主体性を引き出す支援の延長線

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もうすぐ21時になる頃の、本日のグループホームのリビング。

 

写真に写っていないのですが、手前にも二人みえます。

新聞を読みふける方、お茶を飲んでいる方。

奥ではパジャマ姿でコーヒーを入れて飲もうとしている方もみえます・・

「寝る直前のコーヒーは、睡眠を妨げますよ」とスタッフの声かけに対し、「いつも飲んでるけど寝れるから大丈夫」と。

3人は布団の中ですが、残りの6名は「まだまだ夜はこれから」と言わんばかりの雰囲気。

 

皆さん自由だなぁ~

このような姿がみられるのも、日ごろからの主体的な支援の延長線なんでしょう。

なんと夜勤者泣かせな、たくましい認知症の方々でしょう。

でも、素敵な姿ですので、応援するしかないですね☆

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

そうそう、波の女「滝子通一丁目福祉施設」が表紙になっている雑誌が、3月8日に発売されます。

もちろん和田行男のページもあります。

「お知らせ」の方もご覧下さいませ。

 

 

 

 

2014年03月04日 Category:スタッフ日誌

ご家族の力を借りて

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本日、来設頂いたご家族からの申し出がありました。

「記録を見せてもらっていですか? 日ごろの様子はどんな感じかと思って」

もちろんOK。このような機会を待っていました。

 

月に1回、グループホーム全体の活動の様子、事故発生状況、職員体制、その他の情報を紙面にて出していますし、各フロアごとから個人個人の写真で様子を伝えたり、来設時にも口頭で情報伝達をしています。

 

しかしそれだけの情報では、なかなか個々の様子をお伝えするには難しい現状があります。

という事で、今回のような申し出はありがたいことで、ご家族にとっても職員にとっても大切な機会だと感じました。

ご家族が読む事を前提に、表現や情報を記録に残すことを職員が意識することに繋がるといいと考えています。

 

コピー代を負担して頂ければ、1ヶ月分の介護記録全部、その他を毎月ご家族に渡す事もいいかも知れません。

ご家族に対し、介護の質の透明化や情報伝達共有を図り、入居者を支援する側の仲間としてご家族の協力も得たいものです。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

今日は天気もまずまず。気温も暖かく風も少ない絶好のお出かけ日よりの名古屋。

グループホーム2階全員で梅の花祭りが開催されている大高緑地へ行きました。

梅は咲きました。桜ももうすぐですね。

 

 

 

 

「声を合わせて1、2,3」

普段の階段昇降の能力の見極めができていると、外出時の段差遭遇時に安心感と対応のしやすさがありますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2014年03月02日 Category:スタッフ日誌

思いに応える

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プロフェッショナル放映後、入居者さんに迷惑をかけないようにとしばらくの間、見学等のお断りをしていましたが。1年が過ぎた頃より、可能な範囲で見学や実習の受け入れを少しずつしてきました。

とはいいましても、「見てみたい」という程度の見学や自習は基本的に受けたくないと考えています。

 

和田行男の講演を聞いたり、大逆転の痴呆ケアを読んだり、プロフェッショナルを見たりして、「これだ!」と感銘を受け、「人として生きる姿を追求したい」「婆さんず開放運動」を展開したいという熱い思いを持っていたり、奮闘している方々を応援したいと考えています。

 

ということで本日は静岡県より2名来られてました。

4月にグループホームを開設されるとのことで、熱いメッセージを頂いたので、その思いに応えさせて頂いたところです。

熱心に朝から夕方まで、見て、聞いて、感じて、Q&Aさせて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?

 

正直、見て頂くことがお恥ずかしいこともあると思います。

でも、同じ方向を目指す仲間との交流は、波の女にとっても刺激を受けることだと考えています。

互いに高みを目指す仲間を、全国に広げていきたいものですね。

 

静岡の高橋さん。

応援していますよ。

共に、目の前の方々のため、国民のために尽力していきましょうね。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

2014年03月01日 Category:スタッフ日誌

障害が認知症があっても

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「晩酌のつまみを買おうかな・・」

 

「暗くなっても行こか」

 

「試食大好き」

 

「雨にもマケズ」

 

「脱走計画打ち合わせ中」

 

「日向ぼっこ」

 

「無言の二人」

 

「寝ながら」

 

「ガラガラガラ」

 

「道は続くよ・・」

 

「ガオー!」

 

「波の女スタッフ募集中!」

 

 皆さん、たくましく暮らしています。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

 

2014年02月26日 Category:スタッフ日誌

「行方不明」から何を学ぶ?

