26年度 締めくくり
年度末を迎える30日、31日
皆様はどのように過ごされましたでしょうか。
滝子では東京から理学療法士の中でもスペシャリストの「田中義行」氏を東京から呼び、
看取りに入った方のボディケアのポイント、留意点をレクチャーして頂きました。
波の女のサポーターには有力な方々がみえるので心強いものです☆
そして今年度の締めくくりと新年度の展開について、職員全体会議を仕切るのはやはりこの男。
「和田行男」
4年目は厳しいながらも大きく飛躍が期待できる「波の女」
職員一丸となって進みたいものです。
会議の後には一時金(ボーナス)の受け渡し♪
波の女では「現金」渡しです。
振込みと違って、結構いいものですよ(笑)
今年度は「ありがとうございました」
来年度も「よろしくお願い致します」
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
名古屋の桜はふっくら満開☆
小規模多機能・クラブ滝子の花見の様子です。
ちなみに私は「花より団子」派です。
目を開けてよ・・
イギリスのヨークシャー・アシュルティ病院の老人病棟で一人の老婦人が亡くなりました。
彼女の持ち物を調べていた看護師が、彼女の遺品の中から彼女が書いたと思われる詩を見つけました。
彼女は重い認知症でした。 ↓↓
何が見えるの 看護婦さん あなたには何が見えるの
あなたが私を見る時こう思っているのでしょう
気むずかしいおばあさん 利口じゃないし 日常生活もおぼつかなく 目をうつろにさまよわせて
食べ物はぽろぽろこぼしあなたが大声で「お願いだからやってみて」といっても
あなたのしていることに気付かないようで
いつもいつも靴下や靴をなくしてばかりいる
おもしろいのかおもしろくないのか
あなたの言いなりになっている
長い一日を埋めるためにお風呂を使ったり食事をしたり
これがあなたが考えていること あなたが見ているものではありませんか
でも目を開けてごらんなさい 看護婦さん
あなたは私を見てはいないのですよ
私が誰なのか教えてあげましょう
ここにじっと座っているこの私が
あなたの命ずるままに起き上がるこの私が
あなたの意志で食べているこの私が 誰なのか
わたしは十歳の子供でした 父がいて 母がいて きょうだいがいて 皆お互いに愛し合っていました
十六歳の少女は足に翼をつけてもうすぐ恋人に会えることを夢見ていました
二十歳でもう花嫁 守ると約束した誓いを胸にきざんで私の心は躍っていました
二十五歳で私は子供を生みました その子たちには安全で幸福な家庭を望んだの
三十歳 子供はみるみる大きくなる 永遠に続くはずのきずなで母子はお互いに結ばれて
四十歳 息子たちは成長し 行ってしまった でも夫はそばにいて私が悲しまないように見守ってくれました
五十歳 もう一度赤ん坊が膝の上で遊びました
愛する夫と私は再び子供に会ったのです
暗い日々が訪れました 夫が死んだのです
先のことを考え 不安で震えました
息子たちは皆自分の子供を育てている最中でしたから
それで私は過ごしてきた年月と愛のことを考えました
いま私はおばあさんになりました
自然の女神は残酷です
老人をまるでばかのように見せるのは自然の女神の悪い冗談
体はぼろぼろ 優雅さも気力も失せ
かって心があったところには今では石ころがあるだけ
でもこの古ぼけた肉体の残骸にはまだ少女が住んでいて
何度も何度も私の使い古しの心は膨らむ
喜びを思い出し 苦しみを思い出す
そして人生をもう一度愛して生き直す
年月はあまりに短すぎ あまりに早く過ぎてしまったと私は思うの
そして何ものも永遠ではないという厳しい現実を受け入れるのです
だから目を開けてよ、看護婦さん 目を開けてみてください
気むずかしいおばあさんではなくて、「私」をもっとよくみて
パット・ムーア著
『私は三年間老人だった』 朝日新聞社発行 より一部抜粋
私達の仕事は相手の「何」をみないといけないのか・・
目の前の状態しか目に入らず、
目の前の出来事に振り回され、
目の前で起こる事を処理するだけ・・
では寂しすぎますよね。
いつでも、どんな状態になっても、「人」を見て、「人」として関わりたいものです。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
寒暖
◎少し桜が咲き出した名古屋の夜。
ここ数日冷え冷えでしたが・・・
昨夜は歓送迎会を兼ねた「波の女」花見会でした。
菓子に目がない山本太郎
喫煙メガネトリオ
お疲れ様でした。
卒業おめでとう☆
それにしても寒かった!
