不思議
【不思議】どうしてなのか、普通では考えも想像もできないこと。
説明のつかないこと。
100歳を越しているKさん。
この方のメガネが時々なくなります。
朝、起床の声かけをしに伺うと、周囲にありません。
ベッドの下、タンスの中、布団の中、服のポケット、使用するトイレ・・
複数のスタッフにより何回何回も確認しても見当たりません。
翌日も探し回るも発見できず。
いつもかけているメガネがないと、
本人もスタッフも違和感ありなんか変な感じ。
という事で、引き続きあちらこちら探しまわりますが、
やはりでてきません。
「どうしたものか・・」
と悩み探す事、数日。
夜中にトイレに行かれる時にメガネをかけて
出てこられました。。
「????」
笑うしなないです。
説明のついかない事です。
まぁ、100年も生きられてたら、
何か特別な力が備わっているのかもしれませんね。
参りました!
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
「見える化」「見えない化」
前回紹介させて頂いた、新しい入居者さん。
簡単な調理に洗濯干し、たたみ、他者との会話、
車椅子にて買い物等々、さっそく馴染んで暮らされています。
この行っている事だけをみれば、要介護1か2かといった
ところでしょうか。
実際は要介護はもっともっと重い方です。
パット見ではわからないのが認知症。
脳の病気というのは、その原因が見えないので、
とてもやっかいです。
みえない障害、みえにくい障害ですね。
じっとしていれば、より障害は見えない状態となります。
何か行動を起こすと、あちらこちらに不具合が出てきます。
そこで「できるできない」「わかるわからない」が見えて
きます。
「できない・わからない」事が多く、その都度手助けが
必要になり、その時間や量が増えると介護度もランクが
上がっていきます。
写真のような姿はセッティング、アプローチの結果や過程なので、
パット見では介護度が重いようには見えないですね。
認定を受ける、調査を受ける時には、
客観的に不具合を「見える化」し、
暮らしの中では不具合を「見えない化」する。
まぁ、ぼくらの仕事はそんな面もあります。
認知症を見えにくくするのは職員の段取り、調整の賜物ですね☆
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
昨夜ほぼ貫徹だったとの事。汗
夜になるといろいろ症状がでる方も結構あります。
新入居者さん☆
新しい入居者さんが来られました。
昼夜逆転気味?という事で、さっそく
「有する能力」の発揮の機会を作っていきました。
その後は、以前よく行っていたとの事でしたので、
近所の事喫茶店へ。
外へ出れる感覚も大事ですよね☆
他入居者さんとの関係性構築も含めてですね。
そんなこんなで不安と混乱であろう初日も夜になり、
あとは寝るだけなのですが・・
これで良眠といけばいいのですが、
そこはそんなに甘くなかったですね。
3時くらいまで寝れなくて、
明け方に少し寝ただけという初日の夜でした。
まだまだ課題が山積み!
