成功の秘訣
99%の人間は、現在こうだから、将来はどうなるのかと考える。
1%の人間は、将来こうなるから、現在どのように行動すべきかを考える。
もちろん後者の1%の人間だけが成功する。
(神田昌典365日語録より一部抜粋)
どうなるのかを考えるより、そうなったつもりで行動することが成功の秘訣なのかも知れませんね。
将来の自分に、今の自分を引き上げてもらえたらラッキーです。
先を描く力、そこに向かう努力。
大切ですね。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
毎晩の晩酌
「酒飲んで死ねればええ(笑)」とご本人
いやいやそこを描かなくても・・・
汗をかく機会
・少し暑い室内
「先生~暑いね。クーラー入れてもらえんやろか?」
「はい、入れておきますね」とスイッチを押すフリ
・暑い室内(クーラー弱め、窓を開けたまま)
「クーラーなかなか冷えないね」
「調整しますね」とパネルをいじるフリ
滝子の室内の気温の目安
「夏は暑くない程度」
「冬は寒くない程度」
そんな環境下で、
掃除をしては汗をかき
洗濯物を干しては汗をかき
買い物に出ては汗をかき
調理でコンロを使い汗をかき
汗をかけばタオルでぬぐい洗濯へ
汗をかけば衣類を交換し洗濯へ
汗をかけば布団のシーツを洗濯へ
洗濯物がいっぱいになり、また汗をかきながら干すたたむ
(いい循環でしょ?笑)
夏涼しく、冬暖かい施設をよくみかけます。
そんな環境下において、汗をかく機会がどれほどあるのでしょうか?
人は体温調節のため、暑くなると汗をかきます。
汗は汗腺からでるもので、夏はよく働き、冬は休ませ気温に順応しています。
冷房を使いすぎたり、じっとしてばかりいると汗をかく機会が減ります。
機会がないと機能が落ちるのが人の体。
汗腺が退化しないようにしなくては。
汗がかけないと体温が上がり、様々な病気の原因にもなりますからね。
(汗や暑さに伴う皮膚疾患等がある場合は個別対応します)
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
動いてばかりなので、よく汗をかきますね。
世論を動かす
認知症の徘徊メカニズム研究へ
読売新聞 6月10日(火)配信より一部抜粋
認知症の人が行方不明になるケースが相次いでいる問題で、厚生労働省は10日、徘徊(はいかい)する人の行動パターンに関する研究に乗り出す方針を決めた。
田村厚労相が同日の閣議後記者会見で明らかにした。徘徊のメカニズムを解明することで、行方不明になるのを未然に防ぐ狙いがある。
厚労省は夏以降、都道府県を通じ、行方不明になった人について、徘徊のルートや、どんな心理状態の時に徘徊するかなどの実例を調査。集まったデータを基に来年度、調査対象地域を絞って、行動の特徴について詳細に分析する。
と発表がありました。
【徘徊】 目的もなく,うろうろと歩きまわること。うろつく こと。
個人個人の行動パターンはある程度あると思います。
しかし人それぞれの、数え切れない程の個性・性格・それぞれの疾患、環境があるものをパターン化できるのでしょうか。
夕方になると、そわそわして動き出すという話はよく聞くことがあります。
それくらいのパターンはあると思います。
しかし個人をよく見ていると、必ずしもパターン化している訳でないように思えます。
その時々の体調、環境、他者との関係に影響を受けています。
よく出かけられる方を見ていると、以下のような理由が思いつきます。
「トイレを探しに」
「嫌な人がいる」
「嫌な事を言われる」
「行きたい帰りたい場所がある」
「会いたい人がいる」
「出る癖がついている」
「体調が悪く落ち着かない」
「用事を思いついた」
「気になるものが見える・聞こえる」
「そこにいる意味が感じられない」
「やることがない」
「自分を見てほしい」等々・・・
記憶障害があり、見当を付ける力や判断力が衰えやすい認知症。
その場の環境に適応する力が衰えていきやすい状態にあります。
それを、多くの方の情報からパターン化できるのか、ちょっと疑問を感じます。
決して、国の動き批判している訳ではありません。
データから見えてくるものがあり、それを活かして助かる方々が出てくることを望みます。
そもそも「徘徊」と呼ばれる、「目的がなくうろうろ」といった言葉がおかしいと感じます。
