11月11日

Published by i

昨日は11月11日

ポッキーの日にまだまだ負けていますが、「介護の日」でした。

 

その日に合わせて地域、社会の介護意識などの到達点を確認されようとされた訳ではないでしょうが、グループホームのNさんが、外出したまま戻ってこなくなりました。

 

職員・ご家族・警察による捜索や、はいかい高齢者おかえり支援事業の協力あって約1時間半後に発見の連絡が入り無事に解決。

 

発見の経緯は、あちらこちらの通行人に手を繋ごうとされていたNさんを見て、「迷子かな?」と感じた30歳代の男性が声をかけ、手を繋ぎ、もよりの交番に一緒に行って頂けたとのこと。

 

いや~本当にありがたいし、心強い。

素敵な方々が社会の中に増えてきていると実感できました。

 

警察も迅速に対応・捜索を始めて頂けましたし、警察犬の投入準備も進めて頂けて、本当に心強い。

 

迎えが到着するまで、交番内で話しをして頂けたおかげで、Nさんは穏やかな表情で待たれていました。 本当にありがとうございます!

 

社会の介護に対する意識が感じられた出来事でした。

帰り際に「じゃね おばあちゃん」と声をかけられていました。

素敵な方とご一緒できてよかったですね。

ホームに戻ってからも穏やかでした。

 

もちろん再発防止に努めなければなりませんが・・・

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

最初から捜索に加わっていた役員「和田行男」にだけ発見連絡をし忘れたオチつきでした。「まだみつかりません」と必死に探されている連絡メールを見て、「しまった!!!」    失礼しました。

 

 

 

 

2014年11月12日 Category:スタッフ日誌

36と64

Published by sato

こんにちは、クラブ滝子の山本です。

朝夕が日々寒くなってきています、皆様風邪はひかれていませんか?


寒くなると布団から出にくくなるので嫌だなぁーと思いつつ、紅葉がぐっと綺麗になる頃なので、利用者さんとどこに行こうかとワクワクします!

先日、送迎の帰り道に車のラジオから流れてきた言葉に、素敵だなぁと感じたので、ブログを書きました!

人間、泣く時はシクシク泣きます。人間、笑うときはハハハ!と笑います。
人生で泣くと笑う、どちらが多いでしょうか?
人生を100とすると、泣くは4×9=36、笑うは8×8=64です。
数にすると足して100!
人生笑うことのほうが多い、そんな幸せな人生でありたいですよね。

なんたかオヤジギャグみたいだなーと思いながらも、ラジオにほっこりしました。

クラブでは、十人十色の利用者さんが集まって食事のメニューを決め、買い物に行き、ご飯を作り、片付け、お茶を飲んで、一緒に出かけます。
皆さん生まれた環境も、育った環境も、考え方も、料理の仕方も、好きなものもバラバラです。
ましてや、脳の病気に対しての理解などはとても難しく、それはそれは…毎日が戦場(スタッフにも、利用者さんにも)です。

かなりキツい言葉が飛び交うこともあります。
けれど、その言葉をいかにして笑いに替えるかを、今試行錯誤しています。

クソババア!と言葉が出れば、全員がババアだったと笑えるように。
靴下を手に付ける方がいれば、一緒に手につけて踊ってみたり。
ザルを持ち歩く方がいれば、ドジョウすくいをやってみたり。
服を重ね着する方がいれば、利用者さんの服を拝借してファッションショーにしてみたり。
叫ぶ方がいれば、一緒に叫んでやまびこの真似をしてみたり。

皆さんでバカみたいー!と笑いあえるように、一瞬でもクラブで過ごす時間が楽しいと思ってもらえればいいと、毎日バカばかりやっています。

64の笑う時を少しでも感じてもらえる、クラブ滝子でありたいなぁと思います。

 

小規模多機能・クラブ滝子  山本裕子

2014年11月10日 Category:スタッフ日誌

「人として生きる姿」を支える

Published by i

先週のある日。

外出から戻ると、ひっきりなしに出たり入ったりされているNさん。

20時近くで、外は雨模様。

傘をささずに・・・

パジャマ姿で・・・

時々裸足で出られていました。

 

これでは申し訳ない。

「人として生きる姿」を追求する波の女にとって、大きな課題であります。

 

フロアのスタッフは2人。

1人は入浴介助。

もう1人は就寝介助や、トイレ誘導に、転倒リスクある方の見守り等。

 

外に出られる野村さんに、付いて行く支援までなかなか手が回らない時間帯。

 

少ない職員で多くの方々を介護・支援する私達は「優先順位」や「予測力」が大切です。

この場合の優先順位はどうなのか?

