「納得」を大切に
「全部食べれないから、もって帰るわ」と利用者のKさん。
「じゃあこれに入れて持って帰ってください」とトレイを渡しました。
そして昼食の寿司をつめてみえる場面です。
ご存じだと思いますが、昼食の残りを持って帰ってもらう事はできません。
ただこの方の場合、持って帰れないのがとても心苦しい利用者なので、
このような対応をしていたりします。
その場の状況や気持ちの動きとしては、なんらふつうの方です。
「記憶」に関しては短期記憶障害がけっこうおありで、1分後には
忘れてしまっていることも結構あります。
ですので、その特性を活用させていただき、上記の対応をさせて頂いています。
ありがたい?ことに頻回にトイレに行かれたりもします。
つまり、その場の気持ちを大切にくみ取りながら、
「忘れてしまう」力を活用させて頂き、トイレに行かれている間に
保存している昼食の取り置き分を回収させて頂いています。
記憶の力が保持できていれば「なくなった」となりますが、
「なくなった」こと自体を「覚えていない」「忘れる」という状態にありますので、
このような対応をしています。
その対応がいいという訳ではありませんが、
ご本人を「騙す」つもりではなく、
その場その時の気持ちを汲み取った対応を心掛けています。
ぼくらがしていることは、見た目には「騙す」も「汲み取る」も
変わらないのかもしれませんが、
中心に考えているのは、ご本人にとってなるべく不利益にならないこと、
あくまでも「ご本人のために」という事が軸にあります。
忘れる力の活用
現場ではいろいろな、疑・だましがあったりします~
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
人はつながる
飲食中の方は後で見て下さいね。笑
写真の中の赤枠は日報の一部ですが、その日排便あった方に丸印がついています。
宿泊者8名のうち、6名が排便ありました。
(ほとんどの方が介助必要です)
人って、時々波長が合う事ありますよね。
見えない何かでつながるというか。。
伝染するというか、つられるというか。。。
共に暮らすとは、そういう要素もでてくるのではないかと思ったりする瞬間ですね。
コンビニやスーパーのレジも、すいていると思ってひとまわりして向かうと・・
列ができている。。とか。
何がどうというわけではありませんが、
波長が合う場面に立ち会うと、おもしろいなぁと思ったりします。。
下の写真は、終わった洗濯の中から紙おむつがでてきた時の残骸です。
こんなことは自分に(自分のすることに)合わせてもらわなくてもいいのですが。。汗
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
住み慣れた街で
夕方の訪問(食事準備と排泄介助)にKさんのお宅へ訪れると、外に立っていましえはた。
聞くと、「ごはん食べに行く!」との事。
歩行ができない訳ではないですが、不安定な方です。
「明日、通い利用の日ですし、今日の夜は弁当でも買ってきましょうか?」
在宅を促してみるも、
「いや。○○へ行く」
目的は決まっているようです。
決意?も。
で、道路でタクシーを待っているのです。
結局、目的地の食事処にお連れしました。
刺身定食を注文。
タクシーではないんですけど・・・
と思いながらも、タクシーで行くのについていくのもなんですし。
まぁ今のところ、有する能力にお応じ、こんな支援もありかと思っています。
住み慣れた街で、自分らしく生きるを応援するのはなかなか難しさと面白さがありますよね☆
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
やるっきゃない!
