認知症対応型情報発信カフェ・・①

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「井さん。ちょっと心配な方(認知症の症状あり)が来てるんだけど、どうしたらいいかな?」

昨日の朝、近所の喫茶店から連絡が入りました。

 

とりあえず施設を抜け出しその方の基へ。

身なりは一見しっかりしてそうに見えましたが、話をしていると短期記憶障害が結構あります。

それでも喫茶店に通い、自宅に戻れるし、好きなパチンコにも行けている状態です。

 

しかしこの国で生きていく上で、欠かせないものがあと僅か・・・

「お金」ですね。

 

現金500円ちょっと。

更に「通帳がない」「印鑑がない」「どうすればいいか分からない」・・

 

これでは生きていくことに必要な「食」の獲得が難しくなるのが日本の現状です。

さて、どうしたものか・・

 

分かるのは氏名、生年月日と自宅の場所。

持っているのは携帯電話と500円ちょっと。

 

昨日は祝日。 役所も支援センターも休み。

身内や知り合いも分からず。

皆さんならどうされますか?

 

各地でオレンジカフェが展開されている中、地域に密着しているほんもののカフェの存在もありがたいものですね。

いつも、職員・入居者・利用者がお世話になっております。

昭和区高辻交差点近く。

認知症対応型情報発信カフェ?「ジェネレーション」さんです。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

 

2014年11月04日 Category:スタッフ日誌

散歩のストーカー

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お久しぶりです。

グループホーム滝子通一丁目 1階 舟橋です。

 

ある日の昼下がり、Aさんが「ちょっと散歩行ってくる」と散歩へ行かれました。

職員がべったり付き添っての散歩よりも、「ストーカーケア」を実施することにし、行方を見守りました。

 

交差点があるたび、右に曲がったり、左に曲がったり…。

見失うリスクが高くなるので、Aさんに感づかれないよう必死に後ろからストーカーをしました。

 そんな私を見て、道行く方から2度見されたり…なんか本当に悪いことしている人みたいと若干焦ることも・・・。

 

だが、そんなこと思ってる暇はない!!

このようなときに限って、Aさんの歩行ペースは案外早かったのだ。

 

そんなこんなしているうちに、施設近隣まで戻り、いつも通る買物のルートに入ったので先回りをし、玄関の掃除をしながらAさんの帰りを待ちました。

 

帰ってきたAさん、掃除してる僕に向かって「なに掃除しとんの」と笑っておりました。

 

Aさん、良い散歩でしたか?

いつでも自由に散歩へ行き続けて下さいね。

 

グループホーム滝子通一丁目 1階リーダー 舟橋 琢磨

2014年10月31日 Category:スタッフ日誌

『今』を生きる

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ご飯を食べるため、調理をする

お出かけするため、お洒落をする

寝るため、寝間着に着替える等

先のことを見据えて、今やることを判断し行動することは日常生活の場面で数多くあることではないでしょうか。

 

しかしながら、認知症等により、先のことを想定したり、記憶に留めておくことが難しい人にとって、先を見据えて計画的・効率的に行動することは難しくなってくるといえます。

その点でいえば、職員の方が先を読み行動できることの方が多いはずです。

そこのギャップを理解し、いかに利用者・入居者に沿えるかが我々の仕事の基本的なところではないでしょうか。

 

例えば、職員側の観点から「こうしてほしい・今はここに留まっていてほしい」と利用者・入居者に願う場面は少なからずあると思います。

そのようなタイトな場面において、「〇〇して下さい」「ここで座っていて下さい」と、一方的に支持する・ただただじっとさせるのは、「職員のペースについてこない=この利用者又は入居者は何もできない」という意識が少なからず働いてはいないでしょうか。

できることを我々専門職が模索し、それを「やりたい・やってみよう」と思う本人の気持ちがきっかけとして行動できるように努めることが重要なことだと感じます。

 

