コンセプト
本日出勤するとリビングのテーブル2つが離れていました。
理由を聞くと、食事中に口から出してしまう方と、それを見て食欲がなくなってしまう方がみえるので皆で相談し工夫したとの事。
考えた末の配置変更だとは思いますが、「もうひと踏ん張り、皆で考えひと工夫ほしいなぁ」とお伝えしました。
なぜなら・・・
ホームページ内の施設案内欄に、このような案内↑↑をさせて頂いているという事を
再度、現場スタッフさんに意識してほしかったからです。
(読みにくい場合はホームページ内の案内をご覧下さい)
最終的にそのような配置もあり得ますが、皆で考え、意見交換をし、工夫を行ったけど
どうしてもうまくいかない場合の一手であるかどうかが大切です。
テーブルを離すのは「人間関係を切る」事になります。
また、職員が人間関係や起こっている不具合を調整できなかったという調整力不足という
側面を露呈してしまっている事にもなります。
工夫や調整がうまくいかない時に「引き離す」という安易な方法をとるのは、専門職でなく素人でもできる方策です。
最終的に離す事になったとしても、そこに至るまでの過程(チームとしての挑み・工夫・意見交換等)をちゃと辿ったかが重要だと思うのです。
共同生活への支援は、様々な段取り・調整が必要ですし、なぜそうしているかの方向性・コンセプトも大切になります。
現場の職員さんは会社のホームページに何が書かれ、チームがどこに向かい何をすべきか確認し、実施できるようにしていかなければならないのだと思います。
それがその会社に属しているうえで大切な意識付けと役割なのではないでしょうか。
今一度、自分達がどこに向かっているか確認してみませんか。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
ダメだし
2月17日のブログ「コントラスト」で情報発信したつもりが・・・
白いまな板に白いたまねぎ。
ふと横を見ると、緑のまな板にキャベツがのっかり・・
その向こうでピンクのまな板で人参を切る姿が・・・
惨敗ですね。(笑)
「伝えた」が「伝わった」と一致するのは難しいものです。
情報発信の仕方や伝達方法に難ありの滝子通一丁目福祉施設。
別の話です。
おとといのことですが、週1くらいしか買い物外出しかしない入居者さんが往復2600メートルの弾丸買い物ツアーに出かけていました。(通常の買い物は往復1500メートル)
無事に帰りついたとはいえ、転倒や体調不良のリスクが高いのは言うまでに及びません。
普段の暮らしぶりの中から体や心の情報を収集し、積み上げておいて、普段とは異なる動きをする時の予測を立てなければなりません。 毎日買い物に行っている方でしたら、少しの配慮や段取りを加えるだけで行けるところですが・・・
この場合、普段の暮らしをする私たちが、何の準備もせずに山登りを行ったに等しい状況だったと思います。
それも環境が悪い。風が強い。帰りは緩やかな下り坂。水分補給なし。休憩そこそこ。
何事もなくて?良かった。良かった。
バイタルは、指示で測ってもらったところ下の血圧100超え、脈も100超え。
しんどかっただろうに・・・
生活支援の専門職を目指す「波の女」ですから、自分自身を含めてダメだしをださせて頂くしかありません。
すみません。
しかしそこから学び、次に活かす事が重要です。
4月より4年目に突入する波の女。
気合を入れてというより、基礎を作り直す必要がありそうですね。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
ダメだしといえば・・・
3月中旬発売 待望の新書が出ます。
和田行男談
「まもなく中央法規出版社から「ダメだし認知症ケア」という本を出していただくことになりました。NHKの小宮英美さんと一緒に取り組んだ本ですが、よかったら読んでいろいろと声を聞かせてください。
表紙などに書かれているマンガは、僕の所属する株式会社大起エンゼルヘルプのグループホームで働いている元プロの漫画家で、超有名な賞をとった実力者で、僕が本を出させてもらったことよりも、こいつのマンガを使っていただけたことのほうが嬉しいです。」
との事。
本屋さん、ネットで注文しましょう!
関心と協力
先日、区内で開催された「高齢者の生活課題住民報告会」に参加してきました。
調査対象者は454人。
サロンの参加者や要支援・要介護の方々にアンケートを実施したとのこと。
「日常生活の困り(心配)ごと」
上位第3位は「災害」
2位は「健康」
4人に1人答えた1位の項目は・・・・
「電球の取り換え」でした。
だからこんなサービスがあるんですね。↓↓
3位、2位のざっくりとした大きなものに比べ、なんと現実的なことか(笑)
やはり人は目の前の現実の中で生きているのですね。
「台の上に乗るのが怖い・できない」
「手が上にあげにくい」
「替え方が分からない(よくやる男性の方が早く死ぬから?)」
当等いろいろな理由があると思います。
ここの分析で大切なのは、電球が切れた現実や、換えれない理由はいろいろあると思いますが、換えれない背景に大きな問題があるようにも思います。
できない事を代行・・「気軽に頼める近所の方や友人が少ない」のではないでしょうか。
なんでもお金で解決するサービスがあるのも良し悪しかもしれません・・
「ちょっと上がってって」
「みてくれんかね」
「換えてくれんかね」
「助けてくれんかね」
そんな一言を言えない、言いにくい環境にある方が多いのかもしれません。
電球一つ換えるのができない・頼めない・困ってしまう高齢者が多くいる・・・
何のための文明か?
