全体会議
波の女では、必要に応じて全体会議が開かれます。
月曜日のことですが、まだ職員足らずで運用できていない雁道二丁目福祉施設のお披露目を兼ねて開催されました。
全体会議の後は食事会☆
名古屋の中でも最高級クラスのステーキのお店のお弁当~
(待機している夜勤者にも配られました)
そして施設内の見学会♪
木の温もりが感じられる素敵☆な施設なんですよ~
この施設オープンに向けて、本体の滝子施設職員の募集活動継続中です!
気になる方は、お気軽にお問合せを。
(070-6410-8388 施設携帯 担当 井)
待っております。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
会議の後には二次会で繁華街へ繰り出し、飲めや歌えや☆
避難準備情報 出た~!
各地で大雨を降らせた台風16号。
昨日は自分の自宅のある市町村でも豪雨でした。
真っ白になる視界
激しく打ち付ける雨音
道路はあちらこちらで冠水
こんな状態が17時くらいでした。
そんな激しい状況と同時刻、
「猛烈な雨」予報の防災速報も、携帯に届いていました。
それから1時間程した18時過ぎには雨足も弱まり、街は落ち着きを取り戻していました。
19時になると、雨も上がりだしているような状況の中、携帯がけたたましく鳴りました。
【緊急速報!】
役所の災害対策本部から、「土砂災害の危険性があるため、新たに避難準備情報を出し、避難所を開設しました」
小松寺地区(自宅があるところ)→小松寺会館
と、表記されていました。
???
台風が通り過ぎて、雨も上がりだしているのに避難準備情報とは?
地理的にも自宅の場所は洪水も土砂もないような場所なのですが・・
と思いつつも、先日のグループホームでの災害の件もありますし、
訓練と情報収集を兼ねて、地区の指定の会館へ行きました。
すると・・
避難者は誰もおらず・・(笑)
会館の管理者や区長さんや役員の方のみ、みえました。
その中に交じりしばらく話をしていると、役所の職員が会場管理のために来られました。
「雨は止んでも、後々で滑り出す事はあるので情報を出しています」
「移動に時間がかかる状態にある方は、避難の準備をしてほしい」とのこと。
自宅周辺地区は平地なのですが、少し北に行くとゆるやかな坂や面斜面があります。
そこまで限定的(例えば、小松寺地区北側の傾斜のある地域の皆さまへ等)に地区の指定はできないので、
地区まとめて出しているそうなのですが、雨が止みだして1時間してから避難準備情報が出ると、なんだか体感的には危機感が去った状態なので、???となりがちです。
しかしそんな自己判断の先に、災害が起こって手遅れになる事だってあり得ます。
今後も懲りず?に、情報に基づいた行動を心掛けたいと思います。
今回はいい訓練、情報収集の機会となりました。
自宅近くの避難所は毛布なし、食料なしでした。
本当に避難する際は、用意して行かなくてはいけないようです。
また、施設のある地区の避難所内の情報も、足を運んで確認しておく必要があると感じました。
そして速報・情報頼りばかりではなく、自分自身の危険予知能力、感覚も磨いておいて、先行した動きもしなくてはと思いました。
行動も用品も「備えよ常に」ですね☆
すっかり静けさを取り戻した街の雰囲気の中、2時間後に避難準備情報は解除されました。
役所の災害対策本部の方々、地区の役の方々
地区住民のためにありがとうございます☆
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
夜更かしケア
「中高年になって夜中に何度も目が覚める人や、朝早く目が覚めてしまう人は、朝の光を浴びないことが大切なポイントです」
そんな記事を先日見つけました。
最初この記事を読んで、「???」となりました。
今までの自分の知識は、「朝の光で体内時計をリセットする」ということでした。
確かにその事実はあります。
それを意識して仕事の中でも利用者さんに午前中に光を浴びて頂き、夜の睡眠に繋げるアプローチを意識してしてきたつもりです。
そんな中で、冒頭の記事です。
若い人には、午前中の光は必要かもしれませんが、中高年者には違うという事だそうです。
「無理のない範囲で、午後や夜に光やライトを浴びて、できるだけ夜更かしして下さい」
「睡眠時間は精々6時間なのです。細切れに寝るよりは、コンパクトにぎゅっと詰め込んで切れ目なく寝た方がいいです」
「長く横になっていると、その分だけ睡眠が伸びるという発想は間違いです。むしろ寝床で目が覚めている時間が長くなると、かえって緊張が高まって寝れなくなります」
