今週前半

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【月曜日】

東京の大起エンゼルヘルプより、PT(理学療法士)の田中さんにお越し頂きました。

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各階で対応に悩んでいる方々の介助方法やアプローチについてレクチャー頂きました。

TV出演や本の執筆等で有名な方ですが、波の女のサポーターの一員ですので、気さくに対応して頂けます。%ef%bc%92

ありがとうございました☆

 

 

【火曜日】

波の女のパートさんは、メキメキと仕事をこなせるようになってきており、たのもしい存在です♪

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この日は2回目の「訪問」指導を行いました。

もうそろそろ、一人訪問行って頂いてもいいかな。

素晴らしい☆

 

 

【水曜日】

出勤時、一本の雲の筋が・・

「自身雲か!?」と思いつつ出勤。

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施設近隣のゴミ捨て場に「お!このソファーほしい。どっかに置きたい」と思って見たらゴミシールが・・

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調べてみたら、シールが貼られ、出された瞬間から「自治体の所有物」になり、もっていくと、窃盗になるそうな・・

「あぶない あぶない もったいない病、捨てられない病は気を付けないと・・(汗)」

「あ ちゃんと7時からは現場で働いていましたよ (笑)」

 

 

【今日】

どんどん成長中の中堅スタッフ高島さん(島は上に「山」がつくのですが、引っ張り出せませんでした)が、

男性利用者同士の食材買い出しを、セッティングしてくれまして、御覧の通りです。

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コンビ力が発揮され、いつも以上にキビキビ動かれていました。

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新しい関係は、色々な「共同作業」の場面で開拓されていきます☆

 

 

毎日いろいろな事がありますね。

「お変わりない」訳はなく、日々色々な変化があるのが人の暮らしですよね♪

 

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

 

 

2016年10月13日 Category:スタッフ日誌

本人に聞く

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毎日訪問するA氏のご自宅の冷蔵庫の中や台所には、食べ終わったヨーグルトの殻に水を入れて保管されています。

多い時には4つ、5つも水が入っており冷やされています。

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これは毎日の事です。

その都度、声をかけて処分させて頂いております。

時々、なぜこんな保管方法を?と疑問に思ったりする事はありますが、慣れの中で流していました。

他の職員も、「なんでだろうね?」と話しをしていたのを聞きました。

訪問する職員には共通の疑問のようです。

 

なぜなのでしょうか?

 

いろいろ想像、予測はできます。

しかし、その真意は本人しかわからない事。

であれば、皆で「何で?」なんて考え、議論する前にする事はただ一つ。

 

「本人に聞く」

 

専門職の間で、あれこれ議論をして「・・だろう」「・・じゃないか」みたいな話は結構する事があります。

でも一番肝心なことは、「本人に聞く」という事なのではないでしょうか。

職員間の話から、今一度原点を確認する大切さを再認識させていただきました。

ありがたいことです。

 

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

あ、ヨーグルトの件を聞いたところ・・

「虫が湧かないように」

「再利用(洗って)できるように」

との事でした。

なるほど。。。

 

 

 

2016年10月11日 Category:スタッフ日誌

理由

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読み上げる人・はじく人

めちゃめちゃ息ピッタリ!

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ここから、さかのぼること約10分。

買物に出かける人たちを見送ったお2人。そこに漂う「居残り・させられた感」

表情も険しい・・・「本当は行きたかったのに」「外に出たかったのに」

本心はこんなところのように思えます。

察することはできても、この時間、その意に添うことはできない状況でした。

 

先手を打つという今後の課題を感じつつ、とにかく今「なんとかしなきゃー」

と、見渡して目に入ったのは、仕出しの注文をまとめたメモ用紙。

 

人数分のメニューと、金額が記されたその紙をお見せして、支払金額の計算をお願いしてみました。

なんとなくですが、数字や計算に強い・得意・好きというイメージのあるお2人だったので。

 

マラカスのごとくシャカシャカと振りながら、そろばんを持って部屋からでてきたこの方の顔は、にんまり(笑)

