旗の基へ
介護業界の変革に立ち向かう「波の女」
その証である「波の女グッズ」好評につき、継続販売中です。
「挑み」と「繋がり」の証。
今後も続々「波の女」グッズを追加予定です。
全国に波を起こしていきましょう。
ご注文の方は問い合わせフォームからどうぞ。
「波の女グッズ」販売の所は冗談です。(笑)
希望が多ければ考えてみますが。
皆さんの介護事業所にはシンボル?ロゴ?マーク?というものがあると思います。
そのマークの由来を組織の一員として知っていますでしょうか?
そのシンボルが好きでしょうか?
そのシンボルに誇りを持てるでしょうか?
組織、仲間は同じ「旗」の基に集い、同じ方向性を向いて歩いていくものです。
その「旗」の意味を知っておくことも大切ではないでしょうか。
「波の女」はご存知「和田行男」が所属している大起エンゼルヘルプと共に、介護業界に変革をもたらすために作られた会社です。
その和田行男の代名詞?である「婆さん」の文字に絡めているのがお分かりになるでしょう。
なぜ「婆さん」か。
それは本や講演会に触れて頂ければ分かります。
自分はこの会社のシンボルに誇りを持っています。
この会社の旗の基に集まった仲間が好きです。
厳しい仕事ですが、意味ある仕事なのだと思います。
現在小規模多機能・クラブ滝子の定員を増やすために職員を募集中です。
「波の女」の旗の基に集う仲間を求めています。
気になる方は、お気軽に相談や確認して下さいませ。
施設携帯(070-6410-8388) 担当井まで。
よろしくお願い致します。
視点の真似っこ
小規模多機能型居宅介護の駒木根です。先日のブログで、視点が変!というお褒めをいただきありがとうございます・・・
といいたいところなのですが、正直者なので告白いたします、過去のこと!
以前、飲み物を床にこぼして「あっちゃー」となっている利用者さんに
「こんなことでもないと、床がきれいにならんから」と言って床を拭くスタッフの姿に傍らで感銘を受けていたのは私です。
まさか・こんなところで・真似っこがバレてしまうとは!
ちなみに‘こんなことがあると床がきれいになる‘と思うのは恥ずかしいけど半分は本当で、なかなか掃除が行き届かない現状には、床にいろんな水物を、とりあえずぶちまいてしまうのも、掃除にとりかかるひとつの手かな~と真剣に思ったりもします。
トイレの失敗があってもまずは「出てよかった、おめでと~」と思えるように、絶望的と思える事柄でも考えようひとつでプラスの事柄に変えられたり、笑いにまで発展させたれたり・・・
視点や発想って、生きる力に関わる大事な部分だなあと感じます。
もし、この仕事に技術があるとすれば、それは発想の大元にある「この人にとってどうか??」をとにかくとにかく一所懸命に考えることなのかなあと思えます。
発想に乏しい私ですが、この部分の努力しだいで、専門職として成長できる可能性があることに希望をもち、続けているこの仕事。
たくさんの仲間に支援と刺激をいただきながらやっています。
「方法」の継承ではなく「考え合う」を継承するチームに出会えたことに感謝。
私も硬い頭を頑張ってやわらかくしていきたいです。
小規模多機能・クラブ滝子 駒木根
「後追い」から「先回り」へ(後編)
5月2日 (前編)の続き
人は自分の意思を行動に移します。
「あそこに行きたい」
「これをしなくちゃ」
色々な目的の中から、「優先順位の高いもの」を決定して動いていきます。
ご飯を食べている時に、トイレに行きたくなったらどうするか。
「食べること」と「用をすませること」を天秤に乗っけ、かたむいた方(優先順位の高いもの)の行動を取ることになります。
それは緊急度や重要度、興味度や状況、相手との関係等様々な要素の中で「どちらにするか」という選択肢を決定しているのだと思うのです。
ですので(前編)で書いたような、全体や個人をリード(職員本位や都合に持ってく事とは違います)する時に、選択肢を意識したアプローチを色々試みる必要があるのだと思います。
その方にとって、緊急性、重要性、興味を引くものは何なのか。
当然その方の好みや習慣、癖、思考パターン等々色々な情報が必要になります。
そしてメッセージを伝える自分との関係性も重要です。
その結果、クラブ滝子の職員がよくアプローチしているのが、
図意図的にシュレッターゴミを廊下いっぱいにちりばめて、掃除して頂く。
濡れた新聞紙を細かくちぎって、床のほこりやゴミと一緒に掃いて頂く。
こんなアプローチをよく見かけます。
もちろん「やらせる」にならないような声かけや配慮が必要ですし、最初と最期くらいは「職員も一緒にやる」ことが大切です。
その他に屋上に洗濯物を干しに行ったり、他者の送迎に絡めて車に同乗して頂いたり。
