その日の出来事を大切に、そして、忘れずに・・・
皆様、お久しぶりです。
GH1階職員の山本です。
もう温かくなってきた時期になりましたね。
皆様は、どのようにお過ごしでしょうか。
私事ではございますが、このブログでも紹介させて頂く通り、先月の3月16日に結婚式を挙げさせてもらいました。お相手は、3階職員の竹内さんです。
施設の方々にも少数ですが、結婚式に参加して頂きました。
本当にありがとうございました。
そして、結婚式が終わった後、施設でも結婚式のお披露目会を開いて頂けるということで、3月30日に施設近くの喫茶店を借りて入居者、利用者ともにほぼ全員に集まって頂き、結婚式のお披露目会を開いてくれました。
とても有り難いことです。
僕に花束を贈呈してくれた1階入居者のIさんには、「先生、おめでとう。これからもずっとお幸せにね。」と言ってくれました。
2階入居者のOさんには、「お兄ちゃん、おめでとうな。」と元気に言ってくれました。
お二人とも、とても綺麗におめかしをしてお祝いをしてくれました。
また、1階入居者Uさんとは、僕が夜勤の時にUさんが興奮状態にあって首を絞められてアザができてしまった事もありましたが、今では、そんな事もなく、この日はとても感動してくれて涙を流してくれました。
大粒の涙でした。(笑)
いろんな方にいろいろなお言葉を頂いてとても嬉しく思います。
3月30日は結構、雨が降っていました。
雨が降っていたにも関わらず、近くの喫茶店まで出向いてくれた入居者様、利用者様、そして、お披露目会の企画を考えて下さった職員の皆様、本当にありがとうございました。
施設でもこのような、お披露目会をやらせて頂き、とても感謝しています。
その日の出来事を大切に、そして、忘れずに、これからも仕事に励み、頑張っていきたいと思います。
長いブログを読んで下さった皆様、ありがとうございました。
晴れのち嵐のち晴れ
本日は希望者を募り、近所の居酒屋で一杯。
要介護状態になったとしても「普通の暮らし」を目指す滝子通一丁目福祉施設で、ようやく普通のことのひとつが実施されました。
つまみの串を片手に、生ビールを飲まれる方、日本酒を飲まれる方、それぞれ楽しまれていました。
その姿は周囲に溶け込み、なんの違和感も感じられないようです。
「今日は本当に良かった」「楽しかった」「おいしかった」等々の声が聞かれました。
そこまでは「晴れ」
これで今日のブログのネタは終わるハズでしたが・・・
帰ってしばらくすると、リビングで騒ぎが・・
居酒屋へ行った方と、残って食事準備・片付けをされた方との間でかつてない程の喧嘩が勃発していました。
「自分達は食事を作ったり片付けして大変だったのに」と内心思っている方が、帰ってきた呑み会組みに対して冷たい態度をとったそうな。
そんな空気を察知して呑んできた方が「そんな態度はないでしょ!」と言ったのが発端で、大口論となり収拾がつかない状態になっていました。
これ「大嵐」
このまま喧嘩別れをして、部屋に戻って夜が過ぎ朝になれば、ある程度忘れているとは想像できます。
しかし、記憶は残っていなくても嫌な感情は残ったりするものです。
それに「おいしい酒」であったはずが、「まずい酒」で終わるのももったいない話です。
ここで出動です。 出動しなければ「仕事」ができていないことになります。
喧嘩別れしそうな場面で、両者に席に留まって頂きました。
まずは内に秘める負のエネルギーは発散するためにある程度吐き出してもらいます。
それを受け止めながら徐々に矛先を変えていきます。
そうこうしているうちに、何で怒ってたのか分からなくなってきている様子。
ここが記憶障害をうまく活用するポイントです。
そして最後には仲直りと笑いで締めくくり。
関わりに入る時に、「握手」と「笑い」が起きるまでは、仕事をする決意で望みました。
ところがこちらが締めくくりをする前に、入居者さん同士が自ら握手をされたのです。
「さすがだなぁ」と関心させられました。
認知症という状態にあっても、人の心、大人としての立ち振る舞いをされるお二人に感動させられました。
これで「晴れ」 良かった良かった。
今回の事件を教訓に、備えを十分にしながら次回の呑み会を実施していきたいと思います。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
「酒」に「タバコ」
たまんないねぇ~
続 いきつけ
本日、昨年の10月12日にアップさせて頂いたブログと、同じ支援の場面に立ち会いました。
「いきつけ」の遠い理容店に行くといった場面です。
半年ぶりの支援でした。(その間は別のスタッフが行っていたと思います)
そのお店は地下街にあるので、長い階段を降りなければなりません。
その段数は31段。
本日も手すりにつかまりながら、ゆっくりゆっくり降ります。
と、途中でバランスが悪くなり、一回階段に座り休憩。
そして下まで降りられました。
前回は下まで休憩なしで降りられていました。
これは、前回とのコンディションの違いも多少はあるとは思いますが、機能低下も関係してしると思います。
機能低下したのか、させたのか・・・
半年の間のI氏の暮らしぶりはどうだたのでしょうか?