お2人の得意分野に加え「居残り組」の共感からか、名コンビ結成までに時間はかからず、帳簿の計算なんかも、つぎつぎと。そして職員の主観ではありますが、嬉々として協働されているようにもみえました。

 

玄関の施錠が解放されている状況だけに、スルーしがちな

入居者さん達の「実は閉じ込められた感」に、ちゃんと気付かなくてはと思います。

「本当は出たいのに」を感じると、何とかしなきゃ、という気持ちが強く働いてしまいます。

 

思いついた‘そろばん。

なんとかなりそうなものを、私が咄嗟に探した理由は、入居者さんの笑顔見たさや、不満解消というより

見えない施錠に対する職員としての、すべきこと。

の責任からの・・・という気がします。

 

思いが先行して空回りも多いので、周りの人達にたくさん助けてもらっていますが

 

 

グループホーム滝子通一丁目 駒木根純子

 

2016年10月09日 Category:スタッフ日誌

能力×環境

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なんとか手引き歩行できる利用者さんが自宅に戻り、部屋に上がるために50センチの段差を超えなければなりません。

小柄な方なので、バランス、筋力、可動域、そして手引きする職員の介護力からすると、ちょっと難易度のある段差です。

 

いったん、そこに腰かけてもらい、後ろから引き上げ、部屋に上がる方法でベッドまで行っていたのですが、

後ろから抱え上げるという事は、本人の体にもスタッフにも不可がかかるのでは?

それぞれのスタッフはどうやって上げているのかな?

と職員間で話題に上がりました。

 

解決法を少しひも解いてみたいと思います。

このケースのポイントは、「有する能力」と「環境」だと思います。

 

後ろから引き上げるのであれば、介護職(専門職)でなくても、普通に力があれば誰でもできる方法です。

介護職としては、ご本人の能力を活かしたいところです。

 

まず、つかかる力。

手すりや職員につかまる力は、ある程度自重を支えれるくらいあります。

次に足が上がる高さ。

階段の一段くらいはあがります。

つまり、職員が少し力を貸せば階段を少し上がることができるという事です。

 

そうなると次は環境。

50センチの段差を小さくするには、間に25センチくらいの踏み台あれば2ステップで登れる事になります。

まずは、踏み台を購入するという方法があります。

そんな視点で見ていると、50センチの段差の横側には半分くらいの段差で、別の部屋に通じる通路があります。

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正面から上がるのではなく、右側の段差から回り込めば、歩いたまま寝室へ行けるのです。

アプローチ手順としては、

・まず50センチの段差に腰かけて頂く

・靴を脱いで頂く

・手すりを持ち、立ち上がって頂く

・職員につかまって頂き、右側の小段差から上がる

・そのまま手引きで回り込み寝室へ

 

という事で「能力」と「環境」の活用により、単なる力業から、能力を活用した介助というアプローチへ変化します。

能力に応じるとは、知る事、見極める事、工夫する事が問われます。

 

色々な事を考えながら、やってみながら、意見交換しながら、介護の質を高めたいものですね。

(波の女 内輪ネタですみません)

 

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

お迎え時、利用者さんの家の前で動くものが・・

・・・?

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警戒心がかなりない「タヌキ」でした。

こんな街中にいるなんて・・

野生?街生?

ビックリする事もあるものですね☆

 

 

 

 

 

 

2016年10月07日 Category:スタッフ日誌

普通のありがたさ

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今日は休みを利用して、施設巡りをしてきました。

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知的障害者施設

 

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身体障害者施設

 

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回廊もある従来型介護老人福祉施設(特養)

 

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ユニット型の介護老人福祉施設(特養)

 

それぞれの施設ならではの工夫や苦労や現状が垣間見れました。

対応して頂いて感謝しています。

自分ごときが、他の施設を見てどうこうコメントする立場ではありません。

 

ただ、そこにいる方々の境遇を考えると、色々な価値観はあるものの「ふつう」ってどれほど大切で、素敵な事かと思えてきます。

 

