汲み取る

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「もったいないから(昼食の食べ残しのピザ)、家に持って帰るわね」

 

今日の昼食時に小規模多機能の利用者さんがおっしゃるので、写真のようにラップでお持ち帰り用にしました。

とは言ってもここは介護施設。

ご存じのとおり、食品の保存時間や取扱に制限があるので、当然「お持ち帰りはNG」です。

 

対応として、

その事実を伝え、「説得」するのがいいのか

本人の思いを汲み取り、「納得」できる対応がいいのか

 

結果、その場では「お持ち帰り」の対応をさせて頂きながら、後で回収させて頂きました。

この方、残念ながら認知症の症状があり、忘れてしまわれるのです。

 

こちら職員側の「事実」「現実」をまじめに伝えるばかりが仕事ではありません。

相手の世界に合わせ、飛び込むセンスと技術が武器になります。

 

後々、忘れてしまわれるかもしれませんが、

「その時の思い」を大切に汲み取っていく

 

そんなことを大切に積み重ねていきたいものですね。

 

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

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 今朝の出勤時、家を出ると少しヒンヤリとした気持ちがいい気温♪

昼間は猛暑続きですが、そろそろ夏も後半だなと感じました☆

 

2016年08月20日 Category:スタッフ日誌

センス

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少し前の、ある利用者さんの姿です。

スラックスにシャツといった、ピシっとした時もありますが、この日は涼し気な恰好でした。

まだまだ暑さ真っ盛りなので、こんな格好もありですね。

もともと自分で着られていたものでしょうし。

 

写真で分かることと、分からない事があるのですが、気になった事があります。

まず、色のコーディネイト。

シャツ、パンツの組み合わせは「アリ」でしょう。

その流れで下に目をやると、靴下の水色が気になります。

どうなのでしょう?

 

皆さんが服を着る時に、この色の組み合わせをするかどうかです。

もちろんする人もいるかもしれません、

まぁ、センスは人それぞれなので、色については突っ込みにくいのでこのあたりで。

 

自分が「おや?」と思ったのは、靴下の色ではなく、靴下のに書かれている「名前」のことです。

最初の写真には写ってませんが、このような状態です。

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靴下の中央に大きく書かれた名前。

有する能力に応じて、ご本人に書いてもらったのでしょうか?

それとも・・・

 

洗濯の区別のことや、行方不明になった時のことを考えると、名前を書くのはありでしょう。

しかしその書き方、書く場所は気にしたいものですね。

 

気が向けば靴下を履く能力はおありなので、自分で履かれたのかもしれませんが、

自分の選択により自分の服を用意をすることはあまりない方なので、職員が用意したのでは?と想像します。

 

この場面のことで一番気にしたい事は、「認知症のおじいさん」といった雰囲気が、靴下の名前から見えているといったことでしょうか。

 

認知症が進行したり、身体能力が衰えていくと、「自分の選択に基づいて」が、「職員の選択よって」に置き換わっていく事が増えてきます。

つまり、職員のセンスがそのまま目の前の利用者さんの姿に反映されてしまうということです。

 

髪型、化粧、ヒゲ、服等の見た目

その人のやりたい事や食べたい物

 

職員の選択の要素が増えるのは仕方のないことかもしれませんが、大切な事の一つは「人から指を差されるような姿」「認知症とまるわかりの姿」を他人や社会に見せていくのはどうなのか?ということです。

 

どうやったら障害を抱えていても、ふつうに生きる姿を作り出せるか・・

その「センス」を磨いていきたいものです。

 

【センス】

物事の感じや味わいを微妙な点まで悟る働き。感覚。

判断力。思慮。良識

 

認知症が進行すると、職員がその人の姿を作っていく事が多くなるので、自分の「センス」はどうなのか?