何のための科学の発展か?
やはり、「互いに助け合う」という人が生きる基本の一つを、しっかり作っておかなければならないのだと思います。
そのためにも近所づきあいを大切にしたいものです。
友人・知人も大切にしなければなりません。
最期は「人と人との繋がり」がものを言う時代なのかも知れませんね。
「困った時はお互い様」そんな環境を作っていきたいものですね。
ちょくちょく互いに出入りしやすいように「切れにくいLED電球」よりも「切れやすい普通の電球」の方が高齢者にはいいような気がしますが・・・(笑)
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
事務所でパソコンを触っていたら皆寄ってきました(笑)
人に関心を持てるって素敵ですね☆
見方・見え方
世間?世界?を騒がしている1枚の写真。
「青×黒」色に見えますか?
「白×金」色に見えますか?
それ以外の色に見える人も少数いるものの、多くはどちらかに見えるようです。
それが近い色ならまだしも、人によって全然異なる色に見えるから不思議ですね。
滝子の施設では半々くらいでした。
「大切なのはどちらの色に見えても異常ではないということ」
人は目に入る明るさの情報を自動補正しているそうです。
その補正の仕方に違いにより、異なる色合いに見えるようです。
同じものを見ても、見え方、捉え方が異なる・・
人って不思議。
脳って不思議。
でも間違いでも異常でもない。
「みんな違ってみんないい」
大切なのは、互いに尊重し合う事。
それぞれの目に映っていて、解釈している色はその人にとっての事実であります。
大切なのは、なぜそうなるか知る事。
そうなる事の原因・根拠を知る事は、自分の理解・落とし込みが進みます。
大切なのは、固定的にならない事。
異なる視点、別の角度でみれるようになると、自分の価値観が広がります。
見え方が変化した人もいるとのこと。
自分もなんとかして、青と黒に見えるように脳を変化させてみようと悪戦苦闘中です。
あなたはどちら派? その他派?
職員間やいろいろな人とのコミュニケーションツールに使ってみてはどうでしょうか?
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
ちなみに自分は「白×金」色派。
色々工夫して少し「青×黒」色に見えたりしています。
先ほど、和田行男と食事中に聞いてみたら「青×黒」と言っていました。
「おまえの脳が異常なんだよ~(笑)」と。
「そんな訳ないでしょ~」笑
「大逆転」のススメ Vol.19
「大逆転の痴呆ケア」 和田行男著 中央法規出版 P138,139より一部抜粋
ボランティア・・・・・・・・生きるを膨らませるために
「ボランティアは何のために?」
何でもっとボランティアを使わないかとよく聞かれる。
そのたびに、
「そもそもボランティアとはどういうものなのか」
「何のためのボランティアなのか」
と疑問をもっていた。
僕なりに施設側がボランティアを必要とする理由を大きく分けてみると、
「人手の補完型」
「施設の体裁型」
「入居者のため型」
「社会的役割型」
という4つのタイプがあると思う。
~中略~
ボランティアとは、まず何かを提供した人がいて、何かを必要とする人がいて始まる。
それがつながり、
「やらせてもらえますか」
「お願いしていいですか」
と合意形成した上で行われる行為だ。
なおかつそれは無償の上に成り立つ。
このブログ内の「大逆転のススメ Vol.9」でもボランティアに触れさせてもらいました。
写真は昨日、区内の社会福祉協議会の中で行われた催しの様子です。
区内のボランティアの方々の紹介と、ボランティアに来てほしい事業所の集まりであります。
区内のボランティア連絡協議会に登録されている団体が18。(されていない団体もあると思います)
当日の紹介・発表は14グループ
こだわりと思い入れと自信によるサークルの熱気はなかなかのものです。
この会へ参加した目的ですが、建前的には、
・地域内の活動の様子
・社会福祉協議会とのつながり
・人間関係作り
というような聞こえのいい目的のようなもので参加したのは事実ですが・・・
毎日毎日外に出続ける入居者の付き添いにより、その他の方々への支援・介護が行き届いていない現状をなんとかしたいと思っていたところに、昨日の会の案内がありました。
ついつい大逆転内で「論外」と書かれている「人手の補完型」を探しにきたのが本音です。
背に腹はかえられない・・(笑)
しかし、ずっと見たり聞いたり話したりしているうちに、「滝子の職員が地域や必要としている人のボランティアに参加できないか」「入居者・利用者で地域のために活動できる事はないか」と視点が変わってしまいました。