住まいがあり

仕事があり

暮らせるだけのお金があり

家族があり、友人知人があり

健康があり

今があり、たぶん明日がある

 

うまくいかない事や

苦しい事、辛いこと

悩み

不安

そんなものは普通に誰にでも「ある」こと

そして、ずっと続く訳ではありません

 

目が見え

音が聞こえ

匂が分かり

声が出せて

味が分かる

手が動き

歩くこともできる

 

「ふつう」「幸せ」

は、今自分自身が「ふつう」に生きれていること

今日も無事に生きれたこと

晩御飯を食べ、風呂に入り、布団で寝れること

今息をしていて、明日の朝目覚めることができること

 

これが幸せでなくて何が幸せなのか

そんな事にも気づけなくて、幸せを追い求める事こそ、不幸の始まりなのではないでしょうか

 

施設を利用されている方々は、年齢問わず体や脳の調子が悪く、不本意ながら施設やサービスを使用しています。

でも、そんな中、日々たくましく一生懸命生きている方もみえます。

生きる気力を失い、生かされているような状態の方もみえます。

そのような方々に「ふつう」がある私達は、何ができるでしょう

何をすべきでしょうか

 

自分に「ふつう」があり、そこに感謝し、自分だけでなく

目の前にいる障害を抱えた方々にも「ふつう」を少しでも取り戻せないか

部分的でもいいから「ふつう」を感じる機会ができないか

そんな事を感じ、考えられる専門職が、もっと増えたらいいなと思いますし、

そこに尽力しなければと、感じることができた有意義な時間でした。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

 

 

2016年10月05日 Category:スタッフ日誌

貴重な経験

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小規模多機能・クラブ滝子の昼や夕方の様子です。

これから昼食や夕食が始まる前で、皆が集い、本来ならガチャガチャ食事作りの声や音や、匂いがするはずなのですが・・

このようなフロアに、利用者一人しかいない時が週に1,2回程発生しています。

 

この状況が良い流れや理由で起こっているのであればいいのですが・・

残念ながら、対処的な方法としてこうなっている現状があります。

 

脳の中で悪さしているアルツハイマーというやつのせいで、混乱に混乱している男性利用者が「俺の家で勝手に何をやっているんだ!」「皆出ていけ!!」と、怒られる事が増えているのです。

時には他利用者や職員に手がでそうになってしまう事も・・

 

一旦、怒り始めると、話が通じなくなります。

本人が外へ行かれてしまうなら対処の方法がシンプルなのですが、「皆が出ろ!」となると、皆が移動するしかない状態です。

その結果が、最初の写真の通りです。

 

 

とても影響力のある状態ですが、そのような言動をされる利用者自身は悪くありません。

その方に悪さをしている病気のせいで、ご本人も困って、混乱して、ストレスを溜め、我慢に我慢を重ねた結果が「何やってるんだ!」ですので、ぼくらはその状態にうまく対応する必要があります。

ただ、まだ対応方法を模索している最中ですので、後手になっていますが、他の利用者は全員、事務所へ移動し、そこでご飯作り、食事介助を行っています。

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窮屈ですが、意外と皆さん環境に適応して頂いており、これはこれでいいのかなと思ったりしています。

 

ただ、毎日利用の方ですので、毎日そのような状態になると、現場的にはパニックになってしまうかもしれません。

どんどん時間はずれていきますし、介助が遅れたり、混乱や不満が高まるかもしれません。

 

現在のところ、トリガーは、

「人の多さ」

「五感への刺激(音、声、匂い、動き、物等)」

「空腹感」

「時間の経過(疲労やストレスの蓄積)」

「何のためにここにいるのかの情報が足りていない」

「時に便秘」

「脳内の状態変化」

等の色々な要素が絡まっておきているのでは?と予測しています。

 

先手の仕掛けや、色々な工夫を手間暇かけて、「事」が起こる前に丁寧に行った方が、最終的には効率的・効果的なのだと思います。

さて、病気とどう闘うか・・

状況把握と予測力の精度を上げ、対応力も上げる。

これから職員と共に工夫していきたいと思います。

 

