完結・完了支援
昨日はいい天気になった名古屋です。
という事で、朝一で起床介助に入った時の話です。
お部屋で着替えた後で、
「天気いいし布団干そうか」
と声かけし、ご自分でその動作ができる方だったので、
見守りしながら布団干し行為をして頂きました。
長年の行為び積み重ねにより、脳と体に染みついていらっしゃるようなので、
普段は認知症の状態にありトンチンカンな言動が多いH様ですが、スムーーーズに行われていました。
干されたのを確認した後、
「では、朝ご飯いきましょうか」
と声をかけ、部屋を出て次の行動を促したのですが、
Hさんはその場に留まって、こう言われました。
「これ(布団)落ちちゃわないかなぁ・・」
「・・・」ごもっともな話です。
布団は干して終わりではないですよね。
「干したものが落ちないように、ハンガーをかける」
までが、布団干しの行為でした。汗
「自分で布団を上げ、外にかけれればOK」
で行為を完結させ次の行動へ導こうとした自分は、
一つの動作の区切り?完結?するまでの力の引き出し、
応援の仕方の締めができていなかったのです。汗
「そうですよね」
という事でハンガーを持ってきてご本人に渡すと、布団にかけられました。
これでご本人さんは、一つの行為・行程を完結し、次の行動へ移る事ができました。
後は、洗面所で顔を洗い、髪をとかし、リビングへ出られるように支援しました。
で、お茶して1日が始まる。
これが基本的な人としての朝のスタート支援ですよね☆
今日の気づきは、中途半端はかえって不安、不快、心残り、気持ち悪さ、を招く。
特に、体で自然に行う行為は「完結した」という体感行為・感覚が大切。
という事に改めて気づかされました。
ふつうの感覚を大切に
ふつうに行ってきた行為をちゃんとやり切れる
そんな一つ一つの小さな支援の積み重ねを大切にしていきたいと思います。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
次のブログは30日UP予定です☆ よろしくお願い致します。
「自分」定点観測
皆さんのところは台風の影響大丈夫でしたでしょうか?
23,24日あたりは、あいにくの天候でしたが、自分は長野県立科あたりにいました。
最近は毎年、そこで過ごしています☆
昨年は快晴でしたが今回の立科入りは、ご覧の風景でした。
この地区では幸いに台風はたいしたことなく過ぎ去り、
月曜日はどんどん回復傾向にありました。
毎年同じ日、同じような時間、同じ場所にたって、自分を振り返ったりしています。
その場所は、2000m越え、蓼科山の大河原峠からの景色です。
浅間山ののふもとには、小諸市、佐久市、軽井沢町が見えます。
去年のこの地点のちょうど1年後です。
この1年はどうだったのでしょう、自分。
「・・・だめだこりゃ。成長できてない~(笑泣)」
ま、「自分」の定点観測・測定ですね。
振り返り、自分を見つめ、これから前に進む。
がんばろっと。
という事で、秋から冬になりつつある景色、台風一過の空をどうぞ。
また、週末台風くるって!?
皆さん、何事もありませんように。
滝子通一丁目福祉施設 井
感情
人の脳の中の神経細胞の動きで、とても大切な働きをするネットワークがあります。
「ミラーニューロン」
そもそもミラーニューロンとは、何なのでしょう?
