洗礼

Published by i

新体制で始まったばかりのグループホーム1階

 

さっそくトラブル発生!

先月に続き、再びN氏が一時行方不明となりました。

 

通りかかりの住民が、施設に駆け込んで来られ、「いつも歩いているお婆さん、○○の方に小走りで行っていたよ」と、情報提供して頂けたのがきっかけでした。

これはとてもありがたいことです。

素敵な近隣住民の方々に感謝です。

 

「それはいつもの散歩ルートと違う!」

「絶対帰ってこれないだろう!」

 

ということで、捜索開始。

社長を始め総勢10名のスタッフ、警察に認知高齢者おかえり支援事業(徘徊ネットワーク)、ご家族も加わり、2時間40分の捜索の末、警察に保護の連絡ありホームに戻ってこられました。

 

昨日夜チーム全員集合し、「皆で頑張ろう!」と決起大会をしたばかりなのに・・

新生1階チームへの洗礼でしょうか。。。

 

いつ・どこで・何が起こってもおかしくない・・・・

このことを念頭に、一瞬たりとも気を抜けない緊張感、集中力が問われる介護現場。

今日も「滝子通一丁目福祉施設」は良くも悪くも賑やかです。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

2014年12月02日 Category:スタッフ日誌

新体制

Published by i

明日、12月より新体制で挑む滝子通一丁目福祉施設。

 

各階のスタッフを入れ替えました。

ここで大切になるのが「チームワーク」

個人のスキルアップも大切ですが、24時間を皆で繋いでいくチームの力を育て発揮することがとても大切です。

 

自分が思う「チーム」に必要な要素は、「方向性」「目標」「会話の数(量)」でしょうか。

この中で課題となりやすいのが「会話の数」

会話の数が増えてくると自然と人間関係が深まり、意思疎通がしやすくなりますし、共有事項が増えます。

 

新しいそれぞれの階のチーム力をUpさせるために、何をしかけるか・・・

なかなか難しい課題ですが、「会話の数」を意識して増やすことができるかも知れないアイディアが浮かびました♪

 

試しにどこかのフロアから初めてみようと思います。

上手くいったらその方法を報告させて頂きたいと思います。

ネタばらしできなくて申し訳ありません。笑

 

とにかく、新生「波の女」を皆で盛り上げていきたいと思います。

ご声援をお願い致します。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

 

 

会話の数

2014年11月30日 Category:スタッフ日誌

存続をかけて・・存続してもいいのか?

Published by i

今週、起きてはならない大事件が発生しました。

多分その関連でブログのアクセス件数が結構増えています。

全国の皆さんが、波の女の事を気にかけてくれているのだと思っています。

ありがとうございます。そしてすみません。。。

いつか報告できる時がきたら報告させて頂きます。

 

脳が壊れ、いつどこでどんなことが起きるか分からなくなるのが認知症という状態。

いつでもどこでもどんなことでも起こりえると想定して、緊張感を持って、予測力をもって仕事ができていないと時に大惨事となります。

 

実際に起こってしまったら、介護施設として、企業としてどのような姿勢が大切なのか。。。

 

しっかり検証する

改善する

再発防止に努める

 

そんなことは当然として

嘘をつかない

ごまかさない

隠蔽しない

正直にならなくてはなりません

 

そして、誠意を見せる

皆でその思いを共有する

そのことを忘れないようにする

 

「人」の命、「人生」を預かっているという、途方もなく責任重大な仕事であることをしっかり認識しなければなりません。

 

昨日、夜勤者を除くほとんどの職員を召集し、緊急ミーティングを開催しました。

「波の女」の正念場です。

 

これからの姿勢が問われます。

精一杯やれることをやっていきたいと思います。

ご指導下さいませ。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

2014年11月28日 Category:スタッフ日誌

神様への☆オネガイゴト☆

Published by sato

ある日の夜。

Aさんがパジャマに着替えられている時のこと。

 

Aさん『私ね、いつも寝る前に神様にお願い事するの。

   最期までキレイでいさせてくださいって。』

何て、美しいことを仰るのだろうと惹き付けられました。

 

Aさん『お化粧は面倒だから2年前からしなくなったけど、

    口紅だけはさすようにしているの。』

   『髪も白髪だらけだと、みっとも無いでしょう。』

   『キレイでありたいわ。』

 

私 「口紅はどんな色を好まれるのですか?」と尋ねると、

Aさん 『キノイロが良いわよね。』

???

