リスクを回避するのではなく取り込めるように

Published by wada

複数の入居者に対して1人の職員が付き添って買い物に出かける。

簡単そうに見えるため、経験のない職員でも、見た目だけ能力が高い人たちを連れて実施してしまいがちですが、ここに落とし穴があります。

ましてや開設して間もない時期は、その人の情報が不十分で、整理もされていませんから、危険です。

例えば、40分ほどかけて700メートルほど歩いて買い物に出かけると、血圧が異常に高くなる人がいました。新しく入居された方は、玄関先へ出てきただけで急上昇しました。

自宅や施設にいて、ほとんど動かなくなった人たち(動く機会を奪われた人たち)ですから、体力が低下し、能力が低下しているのは致し方ありません。

 

見た目だけではわからない、振る舞いだけではわからない身体の中で起こっていることを「推し量りながら支援する」ということへの訓練がないと、思わぬ事態を招きます。

体調を気遣い、休みながら、水分を摂りながら、一人一人の状態を把握しながら買い物へ出かけますが

それは入居者の状態を把握するということだけでなく、職員訓練でもあるのです。

これからの季節、暑くなるばかりですが、今のうちにどんどん行動して、夏場を乗り切る身体をつくらないと

夏場を乗り切れなくなります。

でも、身体を動かせばよいということではなく「能力に応じて」ですから、まずは「能力を知る」ことからです。

一人一人のことを知れば予測できるようになります。

職員の予測する力が生活支援を担保すると言っても過言ではないのです。

つまり予測できればこそ(描ければこそ)リスクから逃げるのではなく取り込むことができ、だからこそ入居者を箱の中に閉じ込めることなく、できることを封じ込めることなく、この国の人々が暮らす一般的な姿から遠ざけることなく、入居者たちが暮らし続けられるように応援できるのですから。

経験の少ない・まったくない滝子のスタッフたちが「リスク・テイク」できる力を身につけられるようにするのが、今の僕の役目です。

今はまだ一人一人の「自分のことは自分で」を把握する段階ですが、いよいよ「互いに助け合って」の段階へ階段をのぼっていきます。

まだ始まったばかりですが、施設に入居者を閉じ込めることなく「社会とつながって」を実践できていることは滝子のスタッフたちの「あたま」が「閉じこもっていないから」ですね。和田的には嬉しい限りです。

 

2012年04月27日 Category:情報ブログ

住民としての生活再構築へ

Published by wada

 

今日は暑かったね。初夏というより夏やったね。

そんな暑い日にもかかわらず、数百メートル先の市場まで買い物に出かけていますが、今日わかったことがあります。

うちから市場までは南北の一直線なんやけど、午前中は陽が燦々と当たる日向道路。ところが15時を回ると住宅が西日をさえぎり南北に走る一直線路は一気に日陰になり、心地よい風が吹き抜ける「買い物には最適な道や」ってことがわかった。

合わせて、午前中はまばらだった人々の往来も夕方は涼風に誘われるかのように一気に増え、それなりにひと気のある道になるんやということもわかった。

しかもこの辺りは下町で高齢者が多い街=昔からのつながりが残っている街なんで、まあ人々が言葉を交わすこと交わすこと。

ご近所の方が市場まで一緒に歩いてくれて、この辺りのことをいろいろ教えてくれた。

うちの入居者や利用者も、昔からの知り合いに出会ったり、見知らぬ人からご挨拶を受けたりで、徐々にこの町の住民と化してきている。

今日は、カラオケ喫茶を見つけ、カウンターで食える鮨屋を見つけた。

見つけたっていうのは、マスターと話をつけられたってことで知り合いになれたってこと。

開設して三週間弱。

市場や喫茶店に加え、理美容院、鮨屋、銭湯、カラオケと「必要に応じて生活圏を広げていく」が、強い見方が増えてきた。

桜満開の時には市バスに乗って花見に行ったが、入居者・利用者が願えば、次はバスと電車を乗り継いで遠出だ。

僕の私生活で言えば、見知らぬ土地に移り住んで生活に必要な行動を通しているうちに知り合いが増え、そこからまた知り合いが増えてきたようなものである。

この生活ロード数百メートルの間に、休息できるベンチを置いてくれる住民の方を当たっているが、それも光明が差してきている。

9年ぶりに現場に出て2日目。ほんのちょっとしか携わっていないが、まあ疲れた疲れた・・・毎日買い物に出かけている婆さんのほうがよほど元気である。

めっちゃ気を張っているためやろうけど、目が疲れまくった。

いろんなことがあった開設3週間やけど、僕的にはいい感じですすんでいるなって思ってるし、職員さんたちが一生懸命婆さんに向き合ってやってるのが嬉しい。新卒者も逞しくなってきた。