先のことが分からなくても、記憶に留めることができなくても、今この瞬間を積み重ねて生きていることには変わりありません。

大事なのは、入居者・利用者が今をどう生きたいのかといった視点ではないでしょうか。

「今何がしたいのか・今何を考えているのか・今すべきことは何か・今抱いている感情」等、見極めが難しくともあの手この手で探り、追求することが支援に求められることだと思います。

 

小規模多機能・クラブ滝子  後藤 欣大

 

 天気の良い日、屋上にて 

2014年10月29日 Category:スタッフ日誌

秋の防災訓練

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いつも弊社HPをご覧頂き、誠にありがとうございます。

「お知らせ」の記事をUPしていますので、そちらもご覧下さいませ。

 

さて、本日は避難誘導の総合訓練(通報、避難、消化訓練)を行いました。

人命を守るために、災害に備える事は、私達の大切な仕事の一部です。

 

 

とは言っても、慣れない非常階段を使っての避難はなかなか困難なものです。

訓練なので、無理できないですしね。

 

今回は近隣住民の方々も訓練に参加されました。

夜間に緊急事態が発生し施設外に避難となると、夜勤者+遅れてくる応援スタッフだけではなかなか厳しい状況になることが想定できます。 もちろん自前でなんとかする事を前提としていますが。

その時に近隣住民の方々の力をお借りすることができたら、どれほど助かることでしょう。

 

実際、参加された住民の方が「お互い様だからね」「協力し合う事が大切よ」と言って頂け、とても心強くありがたく思いました。

その気持ちに応えるために「助けて下さい」だけではなく、地域の中で何かが起こったら駆けつけたいと思っています。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

2014年10月27日 Category:スタッフ日誌

勉強会

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先日、滝子通一丁目福祉施設で行われた職員勉強会の様子です

テーマは介護職向けの医学、特に高齢者に多い疾病の復習と対応等でした。

講師は、当法人と「災害支援法人ネットワーク」などを通じて交流している医療法人社団聖仁会戸谷医院院長です。(赤いTシャツ姿の方です)

 


とてもわかりやすい説明、またとてもフランクな方なので、日ごろ職員が何気なく感じている疑問をぶつけやすく、「そうかー」と落とし込みやすい勉強会となりました。

介護職員にとって、やはり医師の方って・・・ね。どちらからかは別として、壁を感じやすい時、ありませんか? でも、そんなこと感じさせない方です。

 

ところで、上の写真に写っている後頭部の方は・・・

 

小規模多機能型居宅介護利用者のAさんです。

ぴんと背筋を伸ばし背もたれない椅子に座っておられます。

 

熱心に資料を読みこんでいらしたと思ったら、ふとこの部屋を出て行かれ、次に戻られた時には眼鏡をかけていらっしゃいました。

 

☆資料を読もう・読みたい→ちょっと見にくいかな?→しっかり読めるように→眼鏡がいるぞ→眼鏡を取ってこよう→眼鏡があるのは、あの部屋→席を立って→部屋に行って→眼鏡を見つけ→眼鏡をかけ→さっきの部屋に戻るぞ→この部屋だ→入ろう→ここに座ろう→着席→さて、と・・・☆

 

「自分の意思を行動に移す」

 

日ごろはいろいろな事、物、人に興味があり過ぎて「一連のながれ」を通してやり遂げられることが割と少ない方ですが、この時はよほど勉強会に興味があったのでしょうね。集中が途切れず、ご自分の意思を行動に移し、そしてやり遂げてくださいました!!

 

勉強会はもちろん大きな学びだったのですが、このAさんの姿がすごく印象に残った日でした (^^)

 


こういったことを目にできた時、人は最期まで可能性を持っていると実感できるこの仕事の醍醐味を感じます

 

 

 

㈱波の女 代表取締役 加藤 千恵

 

2014年10月25日 Category:スタッフ日誌

記念日

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先月訪れた八重山の海

 

先週見かけた夕方の空

 

本日開催させて頂いた、今年度第4回目の運営推進会議の場面

 

生きていると素敵な風景、場面、人、出来事にめぐり合う。

生きているって素晴らしい。

 