宴会部長宮松(後姿)の仕切りで花見終了~
◎一転本日は穏やかで暖かい滝子通一丁目福祉施設☆
洗濯物達も気持ちよさそう~
施設の中は・・
電気も消え誰もいない・・
昼食を食べに全員で外出中。
省エネだし、体も使えるし、一石二鳥の暖かい日中でした。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
滝子の不思議シリーズ♪
見分けがつかない他人の空似ペア(笑)
後藤に藤田。見分けがついたら波の女通!
今年度の振り返り ~舟橋~
この一年もいろいろとありました。(自分自身のこと)
乗り越えなきゃならない壁が乗り越えられず、会社、職員さんにご迷惑をかけたこと。
正直に、今だから言える事。
無断欠勤とまではいかなくとも欠勤を連続してしまった。
波の女の仲間に助けられ、なんとか復活した。
でも、リーダーの存続に対しては正直、限界だった。
けじめをつけるべく、リーダー職を降板したことも。
気持ちの整理がつかず、退職という道を考えた事も。
でもなんだかんだと、入居者さんに関われば関わるほど
退職することをやめようと気持ちが揺らぐ。
そんなこんなで、辿り着いた今の気持ち。
「ここでの支援はきっとここでしかできないことではないけれども、こんなに挑戦させてくれる会社はそうそうにない。こんなに学ばせて(入居者さん、職員さんに)頂ける環境も。ここに自分の意思とは反対に入居させられた方がほとんどだけど、『ここにきて良かった』と還せる支援が出来るのもこの会社だから。まだまだやることはたくさんある。」と。
ざっくりこんな感じです。
僕の悪い癖はすぐに甘え、お調子者になる。
要するに大人になりきれていないおとな。
来年度の一年は、しっかり成長し大人な対応ができるように。
を目標に精進していきたい所存です。
同じ志をお持ちの全国の仲間とともに、この業界を盛り上げていきたいと思います。
頑張るぞ、若手集団(笑)
来年度末に読み返すころはきっと忘れてるんだろうね。
そうならないようにせねばですね。←(井施設長風)
座布団カバーがなくみっともないので、生地を買い、チャックを買い
せっせか夜なべし、手作りしました!我ながら「お見事」。
でも誰も褒めてくれない。泣
滝子通一丁目福祉施設 1階 舟橋琢磨
お出かけ支援
本日はGHの入居者さんと三重県の「なばなの里」へ。
最初は「梅まつり」か「桜まつり」に行く予定でしたが、開花の状況が良くなく、急遽変更しました。
そのような時は「情報」が大切です。
安全パイで進めるには、道のり、費用、トイレ環境、園内の歩道状況に加えその時の気温、風・・色々事前情報が必要です。
とはいえ、毎年行く夜のイルミネーションとは異なり、昼間に行くのは自分も皆さんも始めてですのでちょうどよかったです。
河津桜がすごく綺麗でした。
ベゴニアガーデンもなかなか素敵でしたよ☆
自分は仕事で行っているので、楽しむのが目的ではありません。
安全面を確保しつつも、いかに有意義な時間を過ごしてもらうか。
前回、前々回と比べ、入居者の能力がどのように変化しているのか。
記憶力は・・感情の動きは・・体の動きはどうか・・
水分はいいか、トイレはいいか、表情は、体調は、人間関係は・・・
色々と見極めながらの付き添い支援ですので、結構大変だったりします。
外での支援は環境も体調も変化するので、気をぬけないですね。
そんな事を描きながら、表面的には楽しんでいる訳です。
でも綺麗でしたよ~☆笑
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
帰りの最終トイレで入居者さんがなかなか出てこられませんでした。
もいしやと思い、声をかけると・・
流すボタンがどれか分からず悩んでみえました・・・
最近の多機能トイレは認知症の方にはやさしくありませんね~