上記のように、その時々により色々な外出する目的があると思うのです。
ですから、パターン化するというより、
「個人の特性や環境を見極める視点」
「認知症の方が外出することを応援する街作り」
「的確なアドバイスができる人や場所を増やす」
等々に時間とお金をかけた方が現実的のような気がします。
個人的な意見ですが・・・
一番大切なのは「人」をよく知るという事だと思います。
そして答えや解決策は、そのご本人の中から導きだすものだと思います。
今回の国の動きは、5月に放映された「認知症800万人時代 行方不明者1万人」
以降に出てきた話だと思うのです。
世論が動けば国も動くということでしょうか。
世論を動かずアクションは日々の介護職の動きが鍵を握っているのだと思います。
もっと現場の声・動きが地域へ発信されるといいですね。
皆でこの国が抱える大きな課題に立ち向かっていきたいものです。
(認知症関連番組のお知らせ)
クローズアップ現代
6月17日 NHK総合 午後7時30分~7時56分
自分の将来より家族との時間を
~若年介護者17万人~
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
今日は日曜日。
夕食は「寿司を食べに行こう」となりました。
1,2階の入居者11名のお年よりの軍団が街を闊歩します。
狭い店内。 でも工夫してなんとか場所を確保。
皆で酒も飲み、飲めや騒げや 笑
見学対応
業界関係者や利用希望の方々が見学に来られることが度々あります。
滝子では、その際に留意していることがあります。
①見学の趣旨をしっかり伺い、それに合わせた説明と見学ポイントを絞り込む
②入居者・利用者の方々に、見学させて頂いて良いか伺う
③どのような方がみえたか、入り口で入居者・利用者の方々に紹介をする
④部屋の中も見学希望の場合、その部屋を利用されている方の許可をとる
(できる限り、その方同席で部屋の中を見て頂く)
⑤立ち去る時に、再び入居者・利用者の方々へ挨拶をする
⑥見学箇所を含めた質問・疑問を伺う
基本、そんな流れで対応させて頂いています。
施設の中はそこで暮らす・利用される方々の生活の場です。
入居者・利用者を主と考え対応をするのが「人」を大切にするという事だと思います。
主体は職員でも見学者でもないということです。
見学るる側もされる側も、丁寧に配慮を行えるといいですね。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
施設の質=職員の質
以前より、波の女への問い合わせがきっかけでやりとりしている方がみえます。
そんなある特養の方とのやりとりを一部紹介させて頂きます。
↓↓
波の女さんのブログにはいつもうなずきながら見ています。
いつも利用者に真摯に向き合う姿、特に私としては人が人として生きる上での「当たり前」についていつも「挑戦している」ところが本当に学びになりますし、やはり、立ち向かう「姿勢」というのがこの仕事にはとても大切なんだと気づかされます。
いつもブログを見ながら自分も鼓舞されています。
本当にありがたい限りです。
少しでも「チャレンジする」といった風を我が特養の現場でもふかせられるようにできたらと思っています。
とメールがきていました。
いつもブログを見て頂き、ありがたいことです。
しかし我が滝子も一見しっかりやってそうな雰囲気を出しているように見えるかと思いますが、まだまだの状況もたくさんあります。
というのも、和田や私が偉そうに語っていることを実践するのは現場のスタッフ達です。
人は1日24時間、1ヶ月720時間(30日の月)を生きていきます。
そこに私は現場勤務時間として1日8時間、月に168時間しか勤務しておりません。
残りの約550時間を超える時間は、私以外の スタッフにより暮らしは支えられています。
暮らしの約77%は他スタッフが支えているということです。
(もちろん緊急時や対応困難時等は24時間体制でサポートしています)
これは、私以外のスタッフの質に大きく影響される暮らしという事です。
つまり、1人ひとりのスタッフの質=施設の質ななるということです。
そう考えると、社会を舞台に暮らしを支援しているのは間違いないのですが、細かくみていくと、知識・技術・センス・コミュニケーション力・予測力・対応力等々まだまだの現状で、??な場面や対応は日々見受けられる状態があります。
