取り急ぎ報告!!
本日、広島で開催された「地域密着ケア全国研修会」に、波の女からはクラブ滝子の町上が演題発表をさせて頂きました。
テーマは「小規模多機能型居宅介護 名古屋といえばモーニングだぎゃ~」でした。
発表の中に紹介させて頂いた一つの事例として、病院から自宅へ戻るのは難しいと判断された利用者さんに対し様々なアプローチを行い、自宅宿泊へ繋ぎ、それに留まることなく、自宅からかつて通っていた喫茶店へ再び自らの力で行けるようにするという支援を報告させて頂きました。 自宅を中心とする生活の再構築に挑んだという内容です。
それは純粋に小規模多機能の基本理念である「その居宅において・・」という事を目指したという事であり、そこに向かって宿泊、通い、訪問という機能を効果的に活用したということです。 それこそが小規模の目的であり、役割であり専門性であるとも報告させて頂きました。
スタッフの町上は見事な発表を行い、感動するとともに素晴らしい能力の発揮に心打たれるものがありました。
他の方々もそうですが、ウチのスタッフも素敵です☆
今回の2日間の中で多くの仲間に再会したり、情報交換会、懇親会等で新たな出逢いもあり非常に有意義な時間を過ごせた事に感謝とお礼を申し上げます。
今後も業界を盛り上げる仲間の繋がりや情報交換をどんどん推進していきたいものです。
発表30分前の緊張の後ろ姿です。笑
近々、発表の当事者からのコメントをブログでUPして頂きますね。
今日の所は本当にお疲れ様でした、おいしい酒を飲んでゆっくり休んで下さいね☆
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
初めまして
はじめまして、グループホーム2Fの武山です。
5月に小規模からグループホーム2Fへ移動してきました。
グループホーム2Fへ来て2ヶ月がたとうとしていますが、
先日、初めてJさんの美容院へ付き添いました。
私は、当たり前のように歩いて近くの美容院へ行きましたが、お店の方に「以前は車椅子で来てたのに今日は歩いてきたの?すごいわねー!」と言われました。
以前までは、車椅子に乗ってエレベーターで降り、車椅子を押してもらって外出していたJさん。
時間はかかりますが、今では自分の足で階段を降り、近くの美容院や喫茶店であれば自分の足で歩いて行きます。
Jさんのこのような姿がみれるのも、Jさんと2F職員の頑張りの成果ですね。
とても素晴らしいです。
これからもJさんだけでなく、入居者の持っている力を守っていきたいです。
Published by グループホーム2F 武山
*お知らせを更新しています。よろしかったらご覧下さいませ。
食べたいと思う事
こんにちは。GH2F榊原です。
以前書いたか書かずか記憶にないのですが、私は大学では栄養学を専攻し、栄養士の資格を持っています。
授業の中で、トロミ剤を使ってトロミをつけた飲み物を飲む機会がありました。
その時のことを思い出すと「おいしくなかったなあ…」という印象。自分だったらこんなの飲みたくないと思った覚えもあります。
そんな中、少し前にGH1FからGH2Fに移動されたIさん。
嚥下機能に問題があり、食事形態もトロミのあるものやプリン状のものです。
周りが常食(普通の食事)を食べている中、一人だけ形態の違うものを食べている。
みんな同じものを食べる!という思いの強い方がいらっしゃるGH2Fでは、Iさんの食事を見て「気の毒だ」「病院へ入らなあかんわ」等聞こえてきます。
Iさん本人は間違えて他入居者さんがIさんにおかずを配ろうとしても、「私は食べられません」と自ら言うように、自分の食事形態に関してはある程度は理解されている様子でした。
しかし、先日、他入居者さんがIさんの前にさくらんぼを配ってしまい、Iさんが食べてしまうということが起こりました。幸いなことにすぐに気付いたため吐き出し、大事には至りませんでした。
出来事はまだ続きます。
それから食事を続けているとき、 突然Iさんが隣の入居者さんに「これ(さくらんぼ)一ついただいていいですか?」と。
「いいですよ」と言われ、さくらんぼを手にするIさん。
私は慌てて、さくらんぼを渡すよう言いましたが、「いやです」と言われてしまいました。
「Iさんの体によくないから」と言うと、しぶしぶ渡して下さり 「また元気になったら食べましょう」と声を掛けると 「あなたたちがしっかり規律を守ってくれる(Iさんの食事形態の事と思われます)からいいです」と言って下さいました。
