表情

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和田行男の本のどこかに書かれています。

 

「目には目を、歯には歯を

 涙には笑いを、怒りにも笑いを

 愛嬌には爆笑を

 無表情には無表情しか返ってこない」

 

これは対人援助職、介護職にとってとても大切な姿勢ですよね。

 

ある入居者さんがいつも言います。

「たっちゃんはいつ来るの?」(本当はてっちゃんですが 笑)

このスタッフ、いつもつまらないギャグの連発ですが、笑いで場の空気を作るのが上手なのです。

「あの人がいると楽しい」

 

入口は「笑い」というきっかけでも、そこから信頼関係ができ、信頼関係はケアの質を向上させるのに大切なアプローチとなります。

笑いを、爆笑をとれるスタッフはなかなかなものです。

 

しかし、もともとの性格や、センス等により笑いをとるのが難しいスタッフもいて当然です。

芸人技能習得を目指している訳ではありませんので、それはそれ。

その時に大切なのは自分の表情。

無表情で機械的、業務的に接する事はまったくもってナンセンス。

穏やかな笑顔で接する事ができるかどうかです。

そこに気づき、変われるように挑む姿勢を持てるかどうか。

 

「もうかないません!」といった状況においても、相手に嫌な思いをさせないように丁寧な対応ができるかどうか。

それが素人と専門職との違いの一つです。

 

目の前の方から給料だけ頂いて、相手に不利益な対応を返す詐欺的な行為にならぬよう、表情に気を使っていきたいものですね。

あなたはどんな表情で接していますか?

相手からの見られ方を意識できていますか?

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

笑顔を振りまく店員さんに押し切られ、干物を買われていました。

「お兄さん、いい笑顔で気持ちいいねぇ」と声をかけたら「仕事ですから」と。

ごもっとも。

 

2014年08月23日 Category:スタッフ日誌

かゆい所に手が届く?

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滝子ではこのタイプのタッチアップ手すりが、いたるところに設置されています。

部屋、トイレ、風呂、廊下、時には玄関や外にあったりします。

 

固定的に設置されているものもあれば、臨機応変に必要に応じて設置場所や角度、個数を設置できてとても重宝しています。

もちろん、各所に手すりは取り付けられていますが、あと一歩・・・の所に置けるのがいいですね。

 

今晩は、夜間用に廊下中央に設置。

夜間の歩行不安定な方に対応するためです。

居室からトイレの間の橋渡しですね。

 

付き添いや見守りが完璧にできないのは介護施設も同様です。

そんな事情の中、転倒予防、リスク軽減に役立つスグレモノではないでしょうか。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

2014年08月21日 Category:スタッフ日誌

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*(PC?ソフト?の調子が悪く、文字が詰まって見にくくて申し訳ありません)
「志」
・ある方向を目ざす気持ち。心に思い決めた目的や目標。
・心の持ち方。信念。志操。
波の女の「志」
障害を持っても、認知症になっても「人として生きる姿」を追求する
~介護から生きること支援への転換~
最近、志を抱いて波の女で働きたいと足を運んで頂ける方が増えてきています。
また、入居者・利用者を繋いで頂ける家族、地域の方々、地域包括、ケアマネさんからの問い合わせや紹介も増えてきています。
本当にありがたいことです。
自分は、強い志がある組織には人が集まるものだと信じています。
厳しい時期もありましたが、その時期を乗り越え、今新たな波が押し寄せている感のある滝子の施設。
この波に乗じて、更に盛り上げていきたいですね。
「志」のある組織は、「志」のある職員達によって作り上げられていくものです。
今一度、自分の自分達の「志」を振り返りつつ、仲間を讃えあいつつ、目の前の方々のために尽力していきたいものです。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
自分の夏の風物詩のひとつは郡上踊り。
「志」の高い祭りですね。
毎年通ってます。
ほとんど見る専門ですが・・・

2014年08月19日 Category:スタッフ日誌

見事なり

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夏の食事といえば・・冷やし中華

 

見事な盛り付けのセンス

 

なかなか見事な仕上がりです

「売りに出せるね」と声があがりました

 

そそる食事を考え、食材を買出しし、調理し食べる

楽しくおいしいそうな食事の支援は楽しいものです♪

 

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

2014年08月17日 Category:スタッフ日誌

個人の部屋(個室)2

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(前回の続き)

 

入居者の発言の、「干さなくていい」に対応する方法は色々あると思います。

今回は一例を紹介させて頂きます。

 

勝手に「干させて頂きました」というのはあまりにも職員都合にによるもので一方的です。

ですので、この時のスタッフへお願いしました。

「外出時にナイショで干させて頂きますが、大切なのは(現状回復)です」と。

 