私の聞き間違いかと想い聞き返しましたが、

『キノイロよ~。』

タンスのような色?

『違うわよ~笑』

今度、一緒に化粧品屋さんへ行く約束をしました。

遠方に住むご家族へ、連絡をいれたところ、

『『永遠』はないのでいつか最期がくる。今までの過程(入院、施設、クラブ、自宅)で、あきらめと納得と色々あったと思います。想うと切ないですが、口紅、コンパクトなどなど宜しくお願いします。』とお返事を頂きました。

 

本日、買い物へ行ってきました。

 

 

 

 

【どんな色をつけられますか?】

と聞かれながら、吟味されていました。

 

 

 

 

 

店員さん【ファンデーションは、何が気になりますか? この色がちょうど良いですか?】

Aさん『シワが気になるのよ~。これ良いじゃない。』

二人の表情、テンションが、ノリノリになって行くのが、見ているこちらも楽しくなりました。

 

 

 

 

 

 

キノイロかは定かではありませんが、Aさんと店員さんで相談しながら決めた、口紅とファンデーション。

 

90歳近くになり、歳を重ね、病気、認知症など不自由さがあり、若い頃のようには身体は動かないAさん。

『○○でありたい。』『○○したい。』が生きる上で、とても大切で『気持ち』『願い』が身体を動かす重要なエネルギーだと常々感じています。

そして、意思表示がなかなかできない方には『○○したいのではないだろうか?』を察知し試して反応みての積み重ねだと思ってます。

≪わかっているツモリ≫とならぬように、肝に銘じて!

 

私もAさんを見習って、キレイを追求?できれば???

結局、キモチですよね(苦)

 

寝る前に、神様へのオネガイゴト・・・。

やっぱり、ステキです☆☆☆

 

 

滝子通一丁目福祉施設 副施設長 佐藤恵美子

 

 

 

2014年11月26日 Category:スタッフ日誌

認知症対応型情報発信カフェ・・②

Published by i

(11月4日のブログの続きです)

 

まだまだ関わり半ばですが、途中経過を。

 

少しの間話しをさせて頂くと、必要なものを一緒に探してほしいという事になり、自宅へお邪魔させて頂きました。

しかしその日のうちに、必要なものは探し出せません。

関係者にも連絡もつきません。

 

とりあえず、その日にできる事は「食」の確保ぐらいで、またまたジェネレーションさんに助けて頂きました。

それも「ツケ」で。

このような対応をして頂ける所があるのは本当にありがたいことです。

もちろん信頼関係があっての場合ですが。

 

その翌日以後、ちょくちょく仕事を抜け出したり、休憩中にこの方と接点を持つようになり、少しずつ全体像が見えてきています。

現在地域包括と連携を図りながら、まずは不透明なお金の流れを明確にし、生活の安定を目指しているところです。

血圧も高めなので通院や服薬が必要でしょうし、要介護認定も受けておいた方がいいでしょう。

 

でも、いろいろな段取りを行いながらも大切にしたいのは、「あなたがいて良かった」という存在を目指したいものです。

また、機会がありましたらフォローの様子をお伝えさせて頂きたいと思います。

 

地域に対し、このような動きができるのは、私が一時的に抜けても現場で踏ん張ってくれているスタッフの存在あってのことです。

一個人としての単独行動ではなく、波の女全体として、社会や地域住民に対する貢献・恩返しの行動を今後も続けていきたいと思います。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