今回の事は私がもっと他入居者の行動を見守れていれば、事前に防げたと思いますが、私はIさんの普通のものを食べたいという感情に気付くことが出来たと思っています。
ただ、今回は大事には至りませんでしたが、下手をしたら誤嚥し、それが肺炎、命の危険に、となる可能性があるということを肝に銘じて、これからも入居者・利用者を支えていきたいと思います。
今日のIさん。
薬局に用があるついでに買い物へ。
読んで頂きありがとうございました。
Published by グループホーム2F 榊原
「最後の砦」その後 の続き
このネタでは3回目の投稿になります。
よろしかったらお付き合い下さいませ。
7月より正式に、「小規模多機能型居宅介護」の利用となったSさん。
明日で1週間となります。
毎日利用で、「通い」と「訪問」の組み合わせで支援中です。
少しづつ滞在時間を長くできないか試行錯誤中です。
本日は朝7時30分に訪問し、日中はクラブ滝子で過ごし、夜寝付かれるまでの20時30分までの利用でした。
寝てる間は一人ですが、それ以外のほとんどはスタッフ対応しているということです。
13時間利用の間は、ほとんどマンツーマン。
しかし、単にマンツーマンで対応していればうまくいくという訳ではありません。
混乱されると大きな声を出されたり、他利用者に手が出ることもあり、そうなると大切になってくるのは「チームワーク」になります。
今の所は非常に対応が難しいのですが、Sさんの利用開始は、今ひとつのチームが一つになるための大切な機会を頂けたのだと感じています。
お風呂やトイレの支援中に混乱され大きな声を出される時には、他スタッフが他の利用者に不信感や混乱を与えないように音楽を流したり、話題を投げかけたりしながら注意をスタッフ側に引き付けたりしています。
また、ご本人のためにも、他のスタッフが「あ・うん」の呼吸でバトンタッチして、違う声かけや対応でなんとか落ち着いて頂けるようにアプローチしたりもしています。
リビング(デイルーム)で過ごしてみえる時にも、対応困難の空気が流れると、さりげなく助け舟を出したりします。
これをスタッフ間の声かけで応援を依頼し合うのではなく、他スタッフが気づき、考え、自ら行動に移している姿が見られます。
まさに「総力戦」
対応「困難」ではなく、今、何をすべきか考えアプローチする「今何(こんなん)」と捉えているのでしょう。
「無理」と感じているのかどうか、スタッフの本心は分からないまでも、「なんとかしたい」「なんとかしよう」とする「情熱」と「挑み」がチーム力を少しづつ引き上げていっていると感じています。
Sさんに合わせた「勤務シフトの変更」「送迎の工夫」「薬の調整」「体調管理」「情報共有」「ご家族、Dr、他関係者との連携」「環境整備」「個々やチームの対応力UP」・・・・
まさに「総力戦」
このスタッフ達の「思い」「想い」は必ずSさんに届くと信じています。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
私だけじゃだめ
毎日、蒸し暑い名古屋です。
皆さんお元気ですか?私は今年の健康診断で、”脂肪過多”と書かれました。
息子から「新しい四文字熟語?」と聞かれ、笑うしかなく・・・。
また、6月よりグループホームから小規模へと勤務場所が変わり、わからないことだらけで、日々必死です。
そんな私の息子、今は中2ですが、彼はアスペルガーで小学生のときは、学校に登校することも、体が本人の中でとても体力の必要とすることでした。
授業中に教室に座っていられない、友達とのトラブルか多いなど。
それには理由があり、視覚が強く、人が多い中にいると疲れたり、頭が痛くなったり、吐き気がしたり・・・するのです。
でも、学校なのでうちの子だけは許される・・・というのは難しく、何度も先生やお母様方と話し合ってきました。
最初は「わたし(母)が大事にしてあげれば」と思っていましたが、彼にとっての幸せは皆に支えてもらうこと。
何年もかかってしまいましたが、1人2人とわかってくれる方が増え、気がつくと着席できるようになり、トラブルも減りました。
小規模の利用者さんは家があり、施設があり、時間がかかるかもしれませんが、職員だけが大事に思うのではなく、地域の方、家族の方、利用者さん同士に大事に思ってもらえるような関わりをしていくことができたら・・・と思っています。