気にしていきたいものです。

もちろん自分もです(笑)

 

自分で自分のセンスは分かりにくいので、互いに気にする事、気になった事は声を掛け合う事を大切にしたいですね。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

2016年08月18日 Category:スタッフ日誌

夜勤

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只今夜勤中~

就寝介助等入居者さんへの関わり、支援がひととおり終わり、ほっと一息中です♪

 

今日は、これから介護をしようと思っている方へのメッセージです。

デイサービス等の昼間だけのサービスでなく、施設にお年寄りが住んでいる場合、「夜勤」という勤務が入ってきます。(主に常勤、正職員の場合)

 

この「夜勤」が嫌?プレッシャー?不安?だったり、家庭の事情や体調的な理由で、「介護の仕事はパス!」という方は何人もお会いした事があります。

「大変そう!」とか、「夜働なんて・・」とか、イメージだけで敬遠されるのはもったいないように思います。

 

人が寝ている間に働くという「夜勤」は、経験した事がない方からすると、未知の世界でしょうし、ハードルが高いのもよくわかります。

そして工場系の夜勤と違い、介護の夜勤は時間が長い事が一般的です。

2日分近く、まとめて働いてしまいます。

 

施設によって異なりますが、だいたい夕方16時くらいから、翌朝9時、10時、11時くらいまでの勤務が多いと思います。

休憩は2時間~3時間。

その休憩の間に仮眠をとれる施設もあります。

 

やる事は施設によっても異なりますが、まず夜勤入りの前半は、夕食の介助から寝巻に着替えたり、寝るまでの手伝いをします。

ここまでが20時~21時くらいでしょうか。

 

そこから朝の支援が始まる朝5時、6時くらいまでの10時間は、個別対応や一人仕事ばかりです。

掃除・洗濯をしたり、記録をつけたり、定時巡回したり。

その合間に、トイレ関係の手伝いが必要な方の個別対応をしたり。

 

昼間の仕事と違うのは、大勢・複数の方々を相手に色々することがないという時間が結構長いという事です。

そして一つのフロアに30名や50名が住んでいるといった施設でなければ、一つの階の10人くらいの利用者に対し夜勤者一人の配置となります。

一人仕事という事です。

 

これは、複数の職員と連携しながら複数、大勢の利用者に関わる昼間とは異なり、仕事の段取りをある程度は自分の采配、ペースで組み立てることができるという事です。

これがけっこういいし、面白いところなのではないでしょうか。

「今回はペース配分悪かったから、次回は順番を変えてやってみよう」

「今日の対応はうまくいかなかったから、次回は違う声かけをしてみよう」

いろいろと自分で考え、自分でアプローチをすると、それに伴って結果がでる事になります。

 

腹が減ったら自分の準備した夜食や朝食を食べればいいし、休憩時間に横になり、本を読んだり携帯をいじったりできるし、施設のルールや利用者にとって必要な事さえ押さえておけば、自分のペースで仕事ができるって、昼間とは全然違う要素があります。

 

おまけに夜勤手当なるものが1回、○○○○円つきますので、月に5,6回夜勤をこなすだけで、結構給料が増えます。

出勤回数だって、6回夜勤に入る月は、15回しか出勤しないことになります。

(6回夜勤=12日勤務、あとは日勤帯に9日出勤)

体力、気力があれば、夜勤入りは15時くらいまでは自由な時間ですし、夜勤明けも12時くらいからは自由時間です。

おまけに次の日も休みとなる事がほとんどです。

 

自分も結構夜勤入りや、明けの時間に、色々用事を入れることができ助かってます。

今日も午前中に地域ケアネットワークの集まりに参加して、昼寝を少しして夜勤入り。

明日はたまたま海で花火大会があるので、夜勤明け帰って一休みしてから海に繰り出して、花火大会までいようかなと予定しています。

そんなアクティブに夜勤入り明けの時間を活用したり、何もない時はゆっくり休んで体調を整えたりしています。

 

自分は月6回とかまでは入っていませんが、それくらい入ると、休み+夜勤入り明けで、月の半分は自由時間ができて、休みだらけの暮らし的な感じになるのではないかと思います。

そして手当が付く。

捉え方と、体調管理をしっかり行えば、夜勤は素敵な仕事の仕方になるのではないかと思います。

 