「早起きは、さらなる早起きを招く悪循環の基」
とも書かれていました。
日テレのBS番組でも放映されていたようです。
利用者の状態は別にして、自分自身のリズムを振り返ると「あるある」です。
年齢によるものもありますが、現在超朝型人間になってしまっており「おじいちゃん」と言われてしまっています。(笑)
利用者さんの睡眠環境は、20時くらいには横になっていて、朝は6,7時くらいまでの10時間、11時間「寝る」ではなく、横になってもらっている事が多いです。
もちろん全員という訳ではありません。自分のペースがある方は9時10時11時まで自由にされている方もあります。
全介助やそれに近い方は、夜勤者一人になる前に横になっているという事業所都合になっている事が多いと思います。
そんなに早く横になって、朝までの長い間、ずっと寝ていられないのは経験的に分かっています。
もう少し夜更かしできて、睡眠をぎゅっとコンパクトにとれる工夫が必要かもと思うと、夜勤者の考え動きを変えるか、夜は22時23時までの超遅番勤務、が必要になるかもしれませんね。
個人ごとの病気や体調によって、睡眠環境や朝夕のリズムを考え直していきたいと思います。
冒頭の話に戻りますが、どこまでが真実・事実かは分かりませんので、もっと情報を集めて勉強して、利用者へのアプローチに活かせないか考えたいと思います。
日中の利用者さんの状態を見ていると、もう少しメリハリのある暮らしの組み立ては必要だと思っていましたので。
朝の光を浴びない
無理のない範囲で夜更かし
介護の中で、この方法でうまくいっている事例情報下さいまし。笑
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
姿勢
「俺の青春時代がいつの間にかなくなってしまって、知らないうちにこんなじいさんになってしまった・・」
認知症という状態が進行しつつある利用者さんの言葉です。
話をする。
歩く。
食事を食べる。
トイレに行く。
風呂も入る。
まだまだしっかりされているところが多い方です。
その分よけいにおかしくなっていく自分に不安、混乱、いらだちを抱えて生きていらっしゃるのだと思います。
青春時代から、今目の前に映る自分の姿にタイムスリップしたら誰だって愕然となるでしょう。
今に至るまでの時間の流れ、積み重ねが消えてしまうのはとても怖い事でしょう。
普通に生きている私達には、想像できない辛い体験をしていらっしゃるのだと思います。
そんなご本人に私達は何ができるのでしょう。
専門職として何をするべきなのでしょうか。
毎日、混乱の中で感情が揺れ動きます。
笑ったり、怒ったり。
事業所、他利用者さんへの影響も結構でています。
そんな繰り返しの日々の中で、
「また機嫌が悪くなっってきた・・」
「怒り出した・・どうしよう・・」
そんな苦手意識や、とまどいが起こるかもしれません。
本人が困っている状態を受けて、職員も困っていく・・
そんな悪循環が続かないようにしたいものです。
今僕らにできることは限られています。
困ってる人がいれば、そこに耳を傾け、手を差し伸べるのが人の道。
人としても、専門職としても向かい合う姿勢を大切にしたいところです。
「どうされました? 私で良ければ話を伺いますよ」
「力にならせてもらえませんか?」
そんな思い・想いや、声掛けを、一日何十回もかけ続けるくらいの姿勢を持ち続けられる自分・組織でありたいものです。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
いろいろな事情
朝、出勤すると部屋が整っていませんでした。
あっちもこっちも・・
この状態をどう捉えるか。
そこは仲間同士ですので、
「きっといろいろあったんだろうな・・」
という捉え方が前提となり、声かけは
「大変だったね。何かあったの?」
となるのがいいのだと思います。
スタッフ間は互いのことを
認め合い
尊重し合い
理解し合い
信頼し合い
励まし合い
助け合い
たたえ合う
そんな風土を作っていけたら、もっといい仕事ができるのだと思います。
滝子の施設にはまだ時々しかそんな風が吹いていません。
だからこそ、これからも意識し、皆で作り上げていきたいです。
大変な仕事だからストレスをためて、職員間で足を引っ張り合うのではなく、
大変な仕事だからこそ、色々なアプローチの結果や事情があって「そうなっている」と捉え関わり合える事が大切だと思うのです。