記憶の障害により、不在時に何か部屋の中をいじっても、元の部屋の中の状況なんて忘れてしまっているのかもしれません。

しかしそれは勝手な思い込みであり、以外と違和感を感じられたり、気づかれている事もあるものです。

意外と被害妄想的な入居者の言動は、職員側の下手なアプローチがきっかけになっていることもあります。

そして、「忘れてるからいい」「分からないから大丈夫」ではあまりにも素人的な対応と言えるでしょう。

 

私たちの仕事は、ご本人に分からないように、ご本人にとって必要なことをさりげなくさせて頂くことが大切ということです。

ということで、今回のケースは「現状回復」です。

と言いましても、部屋をいじる職員が「現状」を覚えていなければ意味がありません。

その部屋の状況を覚えられる方はそれでいいですが、僕みたいに記憶保持力が乏しい方には・・

「デジカメ」が役に立ちます。

 

最初の部屋の状態を「パシャリ」

元に戻す時に「写真の通り」にする。

 

それだけのことです。

写真だと、自分以外の職員にお願いすることもできますしね。

あと大切なのは、外出から戻ってみえるまでに戻すことです。

外出者の同行職員が帰路につく時に、フロアに連絡を入れ対応できるといいですね。

 

職員側の勝手な思惑で事を進めるのは専門職として寂しいことです。

相手に配慮した支援が、私たちの仕事では大切なのではないでしょうか。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

今夜も「パジャマず オンパレード」で部屋に向かう元気な皆さんです。

 

 

 

 

 

そのために必要なのは

2014年08月15日 Category:スタッフ日誌

個人の部屋(個室) 1

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「今日、お布団干されますか?」スタッフ

「今日はやめといて。明日干すわ」入居者

 

認知症という状態にあっても、「部屋に他人が入ってほしくない」という気持ちを持たれる事があっても当然のことであります。

きっと、その方なりの「その時の気持ち」「性格」「生活習慣」「理由」等、何かがあるのでしょう。

 

その場では「分かりました」と返答するにしても、そのままにしとく訳にはいかないのが私たちの仕事。

「支援」をアプローチできなければ「代行」「管理」も仕事のうちであります。

 

あるスタッフは買い物等の外出時に布団を干してしまって、ご本人が帰ってみえた時に「干させて頂きましたよ」と告げたという。

これはどうなのか?

 

グループホームでいけば「家賃」を頂いています。

つまり、その借主の部屋であるということです。

介護保険の枠の中の仕組みでありますので、勝手に入っても不法侵入とはならないでしょう。

しかし心情や状況に「配慮」をして差し上げるのは、「人」と「人」としての関係性の中で必要であります。

もちろん自分の身を自分で護れない、護りにくくなっている認知症という状態への配慮も必要です。

 

少なくとも私たちに必要なのは、ご本人が部屋にいてもいなくても、他人の部屋へ入らせて頂くという感覚は必要だと思うのです。

そのような意識も必要ですし、行動の実際としては、「失礼します」「失礼しました」と言える自分がいるのかどうかだと思うのです。

不在の部屋へ出入りする時もしかりです。

いかがでしょうか?

(続く)

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

2012年2月 建設中の個室の中の写真です。

2年半前のワクワクを忘れたくないものですね。

「どんな方が借りられるのだろうか・・」

 

 

 

 

 

 

2014年08月13日 Category:スタッフ日誌

台風11号

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全国の皆様、台風の影響はいかがでしたでしょうか?

名古屋は暴風圏のちょっと外側でしたが、進路の東側ということで結構荒れました。

午後が近づくにつれて雨風が強まる中、いつもの一人外出の方々はどうなったかというと・・・

 

玄関前に出て、天候を見て若干あきらめモードの方1名

 

 果敢に攻めに出た方1名・・・

すぐに車で迎えに行きましたが、全身ずぶ濡れ状態になられてしまいました・・

申し訳ない。

 

施錠を考える前に、施設内に留まれるアプローチを実施しながらも、今回のような悪天候や緊急事態等、生命の安全を確保するために「一時的に玄関に施錠もOK」と申し送っていたのですが、タイミング合わず外出されてしまったとのこと。

まぁ無事でなによりです。

 

午後からは皆で3階に集合。

小規模多機能の方に届いたお中元の大玉スイカで「スイカ割り」を実施。

外は悪天候、中は大賑わいで台風をやり過ごすことができました。

 

 

暴風の中でもタバコを吸う入居者とスタッフの姿も・・

 

 

振り返ってみると、暴風の中においても施錠をせずに1日が過ぎました。

機転のきいたタイムリーな小規模多機能の催しも良かったです。

 

電車遅延にて遅刻+傘が一瞬で折れてた河村君は大変そうでした。笑

 

(駅まで迎えに行った時の写真です)

 

今後も今回の学びから、更に対策を進めたいと思います。

 

 滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

今日は台風の爪あとが・・

掃除もせねばなりませんね~

 