鏡の神経細胞?ですかね。
1996年、イタリアのパルマ大学のジャコーモ・リッツォラッティ教授が率いる、研究グループによって発見されました。
「笑顔の相手を見ると自分も楽しくなる」
「怒っている相手を見ると自分もイライラする」
相手の感情や仕草を、鏡のように自分に映す(ミラー)神経の働き(ニューロン)があるのです。
これは、認知症の方々も当然といいますか、
残念ながら認知症が進行し、言葉でのコミュニケーションが難しくなってきている状態にある方が、
その効果が出るという研究結果があります。
非言語(表情、振る舞い、声など)が、相手との関係の中でとても大切なのですね。
これは介護職にとってとても大切な情報です。
もちろん、介護されているご家族にもです。
自分で自分のコントロールが難しくなり、常にストレスもかかっている認知症という状態にある方々に
接する私達が大切にすべき「非言語」
認知症について何も知らなければ、とんちんかんな言動に対し、
「またか!」
「もう嫌!」
「勘弁してよ!」
「あーーー!!!」
となりがちですが、
その時に、
「怒ってしまったり」
「イライラしたり」
「焦ってしまったり」
しては、混乱したり困っている相手を、
自分の負の感情(言語・非言語)で余計に良くない方向へ導いているようなもの。
笑顔には笑顔
涙には涙のち笑顔
怒りにも共感のち笑顔
失敗にも許容のち笑顔
悩みにも受容のち笑顔
相手にとって、有意義な環境要素である事が求められる介護職は、
自分の感情を意図的、かつ効果的に、困っている相手のために使いこなせる
「感情労働」
である事も理解している必要がありますよね。
その労働で給料もらい、飯食べていけているということなので、
役者になるといいますか、コントロールといいますか、
ちゃんとプラスの感情を使えるようにしないとですね。
「ま いっか」
「そりゃそうだよね」
何に対しても、笑いに切り替えていける介護職でありたいものです☆
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
感受性が強い?自分の脳の中のミラーニューロンシステムもちゃんと働いているようです。
仕事ではある程度コントロールしているつもりですが、
自宅の喜怒哀楽がはっきりしていて移ろいの多い嫁にはその分
翻弄される日々は続いています。笑汗
台風直撃の23日、誕生日を迎えます。嵐
誕生日は親と、周りの方々に感謝する日ですよね。
その方々がいて、この日を迎える事ができている訳ですから。
自分が「おめでとう」というよりかは、
周りの方々に「いままでありがとう☆」
次回のブログは25日の予定です。
投票支援
22日は選挙投票日でありますが、台風の影響で動きにくい可能性があります。
という事で、本日自分の住所地の期日前投票に行ってきました☆
滝子の施設に住所がある入居者さんや、自宅から通っている利用者さんにも、
投票用紙が届いています。
要介護や認知症という状態にあっても、国民の一人として「投票権」はお持ちです。
ある利用者さんに行くか聞いてみたら「行くよ」と言われました。
他にも声をかければ、行かれる方々がたくさんいると思います。
可能な限り、その意思を実現できるようにして差し上げたいですね☆
悪天候の中の移動は厳しいですので、期日前投票の段取りを進めねば。
と、いっても既に明日は前日で、たぶん終日雨模様。
ちょっと、段取り悪くなりつつある今回の、投票支援。
しかし、会場入り口までの移動は支援できても、その先の投票場内の移動や記載に関しては、
当然タッチする事ができません。
もちろんどこの政党、誰を応援するかの意思決定もタッチできません。
当施設の利用者・入居者さんは基本全員「認知症」という状態にあります。
投票所の担当の方は、中での移動や記入方法や投函行動はサポートしてくれますが、
当然、どこの政党、誰にするかは、本人の意思、判断に任せるしかありません。
記憶力や判断能力に多かれ少なかれ障害を持たれている方々なので、
いったいどうなることやら?
「候補者が分かりません」
「書き方が分かりません」
「字が書けません」
投票所では、そんな事も想定して対策をしてはいますが、
個人の権利である「意思決定」は誰もサポートできません。
色々ある中で、公平な投票は意外と難しいのではないでしょうか。
そんな環境の中で、「国民としての権利」の執行支援を守りたいものの、
「正しい判断ができるか難しいだろうし、公平な投票につながるのか?・・」
というジレンマを抱えたりしています。
関連の話題では、旧公職選挙法は後見人が付くと選挙権を失うと規定していたが、
東京地裁は昨年3月、この規定を「違憲・無効」と判断。
2カ月後には改正法がスピード成立し、昨年7月の参院選から全国で約13万6千人の選挙権が回復したとの事。
でも実際後見人がついていない、正しい判断ができるか難しいかもしれない認知症という状態の方々は、
全国で何百万人?もいるのではないでしょうか。
この認知症という状態にある方々の票はめちゃくちゃおっきいですよね!?
