意思を行動に移す

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脳の萎縮とともに、歩行や座位の保持が難しく

なってきている方があります。

 

この方も自分の意思をしっかり持ってみえる方

なのですが、行動に移す事が難しくなっておられ、

座っている事が増えています。

いや、ほとんど座っている状態ですね。

 

このブログを見ている方のほとんどは、

「意思を行動に移す事ができる」方々だと思うのですが、

それがどれほど素敵な事か。

その恩恵にある事に感謝しなくてはと思うのですが、

なかなか動きづらくなってきている方々を

応援している中で、より一層ありがたみを感じたりしています。

 

でも、動きづらいとはいえ、なんとか行動に移そうとされる場面はまだあります。

 

最初の写真は、ご自身で立ち上がり、

一生懸命歩こうとしている場面です。

 

もちろん自分の力だけでは、立ち上がれないので、

立ち上がる準備や、立ち上がろうとするきっかけ、

心の動きを引き出す所は段取りさせて頂きます。

 

それが整えば、

自分の力で立ち上がり自分の力で歩く

事ができますので、それを見守り、応援してみました。

結果、1メートル歩くのに、机につかまりながら

10分程かかりました。 自分の力だけで。

 

10分もかかって

ではなく

10分も行動できた

ですね☆

 

もしかしたらいつか自分の意思を行動に

移せなくなる時がくるのかもしれません。

でも、その時まで、心と体の力を

失わせない、引っ張り出すアプローチ

をし続けるのも僕らの仕事なのだと思うのです。

 

色々な場面で「意思を行動に移す」事を

支える仕事を大切にしていきたいと思います。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

2019年07月30日 Category:スタッフ日誌

諦めない 続

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前回のその後です。

 

なかなかサービス導入に至らなかったIさん。

現在、変化がでてきています。

 

ご本人から連絡がくるようになりました。

「調子が悪いの」

「○○に連絡してほしい」

「お風呂に行く」

「クラブへおじゃまする」

その日その日で用件は変わりますが、

事業所、スタッフとの関わりが増えてきました。

 

初受診付き添い

初通い

初入浴

初昼食

初買い物代行

 

誰でもそうですが、「初」づくしの

この1週間。

 

これで安泰という事では全くありませんが、

まずは信頼関係、頼る場所、応援してくれる場所・人

としての介護保険事業としての役割がスタートした

ところです。

 

ご本人のために、諦めずに、一生懸命応援しようとする姿勢は

届く事が多いのではないでしょうか。

 

今後も小規模多機能の機能、存在価値を発揮しながら、

Iさんの暮らしを応援していきたいと思います。

 

あっ! 課題の一つなのですが、信頼関係が一気に進みすぎて、

こんどは「依存的」になってきているところでしょうか。

夜中に電話かかってきたり、昨日はちょっと施設携帯を携帯

していなかった1時間の間に着信13件、留守電6件入って

いました。。。。汗

「井さん  電話ください・・」のオンパレードです。笑

最初を思うとありがたいのですが、これもチームで

アプローチしていきたいと思います☆

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

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私事ですが、3人目の子供が産まれました。

毎回立ち会いしていますが、本当に

出産、命はスゴイ!

こっちもしっかり応援していきたいと思います~☆

2019年07月26日 Category:スタッフ日誌

諦めない

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7月より、小規模多機能クラブ・滝子に登録された

新規利用者がみえます。

 

入浴、通院付き添い、いざという時に

フォローしたり泊まったり等の非常時の

受け入れもできるといいよねという目的で

利用開始となったのですが、20日現在、

通いサービス利用なし。

病院や買物付添なし。

 

そうなっている現状は、ご本人が環境の変化に

不安を抱いている事があります。

もちろんうつ状態や認知症という状態による

影響も当然あるでしょう。

 

以前のケアマネやサービス事業所もかなり苦戦している中で、

努力と工夫により、サービス提供していました。

それでも時々難しい時もあるし、先々考えると、

包括的に支援できるクラブへ移行しておいた方が

という事でクラブ登録へ変わったところです。

 

 しかし実情は、先の報告の通り・・・

 

「利用したくない」

「調子悪い」

等の理由で、訪問しても出てもらえず、

電話してもあまりつながらず、

出て頂いても、「結構です」的な返事ばかり。

 

さて、どうしたものか・・

 

「やってみましたがサービス変更は難しいです」

「元の利用状況へ戻しましょう」

ギブアップするのは簡単で妥当なのかもしれません。

 

でもここは「波の女」

 

元々関わっていたチームの見立てで、

「クラブ利用にするのが本人のため」

というプロの見解あっての今回の運びですので、

簡単にギブアップする訳にはいきません。

 

専門職としてのプロ根性と、本人にとって必要な

応援をしていくために、臨機応変に対応しやすい、

包括的サポートを利用してもらうために、

努力と工夫、継続、あきらめない精神で

挑んでいる最中です。

 

うつ状態もあるので、ご本人さんのその時々の

気持ちにも配慮しながら、アプローチを続けています。

 

毎日

毎日

何回か

電話したり

訪問してみたり

 

少しづつ少しづつ

関係性を構築しています。

 

2週間超えたあたりで、

家に入れて頂き、今後の事に

ついて確認したり、身の上話をしたりできる

ようになってきました。

次の受診付添の段取りも進めています。

 

以前のケアマネ、訪問介護事業所、訪問看護事業所

訪問診療、行政、福祉用具貸与事業者、各関係機関

とも密な情報交換や協力を頂きながら、少しでも

前に進むよう連絡調整も進めています。

 