私達はちゃんと仕事ができていたのでしょうか?
確実に「そのとき」に向かって、人生の階段を降りていらっしゃるのだと感じました。
もちろん全ての入居者・利用者がそこに向かっているのです。
自分もそうです。
80年、90年生きてきた、想像すらできない「お一人お一人の、長い長い人生」
その最終ステージに関わらせて頂いている私達の仕事。
今日という一日。
明日の一日。
貴重な貴重な時間を共に過ごし、有する能力に応じて関わる私達の仕事。
最後のその時に、きっと私達は振り返るのでしょう。
これでよかったのか・・
私達でよかったのか・・
何かできなかったのか・・
そう遠くない将来、旅立つ瞬間に後悔のないように、挑み続けなければならないと感じた瞬間でした。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
「二周年を迎えて」
関係者各位
拝啓
滝子通一丁目福祉施設は4月5日で3年目を迎えることができました。
これもひとえに皆様のご理解とご協力によるものと心よりお礼申し上げます。
平成24年4月5日、ちょうど二年前の今日、滝子通一丁目福祉施設(介護保険事業である認知症対応型共同生活介護(以下 グループホーム)と小規模多機能型居宅介護(以下 小規模)の複合施設)に小規模利用者さん、グループホーム入居者さんを初めてお迎えさせていただきました。
平成22年、「身体に障がいをもったり認知症になったとしても、最期まで『人として生きる姿』を失わないように応援することを追求する介護職集団を作ろう。」と株式会社波の女を立ち上げさせていただきました。
そしてその実践を通して、従来の「してさしあげる介護」「受け身の介護で活かされる高齢者」ではなく、もっと「主体的に生きる要介護状態にある人たちの姿」を社会に投げかけて、今の「介護」の常識を豊かに変えていこう。これからの超高齢化社会に対して、「こういった介護もあるんだよ」「認知症があっても介護職が関わることでこんな風に生きていけるんだよ」と、新しい道を示してみたいと大きな目標を掲げました。
この目標を実現する舞台として、関係各位の皆さんの大きなお力添えをいただき、当複合施設をスタートさせることができました。
開設時の職員は、自分も含めて全くの未経験の新卒者8名を含む17名でした。
施設長である井、専務取締役である和田が支援の基本姿勢・方向を示し、協力法人から大ベテランの方々に数日間応援に来てもらい、OJTや研修会を通じて「利用者・入居者自身が生活の主体者として暮らす」その流れを創ってきました。
グループホームには開設直後より延べ3ヶ月間にわたり「和田」へのテレビ取材が入りましたが、多くの入居者さん、ご家族が取材に同意してくださり、私たちが目指す「介護」の在り方を社会に発信する、よい機会になりました。
この番組が放送されてから、市民の皆さん、介護業界で仕事をしている方、介護をされているご家族の皆さんなどから、たくさんの反響をいただきました。
利用者さん、入居者さんに声をかけてくださる市民の皆さんが一気に増え、「番組見ましたよ、がんばってくださいね」と多くの方々から励ましの言葉までいただくとともに、私たちの目指す「介護」を一緒に追求したいと願い出て、実際に東北や関西から来てくれた職員さんも現れました。本当にありがたいことです。
施設から約700メートル離れた市場まで、毎日、お昼前と夕方に買出しに行くのですが、最初の1年は、近隣の皆さんは、職員さんと一緒にぞろぞろ買物に出かける利用者・入居者さんのことを珍しげに見てくださっていました。
でも毎日この光景が続くことで、「最初はどんな人たちなんだろうと思っていたけど、認知症があっても皆さん割といろんな事ができるのね。」とか「お年寄りばかりの町になって出歩く人もめっきり少なくなり寂しくなっていたのよ。こうやって皆さんが出歩いてくれることで、町がにぎやかになってよかったわ。」と声をかけていただけるようになりました。
グループホームの入居者Nさんは、平成24年4月8日に入居された直後から施設を出て外を歩く行動が始まりました。1日何十回も出るNさんに職員もずっと付き添いました。真夏の炎天下、雨の日、風の強い寒い冬、何時間も付き添ったこともありました。にっちもさっちも行かなくなり、「迎えにきてください・・・!」と職員からSOSの電話を受けることもたびたびありました。