そのうち皆さんのお力添えを得て、映像をお届けできるのではないかと思う。楽しみに待っててくださいませ。

とりとめのない文章はくたびれているからか能力からか・・・おやすみなさい

 

 

 

 

 

 

2012年04月25日 Category:和田行男の「波の女」とともに

開設できました!ありがとう

Published by wada

 3月31日に建物の引き渡し、4月1日開設、5日からグループホームに入居が始まり、小規模多機能に利用者が来てくれました。

いろんなハプニングに見舞われ、一時は「開設の危機」を感じたほど追い込まれましたが、建築関係者のご尽力の甲斐あって何とか開設にこじつけることができました。が・・・

この遅れは、建築屋にとっては終わりやけど、開設準備をする僕らにとっては「地獄の始まり」で、徹夜徹夜で何とか5日からの入居・利用希望に間に合わせるという突貫開設。

入居・利用が5日からになったことで4日にはご近所の皆さんに内覧してもらう機会をつくることもできました。それが何よりです。

 

 (ちびっこが走る廊下も入居者の「労家」となりました)

 

幸いにも、職員をはじめ、他法人の職員さんがボランティアで手伝いに来てくれるなど、周りの皆さんのお力添えをいただくことで100名近くの来訪者に失礼のない内覧をしていただけたのではないかと思います。

この施設は、たくさんの仲間によって開設できた「宝の山」です。が・・・それも磨けばの話で、磨くのはもちろんここの職員たちです。

経験ある者もない者も「挑み」をもって、生活支援をひたすら追求し続けていけるように伝えていくのが僕の役目。

(手伝いに来てくれた伝道者 時に近くの銭湯へ 懐かしの体重計に身長計がこの地域を物語っています。)

 

すでにエピソードで真っ黒になるほどいろんなことが起こっていますが、これも糧にして、1年先2年先を見据えてすすめればなと思っています。

ただ、その前に「つぶれなきゃ」だけどね。ハハハ 会社も身体もです。

(皆さんからお祝いでいただいた花は、名古屋辺り名物「ご近所様のお持ち帰り」ですっからかんに ありがたいことです)

 

2012年04月16日 Category:和田行男の「波の女」とともに

奮闘記・START10日間

Published by i

色々ある立上げの日々・・・

そんな中でも☆キラリ☆と光るシーンがパラパラ♪

一部ご披露です☆ (写真ばかりですいません)

 

一人でお散歩♪ をストーカー??

助け合って調理☆

事務所に詰めかける☆

 

 

 皆でお花見☆

 

訳あって、夜中の牛丼☆

 

 

 

 廊下を掃除☆

 

あいあい傘☆

 

 

調理2☆

 

入居者さんにマッサージされる職員☆

 

 

 

 

 

わけあって、突貫でポータブル作り(和田行男作)

和田作ポータブル2

 

 

 

 感性☆歓声♪完成☆

2012年04月15日 Category:スタッフ日誌

「帰りたい」を「変え隊」

Published by i

内覧会翌日から、グループホーム入居者や小規模の利用者がご利用開始となっています。

 

日々スタッフは悪戦苦闘しておりますが、一番大変なのは環境の変化を余儀なくされている入居者・利用者の方々。

引っ越し当日から「帰りたいわ~」「家のカーテン閉めてきたか心配」「家に電話させて」と言われる方々がみえます。

時には涙ぐみながらご飯を食べられる方も・・・

長年住み続けた家を出なくてはいけない現実。。。

辛いです・・・こちらまで泣けてきます。

 

なんとかしなければならないです。

なんとかしたいです。

 

家を忘れさせたい訳ではありません。

家を感じながらも「ここの暮らしもありか」と思って頂けるように頑張りたいのです・・・

 

辛い思いをしている方々のために、私達は何ができるのでしょうか・・

 

そんな時にはまず「寄り添い」辛い気持ちに「共感」をすることが大切なのではないでしょうか。

そんな場面を見つけました☆

 