そういった意味で、介護は一人ひとりのスタッフ力と、それを絡み合わせるチーム力が織り成すものだといえます。
「施設の質=職員の質」
このことを一人ひとりの職員が意識しながら、チーム全体で介護の質を上げていけるように挑んでいく仕事なんだと思います。
皆で一生懸命挑んでいく「姿勢」「努力」と、こんなのでいいのかと思える「センス」を大切にしていきたいですね。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
地域との共存
机の上に綺麗に飾られた花。
これはある日のNさんが近所の庭先からちぎってきた花達。
花がちぎられる度に、その家へ頭を下げにいきます。
悪気はないにせよ、その家の方にとっては嫌な思いをされるものです。
それでも暖かい声が返ってきます。
本当にありがたい事です。
頭が下がります。
私達の仕事は花をちぎらないように施設に閉じ込める事ではありません。
ご本人の意思があれば、「外出すること」を支援するのが仕事です。
当然その外出中に起った事をフォローするのも仕事のうちです。
ただし、地域の方々に理解をお願いできても、我慢して下さいとは言えません。
これは施設の存亡をかけた挑みでもあります。
ー地域との共存ー
決してゆとりがある訳でない施設運営。
どこまでも正直に一生懸命事業を行うと、厳しくなるのが今の制度です。
その中で苦渋の決断を行い、Nさんの外出に張り付けれるよう、職員を加配しました。
ご家族も悩まれています。
地域の方々も悩まれている方がみえます。
職員も奮闘しています。
全ては憲法で保障された人権を守るためにです。
きっとその先に何かがあると信じて、今日を明日を踏ん張ります。
障害を持っても、認知症になっても「人として生きる姿」を追求する。
これこそが、私達の業界に求められる大きな使命と言えるでしょう。
そのためには地域との関係は欠かせないものとなります。
精一杯、できることを、やれることをやる。
そんな姿勢を地域にも示しつつ、共存を目指していきたいと思います。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
オマケなしで
昨日の午前中の食材買出しの領収書。
端数(1円単位)がない領収書が目立ちました。
もともと端数なしの場合もあります。
いくつかの店主さんは、「まけとくね!」と気をきかせてくれています。
支払いをされるお年寄りにとっては嬉しいことです。
確かにその気持ちはありがたいものです。
でも今度「オマケなしで」とお願いしてこようと思います。
支払いが簡単になると、頭を使う機会が減りますので。
脳トレーニングは生活の中の必然的な行為の中で結構できるものです。
職員の支払いの時はしっかりマケて下さいね。笑
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
買い物の途中でお年寄りの数が増えました。
(後ろから2番目の方)
近所の方です。
時々合流して買い物に行かれます。
素敵ですね☆
生活とは、生活感とは
見学や実習の方々がよく言われる言葉。
「生活感がありますね」
生活感とは何なのか。
生活は自分が「する」ものです。
生活とは主体的に自分の力を使って生きること。
それを他人視点でみると「生活感がある」となります。
「感」とは感じること。
視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚・・・
それぞれの感覚器で、生活しているんだなぁと感じるのでしょう。
そうであることの雰囲気や環境が滝子にあるのだと思います。
お年寄りが主体的に動いているか、話しているか。
互いの関係に豊かさがあるか。
社会と繋がっているか、繋がれる環境があるか。
そしてそれを支えるスタッフの意識や動きがあるか。
生活感を出すには、環境だけアットホームすれば出るものではありません。
そこで暮らすお年寄りの姿がどうなのかが大切なのだと思います。
「生活感」というキーワードを調べると、
「喜怒哀楽の感情を持ち、学び、働くなどの活動を行う、人らしい雰囲気。
また、住まいについて、いかにも人が暮らす所という感じ。」