職員さんが付き添うことが逆効果となって大通りを横切ってしまうことがあり、ご家族とも話し合い、Nさんの外出に職員があえて付かない支援策に切り替えました。その時点で「一人で出歩いて施設まで戻ってこられる確率はざっくり85%」でしたので、戻って来れなくなるのではないかという不安もありましたが、その後の1年間で戻れなかったことは一度きりでした。
むしろそのことよりも、他人のお宅へ勝手に入ったり、花をちぎったり、公道で排せつをしたり、傘や靴などを持ち帰ってくるといった「反社会的な行為」が増えてきて、近隣住民の方々から意見をいただく機会が増えました。
近隣住民の皆さん方は、「いつか私もそうなるから」と温かく受け止めてくださってはいますが、それに甘えていているわけにもいかず、かといって効果的な方策も見出せず、未だに暗中模索の状況です。
そんな中、つい先日、新しく入った職員がNさんに付き添って歩いたとき、Nさんはふと「わけわかんなくなっちゃったのよ。あとは死ぬだけ」と話したそうです。
これまでの二年間、彼女がこのようなことを言われたことはなく、あまりに重い言葉で、なかなか受け止めることができませんでした。
小規模多機能利用者のTさんは、開設時から利用してくださっています。
一人暮らしされていたため、小規模の「通いサービス」を毎日利用され、日中は施設、夜は自宅という生活を続けていました。
夫婦円満の秘訣や子育てについて、とってもユーモアに語ってくれていましたが、この2年の間に語彙はめっきり減り、排せつの失敗は増え、幻覚や幻聴が現れ、それに対して不機嫌になり、そんな自分の世界を生きる時間が圧倒的に増えました。
それでも今でも職員が子供を連れて行くと、不機嫌な顔からふと「ふつうのおばあさんの顔」に戻ったり、ふと職員に「私、なさけないわー、できない」とそのときの感情をそのまま表現されるときがあります。
どんなに手を尽くしても、医療と連携を図っても、認知症の原因となっている病気の進行を食い止めることはできません。でもTさんは今でも自分の思いのままに施設内を歩き回っていられていますし、ゴマすりや洗い物などは職員がそっとお手伝いさせていただくことでまだまだ人並みにこなせるし、歩いて喫茶にも買物にお出かけできます。そんな姿は「認知症のTさん」でなく、「Tさん」なのです。
食い止られることもあれば食い止められないこともあるこの仕事のすばらしさと儚さを痛切に感じているところです。
あっという間の2年でした。
一見すると二年前とお変わりのないような利用者さん・入居者さんでも、変化の幅は人それぞれではあったとしても、確実に歳を重ね、病は進行してきています。
認知症という状態になって「なんにもわからなくなっている」わけではなく、逆に「わからなくなっている自分がわかる」ことの不安や恐ろしさに向き合っている利用者さんや入居者さんの生々しい言動・表現に触れるたびに、お一人お一人が輝ける瞬間を大切にしなくてはならない、そういう時間を作れるように努めていかなければならない、と感じています。
利用者さんや入居者さんの人生に彩りを添えられるように、新たに生活することになった滝子の町で地域の皆さん方と末永く共に暮らさせていただけるように、関係者の皆様からのお言葉をしっかりと受け止め、真面目に仕事に邁進させていただく所存です。
新年度も引き続き皆様からのご指導ご鞭撻のほどいただきますよう、重ねてお願い申し上げます。
敬具
㈱波の女 代表取締役 加藤 千恵
「チーム力UP」
本日のスタッフミーティングで2階のチーム名を決定しました。
「さざ波16(シックスティーン)」
介護はチームで行う仕事です。
チームとはどのようにできあがるか。何か必要か。
チームとは目的を達成するために集まった二人以上の集まり。
仲良しグループとは異なります。
大きい単位では「波の女」
小さい単位ではフロアごとになります。
3月からメンバーが入れ替わり、4月より追加メンバーも加わり「新生チーム」の構築に取り掛かっています。
まず最初にやるべき事は「チーム名」を決めることだと僕は考えています。
チーム名は互いの団結感を高めるのに一役買うのではと想像します。
チーム旗も必要ではと思っているくらいです。(笑)
だって、スポーツにしても何にしてもチームには必ず名前がありますからね。
そして次に必要なのは「目標」
チームには向かうべき方向、達成すべき課題が明確でないといけません。
そこで短期の目標として「4月の月間取り組み目標」を策定しました。
この流れを皆の総意で決定しました。
上から言われてするものではなく、皆で決めることに意味があります。
新年度の始まり
3月は職場のスタッフ2組が結婚しました。
おめでたい!