Published by 小規模多機能・クラブ滝子 リーダー日置
手を握る
前回に続き、3階クラブ滝子町上です。
クラブ滝子の登録人数が増えるにつれ、全体的に外出の機会が減っていますので、最近は通いの利用者さんの送迎にドライブ一緒に行きませんか?と気分転換も兼ねて同行を誘うことが多くなりました。
クラブ滝子開設当初から利用されているAさん。認知症の症状は進行していますが、外出の際はにこにこ笑顔で道行く人に話しかけられ、運動機能もまだ十分に残っているので外出に積極的にお誘いしています。
ある日の送りのこと。またAさんを誘い送りのドライブに同行していただきました。ほかの利用者さんがスーパーで買い物をしたいというのでそれもついでにということになりました。
しかしスーパーにはおいしそうなお惣菜がずらりと並んでいます。
それをじっと見ながら、「美味しそうね」とにこり、、、。
おそらく大丈夫だと思いましたが、事が起こってからでは遅いので自分の判断で手をつないで歩くことにしました。
(ん、、、でももしかして今考えると起こってからの支援もできたような気もしますが、、、どうでしょう?)
なるべくAさんをひっぱている状態にならないよう、
駄目ですよという声掛けをしないよう、
そして社員証はいつでも出せる状態でポケットの中に入れたままにして支援させていただきました。
皆さんは30代の男と70代の女性が手をつないで歩いていたらどう思われますか?
前職で滞在したインドの農村風景。そこでは10代後半のいい男同志が仲良く手をつないでいる風景があり、いつもそれを見た日本人はインドの農村は同性愛って平気なんですか?と聞かれたものでした。実際彼らは親密なだけであり同性愛者ではありません。もちろん親子や若い女の子同士もよく手をつないで歩いています。今の日本の風景に比べれば段違いに手をつないでいる人が多い場所でした。
手をつなぐこと。とっさの支援で取った行為ですが、その行為は確かに何かを含んでいます。
老人が若者と手をつないでいる、それが高齢者介護に見える社会と微笑ましく見える社会。
できるだけ後者に近づけるよう日々考えて仕事にかかわっていきたいと思います。
さて皆さんは最後いつ誰と手をつなぎましたか?
この支援から毎日の支援を振り返り、できるだけ触れるということを意識しています。 今日誰かと手をつないでみてください。勇気があれば男同士でも大丈夫です。 できればいつもは手をつながない方と。うっとおしい梅雨の時期ですがなんだか外に出かけたくなりますよ。
Published by 小規模多機能・クラブ滝子 町上
ある日の自宅支援にて
今日はAさんの自宅生活支援でした。高辻から40分ほどかけて自宅へ同行しました。
家に帰りたい言動 は強いものの、転びやすく歩行機能の衰えが障害となり、月に一度だけ自宅に帰っている状況で、認知症では?と思われる行動が日々のクラブ・滝子生活の中で少しづつ出始めてもいます。また体を動かすのが億劫になり居室とリビングを行ったり来たりしながらベッドの上で横になりがちな毎日という状況です。
自宅につくと、職員に気を使っているのか、なんでもお好きなもの頼みなさいとピザのチラシをいくつも見せてくれ、電話できるかなーと様子みているとテレビのリモコンを一生懸命いじっています。
よく見るとピザはお昼は配達していないようです。まだクラブから自宅の環境の変化に混乱しているようなので趣向を変えて、「近所にスーパーってあります?」と声掛けすると、「あるよ」という返事。いつもクラブ・滝子でも台所仕事は積極的に動かれる方ですので、自宅でのお昼ご飯づくりを仕掛けてみました。台所を見ると炊飯器とともにご家族が用意されたお米、卵焼き専用のフライパンが。
スーパーではお刺身と卵、そしてお漬物コーナーで慣れた手つきでたくあんの硬さをチェックして、やわらかいものを「これ好きなのよー」とチョイス。
自宅に戻り台所に立つとだいぶ戻ってきたのか、卵焼きだからと醤油やみりん、菜箸を用意して調理開始。お世辞にもきれいな卵焼きではありませんでしたが、台所で調理している姿はいかにもお母さんという感じでした。
その調理中、「xxxちゃん大きくなった?xxxちゃんは帰り遅いの?xxxちゃんはやくおきなはれー」などご家族?を呼ばれるような不思議な時間がふと訪れました。
自宅の台所という環境、調理に集中している状態、そして言動の変化。