 一歩ずつ

でもとても小幅で

時々下がったり

戻ったりしてしまいながら

 

そそれでも、

諦めず挑み続けていきたいと思います。

困難なケースにぶちあたった時にこそ

「波の女」の役割が発揮されるように

困っている方の力になれるように。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

*私事ですがバタバタしておりUPが遅れていてすみません。

次のUPは26日頃になる予定です。

よろしくお願い致します。

 

 

 

 

2019年07月20日 Category:スタッフ日誌

プロの技

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あまりボランティアの方々が来られる機会の少ない

滝子の施設。

 

受け入れない

という事ではなく、

積極的に受け入れの段取りをしていないだけで、

申し出があれば、受け入れる事もあります。

 

今回は、利用者家族の関係といいますか、紹介にて、

シニアメイク&ハンドマッサージの団体の方々が来られました。

 

正確には、ボランティアの方ではなく、

初回のみ体験利用という枠を使い、来て頂いた訳で、

通常は有償?有料?という事です。

 

実際どんなのかと、ふたを開けてみたところ・・

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会話は上手&はずむ

化粧は上手

マッサージは気持ちよくなる

という事で、笑顔や素敵が絶えない1時間でした。

 

メイクやアロママッサージの技もしっかりされてますし、

それよりも、会話、話の引き出し、持ってきかたが

とても上手で、「認知症」という状態にある方々との

関係づくりがなかなかのものです。

 

介護食も見習う必要があるのでは?と思うくらい。笑

 

そこは、「プロ」としての技とモチベーションなんでしょう。

とにかく利用者、入居者にとって素敵な時間だったのでは

ないでしょうか。

 

僕らも頑張らないと☆

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女性がたくさんきて施してくれたとの事で、

デレデレのTさん。

 

投げキッスに、見送りまで、最後の最後までデレデレ☆

よかったですね。  間違いなく、一番喜んでいましたね。笑

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

2019年07月14日 Category:スタッフ日誌

☆全体外出☆

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8日は施設全体外出の日でした☆

 

30名の利用者入居者さんと、10名の職員で、

高速で約1時間。南知多の福祉旅館

「サポートイン南知多」

へ行き、昼食を頂きました。

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車5台に分乗し、出発です♪

 

ほどよい高速での移動時間を経て、

目的地へ。

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ここは福祉旅館として、設備、工夫、対応に関して、

要介護の方が利用するにとてもいい環境です☆

今回は昼食のみ利用でしたが、

宿泊できますし、介助浴槽や介助職員も備わっています。

 

一般の方の利用も、身内に要介護の方がいらっしゃる家族も、

介護施設の利用も、全てに対応できる、なかなか素敵な旅館です☆

ぜひ皆さんも、ご利用を。笑

【サポートイン南知多  0569-89-8011】

 

大広間にて、皆で昼食を頂きました。

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介護食の用意もして頂けましたし、

みなさん、モリモリ食べてみえました。

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やっぱり環境や、ご飯のできにより、食欲は変わりますよね。

 

 

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ちなみに、食事は自炊型の滝子ですので、

食事後は、自ら片付けをしようとされる姿もありました。笑

置いておいてね。。。

 

昼食後は、帰宅組と、ぶらつき組に分かれまました。

20人弱の寄り道組は、海岸沿いをしばらく流し、

えびせんべいの里で、お土産とコーヒータイムです。

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施設内からっぽ、全体外出は、年に1回しかありませんが、

とてもいい機会だったと思います。

 

また、行きましょうね☆

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

あ、ちなみに、からっぽの施設内は、

業者さんによる、全館清掃です。

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☆ 一石二鳥 ☆

2019年07月09日 Category:スタッフ日誌

混乱

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短期記憶障害

判断力の低下

理解力の低下

典型的な認知症の中核ともいえる症状があるTさん。

 

ペースメーカーの電池交換でオペが必要で

入院する事になりました。

 

最初から分かっている事なのですが、

大混乱  大混乱  大混乱

 

そこにいる意味が分からないので

院内動き回る

 

不安や混乱から

不眠となり

 

治療の場としての病院内では

環境不適応状態で

本人、病院 双方にとって厳しい状態でした。

 

結果、不眠や動き回り対策で処方された眠剤で

ふらつき、ベットから転落、頭に裂傷を負い、

縫合されるといった、目的外の治療という

おまけがついてしまいました。

 

その後は歩けるにも関わらず、トラブル防止で

車いすに座り、ナースステーション内で過ごすはめに。

 

1週間で退院となりましたが、

認知症という状態にある方が、治療目的で入院となると、

なかなか厳しい状況になる事はよくある事です。

 

記憶、理解、判断、その他の不具合があると、

周りの環境に合わせるのが難しくなります。

能にくっついた病気のせいです。

 

病気でそのような状態になっているのですから、

本人の努力ではなかなか克服するのが難しいのです。

そうだとしたら、できる事の一つは、

「本人に合わせる事」です。

 

ですから「治療方針に合わせる事」

が求められる入院は、なるべく短くするしか

ないののだと思います。

 

認知症とうまく付き合っていく方法の一つは、

「どっちに合わせるか」

という事だと思います。

 

もちろん答えは

「本人に合わせる」

ですね。

 

その仕事をこなしていけるのは、

介護現場なのだと思います。

 

本人に合わせ、

本人の力を引き出し

少しでも環境不適応の状態を少なく

できるように仕事をしていきたいと思います。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

 

2019年07月04日 Category:スタッフ日誌