 

天気は良く、昼着で履物をはいて出られているのであれば、ご自身で戻って来る力を有するNさんのペースで動いてもらってもいいのだと思います。

ご家族との間でも合意できておりますし。

 

しかし、雨が降る暗い夜道を、傘もささず裸足で歩く事をそのまま見ている訳にもいきません。

 せめて上着をはおり、履物をはき、傘を渡す支援は最低必要なのだと思います。

そこに行き着けていない視点・支援を身につけるのが私達の課題ですね。

「仕方ない」「どうしようもない」で片付けられないのが私達の仕事です。

「人が生きる姿を追求する」と謳っているのですから。

 

そして環境面の工夫。

傘や履物が置いてあれば、持ち出し使用する能力はまだ残っているので、つけない事情がある時用に、傘10本、履物10足を100円均一で購入し、2ヶ所の出入り口に置きまくるとか。

 

 

そもそも、ホーム内に留まれるようなアプローチを行うのが最優先ですが。

 

「人として生きる姿」を支えるという事は本当に大変な事です。

まだまだ工夫に努力を重ね、実践力を身につけないといけないですね。

そして「なんとかしよう」とする姿勢を持ち続けることですね。

皆で考えていきたいと思います。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

2014年11月08日 Category:スタッフ日誌

自分に寄せるか 自分が寄るか

Published by i

 

 

最近の日々の中で思うことをシェアしたいと思います。

 

認知症、とりわけ対応が難しいとされる方に対して、

自分に寄せるか自分が寄るかということです。

 

たとえば食事の際に箸ではなく菜箸で食べてしまっている。

もしくは手で食べてしまっている。

この時介護職員はどうふるまうべきか。

 

多くの場合職員がそれ菜箸だよ、

お箸これ使ってくださいと渡したりします。

ただし最近は他の利用者の方が何か言わない、

もしくは不快な素振りを見せない限り

なるべくそれはそのまま注意して見守ることもいいのではないかと思います。

 

介護職員の仕事として、とんちんかん行為を是正し

できるだけ社会の一般常識の中にとどめようとすることも

大切な仕事かもしれませんが、

 

認知症の状態にある方に対しては、

症状がある一線を越えてしまうと

それが留めるのではなく押し込めるになってしまうと感じています。

 

そしてそこまで症状が進んでしまった場合は、

そのような行為を大らかにまず認めること、

職員ではなく利用者同士の反応や働きかけ、本人の行動の変化を待つことも

大切なことではないかと感じています。

 

認知症が受け入れられる社会にするためには2つの方法があります。

認知症の方がリハビリを続けなんとか社会での常識を保ちながら生きていくこと。

大事なことだと思います。

 

ただもう一つ、社会の方が認知症の方に擦り寄り

できる限り常識を押し広げて見守り支えるということ。

もしくはそのような場所を社会の中につくること。

 

自分が正しいと思うことを人に働きかけることは簡単です。

しかし自分が納得できなくともその人の状態、思いに寄り添い

理解し自分が寄っていくことも同じくらい大切だと思います。

 

そして後者の方が自分の意志の問題であり、

認知症の進行を止める、もしくは逆行させるという

とんでもない難題よりはるかに簡単なことではないかと最近思います。

 

認知症のとんちんかんな行動を指摘している時(ついついしてしまうものですよね)

時には自分は砂漠に水を撒いているような気になります。

 

しかしその指摘に変えて自分が何かのきっかけをつくり

他の利用者さんが指摘してくれたり、

皆さんが笑って受け流してくれたりすると

それは確かに次につながる力を感じることができます。

 

自分の世界を知ること。その対岸にあるものを捉えること。

最近ぼちぼち秋の夕暮を眺めながら

空の向こうにある素敵なオレンジ色の正体は何かとぼんやり考えたりします。

(ビールを飲んで気持ちよくなっているから?)