これは披露しなくてはということで近所の喫茶店を貸切にし、グループホーム、小規模多機能の入居者・利用者全員とスタッフが集合し、お披露目会を開催しました。
また、3月で退職するスタッフや入社したスタッフの歓送迎会も実施しました。
2次会は夜中過ぎまでカラオケ大会♪♪
介護はチームとして働きかける仕事です。
こんな仲間達と、3年目の滝子通一丁目福祉施設を盛り上げていきたいものです。
今年度もよろしくお願い致します。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
春のお出かけ
お久しぶりです。グループホーム2階職員の高嶌です。
3月も残りわずかとなり、段々と温かく春らしくなってきましたね。
ニュースを見ていたら、名古屋では今週末から来週にかけて桜の開花がピークになるとの情報が。
これは是非、ホームのみなさんでお花見に行きたいですね!
温かくなってきたという事は、お花見以外にも色々な場所に出かけたくなりますよね。
という事で先日、グループホーム1,2階の入居者の方々数名と、名古屋市の栄に行ってきました!
「今日は天気もいいし、以前行きたいと言っていた松坂屋へ行きますか?」と言うと、
「買い物したいものもないし、栄とかの方がいいわね」「栄か~懐かしいね」「昔はカメラをやっとったから、写真撮りによー行ったわ」等々…
バスに乗り込み15分ほどで栄に到着。
栄は名古屋の繁華街。
春休みという事もあり、沢山の人、人、人…。
「まあ、昔とずいぶん変わったね」
「あんなものあったか?」と周りをきょろきょろ。
テレビ塔がすぐ近くにあったので、「登りますか?」と聞くと、「まあええわ、さんざん来たで」「できたころは、行列して登ったわ~…」とのこと。あら、残念(笑)
「じゃあ、まずはコーヒーでも飲んで、ちょっと休憩してお散歩しましょー」とのことで、近くの喫茶店に入り、少し一服。
さすが名古屋。ちょっと歩くとすぐに見つかりました。
コーヒー飲んで、テレビ塔の周りを少しばかりぐるっとお散歩…。
道端に植わっている木を見て、「これは何の木や?」「これ、落ちとるよ」と、道行く人の視線も気にせず(笑)落ちている花びらを拾ったり木を触ったり…。
日が傾き始めたころ、「まあそろそろ帰ろうか」とまたバスに乗りホームへ。
バスの中でも「昔は仕事の関係で栄にもよく来てたんだわ」「このまま終点まで乗ってっちゃおうか」と、体は疲れていると思われるのに、会話は弾んでいました。
皆さん、久しぶりに行った栄には満足していただけたでしょうか?
栄には松坂屋やパルコやら、皆さんがたびたび「行きたいわ~、昔はよう行ったけど」といった場所が沢山あるので、また天気のいい日に皆さんでお出かけしたいですね!
グループホーム2階 高嶌
お出かけ
お久しぶりです。
グループホーム1階の小林です。
今日はとても天気が良くぽかぽか日よりでした。
さて、ここはどこでしょう?
朝の買物中、入居者さんと「どこか行きたいねー」なんて話していたら、「私いっぺん名古屋港水族館に行きたいんだわー」との声があがったので、急遽2階の方々を誘って名古屋港水族館へ行ってきました!
念願の水族館^^
「うわーおおきいねぇー」「こんな立派な所だとは思わなかったー」「私名古屋に80年住んでるけど初めてきたよ」と皆さん嬉しそうでした。
昔、カメラクラブで写真をたくさん撮っていた入居者さんに写真を撮って貰いました。
アジ(だったかな・・・?)の群れが凄い迫力でした。
水族館といえば・・・!