一部の職員は地域の活動に参加している人もいるので、そういう情報を統合して「滝子ボラチーム」を作りたいなぁと思います。
現状のボランティアとの関わりは、このブログ内「大逆転のススメ Vol.9」に書かれているとおりです。
街の全ての関わり、環境に「感謝」です。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
滝子の怪しい風景 続き・・
「お姫様だっこの男たち」
床からの立ち上がり移乗テクニック磨き会の様子です。
次の日には筋肉痛と間接痛になっていました。
「だめだこりゃ」(笑)
挨拶の積み重ね
運営推進会議の時に、地域住民の方からお話がありました。
「ここの職員さんはみんな挨拶されるのですごく感じがいいです」
「地域の一員としては、常に挨拶される職員さんがいると安心です」
当等のコメントを頂きました。
ありがたいことです。
職員が出退勤時にする挨拶。
お年寄りと共に買い物等の出入り時の挨拶。
送迎による出入り時の挨拶。
1日の中で職員だけでなく、入居・利用されているお年よりもよく外へ出る事が多い滝子通一丁目福祉施設。
その都度近隣や道中、出かけた先で、積極的に挨拶をする事を大切にしようと開設時からやってきました。
やはり人間関係、地域の関係の基礎は「挨拶」ですね。
たくさん外へ出かけ、たくさん地域の方々との接点を作り、たくさん挨拶をする。
その延長線上で、「何かお困り事はありませんか?」「ご迷惑をかけていることはありませんか?」
そんな言葉も皆で添えてみるとよりいいですね。
「挨拶」のその先へ・・・意識しましょう。
今月ももう終わり、3月へ。
今年度もあと1ヶ月ですね。
今年度の振り返りをしながら、来年度の方向性・目標を定め挑んでいきましょう。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
毎日毎日の積み重ねは大切ですね。
波キター!
「流れ」
人生においても、仕事においても、会社という広い範囲概念においても「流れ」というものはあるのだと思います。
良くない事が続く「流れ」
良い事が続く「流れ」
それは緩急をつけてだったり・・
山あり谷ありだったり・・
繰り返し訪れるものだったりします。
今の波の女、滝子通一丁目の流れは・・・
昨日くらいから、良い流れの中にあるようです。
飛び入りで「ここで働きたい!」と期待の職員が即採用決定。
その他にもあれやらこれやらいい事が今日にかけて続いております。
また、報告できる機会が近いうちにあると思います☆
その流れを察知してか、通常とは異なる動きの入居者さんも・・
普段は脱がないのに2回も服を脱ぎだす方が出たり・・
「風呂に入る」とこちらの方も服を脱ぎだしたり・・笑
なにやらめでたい空気を察知してのことかも知れませんね。
人生も仕事も辛いことや大変な事ばかり・・
でもいつまでもそんな状態が続く訳でもありません。
その先、次にはいい流れがくるというのが世の常。
今は「いい流れ」の勢いや空気感の中で、仕事に精を出し滝子が盛り上がっていくといいなぁと思う今日であります。
「25日」は忘れてはいけない日でもあり、めでたい日でもある「波の女」
このいい波に乗っていきましょう。
職員さん達。
(勝手に盛り上がってたらすみません。何が起こっているか知りたい方は連絡下さいまし。笑)
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
滝子の不思議な風景その①
男だけでスイーツを食べる図 笑
似合わない風景その①
言うに及ばす・・ 笑
「水」に関する備え
先週金曜日、区内の災害ボランティアセンター設置・運営訓練に参加してきました。
災害発生時に各地から駆けつけるボランティアがどこに行けばいいか、現場のニーズと人手とをコーディネートする役割の場所と仕組みを学んできました。
(中央後頭部は、備蓄担当を兼ねる小規模スタッフの町上です)
運営の動きについて学べた他に、災害発生時の水道がどこにどのように設置される等の知識を得る事ができました。
施設で備蓄しているとはいえ、足りなくなることもあり得ます。
(常設給水栓)
(仮設給水栓)
上記の「常設」「仮設」が近くにあればいいのですが、より身近にある給水設備として・・
「地下式給水栓」というのが名古屋市立の小学校内にあるとのこと。(他地域では要確認)
写真のような給水設備が地下に埋まっており、青い印のついたマンホールの中に蛇口とホースが収納されているというものです。
(マンホールの蓋を開ける工具は学校内の倉庫等に保管されています)
施設のみならず、自宅近隣でも「水」が必要な時に活用できると思いますし、知っておくといい情報だと思います。