いろいろな状態、さまざまな環境によって、
介護サービス利用のが簡単にいかない方がときどきみえます。
どこまでいっても、事業所の事情によるものが大きいのですが、
他でサービス利用お断りを告げられた方は、
波の女としてはなんとか受けていきたいと思っています。
やるしかないですね☆
なんとしてでも
そこに困っている人
なんとかしたい人がいる限り
総力をあげて挑み、学びたいと思います。
総力って・・そうたいした事ないですが。汗
ちょとおおげさです。笑
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
5月外出
春の暖かい日が続き(ちょっと暑いくらいですが)
デイサービスでは、外出に最適でした。
ご近所の愛児園さんに、こいのぼりを見せて頂きに散歩。
5月は、上野天満宮、鶴舞公園、笠寺観音(六の市)に出掛けました。
写真は無いのですが、外食にも出掛けました。
鶴舞公園の様子。
鶴舞公園。公園内は、ふんわりといい匂いがただよい、素敵なバラが沢山咲いていました。
お手入れをしている方に質問したり。
皆さん、なぜか香が気になり、「これはどうだ?」「どの花から?」と言いながら、お花に顔をうずめていました。
これまた、写真が無いのですが、花の近くに行くために、小石の上に立ったり、柵いっぱいに近づき、片足、つま先立ちだったり。片足あげて、ふかーく覗き込んだり。
なかなか皆さんチャレンジャーでした。
(言い訳ですが、皆さんの勢いに負け、職員、皆さんの転倒が気になり、必死で。
写真を撮る余裕がありませんでした。)
通路がとても広く、歩きやすく、気が付くと沢山歩いてしまっていました。
いつもなら「もう歩けな~い。」と立ち止まる方も、バラの香りに誘われてついつい
いつもより沢山歩いてしまうんですね。
お散歩日和でした。
雁道のお庭も、収穫の季節。
ジューンベリーと言う木に、実が付きました。
ワイルドベリー、ストロベリーも実がつきましたが、食べられそうな物ではなさそうです。
ジューンベリーは美味しく、皆さん好評ですが、とっても小さくて「がばっと食べたい!」と言われます。
皆さん優しいので、鳥にもとっておこうね。と食べる分だけを毎日収穫しています。
ご近所さんも、「それ、食べれるの?」と声を掛けて下さり、味見をして頂いたりします。
味は?と言うと酸味が少なく、甘みが強く。すももの様な味です。
ある日のメニュー。
急に暑くなったので、涼しげなメニュー。
ちらしずし。
大根と厚揚げの煮物。
豚しゃぶ。
おひたし。
お吸い物。
スイカとみかん。
皆さん食欲旺盛です。
もう5月も終わりですね。
クラブ雁道 デイサービス 日置
え~本日は・・
先週の昼食、出前をとることになりまして、、
ハンバーグ弁当や寿司をとることになりました。
寿司の方は、は雰囲気や見た目も大切ということで、
「桶(おけ)」での配達をお願いすることが多いのですが、
「出前で寿司をとり、皆で会食」
となると・・・
「え~皆様、本日はお忙しいなか・・」
と突然立ち上がり、あいさつをされる方が。
とても素敵な場面です。
目の前の景色と、過去の出来事が重なってしまう事はよくあることです。
いやぁ、それにしてもみなさん周りの状況をよく把握していられるんですよね。
ちょっと、状況把握や理解がずれているだけで、その場の把握は間違っていませんよね☆
あとは周りが合わせる、受け止める。
合わせられる、受け止められるようにその場の調整をする。
その方が周りから「何やってんだ!」と思われないよう、言われないよう
立ち振る舞いをするのも僕等の仕事です。
こんな楽しい!?場面に立ち会えたりするも
この仕事のおもしろいところだと思います~☆
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
立ちあがられる10分くらい前にたまたま声をかけたとき、
神妙な面持ちだったのは、スピーチする前の緊張からだったのでしょう。笑
どこへ向かうのか。。。
最近こんな記事をみかけました。。。
社会保障費190兆円・・考えただけで腸炎になりそうですね。
人材不足33万7千人・・仙人になんとかしてもらいまようか。
お金はどんどん必要になり、でも働く人が足りない。。。
これがどれだけ深刻なことか、あまりぱっとしないというか、
実感として感じにくいですよね。
でも、確実にそこに向かっているのは事実です。
私たちが納める税金がどんどん増えるのでしょうか。
徴収が増えた分がどう使われていくのか?
今よりもっともっと国民皆が気になっていくのかもしれませんね。
それでも、職員不足により、需要と供給のバランスが悪くなり、
サービスを受けたくても受けにくかったり、制限がかかったりする可能性もありますよね。
人として暮らし
人として死んでいくために必要な、
医療や介護にまつわるお金と人の問題はとても深刻です。
そんな厳しい時代に突入している現在、私たちはどうすればいいのでしょうか?
