☆生活行為☆
3階の食器棚です。
グループホームの方がもっと整頓されてたりします。
そちらの方々曰く、「3階の方はぐちゃぐちゃだよね」と
言われていますが(笑)、最近はちょっといいと思います☆
15人分くらいの各種食器が入ってます。
写真は整理されている状態の時のものです☆
昼食後、片づけの音頭をとる利用者さんがいらっしゃるのですが、
その方々にお任せすると、こうなります。
食器を洗い、拭き、形状別に分け、棚にしまう。
認知症という状態にあっても、体に染みついた生活動作は、
自然と持っている様々な能力を引き出してくれます。
片づけや掃除は比較的利用者の方々にとって、難易度が高くない方だと
思います。最後の「ゴール」のイメージがももちやすい行為ですからね。
あとはその動作行動を「やる」「やらなくちゃ」と思って頂けるか
どうかの流れ、空気感が必要になるので、そこに至るまでの組み立ての方に
エネルギーを使います。
洗濯ものをたたむ、干すよりかは頭を使いますよね。
他者との関係性も必要になる時もありますし。
このようなあるものを活用した生活行為の組み立てを通じ、
能力に応じ、生活を営むことができることを応援していきたいと思います~♪
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
「メニュー決め」は、いろんな選択肢、組み立て、出来上がりの幅が広い
ですし、個々のこだわりやこれまでのやり方がバラバラですし、
記憶障害や判断力の低下も絡み、複数の方々と相談し、折り合いをつけ
るのには結構手間暇かかりますよね☆
でもこれも有する能力に応じた手立てとなりますので、大切にしたい機会
です☆
「大逆転」のススメ Vol.24
人は落差に弱い
通り一辺倒ではうまくいかなかったり、行動に結びつかないようなことでも、
職員が響き合わせの技を集団的に上手に使うことで、
相手にはぐっと響き、響き合い、つながっていくこともたくさんある。
人はおもろいもんで、嫌なことがあったり、落ち込んだあとに優しく声を
かけられると、普段は気にもかけていない人や嫌いだとまで思っていたような人でも、
ものすごく心に響き、恋にさえ落ちるときもあるやろ。
婆さんたちも同じで、群れのボスである僕から「痛がってばかりいて、
ご飯を食べんかったから体力が落ちて、よけい痛くなるで」と強く言われた後に、
職員から「だいじょうぶ、ご飯準備したから一緒に食べよう」って、
優しく誘われたら、気持ちをとりなおして応えようとする。
僕の強い一言がなかったら、だれに言われても食べんかったかもしれん。
いや、食べないことを僕らは知ってるから、職員が集団的にこの落差を活用するわけや、
~中略~
もひとつよく言われるのが
「みんなには内緒やで、あんただけにしてあげることやしな」
というヤツ。
どうも人はこの手の誘いに弱いやんか。
特別扱いという言葉の響きだけでうれしくなったり、やる気になったりするのは、
だれにでもあることやろ。
僕も師匠とよばれて有頂天になってしゃべってるから一緒やわな。
ただし、技の前に人と人との関係がないと、どんな術も生きへんからな。
「大逆転の痴呆ケア」 和田行男著 中央法規出版 P184~185より抜粋。
支援やケアがうまくいかない時、落差の活用、響き合わせの技を
集団的に使えてないなぁ~ とこの記事を読んで反省反省。
後半の特別扱いはしょっちゅう使うけど、それを他のスタッフと
連携して意図的に落差を使ってアプローチができたら、
本人さんにも必要な事できるし、職員間も「やったね!」と
連携や関係が深まる。
う~ん 何か一つのケースに対して、職員集団落差活用アプローチを
行う響き合わせができるチームや連携ってきっとおもしろいし、
大切だよね☆ 作戦会議をせねば・・・
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
心意気に感謝万歳!
3月10日は
「名古屋ウィメンズマラソン」開催日
2万2千人が名古屋市内主要部を駆け抜ける
ビックイベントです☆
その中に波の女から、出走のスタッフの姿がありました。
その名も我らが「小木曽」さん。
事前に予告してくれた通りに近いタイムで、
目の前を駆け抜けていく
「ピンクの波の女のTシャツ」を着た小木曽さんの姿発見!!