認知症対応型の生活環境を考えていく時代ではないでしょうか。
春の宴
昨夜、スタッフに急遽声をかけ、焼肉屋に集合してもらいました。
この中には、事情があり去る者、働きだした者、これから働き出す者、1年後に就職予定の者等、様々な立場のスタッフが混じっています。
いろいろな立場ではあるものの、「波の女」を通じて仲間になったことには間違ありません。
志を共にする素敵な仲間達です。
ご存知「和田行男」
ゲストで招かれた琉球大学の学生さん2人(左側)
波の女では貴重な若手女子スタッフ達
酔っ払い?宴会部長の宮松
兄弟?のような男性スタッフ(笑)(左 後藤、右 藤田)
波の女スタッフにとっては重大で重要な報告を受け盛り上がる一同。
「和田」トライアングル 笑(身内ネタですみません)
豊かな時間でしたよ☆
(映ってないスタッフさんすみません。そのうち・・)
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
最期までしぶとく食事する肝っ玉学生の久綱くん。笑
整理整頓
レターケースの一番下の引き出しを引き出して奥を覗くと・・
どっさり出てきました。汗
メモや重要でないものがほとんですが・・
整理整頓の苦手?意識が足りない?スタッフが多い滝子スタッフ。
もちろん自分も。
よく「ないない」と探し物に時間を取られる事があります。
今回も探し物をしていて、「もしかしたら」と思い奥を覗いてみると写真のありさま。
3年近くでコツコツとたまったようです。笑
仕事の効率を上げ、介護の質を高めるるためには事務所の整理整頓も大切な仕事ですね。
みんさんも時々奥を覗いてみては?
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
3階事務所
2階事務所
1階事務所
たまたま訪れた2階の入居者さんが言いました。
「言っちゃいかんけど、ここの事務所は汚いね~(笑)」
整理整頓心がけねば。
お出かけ日和
本日の名古屋は20度超え。
ぽかぽか陽気に誘われたのか、園児たちの行列と「こんにちは」の声が施設に響いていました。
あえてリビングを公道に面するように設置しているので、自然かつ必然的に地域交流が行われています。
グループホームNさんも陽気に誘われたのか、一人おでかけ15分しても姿がみえず。
今月2回目の捜索開始となりました。
施設を出られて45分が過ぎる頃、1㌔程はなれた所を歩いているのを発見しました。
久しぶりに公や地域の力を借りずに施設職員で発見できて良かったです♪
少し後ろから様子を見ていると、男性に声をかけ、手を繋ごうとされています。
その男性は驚かれたと思いますが、嫌な顔せずに笑顔で対応されていました。
後でお礼を伝えると「大丈夫ですよ」と言って頂けました。
認知症という状態にある方々は、地域や社会の理解、協力が欠かせません。
ありがたいことです。
もう少しストーカーケアをしようと、後をついて行こうとするもすぐに見つかってしまいました。笑
のんきなことを言っている状況ではありませんが、自分の力を使って社会の中で生きる姿はたくましいですね。
桜の開花ももうすぐ。
色々な意味で活動量Upしていきたいです。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
放置され約35年。 今年も花が咲き出しました。
朽ち果てかけているものの、自分の力で進む事ができる機関車の姿は力強いですね。
「自分の力で生きる」方は認知症という状態であってもたくまいいものです。
皆さん滝子でもう一花咲かせてほしいものです☆
生き残れるか
本日の午前は、名古屋市の介護事業者の集団指導がありました。
始まってしばらくしても前の人、横の方、スマホでゲームしてますし・・
そっか。後ろに座る方の姿勢はそんなものなのですよね。笑
なって言っている場合ではありません。