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

ひそかに・・

色々な事態が起こる事は、経験値アップのチャンス!と捉え、

あれこれやってみるのが、すごくいい時間だなぁと感じています。笑

なんとかなるし、なんとかするしかないですもんね☆

 

2016年10月03日 Category:スタッフ日誌

反応に関係なく

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前回のブログで、要介護状態が重くても、認知症という状態が進行していても、

たくさんの経験を積み上げ、能力をまだまだ秘めているという話を上げさせて頂きました。

 

そのような方の中には、見た目上は反応があまりないように見える方があります。

そのような方々に、食事を介助している場面で時々気になる事があります。

語り掛けずに、黙々と介助しているのです。

 

ちゃんと伝えてない組織、自分に課題があるのですが、人が人と関わる上での基本は、

「声をかける」

「意思を確認する」

事を大切にしているか?という事です。

これはこちらからの問いかけに反応が「あろうが」「なかろうが」という事です。

 

なぜなら、そこにいるのは「人」だからです。

たくさんの経験を積んで生き抜いてきた「人生の先輩」だからです。

 

反応がある方には声をかけ、反応がない方には声をかけない。

ではなく、

反応があろうがなかろうが、そこにいるのは「人」である以上、

声をかけ続ける必要があります。

 

たとえば食事介助の場面。

「昼ごはんを食べるお手伝いをさせて頂きますね」

「ご飯からたべますか?おかずからたべますか?」

「味噌汁を飲まれますか?」

「お茶はいかがですか?」

「今日は○○ですね」

「お下げさせて頂いていいですか?」

「これで食事は終わりですよ」

等々、声かけしながら介助をさせて頂く事が僕らの仕事の内だと思うのです。

 

決して特別な事ではありません。

人が人に関わる時の基本ということだと思うのです。

 

黙々と出された食事を全量食べさせるだけの、さみしい食事の場面にならないようにしたいものですね。

 

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

2016年10月01日 Category:スタッフ日誌

経験の積み重ね

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要介護は一番重いランク

認知症の状態は結構進行中

意思疎通は難しく会話の成立はほぼ不可

 

そのような状態の方は、滝子の施設にも何人かいらっしゃります。

よく言われるのは、「何もできないし、分からないのでは?」と。

 

しかし心はしっかり生きていますし、意思もお持ちです。

ただ上手に言葉や仕草で表現できないだけです。

 

体の機能も立ったり歩いたりできなくても、腕や足、指を動かす事は皆さんできます。

食事、トイレ、お風呂は、ほぼ全てお手伝いさせて頂くのですが、その時に心や体の力はしっかり残っているんだなぁと思う事は色々な場面であります。

 

例えば、靴下を履いて頂く手伝いをする時。

自分はおおちゃくですので、片方の足の靴下を履いて頂いた後、続いてその足の靴を履いて頂こうとするのですが、片方の靴下を履いた後、もう一方の足が自然と動く方は結構多いと感じています。

 

これは、例えば右の靴下を履いたら次は左の靴下を履くということが分かっている、もしくは体が自然と覚えているという事だと思うのです。

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上着も、右の袖を通すと、自然と左の腕が動くとかもあります。

 

そんな足や手の指一つの連動した動きを見ていると、脳が壊れているように見えても、長~い人生の経験が心と体にしっかり詰まっていて、その力はいつまでも使えるのだと感じています。

人は1歳の頃にはこういった感覚は身についていて、それが70年80年生き続けているのです。

指一つの動きにも、人って、時間って「すごいなあぁ」と介助の瞬間、仕事のに感じる事があります。

 

今後も、ご本人の心と体の動きをよく見て、息を合わせ、ご本人の生きてきた人生を感じつつ、支援をさせて頂きたいと思います。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

 

2016年09月29日 Category:スタッフ日誌

活用

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「二十歳を迎えました!」と言いきる今年92歳の女性Oさん。

 

