「忘れる」の活用
認知症の方に多かれ少なかれある記憶障害。
記憶障害といっても、全ての記憶を忘れてしまう訳ではありません、
覚えられる事はありますし、忘れられない事もあったりします。
まぁ日常の何気ない事は、残りにくいと思います。
現場ではそんな記憶障害の事を理解しておかないと、
専門性を疑わる事になってしまうかもしれません。
「さっきも言ったでしょ?」
「何回も聞かないでよ」
こんな声かけをしてしまう場合、
記憶障害の理解が足りていないのかもしれません。
風呂に入られたとしても、他の方が入っているのを見て、
「私は風呂に入れないの?」
なんて事はよくある話です。
そんな時に、「さっき入りましたよ」ではなく、
「後で準備しますからお待ちください」とお伝えするとともに、
何か別の行動をしてもらうのもいいのではないでしょうか。
こんな対応をしているうちに、「風呂に入っていない」
という事も忘れて頂ける事もあります。
「忘れる」の特性を理解した対応。
プラスに捉え、うまく活用していけたらいいですね☆
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
とは言っても、同じ事を20回30回聞かれると、
なかなかメンタルにくるものはありますよね。
メンタルヘルス大切です☆チームプレイも☆
慈しむ
午前に布団を干させて頂き、昼から戻す時に
ベッドの上が写真の状態になっていました。
思わず「ほっこり」
他にも、ぬいぐるみを大切にされている方がありますが、
認知症があって、記憶や判断力が衰えていたり、
不安や混乱があっても写真のように、
何かを「慈しむ(かわいがる、大切にする)」心は
しっかり残されているのが分かります。
脳の機能は不具合が起こっていたとしても、
心はしっかり生きていらっしゃります。
そんなふとした仕草や行動に気づいていきたいですね☆
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
「また何処かで」
記憶に残っていることがあります。
入居して半年頃、その日は天気が良く近くの公園に紫陽花が咲いていました。
「今日は天気が良く、近くの公園に紫陽花が咲いていますよ。
よかったら散歩に行きませんか?」と声をかけてみました。
外出する機会が少なかったのですが、
その時は渋々公園まで散歩に行かれていました。
近くの公園で子供が元気に遊んでいます。
その様子をみて「元気が良いなぁ~、可愛いなぁ~」
とにこやかにされていました。
その流れで「綺麗な花が咲いていますよ、良かったら、
記念に一枚写真撮りましょうか?」と訪ねると、
満面の笑みをされていました☆彡
この方、先日看取りによりお亡くなりになりました。
入居して約2年。
最初はなかなか環境に馴染めない時もありましが、
この外出時の笑顔が、今でもとても印象に残っています。
それからは少しずつ環境には慣れてこられ、
調理ではお力を頂きました、
習字もとても達筆でしたね。
寂しいですが人生の最後のステージに今回関わることが出来て
とても光栄でした。
今までお世話になりました。
ありがとうございました。
ご冥福をお祈り致します。
グループホーム職員 古賀 俊樹
素敵☆
素敵な場面に遭遇☆
自分の席からあまり移動されないI様
職員の声かけがあって始めて、トイレや浴室や自室へ移動するくらいで、
自分の意思を行動にあまり移す機会が減っています。
たまたま自分の席へ戻る途中、職員の連れ子を目撃されました。
畳の事務所へスリッパを脱ぎ入られ、
腰を落とし、子供へ優しく声をかけられていました。
その場の見当識がしっかりあり、
状況判断ができ、
体の機能を発揮し、
適切な判断対応をされていました。
この一コマだけを見ると、
認知症による不具合を感じさせない、
しっかりとした言動をされていたと思います。
自分はもっと有する能力の把握と、
発揮の機会を導き出さなければと考えさせられた、
豊かな場面でした☆
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
学び
職員の食事介助では、なかなか口を開けて頂けなかった方が、
隣の入居者さんが口へ運ぶと食べられた図です。
現場では入居者同士の介助を推奨してはいませんが、
たまたま状況を把握され、「有する能力の発揮」と、
「互いに助け合って」という人としての当たり前の行動を
行われようとされていたため、
状況や飲み込み具合を確認させて頂きながら進めました。
職員の介助と
隣の方の手助け
何が違うのでしょうか。
ここからも学ぶ事、活かす事はありそうですね☆
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
対局☆
利用者、入居者さんとの関係性を構築するために、
相手の好きな事、得意な事などを一緒に行う事はよくありますよね♪
今回は「将棋」です。
ちょっと仕事をサボって、対局させて頂きました。
まぁまぁいい勝負になるのでは?