「キターーー!」
「小木曽さん ガンバレーーーーーーー!!!」
声援に笑顔で応える余裕さ。 サスガ☆
(「ピンボケ」写真撮影担当:社長)
(「ベストショット」写真撮影担当:和田哲也)
本人より「無事完走しました」と早々に連絡ありました。
お疲れ様です。
本当にすごいと思います。
以前から自分もなんかの形で走りたい。
できれば組織としても皆で走りたい。
と思ってはいても、現実なかなかできなかっただけに、
今回の小木曽さんの出走は本当にうれしいことでした☆
一番うれしいといいますか、ありがたいと思った事は、
あくまでも「個人」としての取組なのに、自ら
「波の女のTシャツを着て走りたい」と申し出があった事です。
愛社精神などという古い価値観とは異なるかもしれませんが、
自分の所属する会社のマークを背負って「皆にみてほしい」
と思う発想を持ってくれている事が、本当に素敵なな事だと思いました。
他の職員も、小木曽さんも、「波の女の宝物」ですね☆
本当にお疲れ様でした。
尊敬と感謝の念でいっぱいの1日でした。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
自分は結構キツイ花粉症で、少しでも外出を控えたいと思っているだけに、
こんな時期に練習や大会に出ようものなら、どうなることやら・・
そもそも、根本的に長距離を走る事がきっとできないか!! 失礼。
同刻、自分はオレンジカフェを開催中でした。
そちらの記事は「おしらせ」の方に近日UPします☆
社会の中で生きる
2月中旬から新規利用開始となったKさん。
ちょっと久しぶりに、馴染みの居酒屋へ行きました。
利用開始前はよく自分で行っていたのに、
毎日利用&昼、夜ごはん食べて帰る暮らしの日々で、
居酒屋へ行く意味や理由がなくなりつつあります。
本人も、「わざわざ行かんでもいいよ」と言い始めてますし、
たった1週間、2週間でどんどん暮らしの様子が
良くも悪くも変わっている最中です。
なんらか手を打たねばです。
私たちの仕事は、介護が必要になったら、
自宅や地域から引っこ抜いてきて、全て
サービスでまかなえばいいという訳ではありません。
いろんな場所やいろんな人との関係を維持したり、
再構築したりする事も大切です。
といっても、現在毎日利用や宿泊が続いている方々の
これまでの暮らしの継続があまりできておらず、
どっぷりサービスありきの日々になってしまっている方々が
増えているので、Kさんの応援の仕方を工夫といいますか、
学ぶ事をしていきたいと思います。
介護を受けながらも、地域や関係の中で生きる
「人」の姿を応援し続けるって、手間暇かかりますが、
とても大切な事ですよね☆
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
ビールを飲み続けられるように、
体調も整えないとですね。Kさん。
医者との関係も再構築せねばです。
すり替え話
認知症という状態にある方々に対し、
熱が37.5度あっても、ご本人さんには
「36.8度です。調子いいですね!」
排便出てない日が2日あっても、ご本人さんには
「昨日も出てるので、今日は出ない日ですね!」
入浴時の着替えの時に、
「このジャケット洗わないで(大切な財布やお金が、
あちらこちらのポケットに分散して入っているため)」
と本人さんに言われ、
「分かりました(職員)」と伝えながら、
本人さんが入浴中のみえないところで、
洗濯済の違うジャケットに、元と同じポケットの中身に
になるように入れ替えておく。
等々、事実とは異なる事を本人に伝える事が日常的にあります。
一般的には「嘘をついている」「騙している」
という事になるのかもっしれません。
しかし、記憶に障害があったり、
理解・判断力が衰えてきている認知症という状態の方に対して、
「その方のために」
「その方の立場で考えて」
という「相手のために」という視点がちゃんとある場合には
「嘘」「騙す」という事にはならないのだと思います。
自分を有利に、自分が得をする、自分を守るために
事実と異なる事を告げる「嘘」とは、
目的が逆になります。
正しい事実を伝えると、
余計気にされたり、混乱したり、不安になったりする事が
起こりやすい状態にあるので、
僕らは「本人のために」「本人に不利益がないように」
「嘘」をつくのではなく、「話をすり替える」事を、
いいとは思わないまでも、必要に応じて使います。
ある意味、
「記憶の障害」を上手に活用しているわけです。
「記憶の障害」という能力に応じた私たちの手立てには、
その目的にブレがないように気を付けないといけませんが、
時に「すり替え」をしながら、しっかり応援していきたいものです。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
変化自在で臨機応変
写真は夕食後の風景です。
日によりますが、
この後自宅に帰る方が5名みえます。
認知症という状態で独居となると、
自宅内でいろいろと不具合が起こります。
食事の事
排泄の事
お金の事
衛生の事
あれもこれも・・
記憶や判断力が衰えてくると、
自分の力だけでは段取りできなかったり、
処理できない事が増えるので、
生活の不具合が増え、
「施設に入居」
となってしまう事がありますが、
「毎日利用」
「昼食、夕食」
の提供に加え、必要に応じて
「受診付添」
や、自宅内での
「必要なあれこれ」
の支援ができると、
自宅内での不具合や困りごとが起きる頻度を
減らせる事が少しできます。
それにより、
「住み慣れた自宅を出て施設入居」
をする以外の選択肢がでてきます。
小規模多機能型居宅介護では、
本人の希望、状態、状況によっては、
自宅での暮らしを応援していくのに
必要な事をクリアできる仕組みがありますので、
この変化自在?で臨機応変?な仕組みと、
それを提供する職員さん達と力を合わせ、
いい仕事をしていきたいと思います☆
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
言葉でないもの
認知症という状態が進行してくると、
「言葉」をつかったやりとりが難しくなっていくケースがあります。
そうなると、言葉も使いますが、大切になるのが
「言葉以外」のもの。
それは・・
表情や手振り身振り、声のトーン(大きさやテンポなど)などです。
基本は相手の視界に入り、目が合っている状態で、
元気な挨拶!