迷っていたり敬遠している方がお見えでしたら、ぜひ介護の仕事に飛び込んでみて夜勤やってみて下さい。

夜にしかみれない素敵な関係が見れたりします。

夜にしかみれない、いい表情があったりします。

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昼とは違う夜の顔、雰囲気の利用者さんと関係できるのは楽しいですし、自分の成長に合わせて仕事の組み立て・段取りを自分で行えるのは結構おもしろい事だと思うのです。

 

24時間365日という暮らし全体を支える入居系の介護は、結構やりがいがあると思いますよ。

さて、巡視してきまぁ~す。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

 

 

 

 

2016年08月16日 Category:スタッフ日誌

問い (後)

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(前回の続き)

 

前回の問いは、その行動に至った、一職員に対する問いではありません。

そのようなアプローチをすすめる「事業所の支援の在り方」がどうなのか?という事です。

いや、事業所というより、施設長である自分の仕事ぶりが問われているのでしょう。

よーく考えねばならない事だと思っています。

 

 業務は「効率化」、支援は「非効率化」

そのような仕事のバランスが大切だと思うのですが、どう思われますでしょうか?

 

問いをさせて頂いた弁当購入の件は、一見たいして問題はないようにみえます。

ただ、「効率化」が優先、重きを置かれてしまって、利用者さんの能力や状態、思いみたいなものが置き去りにされてしまっていないか?という事に気づけるかどうかでしょうか。

 

利用者がスーパーに行った時に、「ついでだで、夜の分も買っとく」

と言われたのかどうかは未確認ですが、推測するに職員側が「夜の分も買っておきましょう」

と勧めたのではないかと思います。

晩御飯の頃には食べたい物が変わっている可能性も十分ありますしね。

 

そうなった理由はその方が事業所にとって「効率的」であるからなのだと思います。

小規模多機能では、朝と夕方は「送迎」「訪問」「宿泊者対応(調理・食事介助、トイレ介助、起床就寝介助等)」に職員が分かれるため、結構忙しい時間帯になります。

夕方に、「夕食の買い物する手間を省こう」「職員が訪問や送迎から少しでも早く帰ってこれるように」といった感覚が、今回の行動に繋がったのではないでしょうか。

 

クラブ滝子利用される前(最近まで)、は自分で近所のコンビニやスーパーでその都度買いに行っていました。

冬場や天候の悪い時は、本人希望にて、夜に職員が代行で弁当を購入してお届けする事もありました。

クラブ滝子を利用され始めた今、「有する能力に応じて自立した日常生活を送ることができるよう」を目指していきたいですね。

 

自分だったらどうするか?と普通に考えてみましょう。

自分の能力、状態、状況がいつでも買えるのであれば、午前中に夕食の弁当は買わないのではないでしょうか。

 

 業務の効率化は大切です。

でも、それが優先されすぎて、能力を活用する事が置き去りになってしまう事がどうなのか?

といった事を考えられる職員を育成し、そのような空気感のある職場作りをするのも自分の仕事です。

反省ですね・・

 

このご夫婦は人間関係豊で、スーパーで結構色々な方に声をかけられるのです。

社会参加や、他者との関係性の機会にもなるという事も念頭に入れ支援したいものです。

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 また、皆で確認しあっていきたいと思います。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

お盆突入ですね~

昨日は墓参り、迎え火を行ってからの出勤です。

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「今」がある事に感謝です。

「ご先祖」に感謝です。

 

ふつうに暮らせることが「幸せ」というもの。

「幸せ」は追い求めるものではなく、周りにある事への「気づき」ですよね。

 

 

2016年08月14日 Category:スタッフ日誌

問い (前)

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先日、小規模多機能型居宅介護(クラブ滝子)の利用者さんへのアプローチで、このようなことがありました。

 

午前中の食材買い出し(皆で食べる昼食の材料)に参加された時の事です。

スーパーに行ったついでに、その日の夜ご飯用の弁当を本人に選択してもらい購入してもらいました。

クラブ滝子利用中は冷蔵庫で保管し、夜自宅に帰った時にレンジで温めて食べて頂いたとの事。

 

ブログを見て頂いている方に問わせて頂きます。

この利用者へのアプローチをどのように思われますでしょうか?