ただ言えるのは、今は将来につながっているということ。
今、目の前の助けを必要としている方の応援をちゃんとすること。
今、互いに認め、たたえあう職員同士、職場環境を作っていくこと。
今、人と人、人と地域が繋がっていくこと。
これが、厳しい時代を支える土台になっていくのだと思います。
気持ちも行動も、今からしっかり備えていきたいものですね☆
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
いつでも心のゆとりを持っていたいですね♪
おでかけ
月曜日は、施設全体お出かけの日。
1階~3階の入居者、利用者皆でおでかけです。
福祉バスを手配し、高速を走り、南知多へ☆
福祉バスといっても、リフトと車いす固定スペースがあるだけの、
立派な観光バスでした♪
皆で乗り込み出発~☆
高速を走り約1時間。
海にほどよく近い福祉旅館「サポートイン南知多」へ到着。
ここで、昼食を頂いてきました。
バラエティ豊富な地元食材たっぷりの御膳やあさりラーメン♪
テンション上がりますね~☆
昼食後は、少しお楽しみタイム♪
波の女、宴会担当の寒いボケはおいておいて、
旅館のスタッフさんが歌で会場を盛り上げてくれました~
もちろん入居者さんもカラオケに参加しました。
温泉入浴希望者は残念ながらいませんでしたが、
おいしいごはんをたくさんたべて、満足されている方々が多かったです。
また、御世話になりにいきたいと思います~
おいしいごはん、温かく素敵な対応ありがとうございました。
帰りには、おきまりの寄り処「えびせんべいの里」へ。
愛知県へお寄りの際、または愛知県南知多への旅行やランチ企画をたてていただく際に、
「福祉旅館サポートイン南知多」を活用されてはいかがでしょうか。
TEL:0569-89-8011
館内バリアフリー、食事や入浴は、要介護の方に対応可。
もちろん、要介護でない方も満足いただけると思います。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
今回の全体外出で大失敗2つ。汗
旅館の場所を間違えていて、間違えて道案内、到着遅れ。
あと、昨年と比べて車いす対応の方が増え、
乗り降りにすごく時間がかかるようになった事でした。
すみません~
繋ぐ
入浴介助あとの風呂場、洗い場は基本濡れています。
床がすべらないように、石鹸の泡を流したりはよくしますが、
床の乾燥まではなかなかできないままに、次の方の利用に至ることが多いのが現状です。
しかし、次に「誰が利用するか」によっては、このひと手間が大事だったりします。
この日、この後に入る予定の方は、女性だったのですが、
大腿骨骨折後、痛みと立ち上がりの不安から、後ろにのけぞってしまい、
立位が不安定な方の入浴でした。
同性介助希望の方ですので、介助するのも女性のスタッフなのですが、
重心が後ろにいってしまい、ふんばりがきかない方を風呂場で
立ち上がり介助するのは、滑るリスクが高くなります。
そうなると床のコンディションが大切になるので、
しっかり乾かすとか、何かの滑り止めアイテムを利用する必要性が出てきます。
という事で、次の入浴者と職員のために、しっかりと床の水分を飛ばして、
仕事のバトンタッチをしました。
こうした「繋ぎ」のひと手間が、僕らの仕事ではとても大切だったりします。
「次の利用者や職員のために何をすべきか」
こんな仕事の繋ぎ方で、仕事の質を向上させていけたらいいなぁと思っています☆
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
雁道ランチ
5月になり、気候も良くなり、さらにご飯が美味しい季節がやってきました。
波の女は、自分でできる事は、自分で。
デイサービスでも、お昼のご飯は自分で。
メニューを考えて、買い物に行き、作ります。
「今日、これ食べたい!」と言う日もあれば、面倒な日も。
メニューを決めるのは、本当に難しいです。
私も主婦でもありますが、正直、毎日家族のメニューを考えるのは、苦手。
と言うか、嫌い。と言うか、面倒。というか。
皆さんが、「まあ、何でもいいわ~。」と言う気持ち、良くわかります。
でも、ここはぐっとこらえて、頑張って考えて頂きます。
広告を見たり、季節の美味しい食材を考えたり、職員さんの昨日の夕飯を聞いてみたり。
調理は皆さん慣れた物。とても早いです。
煮物を待つ間、手持ち無沙汰になっちゃう事も。
きょうのメニューはこちら。
ご飯。お吸い物。
卵焼き。里芋煮。きんぴらごぼう。
お魚の方は、ブリの煮つけ。お肉の方は、牛肉の細切り炒め。
ちなみにお肉の方は、トマトが苦手なので、トマトのお皿はないです。
みかん。みかんは4個だったので、分ける方は大変そうでした。
定食屋さんみたいです。
食べた後は食器を片づけます。
男性も頑張ります。
もともと、やっていた方もいれば、家では全くやらないけれど、
女性が美味しいご飯を作ってくれたし、できる事でお返ししたい。
と自ら動く方。じっとしててもね。と動かれる方。
今まで、家族にやってもらってたから。とか。
皆さん考え方は色々ですが、職員が声を掛けなくても動き出す事がとても素敵です。
デイサービス・クラブ雁道