人と人の間で
脳の不具合いにより、時々モラル(道徳、倫理)レスで、
職員を翻弄する事もあるAさん。
昨夜、セーターをうまく着れないBさんの様子を見ていて、
写真の状態に。
人の困りごとを察知し、
人のために力になる行動。
素敵ですね☆
脳の調子が悪くて
自分自身が生きていくのも大変でしょうに、
人のために関わる事。
人と人との間で生きる
人間ですね。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
8年9ケ月
職員と入居者・利用者で、片道900mの市場へ
買い物へ向かっている8年9ケ月前の写真です。
この中に移っている入居者さんが、
看取りによりお亡くなりになられました。
滝子の初期のメンバーのおひとりでした。
人生の最後のステージに関わらせて頂いて光栄でした。
限りある人生、
巻き戻らない時間、
老いること、死ぬこと、
人間。
人。
人として生きる事を応援できたのだろうか。
決して完成する事のない僕らの仕事。
追い続けるしかないですよね。
寂しいですが、時間は止まりません。
今日も明日も僕らを必要としている
方々のために進んでいきたいと思います。
Wさん
ご冥福をお祈りします。
ありがとうございました。
工夫
写真は、夜中の暗いリビングの脇にある
風呂場の写真です。
なかなか風呂に入られない入居者がみえ、
皆でいろいろアプローチをしています。
人、タイミング、声かけ、頻度、シチュエーション、
様々な工夫をしながら、主体的な入浴を目指して
いますが、なかなかうまくいかず、結果勢いで
入って頂くというか、入れているといった事になりがちです。
ときどき女性スタッフが上手に支援できている
時がありますが、男性の自分だとエイヤーとなりがち
なので、なんとか工夫しないと・・
といった流れの1つのアプローチが、
写真の状況です。
「砂漠に現れるオアシス」
のイメージですかね。笑
夜はなかなか寝られず歩き回っている事が多いので、
誰からも勧められる事なく、
誰の目も気にする事なく、
自分のペースで、
入りたい時に入れる
入りたくなる
お風呂の機会を提供できないかと夜勤の度に
セッティングしているところです。
現在までのところ、その成果は・・・
0%
とほほ。
まだまだ工夫が必要ですかね。
と思っていたら、先日の夜間帯に、
何もセッティングしていないのに、
お湯も入っていない風呂場で、
自ら服を脱ぎ入られたと報告あり。
(急いでお湯をいれたそうです)
どういうこと???
認知症介護の現場は
こちらの段取りどうりにいかない事ばかりです。
それでもあきらめずに、
工夫し続けるのも仕事のうち。
その先に成功体験が起こるかもしれません。
きっとすごい嬉しくてたまらない瞬間でしょう。
その瞬間を夢みながら、
工夫工夫
していきますかね。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
たくましい
朝食時の出来事。
皆との朝食の時間に起きれなかった入居者さんの部屋に行き
戻ってきた時に、ある変化に気付きました。
Iさんのおかずがなくなっていました。
???
前をみるとMさんのおかずの皿が2枚重なっていました。
そうです。
職員がいない隙に前に座るMさんがIさんのおかずを
食べてしまったようです。
「しまった!」と思いながらみてると、
普段はめったにしないのに、その2枚重ねの
皿を自ら流しに持っていき、洗いだしました。
証拠隠滅ですね。笑
Iさんには、1人前くらい残っていたので、
それを出して解決。
いやはや、
したたかというかたくましいというか・・
1本取られました。
このケースの場合、
「他人のおかずを食べてしまったMさんが悪い」
ではなく、
「他人のおかずにMさんが手を出す事の予測と、
それに対処できなかった自分が悪い」
という事になります。
生きるって
生きようとする力って
素晴らしい☆彡
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
あけましておめでとうございます☆
雪降りの大晦日から新年を迎えました。
初日の出を拝もうと、
玄関前で待機するも雲の中でした。
いい年にしましょうね☆
年末のご挨拶
本年も残すところあと僅かとなりました。
皆様には格別のご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます。
コロナ禍の中における介護事業の運営には
悩まされた春以降の波の女ですが、
閉じこもりによる能力、社会性の低下を回避すべく
環境や方法を工夫しながら、取戻しを行ってまいりました。
絶対回避はできないにせよ、できる対策をとりつつ、
暮らしとコロナ対策のバランスをとりながら、
今後も取り組んでいく所存ですので、
より一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