(買い物外出前に一仕事される入居者さん)

2014年08月11日 Category:スタッフ日誌

天気の読み

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生活支援で大切なことのひとつに「天気の読み」があります。

自分の力を使って、「生」き、「活」動する「生活」ですから、天気と密接に関係しています。

 

翌日、当日の「気温、湿度、風速、日差し、降水確率」などの情報を集め、その日の動きを考えます。

 

洗濯物を朝も昼もばんばん干しますし、布団やシーツも干します。

午前・午後の食材の買出しをはじめ、何かと必要なものを調達しに外出する機会も多いです。

入居者、利用者の意志で一日中外へ出たり入ったりされる方もみえます。

各階より3人、4人と複数の方が買い物に行かれるのですが、付き添いスタッフは1人です。

 

外に出るということはリスクが高くなります。

転倒、行方不明、交通事故、脱水、熱中症・・・

そこに外界環境の碑ひとつ「天候」は大きく影響を与えます。

 

外を眺めながら、「気温」「風の強さ」「雨雲」情報を集め、動きをリードする予測力が生活支援には大切ですね。

 

明日は愛知に台風接近。

さすがに入居者、利用者の動きをセーブせねばなりません。

職員の出勤、退勤の配慮もしなくてはなりません。

施設周りの環境にも配慮が必要です。

 

臨戦態勢で暮らしを守らねば・・・

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

2014年08月09日 Category:スタッフ日誌

時代を切り裂け!

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7月24日の懇親会(女子会)に続き、昨日は「男子会」がありました。

 

1次会は女子会同様、近所の焼き肉屋。

目にしみ、相手が煙でかすんでました。

これぞ、ザ・焼き肉

 

 

味があるねぇ~

 

2次会はお決まりのカラオケ。

皆はっちゃけまくってましたよ。

バカなやつら・・ ではなく、馬鹿になれることができる素敵な奴らです。

 

AKBとやら踊ってますけど・・・

 

開設からしばらくの間、秋田から手伝いに来てくれていた高橋さんも参加してくれました。

また、たまには遊びに?手伝いに?来て下さいね☆

 

日付が変わるまで、飲めや歌えや踊れやと大騒ぎ。

 

この業界の仕事はとてもエネルギーが必要だし、ストレスもたまりやすいものです。

そんな中で、ここまでパワーのある奴らは頼もしいの一言。

「サービス」という言葉に踊らされ、大切なものが見えにくくなっている介護業界。

混沌としているこの業界を切り開くのは、こいつらだと確信できます。

俺達で時代を切り開こうぜ!

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井真治

 

オマケ・・

2014年08月07日 Category:スタッフ日誌

エピソード記憶

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「新しく入社したスタッフ佐藤さんです。よろしくお願い致します」

 

初日の勤務入りに入居者の皆さんに紹介させて頂くのですが、すぐに忘れてしまわれます。

記憶の障害があるのでごもっともなことです。

 

「あの方初めてみるわ。誰なのかしら」

「先生(井)が紹介してくれないといけないじゃない」と入居者さん達から。

そんなことを3回も5回も言われるうちに、なんとかならないものか・・・と思案。

 

そこでエピソード(物語)を付けた紹介へ切り替え。

「伊藤、加藤でなく佐藤さんです。砂糖じゃないよ」

とその場の笑いをとりつつ会話を広げてみました。

特にボス格の方にアピールするように。

 

何時間か過ぎ、再び同じ質問が来ました。

「紹介しましたけどね~(井)」

「うそ~ 聞いてないわよ」と入居者さん達。

 

そこで、「伊藤、加藤でなく、佐藤さん」と伝えてみると・・・

「あっ! そうだそうだ 思い出した。先生言ってたわ」

(やった!)

 

シンプルな「知識」の記憶を味記憶といいます。

どっちかといいますとすぐに忘れてしまう記憶です。

電話番号を調べて覚えて、かけたら忘れてしまうようなものです。

 

それに対し「物語」を伴った記憶は「エピソード記憶」といいます。

ある物事を何かのエピソードに絡めて覚えると、忘れにくくなる傾向にあります。

その場の物語に加え、感情(笑い、怒り、苦労など)や感触が加わるとよりいいと言われています。

 

さらに入居者の中でも発言力のある方が思いだし「そうだった」となると、他の入居者に対し、より説得力が増すということです。

 

いつかはエピソード記憶の保持力も落ちてしまう時は来るのでしょう。

しかし、今はまだエピソード記憶が残る能力があるのであれば、活用したいものですね。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

今日の買い物の帰りに入居者さんの手に「セミ」がとまりました。

「あらあらあら びっくりした!」

「80年生きてきてこんなの初めてだわ」

さて、このエピソード記憶は残っていくのでしょうか。

2014年08月05日 Category:スタッフ日誌