「地元」も大切に
本日は休みにて滝子に出勤はしていませんが、波の女のスタッフとして、休日とてやることはたくさんあります。
自宅のある地域で開催されている「認知症の家族の集い」でミニ勉強会とその後の交流会へ参加させて頂きました。
私のライフワークの一つとして、自分の職場地域のみならず、自宅のある地域への貢献もしっかりやりたい・・・そんな思いで認知症に関する集まりや、徘徊訓練等の活動に参加させて頂いております。
今日依頼を受けていたお題目は「認知症の介護技術」ということで、どんな話をしようか・・・と考えているうちに昨夜は寝てしまいました。
ということで当日でありますが、今日の朝起きてから資料作りをして午後の集まりで話をさせて頂きました。
まずは、介護者の立場や労いのメッセージを入り口に、両者の間で起こりがちな悪循環の連鎖、認知症の情報や捉え方、家族の心理ステップ、認知症の方に対する対応の基本、といった流れで話を進め、家族同士の繋がりや助け合いが必要ですとお伝えさせて頂きました。
共感、先の見通し、知識、捉え方、基本介護を盛り込むという流れがいいのではないかと思うのです。
その後はそれぞれの近況報告をされ、少しずつこの集いの目的や意味が伝わっていくことを実感させて頂きました。
皆が助け合える地域を目指していきたいと思いますし、自分もそこに協力できる事があれば参画していきたいと思います。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
「朝日」を感じる暮らし
「お日様が昇ってきましたね・・・」
朝起きたら朝日を浴びたり、外出等で午前中に日の光を浴びる事は大切です。
あわせて、朝ごはんをちゃんと食べることで日中に活動がしやすくなりますし、夜の寝つきにもいい影響がでると言われています。
その他にも朝日を浴びる事による良い効果はいくつかありますのでよかったら調べてみて下さいまし。
(高齢になると睡眠ホルモンの分泌量が減るので、目が覚めやすくなりますし、早く起きがちになりますが・・)
自律神経の交換サイクルや、脳の覚醒と睡眠のサイクルのスイッチングにより「人」は暮らしています。
これは、太陽のサイクルを生活のサイクルとしてきた「人」が何百万年かけて進化してきた体内の仕組みです。
高齢になっても、障害を持っても、認知症になっても、職員も、いいリズムで暮らしていくための「基本」ではないでしょうか。
(根拠?研究の結果?)
脳は日の光を浴びると、自律神経を「交感神経」優位に切り替え、活動レベルが上がってきます。
そして日没とともに、自律神経を「副交感神経」優位に切り替え、生体の活動レベルを下げます。
また、午前中の日の光は「セロトニン」神経が刺激され、脳の覚醒状態を呼び起こします。
このセロトニンは睡眠ホルモンと呼ばれる「メラトニン」の材料になります。
更に、セロトニンの材料になるのが「トリプトファン」です。
これは体内で生成されませんので、食事(タンパク質)で取り込む必要があります。
という事で流れとしては、
朝食で取り込んだトリプトファンは体内に入って脳に運ばれた後、日の光を感じてセロトニンに変化します。 そして、夜になるとセロトニンは「睡眠ホルモン」であるメラトニンに変わり、睡眠をサポートします。
これをわかりやすく表現すると冒頭の2行になると思います。
*詳しく知りたい方は「 」内の単語を調べて頂くといいと思います。
*この筋の専門家ではありませんので、捉え違いがあるかも知れませんのでご了承下さい。
「午前中に20~30分くらい日を浴びる」
「朝食(タンパク質)をちゃんと食べる」
皆さんの一日の始まりはいかがですか?