本日もきっと、一番乗りでリビングに見えるはずのこの方の席に、そっと封書2通を置いみました。

誕生日を迎えたOさんへのメッセージが入っています。

日頃から、女性達との口論が活発(?!)な男性入居者お2人が書かれたメッセージです。

 

先日このお2人に、Oさんがもうすぐ誕生日だと伝えてみました。

~社交辞令も大事だしー~くらいに考えて、筆を預けた自分が恥ずかしいくらいに、お二人とも、1時間近くかけて、贈る言葉を書かれていました。

 

部屋にある座卓に向かったお一人は、下書きの紙が足りず、ティッシュの箱の裏にまで、何度も何度も下書きをして、

「漢字は間違ってないか?」

「文章はこれでええか?」

「配置はおかしくないか?」

「日付は入れたほうがええかな~?」

など考えに考え、私にはとても書くことができない、味のある手紙に仕上げていました。

(施設から出す封書の差出人のところを書いていただくとか・・この羨ましい才能をなにかに活用できないかなあ、など余談ですが考えてしまいました)

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「誕生日」

 

ご本人がどう過ごしたいか、どう祝われたいか否か・・への支援だったり。

祝ってあげたい側の人たちへの支援だったり。

興味はないけど、ごちそうや、お出かけなどには、ありつきたい人もいるだろうなあとか。

誕生日のメッセージを考えながら、相手を思い描き「いつもいる人」から「○○さん」に変わる瞬間があったり。

今日のOさんのように、ハレの日を意識する姿があったり。

「入居者さん同士」を育むための、瞬間々々の橋渡しは、大切だな~と改めて気づいたり。

今まで知らなかった、その人の一面や能力を発見することができたり。

 

私達、イベント屋さんでもないし、こんなことを考えながら、今日も繰り広げられる9人の日常生活や共同生活に、半日常「誕生日」を、ちゃっかり活用できたらなあ!と思ってしまいます。

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まとまりのない文章で、ごめんなさい。

本当にあの才能が、羨ましいです。

 

グループホーム滝子通一丁目

駒木根純子

 

2016年09月27日 Category:スタッフ日誌

「大逆転」のススメ Vol.21

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【行動を制限しているという自覚】

(大逆転の痴呆ケア 和田行男著 P122より一部抜粋)

 

自分自身が行動の制限を受けたらどうするか。

抑圧や差別を感じたらどうするか。

僕らには、仕方がないと諦めるか闘うかの選択肢があるだろう。

しかし、痴呆という状態にある人たちは、自分自身の力では闘って切り開いていくことができないことを、どれだけの人が感じているか。

施設で働く職員自身は、先人たちが切り開いてきた現代社会の恩恵を十分に受けて生きているにもかかわらずである。

 

きっと、施設の中で切り開く力もない婆さんたちを抑圧している人たちは、いつかは自分も同じ状態におかれ、人間としての屈辱を味わうはめになるだろう。

 

行動を制限するには、それなりに理由があってのことだと理解できなくはない。

でも、

「行動を制限してしまっている」

「非人間的な状態を強いている」

という自覚だけは失わないでほしい。

なぜなら、その自覚さえあれば、きっとそれが未来を切り開く糧になるはずだからである。

 

そう書かれています。

今の社会の到達点の事情、自分達の力量、施設の方針等いろいろあり、施錠しっぱなしになっている現状があるところもあると思います。

これから施錠しなくてはいけなくなる所もあると思います。

でも私達に大切なことは、

 

「追及をし続けようね」

「施錠する以外に手立てがなかったどうかを追及しようね」

「閉じ込めることは、専門職でなくてもだれでもできることだよ」

「家族や非専門職では思いもつかないような発想と試みる力が必要だよ」

専門職として、専門職だからこそ、

「人の姿で生きれるよう」

「人としての権利を護れるよう」

追及していく姿勢を大切にしていくための語りを続けていきたいものですね。

 

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

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「抜け出したものの、どこに行くんだっけ・・」

2016年09月25日 Category:スタッフ日誌