今日は、自分の誕生記念日。

自分の努力もありますが、大半は自分を取りまく人々のおかげで今日を迎えれているのだと思います。

 

 

また、自分をこの世に送り出して頂いた両親に感謝すべき日でもあります。

既に他界している両親に感謝しに墓参りに行かねば。

 

限りある時間の中で、その1日1日を大切にしたいものです。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

2014年10月23日 Category:スタッフ日誌

地域住民との関係構築支援

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素敵な手作りアクセサリーですね。

 

買い物先の休憩所で、地域の住民さんとご一緒する事が時々あります。

本日も、その交流の場面がありました。

(左上3人は地域住民さんです)

入居者さんから「お茶菓子をどうぞ」とおすそ分けをされると、「私からはこれをどうぞ」とアクセサリーを皆さんに頂けました。

 

「また元気に会いましょう」「お互いがんばろうね」

なんとなくの顔見知りから、関係性が一歩前進ですね。

 

こんな関係を作る支援も私たちの仕事です。

 

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

18日に続き、翌日も名古屋祭りに行きました。

夜には笑って終われたのですが、グダグダのバタバタだったそうな。

写真を撮ることさえ忘れるほど。

予測力、調整力、企画力、準備段取り、情報収集能力・・・

認知症という状態にある方々の外出支援は難易度が結構高いものです。

夜に猛反省会を行ったそうですが、まだまだ半ばですね。。。

 

2014年10月21日 Category:スタッフ日誌

格別な外出

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本日(18日)は名古屋祭り初日。

晴天の名古屋。

 

山車揃え&行進があるということで、見に行ってきました。

 

目の前を通り過ぎる山車を見て、拍手や歓声、そして涙。

 

以前お住まいであった地区の山車と、それを引く方から入居者に声がかかりました。

心に響いたのでしょうね。

 

その方の人生の一コマを想像させて頂けた場面でした。

馴染みの土地、行事、人、物・・

 

そこに絡めた外出っていいですね。

さて明日は英傑行列に繰り出しますか。。。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

今日も買い物に向かう「婆さん”ズ」行進です。

 

 

 

 

 

 

 

2014年10月19日 Category:スタッフ日誌

「初心」

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 皆様、初めまして、私は、9月22日に「波の女」に入社しました永田純と申します。

 

 

私の「波の女」の出会いは、NHKプロフェッショナルを見て知りました。

市場で買い物をしている様子、食事作りや掃除をしている様子をみて、活き活きとした姿をみて、当たり前の事が当たり前に出来る事が素晴らしい事だとあらためて思い直しました。

 

また、放送中に一つの発見が、テレビで登場した施設長、何処かで見た事ある方のような?あれ?ここで、勤務されているとは正直驚きました。

(多分、私が一方的に覚えているだけで、施設長は覚えておられないかも知れませんが)。

 

 それから、昨年、三重県津市で行われた和田行男の講演会に参加後、多忙にもかかわらず和田氏と話をさせていただく機会があり、思わず、「波の女で働きたいです」と思わず言ってしまった事を覚えています。

この人と、そして、和田氏の意思が詰まっている波の女で働いてみたいと思いました。

 

当時は、三重県松阪市で、デイサービスの生活相談員として勤務している時でした。

さすがに、三重県松阪市からの通勤は現実的ではないため、諦めていました。それから、月日が流れ、今年8月に退職し地元の名古屋に戻る事になりました。

転職先を探している時、ふと、「波の女」の事が頭に浮かび、ホームページの職員募集ページにアクセスしました。

しかし、残念ながら募集は終了しているとの事・・・。

しかし、諦め切れず電話してみました。

施設長は不在でしたが、折り返しの電話をいただき、職員の募集はしていないが、施設見学と面接をしていただけることに。

急な申し出にも関わらず、当日に時間を設けていただきました。

 

面接の際、施設長、和田氏、社長の面接をさせていただき、和田氏に講演会の時の話をさせていただくと自分の事を覚えていて下さった事に感動しました。面接なのか当時の話をしているうちに、採用していただける事になりました。