 

 

こちらはビールを飲んでも真剣ですねー

 

 

 

 

 

 

小規模多機能・クラブ滝子  町上貴也

 

 

2014年11月06日 Category:スタッフ日誌

認知症対応型情報発信カフェ・・①

Published by i

「井さん。ちょっと心配な方(認知症の症状あり)が来てるんだけど、どうしたらいいかな?」

昨日の朝、近所の喫茶店から連絡が入りました。

 

とりあえず施設を抜け出しその方の基へ。

身なりは一見しっかりしてそうに見えましたが、話をしていると短期記憶障害が結構あります。

それでも喫茶店に通い、自宅に戻れるし、好きなパチンコにも行けている状態です。

 

しかしこの国で生きていく上で、欠かせないものがあと僅か・・・

「お金」ですね。

 

現金500円ちょっと。

更に「通帳がない」「印鑑がない」「どうすればいいか分からない」・・

 

これでは生きていくことに必要な「食」の獲得が難しくなるのが日本の現状です。

さて、どうしたものか・・

 

分かるのは氏名、生年月日と自宅の場所。

持っているのは携帯電話と500円ちょっと。

 

昨日は祝日。 役所も支援センターも休み。

身内や知り合いも分からず。

皆さんならどうされますか?

 

各地でオレンジカフェが展開されている中、地域に密着しているほんもののカフェの存在もありがたいものですね。

いつも、職員・入居者・利用者がお世話になっております。

昭和区高辻交差点近く。

認知症対応型情報発信カフェ?「ジェネレーション」さんです。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

 

2014年11月04日 Category:スタッフ日誌

散歩のストーカー

Published by i

お久しぶりです。

グループホーム滝子通一丁目 1階 舟橋です。

 

ある日の昼下がり、Aさんが「ちょっと散歩行ってくる」と散歩へ行かれました。

職員がべったり付き添っての散歩よりも、「ストーカーケア」を実施することにし、行方を見守りました。

 

交差点があるたび、右に曲がったり、左に曲がったり…。

見失うリスクが高くなるので、Aさんに感づかれないよう必死に後ろからストーカーをしました。

 そんな私を見て、道行く方から2度見されたり…なんか本当に悪いことしている人みたいと若干焦ることも・・・。

 

だが、そんなこと思ってる暇はない!!

このようなときに限って、Aさんの歩行ペースは案外早かったのだ。

 

そんなこんなしているうちに、施設近隣まで戻り、いつも通る買物のルートに入ったので先回りをし、玄関の掃除をしながらAさんの帰りを待ちました。

 

帰ってきたAさん、掃除してる僕に向かって「なに掃除しとんの」と笑っておりました。

 

Aさん、良い散歩でしたか?

いつでも自由に散歩へ行き続けて下さいね。

 

グループホーム滝子通一丁目 1階リーダー 舟橋 琢磨

2014年10月31日 Category:スタッフ日誌

『今』を生きる

Published by sato

ご飯を食べるため、調理をする

お出かけするため、お洒落をする

寝るため、寝間着に着替える等

先のことを見据えて、今やることを判断し行動することは日常生活の場面で数多くあることではないでしょうか。

 

しかしながら、認知症等により、先のことを想定したり、記憶に留めておくことが難しい人にとって、先を見据えて計画的・効率的に行動することは難しくなってくるといえます。

その点でいえば、職員の方が先を読み行動できることの方が多いはずです。

そこのギャップを理解し、いかに利用者・入居者に沿えるかが我々の仕事の基本的なところではないでしょうか。

 

例えば、職員側の観点から「こうしてほしい・今はここに留まっていてほしい」と利用者・入居者に願う場面は少なからずあると思います。

そのようなタイトな場面において、「〇〇して下さい」「ここで座っていて下さい」と、一方的に支持する・ただただじっとさせるのは、「職員のペースについてこない=この利用者又は入居者は何もできない」という意識が少なからず働いてはいないでしょうか。

できることを我々専門職が模索し、それを「やりたい・やってみよう」と思う本人の気持ちがきっかけとして行動できるように努めることが重要なことだと感じます。

 

先のことが分からなくても、記憶に留めることができなくても、今この瞬間を積み重ねて生きていることには変わりありません。

大事なのは、入居者・利用者が今をどう生きたいのかといった視点ではないでしょうか。

「今何がしたいのか・今何を考えているのか・今すべきことは何か・今抱いている感情」等、見極めが難しくともあの手この手で探り、追求することが支援に求められることだと思います。