廊下に二つのスリッパ。

お部屋の中をのぞかせて頂くと(のぞき窓より)二人の姿が。

 

肩を寄せ合い、話を聞き入るスタッフ。

いいねぇ~

 

こんな素敵な場面を見れてとても温かい気持ちになりました。

 

すぐには変わらないでしょう。

半年かかるかもしれません。

1年かかるかもしれません。

 

でも、このような寄り添う気持ちで接っし続け、生活の再構築を諦めずに続けていけばきっと状況は変わっていくと信じています。

これからも少しづつ、一歩一歩相手の気持ちに近づいていける素敵☆なスタッフさんがいて頂ける限り「滝子通一丁目福祉施設」は成長し続けていくでしょう。

 

素敵な場面をみぃ~つけた☆

 

「入れ歯の手入れをすると気持ちいいのよ」

と洗面所のお二人さん。

 

Published by 井

2012年04月08日 Category:スタッフ日誌

いよいよお披露目です☆内覧会前夜☆

Published by i

いよいよお披露目です☆

(写真ばかりです。携帯で見れない方ごめんなさい)

 

施設引き渡しの場面~緊張~

お清め~よろしくお願い致します~

 

備品搬入~気合だ!~

 

 決起大会~やるぞぉ~

 

車いす乗降訓練~なれたものです~

 

 廊下掃除~それぇ~

入用用リフト講習~なるほどぉ~

 

ご利用者情報伝達~真剣~

仲間の廣島さんの誕生日☆~サプライズでおめでとう~

 その反対側☆

休憩中~わぁーい~

 お泊り会で調理実習☆

で、いただきまぁす☆

 消化訓練~えいっ!~

「食」に関する研修。東京より管理栄養士福島さん。

ありがとうございます☆

 和田さんより☆

そして調理実習~おなかへったぁ~

 

 

 

そして、頂きます♪

いよいよいよです☆

 

 

Published by 井

2012年04月03日 Category:スタッフ日誌

記憶力よりも気遣い力

Published by i

朝一の面接時間までの時間つぶしにジェネレーションにモーニングに行った時の一コマ。

 

各種新聞が入っているバスケットの中を探している自分。

 

「朝日新聞・・・でなくて、スポーツ新聞でなくて・・・ないな~」

自分は中日新聞を見慣れているので、ちょっと残念な気分。。。

すると背後のテーブルから・・

「中日新聞はここにあるよ」と白髪の素敵なおばあ様から声がかかる。

 

「ありがと~~探してたんですよ。いいんですか?」

「どうぞどうぞ」

 

とこんなやりとりの一コマ。

なんと気がつく方なのでしょう。

 

まずは自分の動きに関心を持って見ている注意力。

そして新聞を探している自分の姿から、この人は中日新聞を探しているのでは?と予測力。

ご自身のテーブルにあるのは、読み終わった中日新聞があるという、把握力。

見知らぬ自分にご自身から声をかけようとしてくれる、勇気力。

そして、素敵な笑顔で「どうぞ」と言うコミュニケーション力。

 

全部まとめて「気遣い力!!!」

 

お礼を言って自分のテーブルで新聞を読みながらマスターに伺ってみる。

「あの方のお名前知ってますか?」

「あの方は〇△さんだよ」

「えっ!」

 

そうなんです。

その方は自分がもう少ししたら、面接をする方だったのです!

 

記憶障害があり、生活に支障が出ているということで、グループホーム入居の申込みをされている方だったのです。

 

なんと素敵☆な出会い。

なんと素敵☆な心遣い。

 

自分はこの方も全力で支援することを心に誓ったのでした。

 

記憶の障害がなんぼのもんじゃい! こんな素敵な心配りができるなんて、人として最高ではありませんか!!

 

いよいよ明日は施設の引き渡し日です☆

素敵な施設にしていきますよ~

明日は施設リポートできるかな。。。

 

 

P.S

本日夕方の面接に出動☆「波チャリ隊」番外編。

 

初めて電動アシスト自転車を運転☆

これすっごい!!!