 

入社してから、はや1カ月が経とうとしています。毎日、施設長や先輩職員の指導や入居者様に支えていただきながら日々の業務に取り組んでいます。

「有する能力に応じた自立した日常生活を営むことができるよう」、「普通の生活、当たり前の生活」を送るために、自分がどのように入居者と関わりをもち、支援させていただけば良いかを常に考えて行動していかなければと思っております。

 

 それには、入居者一人一人の身体状況の把握、出来る事、出来ない事、得意、不得意な事などをしっかり見極める事の重要性や入居者が自分自身で行動が起こせるようなアプローチの難しさを感じております。

 

勤務終了後、自分が介入しすぎていないか?やり忘れている事はないか?自問自答していたこの1カ月。これから、ずっと続くと思いますが・・・。

 

 毎日、失敗や課題の連続ですが、初めて自分で働きたいと思って入社した「波の女」です。

 

 だらこそ、「もがいて」、「悩んで」、「苦しんで」、常に頭をフル回転させて、一日一日後悔しないよう毎日挑戦していきます。

介護の仕事は、答えがあってないようなもので、正解が1つではない事だと思います。

常に自問自答して入居者一人一人に合った答え探しの旅を続けて行きます。

 

 「本当のプロフェッショナル」になるために!

 

 長い文章になりましたが、最後まで読んでいただき有難うございました。

今後ともご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い致します。

 

グループホーム滝子通一丁目  永田 純

2014年10月17日 Category:スタッフ日誌

「自分」

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皆様、お久しぶりです。初めましての方もいると思います。

1階職員の山本と申します。

 

いつもこのブログを読んで頂き、誠にありがとうございます。

10月に入り、秋の季節、到来ですね。

皆様、体調の方は大丈夫でしょうか? 今年も残りあとわずか、早3ヶ月となりました。

1年が経つのも早いものですね。

皆様はどのように過ごされたでしょうか?

 

さて、今回の私のブログは自分の事について書きたいと思います。

私が社会人となってここの施設とともにもうすぐ3年が経とうとしています。

そこで、今の自分と過去の自分を一度、振り返ってみたいと思います。

 

学生時代を卒業して右も左も分からないまま、介護の世界に飛び込んできました。

そこから、私の社会人としての1年目がスタートしました。

最初は何も分からず、どのようにして働けばいいのかも分かりませんでした。

自分なりに必死にいろんな事を覚えて必死で頑張ろうと挑む気持ちでいっぱいの1年でした。

 

それから1年が過ぎた頃になると、本当は仕事に慣れてはいけないのですが、仕事に慣れてしまった自分がいました。

必死さを忘れてしまっていた自分が感じられます。

果たして、今の自分はどうなのか? 今となっては、必死さどころか挑み続ける姿勢も忘れてしまっているのかもしれません。

あってはならない事なのですが、どこかで手を抜いてしまっている時が自分の中で感じる時があります。

今の自分と過去の自分を照らし合わせてみると、自分は学生から社会人になろうとしているのだろうか?

自分の中では、社会人になりきっているつもりでも、まだまだ社会人になりきれていない部分もたくさんあります。

恥ずかしながら、学生時代とあまり変わっていないのかもしれません。

そんな事ではいけないのですけどね。

 

最初の頃は「よし!頑張るぞ!」と、気持ちが溢れ出ていましたが、今では、挑み続ける姿勢があまりなく、できる事でも、自分の中で最初からすぐに諦めてできないって思っているのがいけないのかもしれません。

その部分が社会人にまだなりきれていない理由だと私は思うのです。

 

社会人になってもうすぐ3年が経とうとしています。

まだまだ立派な社会人にはなりきれてはいないので、初心を忘れずに介護の仕事へと欲を出して頑張り、何事にも諦めずに挑み続け、持ち続けていきたいと思います。

今後も、そして、これからも…。

 

長いブログでしたが、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

これからも滝子通一丁目福祉施設をよろしくお願い致します。

 

2014年10月15日 Category:スタッフ日誌