あの手この手で「鍵を掛けて行動に制限をかけないように」を目指しています。
しかし1日中掃除をしている訳にもいきません。
そんなの誰だって嫌ですしね。
という事で別のアプローチを試みてみました。
別のフロアにいる時にはよくやっていたのですが、新聞を読んで頂いたりしました。
これも渡したらすんなり読み始める訳ではないので、導入で一緒に読みながらしっかり絡んで、読み続けられるようなアプローチが必要です。
それに加え、以前に選挙活動に加わっていたとの情報がありましたので、とある議員さんの「後援会のパンフレット」を渡してみました。
すると・・
これが結構集中して真剣な眼差しで読み込まれていました。
それも結構な時間をかけて。
やはりその方々それぞれの個性・特性を知り、活用する事は大切ですね。
結局この日は新聞やパンフレットを絡めながら、座って過ごす時間が日中で2時間程かせげました。
その分、他の方への必要な支援に手を回す事がしやすくなりました。
今後、街中での街頭演説をみかけたらチラシをもらったり、選挙前に配られる候補者一覧の新聞等の素材を集め活用したいものです。
その他に他者との絡みを意図的に作ったりもしてみました。
この方、職員事務所にも良く出入りされるので、今度は事務所の中でできる事も探していきたいですね。
とまあ、その日の目標の50%くらいは達成できたのではないかと思っています。
あとはその50%をもっともっと上げていくために、他の職員と協働して色々なアプローチのバリエーションを増やしていけばいいのだと思います。
そのために、チーム全体で意識をして色々アプローチしたり、その結果を情報共有したり皆で取り組む事を大切にしていきたいですね。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
普通におじいちゃんの顔♪
素敵な方です。
「視点」を変える
滝子のスタッフさんはご存知ですが、自分は結構おっちょこちょいです。
気がそぞろ? 集中力がない? せっかち? 色々な要素を持っています(笑)
先日も現場に入り、「さぁて環境を整えてから・・」と思っていた矢先に・・
スポーツドリンクが1ℓくらい入っているポットに手をかけたつもりが・・
ひっかけてほとんど全部こぼしてしまいました(汗)
やってしまった感がいっぱいです。
側にいた利用者さんへの被害はなんとかまぬがれたものの、机の上、下共に大洪水。
朝一の忙しい時間帯で、他のスタッフの手も煩わしてしまう事になってしまいました。
その時に頼れる小規模のスタッフ「駒木根さん」はこう言ってくれました。
「こういう事がなけりゃ、なかなか床も綺麗にならないですよ」
そう言って笑顔で一緒に後処理をしてくれました。
うん。相手の立場や気持ちに配慮した素敵な視点のコメントですね。
これも仲間として互いに助け合うチームとしての動き、配慮ですね。
ありがとうございます☆
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
「外は五月晴れで快晴でも、ここだけは集中豪雨が来ましたね~(笑)」
お気楽な事を言いながら後処理をしている自分です。
「後追い」から「先回り」へ(前編)
どこのフロアにも、そのフロアの介護の質に大きな影響を与える入居者・利用者さんはいるものです。
ボス格だったり
行動力があったり
「嫌だ」という意思表示を強く出せる方だったり・・
その方々に振り回されてしまうと、後追いの対処型介護になってしまいがちです。
ずっと個別対応ができる体制であれば、その方々のペース・やり方に合わる事もできるのですが、介護の現場はそうはいきません。
一人や二人の職員で3人、5人、10人と同時に多くの要介護者を支えなければなりません。
という事で本日の自分の仕事中の目標は、「小規模多機能・クラブ滝子利用中の素晴らしい能力を持っているF様をどうリードするか」でした。
この方、起きている間のほとんどはフロアから外へ出られようとされます。
外が好きですし、外で行動する目的を持たれていますので。
でも1人で外出すると迷子になってしまわれます・・
実際1週間程前にも行方不明になられてしまいました。
滝子通一丁目福祉施設は、「意思を行動に移せる」事の素敵さを尊重し、鍵をなるべくかけないという環境を作っていますので、出たいと思えばいつでも出て行けてしまいます。
できればいつでもご一緒させて頂きたいところですが、他の利用者の見守り、付き添い、介助、支援、介護等がありますので、実際はいつでもOKという訳にはいきません。
しかし、ご本人にとってはそんな事情は分かりませんので、フロアから出られるる行動をされると、ついていくしかないのが現状です。