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
職員教育は「採用時」から
「職員教育はどのような工夫をしていますか?」
「研修はどのようにしていますか?」
実習や見学の方からよく受ける質問です。
正直、ちゃんとした教育や研修の体系ができている訳ではない滝子の現状があります。
3年目はそこに向かっていかなくてはと思っています。
しかしそんな中で、大切にしている事があります。
「採用」前のアプローチです。
入社後に育成という流れの前の段階で、やるべき大切なことです。
法定基準を満たす人員を確保、配置する必要があるのが私達の業界です。
ですので、退職者の予定が出たり、新規事業の開設時に募集をかけ、その求職者に対し面接を行うと思います。
その時に、ご自身の施設の向かうべき方針をどれだけ明確に伝え、具体的にどのような仕事をするのかを的確にお伝えする必要があります。 その時に現場の見学を必ず行い、利用者や職員の動き、表情も見て頂いた後に、仕事上のやりがいや大変さをしっかりお伝えしておく必要があります。
人員確保が優先するあまり、お伝えする仕事内容が曖昧だったり、綺麗事で事を運ぶと本人も他のスタッフも入社後が大変になることがあります。
現場に入ってからギャップを感じ、あっという間にモチベーションが下がり、時には愚痴の嵐となってしまうでしょう。
ひどければ短い間に退職、残りのスタッフに負荷がかかるという悪循環が起こることになってしまいます。
採用という作業は、「頭数」を確保するのではなく、「人」を採用するのですから、ご自身の施設の向かうべき方向性をしっかり伝え、それに尽力してくれる「仲間」になっていくのにふさわしい人なのかどうかを見極める必要があります。
その採用する「人」自身も、仕事を通じて自己実現できるように支援していくくらいの気持ちを採用側は持っていたいものです。
明確な「方向性」と「仕事の大変さ・大切さ」「現状」を伝える事。
「どうしてもここで働きたいと思うなら応募して下さいね」と伝えています。
向かうべき方向性が揃っていれば、あとは入社後に人間関係作りや育成に力を注げます。
職員育成は入口が肝心で、採用時に始まっているのですね。
「思いを一つに」
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
現在小規模多機能の受け入れ枠拡大に向け「只今職員募集中!」
詳しくは、お知らせをご覧下さいませ。
「波の女チーム出動」
15日午後、役員和田より「力を寄せてやって下さい」とメールや電話がありました。
現在15法人に広がっている、災害時法人支援ネットワーク「おせっかいネット」(詳しくはHP内記事参照下さい)で活動しているのですが、その中の奈良県の仲間の施設で寝泊りしている認知症の方の行方が分からないままで一晩越しているという内容でした。
すぐさま休日とか夜に時間が空いているスタッフに緊急連絡し、夕方6時に集まった6名で奈良県へ向かい、捜索活動へ合流させて頂きました。
波の女以外のネットワーク法人の方々も奈良に向っているとのこと。
その日も発見されなければ、この冬空の下で2晩目を迎える事になるかもしれません。
命に関わる事です。
皆で必死に捜索活動をしました。
実質2時間弱しか捜索に加われませんでしたし、その時間内では発見に至りませんでした。
名古屋へ帰りついたのは夜中の1時になっていましたが、皆その方の無事を祈りその日は解散。
16日は朝から別メンバーで出発、合流を段取りしていました。
結果、早朝に「無事発見!」との速報が流れ、一件落着となりました。
本当によかったです。
合流したものの結果は出ず、大した事はできませんでしたが、このような互いに何かあったら駆けつけ合える仲間がいる事は、とても心強い事です。
また、会った事も、行った事もない他法人やそこを利用されている方々のために、次の日も朝から勤務がありながらも、駆けつけてくれた職員がいたという事も、嬉しい限りです。
今後も、仲間のためにも尽力できる職員を大切にしながら、皆で支えあっていきたいと思います。
「でも、本当に無事でよかった~」
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
「湿度」
「今日は空気が乾燥しそうなので、湿度管理も気にして下さいね」
「分かりました。ちなみに感染症のウィルスは湿度に弱いのですか?」
朝礼中にスタッフからの質問がありました。
厚生労働省の感染症対策のQ&Aにはこう書かれています。
「適度な湿度の保持」
空気が乾燥すると、のどの粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。特に乾燥しやすい室内では加湿器などを使って、適切な湿度(50~60%)を保つことも効果的です。
とあります。
のどの粘膜は乾燥に弱いということですね。
その他にも湿度が高いといいことの付帯効果として・・
感染症の感染経路は、せきやくしゃみによる飛沫感染の割合が多い と言われています。
空気が乾燥している時は空気中の障害物(水滴等)が少ない環境ですから、飛沫やウィルス粒子は遠くまで飛ぶ事が出来ます。
湿度が高くなると、空気中の水滴が多くなりますから、ある程度はそれにぶつかって落ちますし、浮遊しているウィルス粒子も一緒です。
ですから、湿度は高い方がいいという事はわかるのですが、常に50~60%ならいいとはならないのでは?