 

(後編に続きます)

 

 

別の話ですが、こんな記事が目につきました。

「保育士目指す学生に返済不要の修学資金」

河北新報 8月11日(木)11時58分配信より一部抜粋)

 宮城県は、保育士を目指す学生に修学資金を貸し付ける制度を早ければ9月中にスタートさせる。

卒業後、県内の保育施設に5年間勤務すれば返済を免除。

待機児童解消策の一環で、慢性的に不足する保育士の人材確保につなげるのが狙い。

 対象は保育士資格の取得を目指す県内在住か県出身の専門学校生、短大生、大学生。2年間、月5万円を上限に貸与する方針で、入学金20万円、卒業時の就職準備金20万円も貸し付ける。

1人当たり最大160万円を借りることができる。

 財源に国の補助金を活用し、2016年度一般会計当初予算に3年分の関連予算約2億5000万円を盛り込んだ。

 宮城労働局によると、県内の保育士関係職の有効求人倍率は1.52倍(6月)で人材不足が続く。

県子育て支援課は「保育士の確保にとどまらず、経済的理由で保育士になる夢を諦める学生がいなくなるよう支援したい」と話した。

 県は保育士と同様に人材確保が急務の介護福祉士についても、資格取得を目指す学生向けに制度を創設する準備を進めている。

と記事にあがっていました。

僕らの仕事ぶりが一番肝心だと思いますが、行政も真剣に動きだしているところが出てきているのはとても励みになりますね。

ぜひ時間とお金がかかる介護福祉士だけでなく、介護職員初任者研修にも間口を広げて頂きたいところです。

その動きが他県、全国に影響を及ぼす事になるといいですね。

今後の動きに注目です。

といいますか、そのような提案を各県に対し、各種団体や企業がアプローチする必要があると思います。

いかがでしょうか?

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

2016年08月12日 Category:スタッフ日誌

「おそれずに」

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名乗らなくてはと思うと、気が引けて言えなくなっちゃうこともあると思うのです・・

今日は匿名希望を希望します!

 

入居者さん同士の関わりに関わって、日々頭の体操に励んでいる職員です。

生活の色々な場面で、泣き笑い・そして数々の衝突が毎日繰り広げられています。

 

実は以前の職場でも、その前のところでも、入居者さん同士の激しいバトルは日常茶飯事でした。

(私が嵐をよんでいるのか?!)

 

どの職場でも共通していえるのは、施設に閉じ込めておくことを、あたり前としないところです。

どの職場でもいえるのは、入居者さんが、ごはんをつくったり、買い物に出たり、掃除や洗濯をしたりと、普通に生活できるように色々工夫をしているところです。

 

畑や大工仕事、洗車や事務作業なんかもその入居者さんの有する能力に合わせ

又、私はこういうことは苦手だったけど、職員の能力にも合わせながら

普通の生活にある様々な場面を、なるべく失わないように工夫しているところだと

思います。

 

考えてみると、施設でメニューを決め、出来上がった食事が目の前にでてきたら、調理の様々な過程で起きる人との意気投合や、人との違いを感じることもなく、当然衝突する場面も少ないだろうなあと思うのです。

 

人との同じや、違いを感じることができなければ、身体的なことだけでなく、自分を形成する色々なものが、失われる気がして、やっぱり怖いなあと思います。

 

今目の前で起こっている数々の衝突は(もちろん課題も山積ですが)入居者さん達が、ある程度自分の力で、そしてある程度主体的に人の中で、生きている。

まずは、その証しだと信じています。

 

多少の傷は恐れず、もっともっと同意や相違について活発に意見を交わせるよう私達職員も見習いたいと思うし、それができたら、きっと重みだけでなく面白みも感じながら職員から専門職員に成長できるかなと思うのです。

少々行き詰まりを感じる最近ですが、まずは隣の人に「ねえ、このことどう思う?」っておそれずに、話しかけてみたいと思います。

 