2014年11月24日 Category:スタッフ日誌

ぽかぽか日和

Published by i

本日の名古屋は風も雲もなく、気持ちのいい天気でした。

 

買い物に行く前に・・

 

買い物が終わった帰りに・・

 

ついつい陽だまりや、秋の空や、木々の色づきを見に、寄り道したくなるようなぽかぽか日和でした♪

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

そうそう。

「仕事終わったので、寄ってみました」と以前退職した元同僚が尋ねてきました。

こんな関係も素敵ですね☆

 

 

 

 

2014年11月22日 Category:スタッフ日誌

熱意

Published by i

滝子も開設して2年8ヶ月が過ぎようとしています。

 

この時期の課題は、慣れやマンネリ化、基本がおろそかになりがちなことでしょうか。

人はなかなかモチベーションを維持していくのが難しい生き物なのかも知れません。

 

少し前になりますが、こんなことがありました。

滝子の職員になりたいと、わざわざ遠方から面接にこられた方がみえました。

 

「プロフェッショナル」を見て来られたのですが、施設見学を行った結果・・・

土下座で「どうしてもここで働きたいです!!!!」と頭を下げられたのでした。

 

今時珍しい。。。

でも、こんな「熱意」が今の組織にとって必要なのかも知れません。

「熱意」はなかなか育てることが難しいものですものね。

 

自分も刺激を受け、熱意を持って介護に当たり続けたいものです。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

今日は愛知県認知症介護実践リーダー研修の皆さんと久しぶりに顔を合わせました。

こちらも熱意を持たれた方々ばかりで、いい刺激を頂きました。

ありがとうございました。

 

 

 

2014年11月20日 Category:スタッフ日誌

人間だもの ②

Published by i

人間だもの①の続きです。

 

その日の夜勤者が「これは髪の毛いけるかも?」の一言もありいざ、勝負!!!!

 

鏡、ハサミ、ゴミ箱を用意。

ご本人さんに鏡を見て頂き、「髪の毛長いねぇ~」とアプローチ。

ご本人さんも「あーほんとやな」と。

ハサミを差出し「ここ長いで切ろうか」と言うと

本人「そうやな」と言いハサミを持ち、自分で切った!!!!!!!!

 

 

 

まだまだ!!!勝負は終わっていない。

片方が切れても、反対側も切れなければバランスが悪くなり他者からの非難の声が出てしまう。

※今は左右長さが違っても「おしゃれ」ですがね。

すぐさま「反対も揃えななぁ」と指をさすと、また鏡を見て

自分で切った!!!

 

 

途中からは、僕に「やって」と本人さんからハサミをバトンタッチされたので

偽美容師 舟橋がカットさせていただきました。

 

本人さんが鏡を持ち、しっかりチェックされていました。

 

 

お店で切れなくても

自分でできる力、まだまだたくさん!!

                                                                                                

Nさん、学ばせて頂きました。

ありがとうございました!!

 

グループホーム1階 舟橋 琢磨

2014年11月18日 Category:スタッフ日誌

夜の手さぐり

Published by sato

虫の音が、わずかに聞こえる程度で秋も深まり、冬到来がもうじき・・・。

 

先日久しぶりに夜勤に入り、利用者さんの夜の様子にお付き合いさせていただきました。

 

先月、退院されたAさん。

まだ、生活が本調子ではありません。

2日間寝ずに、3日目に寝るという状態が続いています。

 

自宅から寝ないまま、クラブの宿泊へ・・・。

 

夕食後からリビングでウトウトされはじめ、私の心の中は葛藤が始まります。

布団で休んだ方が、身体が休まるんだけどな・・・。

でもこれが、きっかけでパッチリ目覚める可能性も高い。

21時が過ぎ、22時が過ぎ・・・。

やっぱり、お布団に誘う!!と心に決め

『Aさ~ん』

「なんじゃ?」

目を開けられました。

『お布団に入って休みましょうか?』

「そうやな~。」

『寝る前の目薬がありますので。』

と声掛けをし、目薬をさし、お布団へ。

布団へ着くなり、

「わしの目を取ってくれ。」

???