スピーチロックにならない程度で、フロアに留まって頂くような声かけを行ったりしますが、それで留まれる訳がありません。
出口付近にいらっしゃるだけで、常に職員はその方の所在を確認する必要もあります。
そうこうしているうちに、やらなければならない事ができなくなったり、時間が遅くなったり・・
他の多くの利用者への支援・介護等の遅れの影響は大きいものです。
だったらどうするか。
「後追い」から「先回り」「先行」「リード」型への挑みが必要だと思うのです。
専門職として、全体のバランスや優先順位をうまくコントロールしないといけません。
後追い型の対処ケアになると、未達成感や追われ感により疲弊していきがちになります。
「全体への影響度合いが大きい方をどうリードするか」
この視点をチームで共有し、皆で挑んでみる事が大切だと思うのです。
もちろんリードして「外にでないようにする」を目指しているのではありません。
リードした結果、フロアにいて頂きたい時にいて頂き、職員が動ける時に一緒に外に出る。
そんなメリハリをつけたアプローチができるようになると現場の介護はおもしろくなるハズだと思っています。
結果として成功率50%くらい?だと感じていますが、そんな取り組みを次回にでも紹介させて頂きます。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
今回の話とは別の方ですが、ユーモアたっぷりの風景です。
髪につけているのは、むいているマンゴーを包んでいたもの。
不安いっぱいでしょうけど、そんな障害など吹き飛ばす勢いの素敵なセンス。
大変な中だからこそユーモアを☆
「迎え入れ」と「送り出し」
本日は施設スタッフの歓迎会・送迎会が行われました。
新しく入られた方、よろしくお願い致します。
滝子から卒業さる方、頑張ってください。
私達の仕事は人(職員)が命です。
どこまでいっても、施設の質=職員の質です。
職員が同じ方向を向いて協働し、挑んでいけるか・・
そのような視点でみていると個性的ですが、素敵な仲間達だと思います。
仕事の質はまだまだですが、そこはなんとかなるし、なんとかしていきたいものです。
婆さんず開放運動の戦士達よ。
目の前の方々のために尽力していこうではありませんか。
全国の仲間達とも繋がっていきましょう。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
会が終わり、事務所に戻ると・・
大量の「芋ようかん」が待っていました。
東京、浅草で職員のために買ってきてくれたそうですが、賞味期限が明日まで。
1箱10個入り×5箱=50本
いそいで食べてしまわないといけません。
「職員が40人くらいいるかと思ってたくさん買ってきてしまいました」とのこと。
いやいや24人しかいませんけど。(笑)
40人の職員の顔を描いているのかも知れませんね。
その気持ちはありがたいものです。
睡眠環境(後編)
(26日の続き)
入眠環境の一つとしては、夕方以降にコーヒー、お茶、お酒を摂取していると、利尿作用によって夜間頻尿が起こりやすくなります。
脱水症状との兼ね合いもありますが、調整してみるのもいいかもしれません。
あと、五感で感じる環境面の工夫。
ちょっと睡眠に向かう環境をイメージしてみて下さい。
暖色系の少し薄暗い照明(間接照明等の活用)
ゆったりとした音楽(川や波の音、ゆったりとしたクラシック等)
少し温めの室温と、ほどよい湿度
アロマやお香などの本人にとって心地よい香り
そんな室内環境の中で、
軽い読書
ぬるめのお湯で手足浴
ホットミルクを少々
関わり方として、
ゆっくりと穏やかな表情で関わる
トーンを落とした、ゆったりとした口調で話す
ゆっくり動く
やさしくタッチしたりさすったり
時折「あくび」を混ぜてみる
どうでしょう? 眠たくなるイメージがわきませんか?(笑)
そして安心して本人に合った睡眠できる寝具。
「ふかふか」か「ずっしり」とか、「枕の高低や硬さ」は本人好みがありますが。
どちらにしても、日干しされたお日様に香りがする乾燥された寝具は気持いいものです。
「トイレに行くまでに間に合わない」といった強迫観念が強い方は、夜間のみベッドサイドにポータブル設置で「安心感」をもってもらうのもいいかも知れません。
そして、「眠たくなってから寝る」が基本。
「無理に寝ようとする・寝かせる必要」はないと思います。
ちなみに朝、目が覚めたら「日光を目から取り入れる」「新鮮な空気を取り込み感じる」
などで、体内時計をスイッチオン! がまたその夜の睡眠に繋がる大切なアプローチとなります。
(興味がある方は、「セロトニン」「メラトニン」を調べてみて下さい)
いかがでしょうか?