滝子通一丁目福祉施設 職員

2016年08月08日 Category:スタッフ日誌

アプローチの工夫

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「味噌汁の味付けお願いできませんか?」

「そんなもんやらへん(利用者)」

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日ごろから場面によっては、調理もされている方ですが、ここではNo

 

さてどうするか・・・

 

味噌のかたまりを放り込んで、

「このままほかっとけばできるかな?」

と独り言風に言ってその場を離れました。

 

30秒後・・

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(やった! 笑)

 

 

人はその時の流れや、空気感、環境(他社との関係)により、気持ちや行動が変化する生き物です。

 

「お願いして、やってもらう」場面も多くあるものの、その「頼む側」「頼まれた側」という関係の一歩先にある、「主体的」な言動を引き出す事を意識するのも大切な仕事です。

そんな、どうしたら「やろか」「やらないかんな」と、主体的な気持ちや行動を引き出し、繰り返していくかが自立支援では大切な要素となると思います。

 

紹介させてもらった、「中途半端な状態」を作り、人の気持ちを引っ張り出すのも手の一つです。

 

その後、ご飯を頂く際に、

「自分の分の味噌汁よそって(つぐ)ください」

と伝えると、

「嫌だわ。おにいさんやってよ」

となりました。

 

小規模多機能の利用者さんですので、昼間は人が多く、関係のある方が隣で調理をしているので、自分もその空気感の中で調理をされたりしています。

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しかし夕方になると、自宅に戻られる方々が減り、環境が変化します。

そうんると主体性を引っ張り出しにくくなったりします。

 

それでもどうしたら・・・

となると、次の手が必要です。

 

目の前に他のおかずがない状態でお願いしてしまったので、

「嫌だわ」

となりましたので、おかずを配った(自分で選んで持って行ってもらう)後に、

「好きなだけ味噌汁をどうぞ」

とお伝えすると、スムーズに行動されていました。

 

これは食べる準備の一連の「流れ」を活用したことで、

「嫌だわ」

から

「やろう」

と自然に気持ちが変化し、行動できたのだと思います。

 

細かいことですが、この「自分のことを自分でやる」といった体感的行為の日ごろからの積み重ねが、その先の主体的な行動につながるものだと思います。

 

流れか環境や持っていきかたを工夫して、「自分の事を自分で」できるように応援していきたいと思います。

 

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

 

2016年08月06日 Category:スタッフ日誌

立ち位置

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廊下に座り込んでパートさんの子供さん達とたわむれる利用者さんの姿がありました。

 

畳のスペースで床に座っているのは違和感ありませんが、リビングや廊下で座っていると違和感があります。

違和感を感じるというのは、こちら側の視点ですね。

 

ご本人にとっては「子供の目線」に自分が降りて、相手しなくちゃということだけだと思うのです。

 

自分は廊下に座って子供の相手をしたことがありませんでした。

さすが年長者ですね。

「相手と同じ目線になるように」という大切な事を、改めて教えて頂いているように感じました。

 

ついつい自分の立ち位置や目線で関わったり、ものを言ったりしてしまう事があるのだと思います。

そんな自分目線でなく、利用者・入居者、家族、職員、地域の方、その他の方々と同じ目線で物事を見たり聞いたり、関わったりできるように心がけたいものですね。

 

相手の立ち位置を考え、同じ目線になるように意識し関わる。

それがこの仕事にとってはとても大切な立ち位置なのではないでしょうか。

 

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

2016年08月04日 Category:スタッフ日誌

モラル

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「法定速度を守ります」とステッカーが貼ってありながら、高速道路を140㎞で走行するトラック。

 

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朝のバス専用レーンに入ってくる車にパッシングをしまくり、ハイビームで警告を与えながら走る市バス。

 