ゴミか何か入ったのかな?

『目を見させてもらっていいですか?』

「見てくれ。」

何も入っていません。

「わしの目を取ってくれ。」

「目がおかしい。曇った。」

目が覚めて、緑内障の進行により目が見えなくなっているという現状がわからなくなっているのだと察知しました。

「わしの左目は、(視力)1、5なのに、目を取ってくれ。」

「この目を治さないと承知しないぞ!」

と続きます。

治さないとと仰る。

「あ~眼圧が降りていく~。」

【緑内障】を治療している記憶が戻ってきたということかな?

『明日朝イチに眼科の先生にみて貰いましょう。』という声掛けを繰り返すなかで切迫感が薄れて行きました。

「何時にみてもらえる?」

『朝の8時に出発しましょうか?』

「ほやな~。」

『寝坊しないようにそろそろ休みましょうか?』

「朝イチの飛行機で行くんだもんな」

「さぁ~寝よう寝よう。」

と横になられました。

一安心したのもつかの間

「腹減った!なんかパンでもあるか?」

と起き上がりパンを召し上がられました。

 

 

認知症の状態にあり、緑内障の進行により視力を殆ど失っているAさん。

不安に駆られるのは想像以上のことだと思います。

その大きな不安を少しでも取り除けることが私達にできれば。

御本人にヒットする「あの手、この手の引き出し」にアンテナをたて夜勤に挑みました。

また、Aさんのご家族の負担も軽くできたら・・・。

 

結果、この夜はリビングで寝た、2時間程の睡眠が一番まとまった睡眠でしたが、私達の引き出しを広げてくれるのも、じっくりかかわることのできる夜勤の醍醐味でもあると思っています。

色んなことを教えて下さるAさんやみなさん。

夜勤にお付き合いなんて、おこがましいですよね。

今夜のことを、次に活かすぞー!!!

 

滝子通一丁目福祉施設 副施設長 佐藤恵美子

 

『お知らせ』をアップしておりますので、是非ご覧ください。

 

2014年11月16日 Category:スタッフ日誌

人間だもの ①

Published by i

認知症という状態になっても、「人」ですから、髪の毛だって伸びます。

髪の毛を切るか、切らないか。

切るならどのくらい切るのか。

 

髪の毛の長さだって自分で決めたい。

ショート、ミディアム、毛先を揃えるなど。

 

でも、認知症という状態になると、髪の毛を切る事が難しくなってくる方も中には見えます。

前回はお店で切ることができても、次もお店で切れるという保証はありません。

今回もお店に行くものの、すぐに立ち上がろうとされ、お店からでられてしまいます。

髪の毛を切ることが出来ません…。

できるだけお店(専門職)で切れるといいのですけど。

 

日にち、タイミング、職員、体調等考え、何度かアプローチをするもうまくいきませんでした。

そうなると、髪の毛はどんどん伸びていきます。

くせ毛により、爆発したような髪の毛になってしまいます。

それでも外へ出られます。

 

通行人から見れば「あの人おかしないな」と思われてもおかしくない状態です。

 

そろそろ限界かな。

ご本人さんも時々邪魔そうにする姿もみられます。

施設長に相談をすると「鏡みながら、自分で切らないかな」と。

そんな話が出てからしばらくして・・・

 

ある日の遅出退勤時、事務所で記録物などの記入をしていると、Nさん自身からこちらに身をゆだねる様な穏やかな表情で事務所入り口の前にイスを持ってきて座られました。

 

「これはいけるんじゃないか!?」と何か僕の心を後押ししてくれるような感じがしました。

 

長くなりましたので、続きはまた後日!!

どうぞ、お楽しみに。

 

グループホーム 舟橋 琢磨

2014年11月14日 Category:スタッフ日誌