まだまだ色々なアプローチはあると思いますので、皆で調べる・話し合いを大切にして頂けたらと思います。
「睡眠」は、体調や病気や障害以外では、「生活習慣」「日中の動き」「入眠や睡眠環境」を整える事が大切だと思うのです。
寝る間際まで賑やかで明るい環境の基で過ごす
バタバタセカセカと走り、話す職員により誘導
「さあ寝ましょう!」
では寝れないものです(笑)
職員の対応も含めた環境面の工夫は、介護職の大切な仕事ですね。
安らぎのある豊かな睡眠環境を心がけたいものです。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
睡眠環境(前篇)
昨日のグループホームの会議で「夜間頻尿で睡眠不足」という課題があがりました。
夜間頻尿には原因があり、夜間多尿や機能的膀胱容量の減少、そして睡眠障害などがあります。
年をとり、心臓や腎臓の働きが低下すると、夜間に尿量が多くなるそうです。
そして眠りが浅く、ちょっとしたことで目を覚ましてしまいがちです。
本人も「トイレに行きたくて起きるのか」「目が覚めるからトイレに行くのか」どちらか分からなくなっているかも知れません。
本人も周りも、なかなか辛い状況ですね。
身体の機能的な事や障害面は主治医との連携が大切です。
日頃の状態を伝え、薬等の調整が必要となります。
それ以外では「睡眠環境」を考える事が現場では大切です。
「生活習慣の改善」「入眠環境」「睡眠環境」をどう整えるかですね。
現場で意見が出たのは、「昼間の活動量を上げよう」でした。
基本中の基本ですね。
昼間する事なくウトウト。
それで夜の睡眠が少なくなるのはごもっともです。
活動量を上げるための声かけ方法も含め、皆で共有・アプローチが必要です。
生活習慣の改善として、起床・就寝時間・食事の時間をある程度整える事が大切です。
不規則ですと、体の方がいつ排尿すればよいのか混乱してしまいがちです。
ですので不規則にならないようにする事に加え、活動のある生活習慣を確保する事。
「自分が生きる・暮らす上での必要な事を、自分でできるように」が、介護では基本だと思うのです。
まずはそんな生活リズムの見直しを行えたらいいですね。
長くなりそうなので、「後編」へ。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
寝る前のひと時・・
コーヒーを飲まれようとしています。
寝れる方は寝れるかも知れませんが・・・・
自分は寝れなくなってしまいます(笑)
凝り固まった
ご利用者、ご入居者、ご家族、地域の皆さま、そしてブログを呼んでくださっている皆様のおかげで、4年目を迎えることができました。
本当にありがとうございます。少しでも皆々様に、お還しできるように頑張りますので、これからも宜しくお願い致します。
3年という年月を共にさせて頂くなか、年齢を重ねること、持病が悪化すること、認知症が進行することなどにより、介護を要する時間が増えてきました。
日頃、『有する能力に応じること』『出来る所は、自分のチカラが発揮できるように』と、考えて実行してきました。
しかし、御本人の為にしているハズが、御本人にとってズレが生じていることがあります。
例えば、一般浴(家庭にある浴槽と同様)と
リフト浴(椅子に座ったまま、吊り上げ浴槽に入れる)です。
Aさんは、3年前の利用開始時、一般浴槽への出入りの際、掴まる手摺が分かるように声掛け、手で確認して頂くと、浴槽をまたぐことができていました。
2年後のある時から、浴槽に入ると、浴槽の中で立ち上がることが出来なくなってきました。
職員間で、話し合い浴槽内に低めの椅子を置くことで、立ち上がることがスムーズにできました。