 出勤の間だけでも、「モラルはどうなっているのか?」と思う場面は多くあります。

 【モラル】

倫理観や道徳意識のこと。
マナーよりも普遍的な価値観を含んでいる。
法令順守はもちろんのこと、適正な出退勤や会社の資産・備品の適正使用など公私の区別をきちんとつけることや取引における公正さなど、公序良俗に反しない行動全般をさす。
とありました。
捉え方の幅が広い言葉ですが、自分の中の「善悪を判断する基準」みたいなもののようです。
私たちの介護の業界でも、この「モラル」を意識した行動が問われるのだと思います。
「法令順守(介護保険の理念を目指す、運営基準を守る等)」
「公私の区別(利用者や施設のお金や物の管理等)」
「適切な対応」
どれも大切な要素を持っていますが、現場では「適切な対応」という部分のモラルが問われるのだと思います。
「言っていいことなのか」
「やっていいことなのか」
対象となる方々が要介護で認知症という状態にあります。
自分で自分を護れなくなっている方々の力に、応援をする側としての関わり方には注意が必要です。
「自分の中の価値観や道徳意識に基づいて」という事よりも、
「相手にとってどうなのか?」
「相手から見て自分に言動はどうなのか?」
という側から見て考え、行動することが大切なのだと思います。
利用者に対しても
家族に対しも
仲間に対しても
地域に対しても
社会に対しても
「人を大切にする」とはどんな事なのか。
自分の言動を自分自身で振り返り、相手の視点から自分のとった言動を振り返り、「モラル」を意識していきたいものです。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
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昨日より、愛知県の認知症介護実践リーダー研修が始まりました。
「モラル」を守り、意識し、伝えていく立場ある素晴らしい方々でした。
共にこの業界を盛り上げていきたいですね☆
(システムの調子が悪く、文字が詰まって表示されるようです。見にくくてすみません)

2016年08月02日 Category:スタッフ日誌

よくあること

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グループホームの2階では「女性対男性」という構図でよく口論となっています。

 

「男は何もしないくせに、ご飯だけはしっかり食べる!」

女性側の言い分です。

 

実際は、男性といえどもやれる事はやっています

簡単な調理

食器を下げる

洗濯を干したり・たたんだり

男性側はこれでも「やっている」「やれている自分」を感じているのではないでしょうか?

 

しかし女性側からすると、「そのくらいでやったつもりにならないで!」

一から十まで全部やっている女性側からすると「本当に男は役にたたないくせに威張る!」

 

そんな感じでいつも言われ続けたりしています。

そんなやりとりが続く日々に、職員もストレスを感じたりしていることでしょう。

 

でも、よ~く考えると、そのような構図は一般家庭のどこの夫婦にも「ある」ことだと思います。

ですよね!?笑

 

要は「男の思考と行動」と「女の思考と行動」の違いからくる、価値観相違が土台にあり、

認知症という状態にある方々は、そのズレの認識が正しくなかったり、オーバーに表現されてしまっているだけのような気がします。

 

この現象でまずいのは、職員のストレスが増え、疲れてしまうということでしょうか。

認知症の方々の間で起こっている特殊な状態として捉えるのではなく、どこの家庭、男女間でもおこっている「よくある事」として、深刻にうけとめすぎないようにしないといけないように思います。

それよりも大切なのは、途中は止められないにしても、最後には「笑いで吹き飛ばす」、「笑って終わる」くらいの、どんと構える心持でいくくらいの方がいいと思います。

 

「あ~また始まった!(嫌味、言いがかり等)どうしよう・・」と捉えるのか

「よくあるふつうのこと。みなさんほどほどにね」と捉えるのか

どっちで捉えるのかは、自分次第であります。

 

男と女は自分の身の回りの関係でも、ホーム内でも難しいのが普通です。

男と女の、「脳の特性」「脳の動き」の違いを勉強すると、男女間のトラブルが客観的に理解できるのかもしれないですね。

 

認知症の介護といっても、「よくあること」の延長線上にある事が多いので、そんな情報収集してみるといいと思います。

いかがでしょうか?

 

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

自分の話ですが、男と女の脳の特性の違いによるトラブルが絶えませんが・・笑

2016年07月31日 Category:スタッフ日誌