今後もチームで情報共有し、
能力の把握と引き出し、
体調管理、適切な関りやサポートで、
暮らしを応援していけたらと思います。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
ちょっとそこまで☆
「なんかいい事ないかなぁ」
入居者さんがつぶやきました。
「今日なんかしたい事ありますか?」(職員)
「いい天気だしもったいないね」(入居者)
という事で、何名か募って、ドライブにでかける事にしました☆
風もなく、天気もよかったので、目的地は「海」
コロナ対策という事で、他者とは接触せず、
密を避ける場所としては最適?です。
という事で高速を走り目的地へ到着。
いい天気。いい景色です。
目的は「海を眺めながらコーヒーを飲む」
という事で、持参したコーヒーを頂きました。
「いい景色をみながら飲むコーヒーはおいしい」
うんうん。きっとそうでしょう。笑
帰りに海沿いをながしてホームへ戻りました。
その日の天気、その日の気分での
お出かけもたまにはいいですね☆
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
街の中の協力者☆
グループホームには、
ほぼ毎日、外出される方がみえるのですが、
涼しくなってからは、行動範囲が広がっています。
外出希望時は、散歩や買い物という目的にすり替えて、
なんとか対応しておりますが、
本人の思いとしては、「家に帰りたい」「主人が帰ってくる」
等々の目的は、記憶障害があっても
なかなか消えないのが実際です。
「家に帰ります」と言われる時は、
一人歩きをして頂くのですが、
どんどんあらぬ方向へ行かれる事があります。
ある程度距離をとりながらついていくのですが、
今回は通行人に道を尋ねる場面に遭遇しました。
「〇〇へはどうやって行けばいいかしら?」(入居者)
「えっと・・〇〇行きのバスに乗り、4つ目の・・・」(通行人)
スマホで一生懸命検索し、伝えてくれています。
途中で通行人に伝わるように、手振り身振りで、
「助かります。ありがとうございます!」
といったニュアンスで、こちらの事情を
伝えると、なんとなく察知してくれたようで、
その後も親切に案内を続けて下さりました。
その後は、バス停でバスを待つあたりで声をかけ、
一旦ホームへ戻って頂きました。
地域社会の中にはたくさんの協力者がいてくれて、
本当に心強いです☆
ありがとうございます。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
本人にばれないようについていく途中で、
バス停の時刻表を見ているフリをしていると・・
わざわざバスが停まってしまいました!
社会に迷惑をかけてはいけませんね。。。
ズレ
「雨降ってるから傘かして」
「行ってきます」
この方、雨でも、風でも、炎天下でも、
行くべき所があるし、目的があるので、
目的に向かって行動をおこされます。
日時や見当をつける力は、脳の病気によって
障害を受けているので、現実とはかなりズレて
いるのですが、暑い時には帽子やタオル、
寒い時にはコートにマフラー、
雨降りには傘。
これは、天気といいますか、環境といいますか、
ブレていない事が多いように感じています。
目から入った情報、身体で感じる情報に
対しての対応は、まだまだ正確ですね。
ただ、僕らの世界と少しズレているだけ。
病気のせいでズレているので、
僕らの仕事はズレをなおすのではなく、
ズレを受け止め、合わせていく事。
そんな基本を大切にしていきたいですね☆
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
「立つ」
歳をとり
身体や脳に不具合があり
要介護状態になって施設に入ると
椅子に座る事が増えてくる事が
多くなるのではないでしょうか。
それも背もたれにどっぷりもたれ・・・
まぁ、身体がしんどかったり、
腰や膝が痛かったり、
何をしていいのか分からなかったり、
座っていたい気持ちや事情も
ある程度分りはするのですが、
だからといって「ゆっくり座っていて下さいね」
では脳も身体の力も更に衰えて
いってしまうというもの。
ですので、目的、きっかけをつくり
「立つ」「動く」
という生活の中で必要な行為を
引き出していきたいと思っています。
今後も、意識して「立つ」「動く」機会を
作っていきたいと思います★
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
ようこそ
紹介遅れました!
10月より、新しい職員がグループホームと小規模多機能に
それぞれ1名づつ配属されました。
写真の職員はグループホーム配属職員です。
研修やオリエンテーションを経て、
現場でOJTを受け、既に独り立ちしていますが、
波の女の仕事の仕方は固定的でない部分も多いため、
なかなか慣れないのではないかと思います。
その日、職員が何をするか、利用者入居者に何をして頂くか。
天候や気候や、体調や、職員体制や、フロアの様々な状況が、
毎日違うものですから、やるべき仕事もその日その日で違ってくる
事が結構あったりします。
ペアの職員と相談しながら、相手の動きに応じて
自分が今何をすべきか・・
そんな事を考えながら仕事をしていきますので、
うまくいく時もうなくいかない時もあったりします。
でもそんな日々の繰り返しで、
感じ、考え、自立した動きがどんどんでてくるのを
見るのがとても嬉しいと、おじさんは思うのです☆
コロナウィルスの3波?