台所に立つAさんの後ろ姿を見ながら、僕はなるべく嘘にならないように、でも自分の現実感覚を押し付けないように、その世界が壊れないようにそっと相槌を打っていました。
老衰に伴う身体機能の低下、障害や認知症との不安でストレスの強い生活の中で、人間はいろいろな変化をします。もしかしたら上記の状態はそのなかで必死に作り出した心の処方箋かもしれません。
僕は思います。もし歳を取り、未来への思いより過去の記憶が大きくなり、うつらうつらした状態で見る他人には見えない世界。それは小さな小さな奇跡の種を孕んでいるのではないかと。
それはこの自宅生活支援を基本とする、小規模多機能型居宅介護にかかわっている僕のただのすがりたい願望かもしれません。しかし今日見た風景はなんだか僕の心に留まり、何かをいただいたような気分になりました。
ある日に起こった出来事でした。
Published by 小規模多機能・クラブ滝子 町上
「最後の砦」その後
22日のブログで紹介した方のその後です。
4日目で2時間滞在をされた感想としては、終日滞在は難しいと感じていたものの、ずっと個別対応をし続けるのも全体のことを考えると厳しいインところです。
5日目から、通常の通いの滞在時間にチャレンジした結果、なんとか過ごして頂くことができています。
6、7、8日目も帰りの送迎時まで過ごして頂いております。
その滞在時間の中身ですが・・・
他利用者との交わりがなかなか難しく、ずっと個別対応をする必要を感じ、今後の安定利用を目指すにあたっておおきな課題を感じていたのですが、なんと・・・
自分の味噌汁を自らつぎますと言われ、他利用者と一緒に食べることができています。
自己紹介も自らされています。
洗濯物を皆でたたんでいると「私もやりましょうか」と言われ、行われました。
帰りや途中で、食材の買い物をして帰ることもできています。
他利用者と一緒の車で帰ることもできています。
他者との交わりを拒む傾向がありましたので、当面滞在中のずべての場面において、個別対応をする必要性を感じていたのですが、とても素晴らしいことで、ご家族、ケアマネ、担当ヘルパーさんからも称賛の声を頂いております。
これは、ご本人の有する能力があったということに他なりませんが、それを活用したり引き出したりするのは私達専門職という人的環境ですし、過ごす場所の環境設定も大切ですし、他者との交わりを調整していく関係調整力も問われます。そしてチーム力。
担当スタッフがずっと個別対応をし続けるという事ではなく、その日出勤のスタッフがそれぞれ気にかけてくれていて、交代で声をかけたり、導いたり、関わったりという連携があることも今の所、うまくいっている要因だと感じています。
皆の「なんとかしなくちゃ」「なんとかしたい」という挑みの姿勢が届いているのではないでしょうか。
それでも今日、明日はどのように変化するかわかりません。
それでも挑み続けていきます。
では今から朝の送迎へ自宅から出発です。高速を使い1時間近くかけて。。。
行ってきます。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
二階にて、初めまして
6月から2階にて働かせて頂いている奥村です。
非常に自信のない後頭部にて失礼いたします。
以前、3階小規模多機能にて訪問やショートステイなどのお手伝いをさせていただいていました。
グループホームというのは、それら時間限定の利用型施設とはまた異なり、そこにて住まうという入居型施設です。
とにかく勝手が違う上に、この2階女性陣が特に元気で元気で…まだまだ戸惑うばかりです。
認知症という障害・病気を持っているのに元気?施設に入っている(入れられている)高齢者なのに元気?と思われる方もまだまだいるかもしれません…
でもそんなことないんだよ。皆様まだまだ出来る事・したい事が、たくさんあるんだよ。
ということが、波の女のブログから少しでも伝わればと思います。
さて、本日も買った棚を作ろうと、男性入居者様に、一緒に手伝って頂いていたら、「わたしも学生時代、軍事工場で色々やっててね~」「うちの実家は電器屋だったで~ と女性陣が…
今回は、結局自分の出番すらほとんどなく、皆様がやって下さる流れに。
皆様すごいです、そしてお疲れ様でした。
Published by グループホーム2F 奥村
「もったいない」や「役得」は大丈夫か?