 

小規模多機能・クラブ滝子  後藤 欣大

 

 天気の良い日、屋上にて 

2014年10月29日 Category:スタッフ日誌

秋の防災訓練

Published by i

いつも弊社HPをご覧頂き、誠にありがとうございます。

「お知らせ」の記事をUPしていますので、そちらもご覧下さいませ。

 

さて、本日は避難誘導の総合訓練(通報、避難、消化訓練)を行いました。

人命を守るために、災害に備える事は、私達の大切な仕事の一部です。

 

 

とは言っても、慣れない非常階段を使っての避難はなかなか困難なものです。

訓練なので、無理できないですしね。

 

今回は近隣住民の方々も訓練に参加されました。

夜間に緊急事態が発生し施設外に避難となると、夜勤者+遅れてくる応援スタッフだけではなかなか厳しい状況になることが想定できます。 もちろん自前でなんとかする事を前提としていますが。

その時に近隣住民の方々の力をお借りすることができたら、どれほど助かることでしょう。

 

実際、参加された住民の方が「お互い様だからね」「協力し合う事が大切よ」と言って頂け、とても心強くありがたく思いました。

その気持ちに応えるために「助けて下さい」だけではなく、地域の中で何かが起こったら駆けつけたいと思っています。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

2014年10月27日 Category:スタッフ日誌

勉強会

Published by i

先日、滝子通一丁目福祉施設で行われた職員勉強会の様子です

テーマは介護職向けの医学、特に高齢者に多い疾病の復習と対応等でした。

講師は、当法人と「災害支援法人ネットワーク」などを通じて交流している医療法人社団聖仁会戸谷医院院長です。(赤いTシャツ姿の方です)

 


とてもわかりやすい説明、またとてもフランクな方なので、日ごろ職員が何気なく感じている疑問をぶつけやすく、「そうかー」と落とし込みやすい勉強会となりました。

介護職員にとって、やはり医師の方って・・・ね。どちらからかは別として、壁を感じやすい時、ありませんか? でも、そんなこと感じさせない方です。

 

ところで、上の写真に写っている後頭部の方は・・・

 

小規模多機能型居宅介護利用者のAさんです。

ぴんと背筋を伸ばし背もたれない椅子に座っておられます。

 

熱心に資料を読みこんでいらしたと思ったら、ふとこの部屋を出て行かれ、次に戻られた時には眼鏡をかけていらっしゃいました。

 

☆資料を読もう・読みたい→ちょっと見にくいかな?→しっかり読めるように→眼鏡がいるぞ→眼鏡を取ってこよう→眼鏡があるのは、あの部屋→席を立って→部屋に行って→眼鏡を見つけ→眼鏡をかけ→さっきの部屋に戻るぞ→この部屋だ→入ろう→ここに座ろう→着席→さて、と・・・☆

 

「自分の意思を行動に移す」

 

日ごろはいろいろな事、物、人に興味があり過ぎて「一連のながれ」を通してやり遂げられることが割と少ない方ですが、この時はよほど勉強会に興味があったのでしょうね。集中が途切れず、ご自分の意思を行動に移し、そしてやり遂げてくださいました!!

 

勉強会はもちろん大きな学びだったのですが、このAさんの姿がすごく印象に残った日でした (^^)

 


こういったことを目にできた時、人は最期まで可能性を持っていると実感できるこの仕事の醍醐味を感じます

 

 

 

㈱波の女 代表取締役 加藤 千恵

 

2014年10月25日 Category:スタッフ日誌

記念日

Published by i

先月訪れた八重山の海

 

先週見かけた夕方の空

 

本日開催させて頂いた、今年度第4回目の運営推進会議の場面

 

生きていると素敵な風景、場面、人、出来事にめぐり合う。

生きているって素晴らしい。

 

今日は、自分の誕生記念日。

自分の努力もありますが、大半は自分を取りまく人々のおかげで今日を迎えれているのだと思います。

 

 

また、自分をこの世に送り出して頂いた両親に感謝すべき日でもあります。

既に他界している両親に感謝しに墓参りに行かねば。

 

限りある時間の中で、その1日1日を大切にしたいものです。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

2014年10月23日 Category:スタッフ日誌