来年も皆様にとって良い年になりますようお祈り申し上げます。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
知る人ぞ知る
もともとの性格や価値観、生活様式の延長線に、
脳の不具合が起こり、とても特徴的な行動をされる
方が時々みえます。
認知症は夜に更に症状が出る方があり、
その一例として、
「徹夜で歩き回る」
「火災報知器のボタンを押す」
「他者の全部屋をたたいてまわる」
「冷蔵庫、冷凍庫を開け食材を口にする」
などなど破天荒な行動をされる事があります。
対応は難しくはないのですが、
ずっとお付き合いする体力勝負といったところでしょうか。
職員の組み立てやペースにはなかなか
応じていただけないので、
入浴に関しては、なかなか入れず、
苦労しているのが常ですが、
時々自分から浴室へ入り、風呂に入られます。
「風呂のあとの一杯はおいしいわ」
とても気分屋なので、こちらの思惑とは
違うタイミングで、生活行為を始められる事もよくあります。
いつ何が飛び出すかわからない。
そんな難しさと、驚きを秘めたMさん。
いつもプロフェッショナルに登場した
知る人ぞ知る「野村さん」といつも被っています。
そんな野村さん、先日お亡くなりになられました。
80歳です。
滝子通一丁目福祉施設の立ち上げとともに
駆け抜けた野村さん。ご冥福をお祈り申し上げます。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
不思議
【不思議】どうしてなのか、普通では考えも想像もできないこと。
説明のつかないこと。
100歳を越しているKさん。
この方のメガネが時々なくなります。
朝、起床の声かけをしに伺うと、周囲にありません。
ベッドの下、タンスの中、布団の中、服のポケット、使用するトイレ・・
複数のスタッフにより何回何回も確認しても見当たりません。
翌日も探し回るも発見できず。
いつもかけているメガネがないと、
本人もスタッフも違和感ありなんか変な感じ。
という事で、引き続きあちらこちら探しまわりますが、
やはりでてきません。
「どうしたものか・・」
と悩み探す事、数日。
夜中にトイレに行かれる時にメガネをかけて
出てこられました。。
「????」
笑うしなないです。
説明のついかない事です。
まぁ、100年も生きられてたら、
何か特別な力が備わっているのかもしれませんね。
参りました!
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
「見える化」「見えない化」
前回紹介させて頂いた、新しい入居者さん。
簡単な調理に洗濯干し、たたみ、他者との会話、
車椅子にて買い物等々、さっそく馴染んで暮らされています。
この行っている事だけをみれば、要介護1か2かといった
ところでしょうか。
実際は要介護はもっともっと重い方です。
パット見ではわからないのが認知症。
脳の病気というのは、その原因が見えないので、
とてもやっかいです。
みえない障害、みえにくい障害ですね。
じっとしていれば、より障害は見えない状態となります。
何か行動を起こすと、あちらこちらに不具合が出てきます。
そこで「できるできない」「わかるわからない」が見えて
きます。
「できない・わからない」事が多く、その都度手助けが
必要になり、その時間や量が増えると介護度もランクが
上がっていきます。
写真のような姿はセッティング、アプローチの結果や過程なので、
パット見では介護度が重いようには見えないですね。
認定を受ける、調査を受ける時には、
客観的に不具合を「見える化」し、
暮らしの中では不具合を「見えない化」する。
まぁ、ぼくらの仕事はそんな面もあります。
認知症を見えにくくするのは職員の段取り、調整の賜物ですね☆
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
昨夜ほぼ貫徹だったとの事。汗
夜になるといろいろ症状がでる方も結構あります。
新入居者さん☆
新しい入居者さんが来られました。
昼夜逆転気味?という事で、さっそく
「有する能力」の発揮の機会を作っていきました。
その後は、以前よく行っていたとの事でしたので、
近所の事喫茶店へ。
外へ出れる感覚も大事ですよね☆
他入居者さんとの関係性構築も含めてですね。
そんなこんなで不安と混乱であろう初日も夜になり、
あとは寝るだけなのですが・・
これで良眠といけばいいのですが、
そこはそんなに甘くなかったですね。
3時くらいまで寝れなくて、
明け方に少し寝ただけという初日の夜でした。
まだまだ課題が山積み!
今後もチームで情報共有し、
能力の把握と引き出し、
体調管理、適切な関りやサポートで、
暮らしを応援していけたらと思います。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治