とあります。
色々な感情を表出できているか。
主体的に活動しているか。
人が暮らしている雰囲気を有しているか。
このような要素を有していると、他者から見て「生活感がある」となるのだと思います。
良くも悪くも「生活感」バリバリの滝子通一丁目福祉施設。
暮らしは続くよどこまでも。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
何種類かあるメインのおかず争奪戦風景
「じゃんけんポン」
未経験の活用
認知症という状態になると、過去には強いが、未来に弱くなりがちです。
一般的に新しい事への適応が難しくなることがあります。
もちろん適応できない訳ではありません。
ですので残っている過去の経験、記憶に働きかけたアプローチが大切・・と言われることがあります。
もちろんそれも大切です。
自分の「強み」で語り、動いている姿は素敵ですから。
しかし、過去に囚われすぎ、過去に閉じ込め過ぎもどうなのかと思います。
グループホーム2階では、過去の記憶、経験値による料理のレパートリーが多いのです。
週間でみると同じようなメニューが繰り返されています。
(ちなみに3階はバリエーションが多いです。というか自分には??が多いです 笑)
頭で描ける、想起できるメニューばかりなので、マンネリ化しています。
それは強みでもありますが、当然余裕、余力が発生します。
できる人が片手間でちゃっちゃかやれてしまいます。
その中で他者の行動が目に入りやすく、批判をしやすい状態になっています。
この状況をどう打開するか・・・
作業量、工程の多いメニューを取り入れるのも手です。
あと、「未経験ゾーン」への突入も必要かと。
未経験の料理は、流れや勝手が分からない分、混乱や不安やストレスがかかります。
自分のやっていることに自信が持てないので、他者のことを気にかけている余裕がなくなります。
そんなメニューを少し織り交ぜておくといいのではないでしょうか。
勝手にメニューの一部を追加変更しても、作る時に「そうだっけ?」となります。
それが記憶障害を活用するアプローチでもあります。
話し合いの途中の過程、その場のやり取りが重要なのですから。
「ちょっと! こんなのでいいの!?」 集中~です。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
体調管理も仕事のうち
ここのところ体調が優れない自分です。
発熱、頭痛、食欲不振、腰痛、肩こり、倦怠感・・・
こんな調子が夜勤に入る当日に起ってしまう始末。
ちょっと早い夏バテのようなものでしょうか。
外部の環境要因もあると思います。
昼間は夏のような暑さになったり、夜は涼しくなったり・・・
でも今回の体調不良の最大の要因は、自分の体調管理能力、意識が足りなかったようです。
最近は夜勤が続くとどうもダメみたいですね。
リズムが戻りにくいというのか、体力の回復が遅いというか・・
以前は(1,2年前?)日中遊んでから夜勤に入り、夜勤が明けても夜まで遊べていたのに・・
歳ですね~。笑
気も体も若いつもりで今まできましたが、どうやら考えを改めなければならないようです。
自分の有する能力の把握は分かっているようで分からないもの。
他人から言われても「そんなことはない」と思ってしまいがちですしね。
大切なのは「自分の能力を認める勇気」でしょうか。
さすがに、今回ばかりは認めるしかないかな・・・と。
特に不規則な勤務体制にある職場では、体調の管理も仕事のうちです。
仕事(介護)の質は自分の体調・メンタルに大きく影響を受けることになります。
勤務に合わせて自分の体調を管理できないうちはまだまだ半人前ですね。笑
今回「できるつもりでいた」自分が、そうでなかった訳です。
時には、ハメをはずす事もあるとは思いますが・・・
その時は気合で。笑
とりあえず今の自分の場合、十分な睡眠でしょうか。
基礎体力の回復を図らねば・・・
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
自分の能力低下の「受け入れ」も大切ですが、「改善」もせねば。
基礎体力のUPに向けて、減量とトレーニングをしたいものです。
目的は、夜勤前後に遊んでも体調不良にならない体作り!ですかね(笑)
波勝崎苑の野生のサルのように、たくましく・・