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本日夕方、野村さんが行方不明になりました。

職員総出で捜索する中、約3時間後に警察で保護され施設へ戻られました。

 

最初部屋に入ると不機嫌でした。

 

家の近くまで行かれたものの、たどり着けなかった模様。

発見現場は施設より6.5kmほど行かれた場所で、自宅より1km先でした。

疲労感はあるものの、怪我もなく無事に戻れてよかったです。

 

おかしいと感じた方が、後をついていきながら通報してくれたのが発見のきっかけでした。

その影で、どれほどの方々が尽力して頂けたのでしょうか・・・

 

施設近所の方々も心配し捜索に加わりました。

野村さんのご家族も加わりました。

瑞穂区のSOSネットワーク関係の方々も。

名古屋市全域の警察、消防の職員の方々も。

皆、必死に一人の命を守るために捜索して頂けました。

心より感謝申し上げます。

 

その反面、ご本人にとってはきっと「自宅に戻る」とあたりまえの感覚と、付き添いや見守りのない主体的で有意義な3時間だったのかもしれませんね。

 

課題は、あと一歩で自宅に帰りつけなかった事でしょうか。笑

どうせなら、自宅に帰りつけるようにルートの確認をしながら「自宅にたどり着ける」支援を試みたいものです。

 

帰ってきてからの風呂場にて。

 

保護しにいった警察官に、噛み付く等の大暴れをしたそうな。 たくましい・・

主体的というか、本能的というか・・・思いを行動に移せるって素敵ですね☆

それを見守り、寄り添って頂ける近所の方々も素敵ですね☆

 

職員も入居者・利用者、施設も、地域の助け合いの中で生かされ活かされているのだと思うと心が温かくなります。

さて、地域の方々へ何を還していきましょうかね。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

 

2014年02月24日 Category:スタッフ日誌

篠島食いしん坊ツアー

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愛知県の離島にある、【篠島食いしん坊ツアー】に行ってまいりました。

グループホーム一階リーダー、舟橋(ふなばし)です。

送り仮名をつけてみました。笑

僕は「ふなはし」ではなく、「ふなばし」と「は」が濁ります。

覚えて頂けると嬉しいです。

 

本題に入ります。

先日、昨年の波の女【望年会】で会社からのクイズゲームで獲得した「篠島食いしん坊ツアー」へ招待されてきました。

※世の中は「忘年会」と言っていますが、波の女では「望年会」です。

(過ぎた日々を忘れるのではなくて、それも踏まえて来年を望む!という意味が込められています)

「漢字が間違っている」だなんて思わないでくださいね。笑

 

その当日、僕は夜勤明け。

師崎まで車で走り、師崎港から定期高速船に乗り約10分、篠島へと到着。

行きの海は穏やかでした。

 

篠島港に着き、今晩お世話になる女将さんへ電話で連絡を入れ、お迎えに来て頂きました。

宿に着き、一旦身体を休め、今回の目玉景品の一つである、「豪華な夕飯」を頂きました。

 

 

食事を頂くお部屋に入り、数分…

ドンドンドンドン料理が運ばれてきました。まーぎょうさんと!!笑

 

メニューとしましては、ふぐ料理のコース(刺身、鍋、寿司など)、伊勢海老の刺身刺盛り(クロダイ、アワビ、サザエ、ミル貝)とその他もろもろ。

 

ものすごーく美味しかったです。

でも、夜勤明けの身体ということもあり途中で寝ていました。笑

全て食べきれず、翌朝の朝食にも出して頂き食べることができました。

本当に、美味しく新鮮でした。

 

このような、波の女のステキな一面もたくさんありますよ。

社長、職員さん、入居者・利用者のみなさん、そのご家族の皆様、地域で支えて下さっている近所のみなさん、美味しく頂きました。

ありがとうございました。御馳走様でした!!

 

リフレッシュもでき、また精一杯仕事します。

 

滝子通一丁目福祉施設 1階リーダー 舟橋 琢磨

 

 

 

2014年02月22日 Category:スタッフ日誌

もってきかた

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「洗濯物をたたみませんか?」

ぐちゃぐちゃだったり、山盛りだったらどう思うだろうか?

 

 布団をしまう。

部屋はカーテンを開ける。

照明をつける。

室温を調整。

洗濯物の大半は、視界に入らないように押入れに入れる。

 

笑顔で穏やかに「一緒にたたみますか」

押入れの前に座る。

楽しく会話をする。

さりげなく押入れから洗濯物を追加していく。

 

スタッフ側の「してほしい」

相手側の「やろか」

 

どちらのもってき方が支援者のとって大切でしょうか?

買い物も、洗濯も、掃除も、片付けもそうですね。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

2014年02月21日 Category:スタッフ日誌

つかない支援の顛末に悶々が続く

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職員が付き添うほうが危険!