そして「称え合う」を大切にしたいものですね。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
前回のブログのその後です。
手間をかけてうまくいった・・と思いきや、
夕食前に「お前ら俺の家で何ごちゃごちゃやっとんだ!! 出ていけ!!」
と怒り始められる方がみえ、他の利用者へ手が出そうだったので、全員事務所へ移動~
ご本人はリビングや廊下を行ったり来たり・・
1時間もすれば気持ちは変化するのは分かっていましたので、
ご本人の世界を尊重し皆は視界の外(事務所)へ。
事務所で夕食を完成させ、そのまま食べました。
こじんまりと、密集しているのがいいのか、いがいといい雰囲気で過ごせました☆
予定通りにいかないのが介護ですね。
急がば回れ
今日は何やら動きが活発な日でした。
3階の方は外へ外へ。
2階の方も「家に帰りたいんだけど・・」とフロア外へ。
理由は色々あると思います。
今日の方々の場合は、
いつも利用している顔見知りが休みでいない
便がなかなか出ない
お金の心配事がある
朝から雨模様で天気が悪い
等々あったようです。
しばらくは、引き留めてみたり、色々な理由を伝えてみたり・・
でも、「説得」はなかなか通じません。
ご本人にとって「納得」できる理由が必要なのです。
でもそれも、頭で理解してもらうだけだと、動きは止めにくい時はあります。
引き留めばかりで気分が悪くなってしまうと、その先の関わりがより大変になる事があります。
そのような時は
「外へ行きましょう」
「行ってらっしゃい」
実際にご本人の思いを叶えれるような応援がいいように思います。
と、いいましても実際に「家に帰る」ところまでの応援でなく、
「外に出たい」という最初の過程を応援できたらと思っていますが。
人や状態にもよりますが、本日の方々の場合、外に出てしばらくすると目的や帰る所が分からなくなる方ですので、引き留めるばかりではなく、まず出てみることが大切なのだと思います。
という事で、同時多発的に外へ外へという行動が食後にありましたので、
Aさんは車で、Bさんは徒歩で、外へ出ました。
Bさんは後方をずっとついていきましたが、いつも行くスーパーへ往復1.5キロ歩いて自分で施設へ戻られました。
戻ってからは皆さんいつものペースに。
先手で、手間をかける方が後々よさそうですね☆
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
ペース早く歩かれるBさん。
膝が痛く走れない自分はついていくのが大変!
そのうち見失ってしまうかも・・
介護は何処へ・・
<認知症>徘徊し女性死亡
通所先施設に賠償命令 福岡地裁
毎日新聞 9月9日(金)配信記事より一部抜粋
外出癖があった認知症の女性(当時76歳)が、通所先のデイサービスセンターから抜け出し、そのまま死亡したのは施設側の責任として、女性の夫ら遺族3人が施設を運営する社会福祉法人を相手取って計約2964万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、福岡地裁は9日、施設側の過失を認めて計約2870万円の支払いを命じた。
判決によると、2014年1月23日昼ごろ、施設非常口から抜け出し、3日後に施設から約1.5キロ離れた畑で死亡した状態で見つかった。司法解剖で死因は凍死と判明した。
裁判長は「施設職員は女性に外出癖があることを認識しており、見守る義務があるのに違反した。施設は職員を指導監督するべきだった」と指摘。
施設側の「抜け出しても死亡までは予見できない」との主張を退け、「外出すれば独力で帰ることはできず、低体温症で死亡することは十分あり得る。義務違反と死亡に因果関係がある」と結論づけた。
遺族側の主張もごもっともであります。
しかし詳細は分からないにせよ、介護関係者にとってはとても重い判決であります。
今回の判決は「見守る義務」をおこたったという事がポイントで、「外に出してはいけない」という事とは違うという事です。
ここを捉え間違うと、「外に出さない」「閉じ込め」「社会と切り離して」という権利や人権の侵害が進む、時代の逆行になってしまうような気がするのです。
職員の意識向上に向けて指導監督を進め、ハード面の工夫、もしもに備えた家族との事前確認、等の取り組みを進めながら、「見守る義務」と「人権・権利を護る努力」を両立できるようにしたいものです。
滝子の施設でも、過去に何度も何度も行方不明が起こっています。
この先も起こる可能性はあります。
今回の判決を受けて、再度気を引き締めていかねばと思いました。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