この4月から介護保険の改定により、のきなみ報酬が減らされ、生き残りをかけた年になるというのに・・
なんと緊張感のないことか。
まだまだ他人事なのでしょうか。
なんとかなる派なのでしょうか。
介護事業というのは入居者や家族・地域のために、まじめにまじめにやろうとすればするほど利益が出にくい仕組みになっています。
自立支援に挑めば挑むほど、一時的に自立度が上がるかわりに報酬は減りますし・・
入院期間も帰ってこれるのがいに決まっているので本人のために待ちますが、その間報酬はストップしますし・・・
そのあたり、コンプライアンス(法令順守)を心がけて、まじめに事業を行う「波の女」は報酬を下げられると結構きつくなります。
27年度は生き残りをかけてスリムマッチョを目指し、企業体質を変化・鍛えていかないといけないですね。
加算とれるものはなんでもがめつく取る姿勢に、経費さくげんなんでもかんでも・・
意識づけと、具体的な取り組みを進めていきます。
応援してくださいね。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
滝子の不思議な風景。
「スリムガッツり菅原君」
1人でおにぎりいくつ食べるのでしょうか。笑
「他人事」ではなく「自分事のように」へ
3.11
震災から4年。
この時期としては非日常的な風景の中の出勤となりました。
死者1万5891人、行方不明者2584人の計1万8475人。(10日現在)
避難者数は約23万人。
避難生活の長期化に伴う体調悪化や自殺などで亡くなった「震災関連死」を含めると犠牲者は2万1700人を超えます。
今日の滝子は「防災訓練」に「非常食を用いた食事」「防災勉強会」を実施し、災害意識向上を図る機会としています。
まず日中には地震発生を想定し、ベルや声かけの基に身を守る行動をとって頂きました。
そして、津波対策として3階へ避難誘導しました。
その後は職員1人を動けない利用者と想定して、階段をどう上り下りするかの訓練を実施しました。
担いだり
車椅子のまま上げてみたり
毛布にくるんでみたり
担架を作ってみたり等色々やってみましたが、滝子の階段は狭いので、なかなかうまくいきません。
降ろす場合ですが、スロープを作ったらいいのかも・・となり
設置して、試してみると・・・
勢い良すぎて危険のようです。 スタッフは落ちていきまし(笑)
いい体験となりましたので、これを機に対策を進めたいと思います。
さて次に「非常食を用いた夕食支援」の様子です。
電気・ガス・水道が停止している状態、プラス暗くなってきてという状況でどのような動きをすればいいのか。
食糧・水・明かりや燃料等の備蓄はどこにどんなものがあるのか。
どのように使用すればいいのか。
そのような状況でお年寄りはどのような状態になるのか。
どんなリスクが高くなるのか。
等々きりがないですが、体験・体感すると少し見えてくるものがあります。
ちなみに訓練だと分かっている方は「昔はね・・」「戦争中は・・」等々回想話に花が咲いていました。
たまにはこのような機会も必要だと思いました。
同時進行で「災害勉強会」を実施。
この地域で起きると予想されている災害の情報を共有しました。
どんな事が起き、いつまで続くのか。
その時にどう行動すべきか。
連絡をどう取り合うか。(災害用伝言ダイヤル「171」の活用)
大切なのは、あちらこちらで起こっている災害を自分の事として捉えられるかどうかではないでしょうか。
そうすれば「備える」し、相手の立場に共感できれば何かの形で支援・協力し続けていけるのだと思うのです。
最期になりましたが、震災で被害にあわれた方々に対し、謹んで哀悼の意を表します。
そしてそこから学ばさせて頂きたいと思います。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治