イルカショーですね^^
少しだけですがみなさんで見てきました
「うわーすごいねー!」「賢いねー!」「私感動して涙でちゃった!」
ととても感動しておられました
帰り際に記念撮影^^
皆さん楽しそうでなによりです。
「あーたのしかったねー!」と思い出話でもしながら良い雰囲気で施設まで帰宅するかとおもいきや・・・
「ちょっと!〇〇さん!やってもらったらありがとうと言わなきゃ!」
『言いましたよ』
「あなたぼそって言うでしょ、ぼそっと言うだけじゃだめ!聞こえてなきゃ意味ないのよ!」
とやはりいつもの調子でバトルが始まってしまいました笑
当事者以外はまた始まったと言わんばかりに大笑いでした笑
グループホーム1F 小林
他施設より学ぶ
先日、和田さんの計らいにより、研修の一環として大起エンゼルヘルプが運営する小規模多機能型居宅介護にて実習を行ってまいりました。
施設に入ったときの印象は「広い」「設備が充実している」「綺麗」等ありましたが、それよりも印象深く感じたところは、「利用者の姿」「支援に挑む職員の姿勢」でした。
そこでは、我々クラブ滝子に比べ日中の利用者数は多く、登録者数でいえばおよそ2倍の方がいるなかでの支援を行っておられます。
「数が多いゆえに、支援が行き届かず一人一人の思いに応えられないことも多い」とお聞きしましたが、日中の利用者の活動の様子を見る限りでは、「本当にそんな悩みを抱えているのか?」と思われる方は少なくないんじゃないかと感じるものでした。
棚から食器を自由に取り出しご飯を食べる・お茶を飲む、利用者同士での会話も弾む、「(職員も共に食事をいただくことになっているようですが)お兄さんここ初めて?席空けてあげるからご飯食べてらっしゃい」と利用者からおもてなしを受けるほどでした。
半日程しかそこにはいませんでしたが、これまでの支援の積み重ねがこういった主体性あふれる雰囲気を作り出してきているのだと感じました。
「利用者が増え、難しいことも増えたが職員の支援力は上がった」とお聞きしましたが、大事なのは現状に対しての捉え方だと思います。
利用者が増えたことに対し、厳しさ・難しさ・しんどさ等マイナス面が浮き彫りになり様々なことを諦めてしまう所は少なくないのではないでしょうか?
厳しい状況を、職員のスキルアップにはプラスに働くことと捉えて諦めない意識で挑んでいく。
冒頭でお話した設備の面に関しても、ただ充実しているだけでは意味がなく、利用者がこれらを活用できるようになるための支援に挑むことで初めて設備が活き利用者が活き、主体性あふれる生活につながるものだと感じました(ウチで職員しか触ってない・使ってないような物のなんと多いことか...もったいない。)。
どの事業所においてもそれぞれ特有の悩みがありますが、我々の仕事にとって何が一番大切なのかを見つめ直し、忘れず挑んでいく姿勢を「生活の応援団」の一員として日々心掛けていく所存です。
実習に協力していただいた皆様、勉強させていただきました。ありがとうございました。
小規模多機能 クラブ滝子 後藤 欣大
「先生~」
昨日の2階グループホームの買い出し品のリストです。
昼食を作るにあたり、足りない食材を書き出したものです。
毎回このようなリストを手に買い物をして頂いています。
ご想像できるかと思いますが、このまま買い物をすると・・・
「先生~これはどのくらい?」
「先生~どんな種類の?」
となってしまう訳です。
職員がついていないと、買い物が進まなくなってしまいます。
「とりにく(高いの)」って・・・どんなの?
作る量や人数を覚えられない。
品物の種類を選ぶ判断能力が衰えている。等々。
相手の能力に応じるのが仕事ですから、このリストで買い物できると見極めの上できたらOKでしょう。
その見極めもなしに、相手の状態に合わせてもいないとしたら・・・
結果、「先生~」「先生~」と職員頼りの買物になっていました。
職員に頼っての買い物でいいのか?
主体的に暮らしを営んで頂けるよう、入居者の力だけで買い物ができないのか?
どこまで準備段取りしておけば、ご自身達の力でできるのか?
ということを考えていく必要があると思うのです。
この時の1階のリストです。
買う量や種類を明確にしておくだけで、入居者の買い物の風景は変わります。
もちろん、2階のリストも1階のように記載されている時もあります。
職員の段取りや関わり方次第で生きる姿、周りから見える印象、ご本人達の自信は変化していくのです。
ということで改めてですが、全職員対象に「認知症」の施設内研修会を3回に分けて開くことになりました。
講師は「和田行男」
「波の女」の特権ですね。
「認知症」を知り、専門職としてどのように「有する能力に応じて」いくのか・・・
まだまだこれからですね。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治