家族と共に
「いつも通りの母にサンキューです(笑)」
小規模多機能クラブ・滝子を利用中のご家族とのメールのやりとりの中の一文です。
「いつもの母」というのは、穏やかな状態を差している訳ではありません。
基本的に介護の量は多く排泄や入浴は全介助、それもすごく嫌がられる事が多い方です。
(本人側の視点で考えれば、嫌な気持ちは当然ですが)
関わりも、こちら側のペースにもっていきにくく、本人に合わせる事が必要です。
昼夜問わず、大きな声で独り言を話される事も結構あります。
介護の量や関わりの難易度は高く、職員でも対応に悩む事は結構あります。
そんな「いつもの母」に対し、「サンキュー(笑)」と言い放つ事ができる、同居の「家族力」「センス」には脱帽するばかりです。
そして、職員側も「頑張らなくちゃ」と励まされ、パワーをもらえているような気がします。
もちろん家族皆がそうなるべきだとは思っていません。
それぞれの家庭の事情があり、介護サービスを利用されている訳ですので。
ただ、関わりが多く持てる家族もなかなかとれない家族とも、一緒に進んでいけたらありがたいですね。
互いに学び合い協力し合い、共に今とこれからを乗り越えていく仲間です。
お互いの人生の一コマを重ね合わせ、織りなしていく。
そんな関係が持てる介護の仕事は素敵だと思います。
そんな感覚を意識して、仕事をしてみるのもいいのではないでしょうか。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
夜間に話し続けたり、動き回ったりする時も多く、一緒にいれば睡眠がとりずらい状況にあると思うのですが、
たまたま寝られた時に「今日はパラダイスだね」と家族の間で喜び合わあれてもいるそうです。
「パラダイス」って・・笑
素敵ですね☆
ごもっとも
職員にとって意味や意図があってやっている事は結構あると思います。
しかしそれは施設内でのやり方だけの話で、一般的な視点からみると「おかしい」事があります。
滝子の施設の場合、その一つはトイレの扉です。
写真の通り、結構開いている事が多いです。
しかし利用者からみると、「電気も付けっぱなしで、扉もしめんと・・」と言われたりする事があります。
開けっぱなしにはそれなりの理由がある場合もありますが、「慣れ」の中で気にならなくなっているのも事実です。
そんな「施設の常識は、社会の非常識」といった事に気づかせて頂ける事はありがたいですね。
気を付けていきたいと思います。
「ちゃんと閉めとかんといかんよ」
「ごもっともです。すみません~(笑)」
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
姿勢
高齢や要介護状態、認知症の進行状況によっては、姿勢の保持が難しくなる事があります。
本人の脳や体の状態だけのことはなく、使っている椅子の形状の影響を受けることもあります。
滝子で使っている椅子は写真の、黄色の椅子ですが、背もたれにひじ掛けもついている回転タイプです。
どの椅子もそうですが、座り慣れていくと、どっぷりもたれてしまう癖がついてしまうことがあります。
姿勢が悪いと色々と良くないのですが、食事の時の「食べるための姿勢」もちゃんとしたいものです。
職員はいい姿勢を目指し、クッションを背中や肘にあて、姿勢を保つための工夫をしているのですが、それでもなかなかいい姿勢を作るのは難しいと感じています。
丸椅子です。
誰でも、なんでもという訳にはいきません。
転倒に備え、そばから離れない体制がとれる時。
本人さんの体が丸椅子を認知し、姿勢保持をしようとする反応があるか。
椅子の高さ、足の接地はどうか。
座面に対して、重心をどのあたりにとるか。
体に痛みがないか。
様々な状況把握が必要ですが、条件をクリアできるようにアプローチすると・・
食べる姿勢が整い、意識がはっきりし、自分で食べる割合が増え、スピードが上がり、食べこぼしが少なくなったり等、色々ないい要素が出てきています。
最初は20分くらいで後傾になったりして、通常の椅子に座りかえていましたが、少しずつ座位保持の時間も長くなってきて、最初の倍くらいは座位保持できています。
(倒れ掛かった時にカバーできるように、他の椅子を背中や横にセットする等のサポート環境も体制です)
姿勢に影響を与える本人にあった椅子環境の見直しも、大切な仕事ですね☆
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治