笑顔
お辞儀
大きくはっきりとした声
などなど
当たり前の事ですが、これが大切☆
相手に届くか、届きにくいかでは、
相手の心証が変わります。
その後の関わりや行動に変化がでます。
その後の関係性、信頼性に影響がでます。
認知症という状態にある方は、
私達の「思い」「想い」を含んだ表情やまなざし、
手振り身振りなどの言葉以外の表現(非言語、準言語)
の方を重視する事が増えてきます。
今一度、自分のコミュニケーションスタイルを
見つめなおしてみてはいかがでしょうか♪
「言葉を伝える」
よりも
「思いを共有」
する方法を工夫した方が
いい関係性につながると思います~
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
2月22日は・・
大混乱
短期記憶障害や判断力が低下している独居の利用者さんが
365日通いサービスを利用されているのですが、
体調の都合で3泊宿泊サービスを利用されました。
それはもう大混乱。
自分の体の状態も環境も理解把握しいにくいので、
仕方ありません。
普段は同じ環境、リズムで過ごしているので、
いろいろな不具合があっても、自分の能力の範囲で
なんとか暮らしているものの、
ちょっとした変化で大混乱をきたしてしまうのは
よくあることです。
なんとか、宿泊しなくてはいけない状態は脱することができ、
写真のように再び階段を上がり、部屋へ向かう姿が戻って
きましたが、「環境不適応」という状態がももたらす
本人の混乱、スタッフの手間暇はなかなかエネルギーが
いるものです。
自宅の暮らしを支えるって、大切でもあり大変でもありますが、
それがこの仕事の醍醐味と感じる心をしっかり持ちながら、
応援していきたいと思います~
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
普段はリハビリパンツを使用していまにせんが、
体調の関係で自宅戻りの際にはいてもらったら・・・
翌朝、鍋の中に、吸収ポリマーが入っていました。。。
食べてはいないようですが、何が起こるか分からない。
何が起こってもおかしくない。
気を抜かず仕事せねばですね。
小規模多機能の強み☆
自宅での転倒が続き、一時的に宿泊サービスを利用しつつ、
体調管理と能力確認、リスクの把握を進めてきましたが、
最近、調子が少し上向き加減の利用者さん。
リスク回避の段取りをしつつ、少し自宅へ戻る準備に入らねば
といった状況です。
現状であれば、週の半分自宅、半分宿泊サービスで
いけそうな感じになってきました♪
自宅に戻るためのアプローチができるって、
小規模多機能の宿泊サービスって便利☆
変わって、膝を痛めたり、体調に変調をきたして、
一時的に宿泊サービスを利用しながら、
リスクの軽減と調子や能力の把握の必要性がある方が
でてきました。
どちらも認知症という状態にある独居の方々。
ところが前者の方は宿泊にすぐ順応されるというよりも、
そのまま自宅を忘れて、ここが自宅になってしまいそうな
勢いがある方。
後者はいつもと違う環境にパニック気味。
大混乱で落ち着かず行ったり来たり。。。
色々な状況や状態で、臨機応変に宿泊サービスを利用
されますが、通いサービスや宿泊サービスで整え、
リスク把握・予測し、自宅暮らしの継続に向け、
この宿泊機能を活用していけるのは、この事業の強み。
もちろん、体調を整えるために、病院受診の付き添いだって、
こなしてしまう訪問サービスだってあります。
この「通い」「訪問」「泊り」を
臨機応変に組み込み、活用しながら、
自宅の暮らしを応援し続けていきたいと思います☆
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
忘れちゃいけない・・
トイレ介助中の貴重な隙間☆
他人がトイレで用をたしている最中に一緒にいるもなんて、
基本的にないのが、自立した後の私たちの常識ですよね。
それが、医療や介護が必要な状態になると、
不本意ながら起こることがあります。
私たち介護職はそれをする側なので、
人の人権、尊厳に関わる部分に立ち会っている
という自覚、配慮が必要となります。
認知症の状態が進んでいる方の介助の場面の事ですが、
写真のようなすみっこに気配を消して立ち(本人の斜め後ろ)、
排泄行為の場面に他人がいないような場面作り
を心がけていたりします。
目の前に人がいては、なかなか出せないのでは?
という当たり前の感覚を忘れないようにしたいものです。
さりげなく
迅速に
空気のような存在で。
でも、大切な排泄状況、情報をキャッチしつつ、
ご本人さんの安全と尊厳をなるべく護れるように。。
なかなかむつかしいですし、
理想通りにはいかないものですが。
忘れちゃいけない、特殊な環境での関わりを
工夫し続けていきたいと思います。
最近の中が光る便器っていいですよね。
最中も後も確認しやすいですし。
衛生面、掃除の難易度にもよりますが、
数千円で着けれるのは魅力的です☆
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
昼寝のシンクロ♪