Aさんが、お風呂に入れるように環境の整え方も職員間で、統一しました。
少しずつ、浴槽への跨ぐ際に、足を上げる支えが必要になったり、立ったままでは不安定なので、座った状態で跨げるように介助してきました。
そうして先日、久しぶりにAさんのお風呂の際に介助させていただきました。
手摺に掴まるけれども、手を放すことができず、浴槽をまたぐこともままなりません。
座った状態で跨げるようにしましたが、何か力んでしまっています。
丁度、新入社員Bさんも同席しており、Bさんから
『Aさん、不安が募っているみたいですよね。』と。
その時、ハッとさせられました。
『お風呂に入って貰いたい。』という私の思いでしたが、『浴槽に入ってリラックスできるように』に着眼してしまい、その前後にあるAさんの不安を取り除くことも重要であることを置き去りにていました。
恥ずかしい限りです。
一つの動作に表情や、身体への力み方など確認しながら、不安や恐怖心があるようならば、取り除くためにどうしたら改良を重ねていくことが大切でした。
リフト浴を試したところ、終始リラックスされていたと聞きました。
その後も何回か、リフト浴を使用し、一般浴とは格段に本人の表情も良く、不安が解消されてきています。
私の頭のなかで、リフト浴は最後の砦と思い込んでいるところがあり、何とか出来ていることに、凝り固まっていたと反省しております。
御本人にとって、御家族にとって、介護者にとって、、、。
やわらか~く、やわらか~く。御本人と、御本人を支える仲間(御家族・地域の方・職員・専門職等々)と共に探究!!していきます!!
滝子通一丁目福祉施設 副施設長 佐藤 恵美子
生活に関わるということ
先日、1Fで4月の職員会議が行われました。
そのなかである入居者の夜間頻尿が議題に上がりました。
その方の普段の様子は
21時すぎに「おやすみ~」と言われ、自分のお部屋へ行かれます。
そして現在23時.。
ここまででトイレへ行かれること、5回。
波はあるものの、トイレに行かれることで夜間の睡眠が十分ではないようで
日中、うたた寝してしまうことも…
そうなると、昼間の活動量が減少し、夜間の睡眠がとりづらくなってしまい、また昼間に疲れが残ってしまい、さらに活動量が減少してしまっているような状況です。
歳を重ねると、膀胱の容量が減少したり、眠れなくなったりなどで
頻尿になりやすい傾向になります。
薬もでていますが、なかなか抑えることは難しいようです。
打つ手がなく、このまま負のスパイラルを続けることは避けたいところ!!
よくありますが、トイレの回数が多い。その状態だけを見て、頻尿で眠れてないと思ってしまいがちです。自分自身もそのように考えてしまいがちです。
頻尿が原因で夜眠れてない。ただ、それだけに着目してしまいます。
なぜ眠れないのか、なぜトイレで目が覚めてしまうのか、
夜に眠れていないことは他にも要因があるのでは…?
日中の過ごし方であったり、就寝場所の環境であったり、その方の排泄への不安などの心情はどうであるか。
その方の1日の生活に関わっているからこそ、見えてくるものがあるのではないかと。
なにかできないか?と思い、
20℃を超える日も増え始めたここ最近。
近くの喫茶店へ通い始めました。
足腰を使い、活動量も増え、なんとか夜にぐっすり休んで頂きたいところ。
生活に関わっている介護職だからこそ、広い視野をもち、ひとつの症状や状態をみれるようになっていきたいです。
12時を過ぎました
少しずつ、変化がある日もあるようですが…
写真2
継続は力なりを信じて、頑張ります(^^;)
滝子通福祉施設1F 藤田 賢也