と自分なりに予測して挑んだところです。
ギャラリーも来られ、いい時間を過ごせたのではないでしょうか。
他のスタッフさんに少し負荷をかけてしまったかもですが。。。
20分くらいの対局でしたけど、これを機に
関係性が深まるといいなぁと思います☆
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
ん?結果!?
終盤戦ですが、手前が自分です。
分かる人が見れば一目瞭然☆
上半期終了
あっという間に9月も後半。
事業者にとって年度の半期が終わろうとしています。
という事で、防災訓練も年に2回以上と決められていまので、
やらねばと実施したところです。
通報訓練も兼ねていますので、消防署の担当者ともやりとりを行いました。
施設の住所
火元の場所や状況
避難誘導状況
対象人数
到着時の誘導確認
などの確認を行いました。
避難対象の入居者さん達は、非常ベルもなんのその。
聞こえにくい方、ベルの理解ができない方、眠い方等
様々な状況で、けたたましく鳴っていても反応なしの
方々が非常に多かったです。
つまり非常時に判断、行動がとれないという事は、
「逃げ遅れる」という事であり、そのためにも
私たちがしっかり状況判断しながら、
適切に避難誘導を行う必要がある訳です。
消防署の紹介で「図上訓練」という方法もあるそうで、
施設の図面を基に、火事が起こった際に職員がどう行動するのか、
図面の上のコマを動かしながら消防署職員とシュミレーションを行う
という訓練もあるので、実施してみて下さいとの事。
防火担当としてはそちらの訓練もやっておかねばと思いました。
今後も継続的に訓練を行っていきたいと思います。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
継続は力なり
デイサービスでの研修風景☆
あっという間に年度上半期が終わろうとしています。
半期ごとに締めたり、チェックする事があったりしますが、
年に2回以上行う必要のある研修の、前期分の締めにあたる今月、
「身体拘束、虐待防止研修」を個別や集合で実施中です。
日々現場で介護する私たちにとって、
決して他人事ではないこのテーマ。
明日は我が身。
そうならないよう、継続継続で行い続ける必要のある研修ですね。
法律、概念、定義に加え、高齢者心理の理解、
悪循環の流れ、自分のコンディション、職場風土、
学びの場などなど。
様々な視点で考え続けねばならないですね。
毎回リセット、できればスキルアップしていけたらと思います。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
朝の風景☆
起床後、朝食前の風景です。
夜間に洗濯処理したものを皆でたたんだり仕分けしたりと、
朝起きたてからやる事は結構あります。
グループホームは共同生活ですので、
個人の洗濯物、共用の洗濯物があるのですが、
その量が結構あります。
タオル等の種類は結構あり、
手拭き用、清拭用、洗身タオル、バスタオル、
食器拭き、台拭き、洗面所用、個人タオル、その他。
掃除用もいろいろな所用のそれぞれの雑巾、
それに個々の上下衣類や下着、、、
一つひとつに名前等書いてあるのですが、
たたむ、種類ごとに分ける、それぞれの収納場所へしまう。
それを皆で作業すると、ざわざわとなります。
「これ誰の?」「あなた持っていって」
「ここに書いてあるわよ」「部屋へ持っていかなきゃ」
それが終わったら、朝食準備にかかります。
朝一でにぎやかな社交場となったり、行き違いから喧嘩が始まったり。
そんな朝の始まりの一コマです☆
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治