もう一つ。
給水栓の側に「災害用」というマンホールがあります。
これは蓋の上に「仮設トイレ」が設置できるようになっているものです。
蓋の上にポータブルを固定・設置できるようになっています。
災害が発生し、水が止まると困るのが排泄物の処理。
穴を掘って捨てるもの仕方ないのかも知れませんが、バケツにためた排泄物を捨てに行くのもいいのかも知れません。
3.11が近づいているのもありますが、いざ「その時」が来ることを想定して、備えておく必要が施設にはあるのだと思います。
「備えましょう」「調べましょう」ね☆
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
排泄といえば・・
自室で排泄処理される方の留意点の図が事務所に貼ってありました。
いや~見事なイラスト。
この絵心、仕事の何かに活用せねば(笑)
遠慮
昨日、食材購入でいつもお世話になっている市場内にて「介護相談コーナー」を設けました。
前を通るのは買い物に来ている元気な方々なので、なかなか足が止まりません。(笑)
ですので、こちらから「近所で困ってる方みえませんか?」と声をかけると、「おかしいな?と思っていても、なかなか声をかけれない」と話して下さる方が何名かみえました。
「ピンポンラッシュする方がいる」
「洗濯機に石鹸入れすぎた」
「エアコンの電源が切れない(待機時の赤のランプ)」
など、体験談を語って頂けました。
「本人は大丈夫だと思っている」
「家族が何も言わないので、家では普通なのだろう・・」
そんな遠慮や憶測が働き、「大丈夫?」「手を貸そうか?」「専門の所へ相談したら?」「○○教室へ行ったら?」等言いたくてもなかなか言えないようです。
他人への“おせっかい”はなかなかしにくいものですものね。
「余計な事だわな」という遠慮と「助けてほしいけど・・」という遠慮。
両者の「遠慮」が本人も家族も近所も、皆が困って孤立していく時代です。
「遠慮」とは、
・言葉や行動を慎み控えること。
・辞退すること・引き下がること。
「あれ?おかしいな?」そんな直感を感じたら、控えなくても、引き下がらなくてもいいのだと思います。
介護や認知症による困り事には遠慮は不必要なのではないでしょうか。
お互い様の感覚が大切です。 認知症門問題は自分の将来ですから。
皆が「遠慮」しすぎないように「おせっかい精神」で、近所づきあいをする時代・地域
になるといいですね。 「よけいなお世話でも一声かける」を大切にしたいですね。
「遠慮しないで声かけてあげて。困ったらいつでも力になるから」
そうお伝えしたところ「そうしてみるわ」と笑顔頂けました。
サポーター養成講座への誘導も何名かできました。
相談事は答えを出す事よりも、「一緒に考えよう」「力になるよ」といった安心感を持ってもらう事が大切ですね。
皆が繋がる社会・地域の一助になるべく、今後も活動していきたいものです。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
一番盛り上がるのは、買い物にきた入居者さんでした。(笑)
「あら~ 先生 こんなとこで何やっているの?(入居者)」
「介護とか認知症の相談所を開いているんですよ」
「 認知症になったらおしまいだわ(入居者)」
「そうですね・・」苦笑い
エレベーター不活用
滝子のエレベーターは、故障?点検?が日常的に起こります。
設置費用をけっちった・・
調子が悪い・・
いえいえ。
故障中や点検中の表示があっても、実際は普通に使用できます。
施設を利用される利用者・入居者はエレベーター慣れしてしまいがちです。
階段昇降能力がある方であれば、「有する能力に応じる」のが私達の仕事ですので階段を勧める事があります。
ところが慣れの中で、階段の利用を嫌がる方も出てくるのも当然です。
その時に無理に階段を勧めるやり方はおかしいと思います。
ですので「必然的」に「仕方ないわな」と、心と体が向かうようにわざと「点検中」「故障中」を貼っています。
その時に滝子の階段は「ちょうどいい狭さ」になっています。
幅80cm、手すり内寸で75cmくらいでしょうか。
両手で手すりを持ち、昇降するのにぴったりの狭い階段になっています。
利用者・入居者の有する能力を、ある環境を活かして日々活用する事は大切ですね。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
「有する能力」を引き出して・・
とさりげなく仕掛けてみたらご覧の通り。
と思いきや、10秒後にはデッキブラシが宙を舞って捨てられてしまいました。笑
そして怒って一人歩きに出られてしまいました。
スミマセン~。