「もったいない」。そんな理由から、ある市の半数以上の公立保育所で調理員らが余った給食を食べていたことが明らかになった。余った給食は廃棄される決まりで、保育所長会でも「食べてはいけない」と取り決めていたが、周知徹底されていなかった。給食費を払ってないのに“役得”でつまみ食いをしていた行為は、市民の目にはどう映るのだろうか。
■内部告発で発覚
「保育所の調理員が、残った給食を食べている」
市が聞き取り調査に乗り出すと、8保育所で調理員らが余った給食を食べていたことが分かった。給食を食べたことを認めた調理員は最終的に17保育所の計27人に上った。
■昼食におかずの一品として
配膳(はいぜん)前に保育所長や調理員が給食の味や量、盛りつけを評価し記録に残すための「検食」や、調理中の「味見」という業務の一環として位置づけられている場合を除けば、たとえ余ったとしても給食を食べてはいけない決まりになっていた。
しかし、取り決めを知らない調理員が多く、「捨てるのはもったいない」として、余った分を食べたり、余るのを見越して配膳前に取り分けて食べたりしていた。中には昼食を持参しながら、おかずの一品として給食を食べていたケースもあったという。
■どうせ余るのだから
「どうせ余るのだから、取り分けて食べても構わないだろう…」。そんな意識が調理員の間に蔓延(まんえん)していたのかもしれない。
調理員へのアンケートを通して「集団になると周りの意見に流されてしまう傾向」がみられたと指摘している。
■でも、おとがめなし
「給食の材料を持ち帰っていたケースもある」「保育士も食べていた」
市の調査にはそんな情報も寄せられた
■再発防止に向けて
「調理終了後2時間が経過した食品は、全て廃棄すること」。再発を防ぐため市は4月、「調理室の作業マニュアル」にこんな一文を追加した。
市ではほかにも不祥事や不適正な事務処理が相次いだため、市長が6月、管理職を集め「市民に後ろ指をさされないよう、誇りを持って頑張ってほしい」と訓示した。その言葉は、保育所の調理員らにも向けられている。
確かに、まだ食べられるものを杓子定規に規則で捨ててしまうのはどうか-といった意見もあるだろうが、役得的に余った給食を食べていた調理員の行為は、とてもほめられたものではないだろう。
~産経新聞 6月22日(土)配信より一部抜粋~
この記事を読んで、ドキッとする人(職員、管理者等)がみえるのではないでしょうか?
利用者・入居者と食事を共にすることのメリットを大切にする施設も結構あると思います。
しかしその場合、厳密に入居者と職員それぞれが払う食材費や食費と、食べる量が区分できているのだろうか?
以前自分が勤めていたグループホームではとても曖昧になっていました。
入居者よりも少ない食費で、入居者よりもたくさん食べることもありました。
入居者から頂く食材費のみで、職員を含む全ての食費がまかなわれていた事もありました。
さすがに、今回のニュースのように持って帰ることまではなかったと思いますが・・・
確かにたくさんの残りがでることもあり、「もったいない」と思えてしまうのも当然だとは思いますが、入居者から頂く食材費を施設や職員でシェアしてもいいとはどこを見ても書かれていない。
だとしたら、私達のような公的な仕事である介護事業者は、厳密にできるよう工夫したり、職員に伝えていかなければならないと思うのです。
市長が語った「市民に後ろ指をさされないよう、誇りを持って頑張ってほしい」という言葉はそのまま私達にも通じるものだと思います。
市民に家族に入居者に、正直に真面目にちゃんとした仕事をみせていくことが、私達の業界の質を上げていくためには大切です。
今一度、自分の事業所の「もったいない」が、正しい方向に向いてるか、確認しなくてはと考えさせられた今回のニュースでありました。
ちなみに滝子では、そのあたりを厳密にするために職員は一緒に食べずに自分で用意するというスタイルでやっています。
もちろん頂いた食材費は全て使い切るということは当然ですよね。
当Hp「お知らせ」も更新しています。ご覧下さいませ。
職員も募集中です! よろしくお願い致します。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治