といいますのは、湿度は気温に比例しているという事があるからです。
夏場の高温時は空気中にたくさんの「水分の量」を含むことができ、冬場の低温時は含めれる量が少ないという気温と湿度の関係があるからです。
気温が低い時は湿度表示は高くても、空気中の水分量は少ないという事です。
ウィルスは湿度ではなく、空気中の水分の量に影響されるとTVで放映されていましたから。
別の視点でみると、飛沫中のウイルスが感染力を保つ期間は、湿度と紫外線強度により変化するという話もあります。
冬では日光が弱いので、この期間は長くなりがちだそうです。
お日様が出てない時も要注意ですね。
ウィルス自体へのアプローチもそうですが、自分の体の防御機能を活かすために湿度を保つ事を意識していきたいですね。
*素人調べなので、記載した記事は全て正しいとは限りません。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
↑↑小規模の リビングに置いてある湿度計が怪しいので、別のを設置すると・・・・
方や32%、もう一方は70%超え。
そもそもの湿度計の信ぴょう性が怪しいのは話になりませんね。(笑)
自分の肌・喉感覚も頼りにしなくては。
ちなみに滝子の湿度維持は加湿器や濡れタオル干しもありますが、切り札はこちら。
1個か2個の鍋がシュシュポッポ↓↓
「願い」
波の女のブログをご覧頂いている方は、「けあサポ」の和田のプロフェショナルブログを見ている方も多いと思います。
少し前になりますが、12月3日にアップされた「願いの引き出しと実現」の中から一部抜粋させて頂きます。
↓↓
日常生活の中でふとしたときに聞こえる「願い」。
この「願い」を満たすことも僕らの大事な仕事だ。
認知症の原因疾患は、「その人にある願い」を口に出すことさえも難しくさせてしまうが、そのために僕らがいる。
(中略)
しっかりと婆さんに向き合い、常にアンテナを高くして「願い」をキャッチし、その「願い」を実現するためにどうしたらいいか。
合わせて、婆さんと関わっている人たちが「願い」をキャッチしたときに、即実行に移せる仕組みにしてドラマチックな日常生活を営めるように支援していければそれにこしたことはない。
とあります。 詳しくはけあサポ内の和田のバックナンバーをご覧下さい。
「願い」とは、こうなってほしいと思う物事でありますが、それを表出できる時は主体性が出ているという時です。
要介護や認知症になり、施設で暮らしたりサービスを使っていくと、本人の特性や職員主導の流れから主体性が損なわれる事が多く見られます。
しかし和田の言う通り、生きていく中でその推進力のひとつになっているのが「願い」であり、「ああしたい、こうしたい」という本人の意思表出であります。
これを丁寧に拾い上げ、できれば記憶や思いが強い時に即時「願いが叶う」という体験を積み重ねる事が主体性を導き出す上で大切なアプローチとなるのだと思います。
という事で本日の一コマ。
朝、小規模多機能の利用者を迎えに行くと、コートのボタンが一つなくなっていました。
本人にとっては、ボタンが欠けているという事は見栄え的にも、実用的にも「なんとかしたい」という思いが強く出るものです。
「ボタンを買いにいきたいな・・」と本人の言葉。
早速、「探しに行きましょう」という事でボタン屋を探し、購入してきました。
「願い」を叶えるアプローチを大切にしていきたいですね。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
今日は「成人の日」
朝、利用者が車に乗り込む横で、家族が写真を撮っていました。
すかさず、「皆で撮りますか?」と声をかけ、記念撮影のお手伝いをさせて頂きました。
また、昼前に小規模利用の皆さんと施設を飛び出し、近所の小学校で式典が終わるのを待ち、振袖姿を見させて頂きました。
約121万人の成人の皆様「おめでとうございます!」
新年緊急ミーティング
年明けから介護事故が多発している滝子通一丁目福祉施設。
この流れを払拭するために、職員を緊急招集しました。
波の女はどこに向っているのか。
そこに向けて何が必要なのか。
今やるべき事は何なのか。
生活支援の流れはある程度できているものの、細かな詰め、確認、予測、対応、連携などが行き届いていない現状。
この事態を乗り切るには、個人のスキルアップと、チーム力向上が不可欠であります。
緊急事態に遭遇している今、全体の波長合わせを行い、一体感を持って目的に向かい足並みを揃えていかなければなりません。
そのためには集まり、話をし、各々が意識を向上させる機会が必要なのだと思います。
そのための会合であったと皆に理解して頂けたと信じています。
波の女で働くという事。
それは専門職集団を目指していく事。
チームで挑むという事。
そのために一人ひとりが力を発揮すると共に、仲間と声を掛け合いながら協同していく必要があります。
年頭から厳しい話ではあったと思いますが、今の自分、今のチームを超えていくための大切な機会を利用者、入居者から頂いています。