立候補の方々。
一票一票を必死に獲得すべく頑張っていらっしゃりますが、
介護施設には、たくさんの投票権をもたれた方々がみえます。
認知症の方々に分かりやすく、記憶に残るくらい?(難しいですが・・)何回も施設に通い、
政策といういより、人柄と、スキンシップと、印象に残る色や何かで、有権者にアピールするのも
結構大切な獲得活動だと思います。
(そおいや昔、特養に話をしにきていた候補者いたなぁ)
今後、この投票の権利をお持ちの認知症の方々への支援はどうしたらいいのでしょうかね・・
和田さん、お考え、アイディアを。笑
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
方向性って大切~☆
少し前に、週間天気予報をみていて
「こりゃあかんな・・」
という感じの雨や曇りだらけの予報でした。
ところが、昨日の夕方くらいから一時的に天気回復♪
今日もまずまずの天気。
貴重な晴れ間というかまずまずの天気とくりゃ・・
「空気を取り込み、布団をバンバン干さにゃ」
ですよね!!笑
という事で、朝からとっかかりました♪
昼前に施設を出ると・・
全館バンバン干されていました。
朝の朝礼で時々「今日は天気いいので・・」なんて話す時もありますが、
今日は天気については何も確認してませんでしたが、ご覧のとおり。
「地域の情報や、気候や、利用者さんの気持ちや、その時々の状況に合わせて生活を組み立てる」
といった根底にある方向性が、職員間で一致しているとこうなるのかなぁ~♪
と、ちょっと嬉しくなった瞬間でした。
滝子名物の景色の一つです☆
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
次のブログUpは21の夜中になりそです~
ファイト!
365回日は昇り
365回日は堕ち
そしてまた日は昇る
辛いこと
うまくいかないこと
嫌なこと
いろいろあるけど
どうせ巡る日々なら、上をむいていこうよ
どこを向いてても過ぎる1日を、大切にしようね☆
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
次回のブログは18日UPの予定です。
よろしくお願い致します。
夜勤明け
昨日までは夏っぽい日中。
今日からは秋冬っぽい空気。
おかしっぽいこのごろの気候ですね。
本日は、オレンジカフェの打ち合わせを行いました。
(副施設長の佐藤と、デイサービス責任者の日置です~)
【目的】
国が勧める「認知症カフェ(通称:オレンジカフェ)」を実施することで、
当社滝子通一丁目福祉施設近住民の方々の「介護」「認知症」にまつわる知識の習得や相談などの
ニードにお応えすると共に、さらに住民同士の交流や助け合いが促進されることを目的とします。
合わせてそのことで、滝子通一丁目福祉施設が認知され、利用者・入居者との交流が促進されることを期待し、
全体として「住みよい街」がより一層住みよくなることを願うものです。
この目的に沿いながら、利用者・入居者ならびに近隣住民にとって
有意義な時間・場所になるようにしていきたいと思います~☆
全国の関係者のみなさん。
皆さんの地域の素敵な取り組みありましたら教えてくださいね~
勉強させてもらいたいと思います。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
(前回のその後)
夜勤入明の可能性を探るべく、夜勤入りの時間有効活用をしてみた前回ブログの続きです。
高山祭り行ってきました♪♪
とてもよかったのですが・・・
結果、短い時間の夜勤は、体力消費的にもかなりいいと思われます。が・・
夜間に睡眠をとっている訳ではありませんので、明けはやはり「眠い~」
行きはなんとかたどりつけても、帰りが「眠い~」
途中で5回休憩を入れ(通常はノンストップでもいけるくらい)目を覚ましつつ帰宅しました。汗
当たり前の事ですが・・
介護だけでもありませんが、どんな勤務体系の夜勤であれ、
勤務明けに少なくとも運転(車やバイク等)は「危険」です。。。
少なくとも、いったんしっかり睡眠をとってからしか動かないといけないですね。
可能性を勢いで模索してみましたが、やはり「運転」は責任あるひとつの業務ですので、
夜勤の負荷が少なかろうとも、夜勤明けは慎重さと責任をもった行動をとれるようにしないといけないですよね。
という事でした。。。
が、秋の高山祭りの風景は良かったですよ。
いつも「祭り」よりも「食」の自分ですが。笑
夜勤入り
現在波の女では、働き方改革を模索中です☆
「色々な立場や環境の人が、やりがいと働きやすさを両立できるように」
を目指し、今の職員にとっても、これから介護の仕事をしようと思っている方にとっても、
「これならできる!」を創造していきたいですね。
その一環として、「短い時間の夜勤」を今月から実験的に行っています。
・20時30分~朝8時30分 とか、
・21時~9時
休憩2時間含むとなりますので、実働10時間勤務の夜勤です。
利用者さんが寝てからの夜勤入り。