軽くペダルをこぐだけでスイスイ。

坂もスイスイ。快適快適♪♪

自動車では通行できな近道もスイスイ☆

感激!!!☆☆

 

一台10万円なり・・・・

 

Published by 井

 

 

 

2012年03月30日 Category:スタッフ日誌

まさに春

Published by i

 

    本日、滝子通一丁目福祉施設(グループホーム滝子通一丁目&小規模多機能・クラブ滝子)が名古屋市より介護保険事業者指定番号をいただくことができました。

 ありがたいことです。

 まさに春が来た感です。

 今日の名古屋市はぽかぽか陽気で、陽気に誘われ桜やこぶしなど春の花が咲きましたが、まるでお祝いをもらったようで、ちょっぴり瞬間的でしたが嬉しかったです。

 冬を越えての春は嬉しいですね。

 

Published by 和田 行男

 

 

 

 

 

2012年03月29日 Category:和田行男の「波の女」とともに

研修の日々☆

Published by i

本日もスタッフ研修が進行中です☆

前回までにUPしていない研修項目として、

「高齢者のバイタルサイン・疾病・感染症」

 

「歯ブラシひとつでピンコロ目指そう(口腔衛生)」

 

 

 

「潜在力を引き出す介助」

 

 

 

 

「和田行男の話」

 

「就業規則」

 

 

などなど、日々進行中でございます。

 

本日の午前講師は我らが佐藤恵美子による、「価値観交流とコミュニケーション」

が実施されました。

本人も周りも楽しそうでした♪♪

他、職場風土の大切な要素「ストロークの理解」や「家族の理解」なども実施し、だいぶ盛りだくさんになってきたところです☆

 

 

そろそろ頭がパンクしそうでは?

といったタイミングですが、明日、あさっては「和田行男」による研修があるので、ボヤボヤしている暇はなさそうですね☆

まぁ和田行男の研修は楽しくも中身が濃い話のオンパレードなので、モチベーションUP間違いなしです☆☆

 

あっ!  研修終了後には日々会場の清掃を協力し合いながら実施しています☆

いよいよ月末。

皆様も忙しいと思いますが、今月も頑張って乗り切っちゃいましょう!!

 

2012年03月28日 Category:スタッフ日誌

滝っ子を目指せ!!

Published by i

本日の開設前研修の一コマ。

終日を通じてのテーマは「地域社会環境」

まず朝一は、研修会場を中心とする界隈を1時間自由散策☆

地域とはどんな要素があるかを見て感じてもらいました。

 

午前中は「地域社会」についての講義を少々行い、VTRも見て「社会と繋がって生きる」ことの大切さ、地域社会の構成要素について考えました。

 

で、会場から移動し、ほとんどのスタッフにとって、念願の施設見学☆を行いました。

素敵な施設の内装に皆、「すごい~」「なるほど~」等々歓声があがっていました。

施設見学後にお昼ごはんの時間です☆

お世話になっている喫茶ジェネレーションにてランチタイムです♪

キャベツのロール巻きにかぼちゃコロッケ☆おいしかった~

そして、いよいよ施設近隣の社会環境の点検です。

日々食材を調達する「栄市場」までのルートと、危険ポイントや休憩ポイントの確認作業です。

 

車椅子も3台使用し、交代交代で車椅子体験と介助体験☆しながらのルート点検を行いました。

危険な場所や交通量のチェックをしながら、あちらこちらで地域住民の方々との交流も行いました。

 

片道600~700mの道のりを進み「栄市場」へ到着です。理事長へご挨拶し、店内を練り歩き、あちらこちらの店主さんと会話を交わしました☆

 

 

今後ともよろしくお願い致します。

ご利用者との交流や支援が楽しみです☆

 

で、帰りに色々なお店のチェックをしながら、神社で一休みしました。

 

そして、施設へ戻り次のセッションです。

各階のチームを仮編成し、チームごとで必要な日用品のピックアップと買い出しに出かけました。

 

本日はほとんど歩き続け、体で感じる一日でしたね☆

結構疲れたのではないでしょうか?

明日の講義の集中力が持つといいのですが・・・(笑)

 

ちなみに自分は私用でこれ買いました↓↓

 

すっごい久しぶりにマシュマロが食べたくなってしまったのです(笑)

 

楽しく有意義な1日です☆

これからもっともっと滝っ子になっていきましょう☆

 

自分は「滝っ子」ではなく「滝夫」でしたね。年齢的に・・・(笑)

 

Published by 井

2012年03月27日 Category:スタッフ日誌