目の前で起こっている事を、解決、改善しながら、皆で乗り越えていかなければなりません。
自分を磨こう。
皆で力を合わせよう。
目の前の方々のために。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
「男会」ではなく・・・
焼肉屋で男会を実施・・・
の話題ではありません。
波の女の専門職サポーターの1人、田中義行氏が昨日今日と来設されました。
田中氏は理学療法士として、本の出版や全国での講演会等で活躍されている方です。
(右手前は御存知和田ですが、その奥が田中氏です)
両日2時間づつ、現場で課題を抱えている利用者・入居者を見て頂き、直接ポジショニング、移乗、移動方法や注意点等レクチャーして頂きました。
普段の関わりの中で、職員が意識できていなかったり、身体に負担がかかっていたり、手間が増えていたりしていた、あれやこれやをスッキリ解消させて頂いた貴重な時間でした。
短時間のレクチャーでしたが、以前と比べ利用者・入居者さんの状態に改善がみられたり、職員の負担が減る介助方法を学ばさせて頂きました。
職員に負担がかかっているという事は、こちらが考えるよりも当のご本人は不安であったり、痛かったり、辛かったりしているという事ですから、両者にとって正しい介護技術を身に着けるという事は大切な事です。
聞いていて「さすが専門職!」という事ばかりでありましたが、「自分達は今まで何してたんだ!」という側面でもありました。
「目からウロコ」というより「心からウロコが落ちる」といった「なるほど!」満載の有意義な機会でした。
「学ぶ」事は大切ですね。
「なぜ?」と気付き、「どうしたら・・」と考え、「知ろうとする」「追求する」ことができるのが専門職というものでしょう。
そして目の前の現象に終始するのではなく、先の事も予見していけるという事も専門職の大切なスキルですね。
そのような姿勢を持ち続ける事は大切なのですが、私達の対象は、病気であり、人体であり、人生といった幅広いものであります。
ですので自分たちで知ろうとする事に加え、より優れたそれぞれの分野の専門職に聞く、教えて頂くという事がとても大切な事になってきます。
「他職種連携」ですね。
このようなネットワークを構築していく事が、自分達のスキルを向上させる事に加え、目の前の方々の生活の質を向上させていく上で大切な動きになります。
ところがそのような事はある程度分かっていても、現場では日々の業務や色々な対応に追われ、なかなか気付き・考え・調べるゆとりがありません。
ですので、今回のような機会がとても大切なのだと思います。
第2部では、滝子御用達の喫茶店に移動し、2日間とも座学「介護技術基礎研修」を行いました。
昨日は、協力法人であるサポートハウスのスタッフも加わっての学びの機会です。
現場での利用者・入居者に対する直接介護指導の落としどころとして、座学で再び確認を進める事は大切ですね。
2日間に渡る貴重な機会を頂き、心より感謝致します。
今回は知識・技術と共に専門職としてのスキル、姿勢に刺激を受けたのではないでしょうか。
そうであってほしいと願っています。
私達も介護・生活支援の専門職として、スキルアップをしていきたいと思います。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
それにしても男だらけのというのはなんとも・・・
インフルエンザ来襲!
正月明けより利用者も職員もインフルエンザ発症でバタバタしています。
皆様のところは大丈夫でしょうか?
睡眠、栄養、湿度、手洗いうがい、消毒・・・
頑張って乗り切りましょう!
スマートフォンタイプでタッチパネルの自販機。
感染症が広がるのでは・・・
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
「課題」と「姿勢」
新聞にくるまれたオムツ等の入ったゴミバケツ。
もう一個入れたら蓋が閉じない状態。
「次に入れる人がゴミ袋変えてね」って事?
他にも蓋が閉まらないパンパンのゴミ箱が・・・
まもなく日が落ちそうな屋上の洗濯干し場。
「他の階の洗濯物だけは取り込みに来たのね」
冷たくなってしまいました。
「誰かがやるだろう」
「自分の担当分だけ」
チームワークの大敵は、「他力本願」「他力任せ」「他人事我れ関せず」
今年の課題ですね。
一方、昨日深夜の緊急受診で判明した利用者の「インフルエンザ」
他の利用者にうつってはマズイので個室対応したいところですが、不安からなかなか個室で寝れない方。
その利用者さんのために、横で朝まで睡眠をとるスタッフの姿。
仕事時間以外で、なかなかできない事です。
その姿勢は素晴らしいですね。
「課題」を見せられ、「姿勢」を魅せられた今日の一コマ。
なんとも挑み甲斐のある施設です。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治





