が来そうなこの頃ですが、
今の所は基本対策と配慮をしっかりしながら、
写真のように社会と繋がっていきる姿を
引き出せる職員さん達と乗り越えていきたいと思います。
紹介遅れましたが、
入社されたお二人の職員さんに感謝☆
一緒に国民のために働く
仲間として進んでいきましょうね。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
姿勢
「背もたれにひじ掛け」
どこにでもある椅子ですし、
その椅子にリラックスして座る事はよくある光景です。
しかし介護施設の入居者、利用者となると、
その椅子に座りっぱなしになる事はよくある事です。
ですから、活動を通じて席から立ちあがり、
移動したり、行動して頂くために、
生活行為を通じて活動の場面で能力の引き出しを行っています。
しかし、食事は座って食べるので、
この背もたれにひじ掛けにどっぷり腰掛けながら
食べる方がみえます。
姿勢が悪い状態での食事は、
その食べている場面にとっても、
それがずっと続く先の事を考えても、
良くない事ですよね。汗
(この姿勢のまま食べる方もあります)
そんな時は「丸椅子」を活用しています。
食事の場面のみ椅子を変えて頂くと・・・
姿勢がいいと、食事に全集中しやすいと思います★
身体に傾きがある方は、傾いたまま
食べられる事もありますので、
その方にも・・
という事で、食事の場面での姿勢を工夫しながら
行っているところです。
(丸椅子は転落の危険もあるので、
向き不向きはありますのでご注意を!)
丸椅子って素敵☆彡
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
「素敵な笑顔」
グループホーム職員の古賀俊樹です。
季節はすっかり秋で朝晩は少しずつ肌寒さが残る気候になってきました。
入居者の皆様は、日々お力を発揮しながら暮らしてみえますが、
グループホーム入居のⅠ様から、午後のコーヒータイムのときに
「外でコーヒーでも飲みたいなぁ~」と話しがでました。
今年の春以降、コロナウイルスの関係で、
外での飲食を制限してきましたが、
コロナの状況、対応、留意点等わかってきている事が
増えましたので、状況、情報を把握したうえで、
外出や買い物等の社会参加・活動の取戻しを初めている
ところですので、近くの喫茶店にコをーヒーを
飲みに行くことにしました。
出発しようとする時。
Ⅿ様がリビングの方に来られ「何処に行くの?」と訪ねてきました。
本人様の世界感や思いがあり、
職員側のリードが難しい方ですが、
「Ⅿさん、今から近所の喫茶店に行くのですが一緒にどうですか?」
とお訪ねいたしました。
すると、しばらくして…
「私も行くわ~行きたい!」
と話され身支度をして出発する事ができました。
朝晩とは違い、昼間は過ごしやすい気候だったので、
道中は「今日は暖かくて気持ちがいいね~!」
等話をされていました。
喫茶店に到着しました。
外に出ると、皆様にこやかな表情をされています。
メニュー表を見ながら
「美味しそうだね~!」
と話されていました。
今回はコーヒーだけだったので、食事はなかったのですが、
ホットコーヒーが来ると、いつもホームで飲むコーヒーとは違い
皆様ゴクゴクと飲まれていました。
あまり長い時間滞在が出来ないのですが、
喫茶店で飲むコーヒーは香りも楽しむことが
出来たのではないのかなと思っています。
帰りに近所を少しお散歩してホームに戻りました。
ホームに戻られたⅠ様、Ⅿ様は、
「わざわざありがとう!」
と言って頂けました。
他の入居者様もホームで見る顔とは違い
素敵な笑顔を見せていました。
コロナの状況みながらですので、
積極的に行うことは厳しいとは思いますが、
可能な範囲で外出、社会参加の機会を行えたらと思っています。
これから、どんどん寒くなっていきますが、
体調には気を付けて皆様お過ごしくださいね☆
グループホーム職員 古賀 俊樹