(眠たくない方は起きていらっしゃいますが)
という事で、本日この体制初の夜勤に入る私です。
夜ごはんを食べてからの出勤ですので、
夜勤に備える(日中は横になる、寝る等)感のない夜勤入りです。笑
今日はどう過ごそうか・・
という事で、朝一で、持家の草取り2時間した後に、
天気も良い祝日なので、自宅近くの犬山城の城下町を散策しに出発~☆の様子をどうぞ。
(山の上に見える?のが犬山城です)
(散策といっても食べ歩きですが・・笑)
正午過ぎに行ったので、どこの飲食店も大行列。。。
飲食店が増えてきて、高山の古い町並みぽい感もある犬山城下町通りでした☆
という訳で、夜勤入りの緊張感のない過ごし方をして夜に出勤しました。
なかなかステキな夜勤入りができるような気がするのですが、どうでしょう波の女の職員さん。笑
まぁ、いろいろ勤務体系も工夫して、皆にとって良い体制ができたらいいですね☆
明日の夜勤明けは8時30分。
家に帰ったら、秋の高山祭り(10日)に行ってきます~☆
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
あっ、夜間の仕事はちゃんとやっていますからね。笑
次のブログUPは13日の予定です。
高山の写真Upしようかな(えっ それはいらないって!?笑)
情報ステーション
9月10、15、17日のブログで、地域の銭湯を活用しているIさんの事例を紹介しましたが、
本日はいきつけの喫茶店へ行く支援をしてきました。
その時の話です。
ママがいろいろ話かけてくれます。
「Iさん、ここにもついてきてくれて、良かったね(ママ)」
「この前は銭湯も行ってきたんだってね(ママ)」
「ん?(自分)」
喫茶店のママに、銭湯に行く支援の話しは当然していません。
となると・・
「誰やしらん、近所の人が教えてくれたわ(ママ)」
・・・
ご近所さんの情報ネットワークは、本当にすごいですね。
あっという間に広がるといいますか、共有されていくといいますか。
つまり、ちゃんと仕事をしていれば、近所、地域の方々は見ていてくれるし、共有もしてくれる。
良くも悪くもですので、ちゃんと、一生懸命、地域の方々に見て頂ける介護・支援を心がけねばと思います。
「○○さん、元気? 時々前通ると、姿を見るけど(ママ)」
「△△さんは? 最近見ないけど(ママ)」
地域の中の動きだけでなく、施設の中の事も見ていてくれます。
(外から見える環境を作っていますので)
本当にありがたい。
地域の情報でも、
「市場もうすぐ終わりだね。でももう少し先のカラオケのつぶれた跡地に
マックスバリューできるから、そっちに行くしかないね(ママ)」
「知らなかった!(自分)」
それは、私達にとっても大切な地域資源となるはずです。
本当に地域の中の喫茶店って・・
「すごい」
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
地べた
畳に座り込み、洗濯たたみ♪
滝子の施設では、畳のスペースが結構あります。
まず、全居室26室が畳(ベッドの必要な方は畳の上に置いています)
入居者が使用する事もありまので、職員事務所も畳(グループホーム)
小規模の一角も畳です。写真の敬之さんは、その一角で自ら洗濯タタミをされていました。
敬之さんは足が痛む時は、歩行不安を解消、能力に応じた移動手段として床を這って移動される事があります。
畳が多い介護施設はあまり多くないと思いますが、どうでしょう?
床が柔らかく、転倒時の衝撃が少し緩和される事や、見た目に家庭的であったりしますが、
歩行不安定な方が、這って移動したり、床に座り込んでいても違和感がないのも大切な要素です。
日本の家屋や環境が洋式中心になると、椅子とテーブル、ベッドの暮らしになってしまいます。
そうなると、ギリギリ歩いている方は危ないという事で、「車いす」になってしまいがちですが、
日本の従来の家屋での暮らしの中では、「這う」という移動方法が移動の選択肢にふつうに入っていたのだと思います。
ぴかぴかの床で這っていると違和感がありますが、
畳の上で這っている分には違和感はないですよね。
「自分の意思を行動に移せる」
ってとても素敵な事ですよね。
這っているのはおかしいという事で歩行不安定な方が、車いすに座っている事がよくあると思います。
そうなると、「座った後は誰かが押す」という受け身、依存的になりがちですよね。
「移動は自分の力」でから、誰かが押す、誰かに頼むという中間に「這う」がある場合があると思います。
そんな環境を、個人の事情、能力に応じ「地べた」を有効活用していけたらと思います~☆
(*個別の身体能力や習慣、環境、がある事でので、皆にすすめている訳ではありません)
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
8月12、15日のブログでUPした脱走事件が先日再度勃発!
今回は探すのをやめて、再度同じアプローチをして待ってたら、朝方4時過ぎに帰ってきました~☆
こうなると、脱走ではなく、散歩か? 笑