だとわかったときに家族と協議して「つかない支援」を敢行。

その直後から

施設の中に

見知らぬ傘が増え

見知らぬ自転車や子供の靴が置かれ

どう考えても他人様のものが目に付くようになった。

つかないことにした分だけ

その人の「やりたい放題」になっているということだ。

ものの持ち帰りだけじゃなく

他人様の敷地に入り込んだり

道路で排せつしたり

まさに「反社会的な行動」が

ご近所にご迷惑をかけていることが頻繁になってきた。

「認知症になっても地域社会の中で暮らせる町にしよう!」

と呼びかけることができたとしても

「反社会的な行動まで受け止めて欲しい!」

と町の人たちに僕には言えない。

かといって

閉じ込めることも

放り出すことも

職員を四六時中付き添わせることもできず

八方塞のまま悶々と数ヶ月が過ぎた。

ありがたいことに

近隣住民の皆さんは

言いたいこともいっぱいあるだろうに

ぼくらを受け止めてくれている。

運営推進会議にも出てくださっている

ホントにありがたいことだ。

ただ

ありがたい気持ちを

言葉にはできていたとしても

カタチでお返しできていない。

そんな「人の道に沿えていない僕ら」の中にあって

 

 先日の雪の日

副施設長は施設の前の道路の雪かきをしていた。

道行く人が誰であれ

歩きやすいように転ばぬように・・・

彼女は秋田県の人。

その互助の行動が身体に染み付いた「ふつうのこと」。

社長以下波の女の職員全員が

彼女に学ばなければならない

挨拶を交わすだけでなく

気持ちを自然にカタチにしてお返しできてこそ

滝子通一丁目福祉施設が

根づいたと言えるときではないか

 

施設の前にごみが落ちていても拾わない掃除しない

真夏の暑いときに水をまいて温度を下げるなんて光景は目にしない

自動車の出入りでご迷惑をかけないように意識できているだろうか

買物道中、ごみを拾って歩くなど眼中にない

お願いをすることはあっても

自ら社会的な行動をすることには至れていない

そうだとしたら・・・

 

春がくれば開設3年目に突入

僕らの仕事は税金と保険料=公金による公務

市民に貢献することが本務

 

まだまだ“みちなかば”である

 

㈱波の女 役員 和田行男

 

 

2014年02月19日 Category:和田行男の「波の女」とともに

「承認」

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研修等では「相手を認めよう」「褒めよう」と聞くことが多いと思います。

 

でも仕事上の観点で考えると、本来は「頑張ったら承認される」もの。

ところが「承認されないと頑張れない」という逆の感覚を持っている現場スタッフがこの業界では多いように感じます。

結果、上司は過剰に承認を意識し、現場スタッフは過剰に承認を欲求することに繋がります。

それが続くと感覚がマヒします。

 

「言わなくてはいけないことを言いにくくなる」上司

「認められ感がなく、やりがいがなくなる」現場スタッフ

それの行き着く先は支援力の低下。

被害を蒙るのは利用者。

 

 

上司の仕事の基本は、部下の「存在に対する承認」

「お疲れ様」「よろしくお願いします」「ありがとう」「助かった」「頑張ろう」

 

 

仕事の「出来栄えに対する承認」はその次の段階です。

普段から部下に関心を寄せ、挨拶や会話の量を多くすることが大切ですよね。

 

 

現場スタッフは「承認」を求める、「承認」がないと頑張れない。

ではなく、本当の「承認」を得るには、それ相当の努力と時間が必要だと気付くことが必要ではないでしょうか。

「承認」は求めるものではなく、「仕事の結果」として返ってくるもの。

いかがでしょうか?

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

2014年02月17日 Category:スタッフ日誌

災害「体験」法人ネットワーク? in福島

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正式名称「災害支援法人ネットワーク おせっかいねっと」

全国15法人(H26.2現在)の仲間で構成されています。

災害発生時に要請を受けなくとも必要な物、人を届け合うことを目的に繋がる仲間たちです。

 

その関係で2月14日から、「被災地訪問研修会」に参加するため福島県に来ています。

震災より3年を迎えようとしていますが、その被災地の非難区域に入らせて頂き、現状を見せて頂く予定でしたが・・・

時折、真横から吹き付ける猛吹雪・・

 

駐車場に車もうまってました・・

 

朝から吹雪の荒れ模様。

こんな雪はこちらでもめったにないとの事。

これはまさしく「災害体験」ですね(笑)

 

ということであまり身動きがとれず、目的地は二転三転。

なんとか仮設のグループホーム見学をこなすことができました。

128世帯の仮設住宅の住民と共に、コミュニティを築いていらっしゃる姿を見せて頂きました。

見学だけで終わるはずもない「おせっかいネット」

ホーム前の除雪作業を買って出まして、ごらんの通りです。↓↓

 

その後郡山に戻り、学習交流会として福島の現状や課題について報告して頂き、意見交換を行いました。

 

夜はお約束の「交流会」

 

2次会、3次会と深夜まで、エネルギッシュな集団が夜の街を闊歩していました。

 

有事の際には、おせっかい魂で駆けつける仲間達の存在は心強いものです。

 

滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治

 

雪かきついでの「雪だるま」 余分でしたか?(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2014年02月15日 Category:スタッフ日誌