを探っています。(職員の探りがハンパ無いんですよ!)
普段は歩く時は必ず職員が手引きをしますし、車椅子も使用します。
テーブルに椅子を差し込むとなかなか行動に移すことはできません。
前方に障害物がなければ、ごく稀ではありますが、何か気になる時にはご自分で歩かれる時がとてつもなく輝やいてステキにうつります。
転倒と隣り合わせなのは間違いありませんが、やっぱり自分の意思で行動に移されようと心と身体が動くことって大切です。
そのために、安易に移動手段を車いすのみにせず、歩行介助を続けていること、五感を感じて頂けるように接することなど
私達の支援一つ一つが、影響を与えてしまう責任のあるものですし、職員1人ではなくチームで捉えて取り組んでいるからこそです。
Aさんの輝き=職員の輝き かな。
滝子通1丁目福祉施設 副施設長 佐藤恵美子





























