篠島食いしん坊ツアー
愛知県の離島にある、【篠島食いしん坊ツアー】に行ってまいりました。
グループホーム一階リーダー、舟橋(ふなばし)です。
送り仮名をつけてみました。笑
僕は「ふなはし」ではなく、「ふなばし」と「は」が濁ります。
覚えて頂けると嬉しいです。
本題に入ります。
先日、昨年の波の女【望年会】で会社からのクイズゲームで獲得した「篠島食いしん坊ツアー」へ招待されてきました。
※世の中は「忘年会」と言っていますが、波の女では「望年会」です。
(過ぎた日々を忘れるのではなくて、それも踏まえて来年を望む!という意味が込められています)
「漢字が間違っている」だなんて思わないでくださいね。笑
その当日、僕は夜勤明け。
師崎まで車で走り、師崎港から定期高速船に乗り約10分、篠島へと到着。
行きの海は穏やかでした。
篠島港に着き、今晩お世話になる女将さんへ電話で連絡を入れ、お迎えに来て頂きました。
宿に着き、一旦身体を休め、今回の目玉景品の一つである、「豪華な夕飯」を頂きました。
食事を頂くお部屋に入り、数分…
ドンドンドンドン料理が運ばれてきました。まーぎょうさんと!!笑
メニューとしましては、ふぐ料理のコース(刺身、鍋、寿司など)、伊勢海老の刺身刺盛り(クロダイ、アワビ、サザエ、ミル貝)とその他もろもろ。
ものすごーく美味しかったです。
でも、夜勤明けの身体ということもあり途中で寝ていました。笑
全て食べきれず、翌朝の朝食にも出して頂き食べることができました。
本当に、美味しく新鮮でした。
このような、波の女のステキな一面もたくさんありますよ。
社長、職員さん、入居者・利用者のみなさん、そのご家族の皆様、地域で支えて下さっている近所のみなさん、美味しく頂きました。
ありがとうございました。御馳走様でした!!
リフレッシュもでき、また精一杯仕事します。
滝子通一丁目福祉施設 1階リーダー 舟橋 琢磨
もってきかた
「洗濯物をたたみませんか?」
ぐちゃぐちゃだったり、山盛りだったらどう思うだろうか?
布団をしまう。
部屋はカーテンを開ける。
照明をつける。
室温を調整。
洗濯物の大半は、視界に入らないように押入れに入れる。
笑顔で穏やかに「一緒にたたみますか」
押入れの前に座る。
楽しく会話をする。
さりげなく押入れから洗濯物を追加していく。
スタッフ側の「してほしい」
相手側の「やろか」
どちらのもってき方が支援者のとって大切でしょうか?
買い物も、洗濯も、掃除も、片付けもそうですね。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
「承認」
研修等では「相手を認めよう」「褒めよう」と聞くことが多いと思います。
でも仕事上の観点で考えると、本来は「頑張ったら承認される」もの。
ところが「承認されないと頑張れない」という逆の感覚を持っている現場スタッフがこの業界では多いように感じます。
結果、上司は過剰に承認を意識し、現場スタッフは過剰に承認を欲求することに繋がります。
それが続くと感覚がマヒします。
「言わなくてはいけないことを言いにくくなる」上司
「認められ感がなく、やりがいがなくなる」現場スタッフ
それの行き着く先は支援力の低下。
被害を蒙るのは利用者。
上司の仕事の基本は、部下の「存在に対する承認」
「お疲れ様」「よろしくお願いします」「ありがとう」「助かった」「頑張ろう」
仕事の「出来栄えに対する承認」はその次の段階です。
普段から部下に関心を寄せ、挨拶や会話の量を多くすることが大切ですよね。
現場スタッフは「承認」を求める、「承認」がないと頑張れない。
ではなく、本当の「承認」を得るには、それ相当の努力と時間が必要だと気付くことが必要ではないでしょうか。
「承認」は求めるものではなく、「仕事の結果」として返ってくるもの。
いかがでしょうか?
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
災害「体験」法人ネットワーク? in福島
正式名称「災害支援法人ネットワーク おせっかいねっと」
全国15法人(H26.2現在)の仲間で構成されています。
災害発生時に要請を受けなくとも必要な物、人を届け合うことを目的に繋がる仲間たちです。
その関係で2月14日から、「被災地訪問研修会」に参加するため福島県に来ています。
震災より3年を迎えようとしていますが、その被災地の非難区域に入らせて頂き、現状を見せて頂く予定でしたが・・・
時折、真横から吹き付ける猛吹雪・・
駐車場に車もうまってました・・
朝から吹雪の荒れ模様。
こんな雪はこちらでもめったにないとの事。
これはまさしく「災害体験」ですね(笑)
ということであまり身動きがとれず、目的地は二転三転。
なんとか仮設のグループホーム見学をこなすことができました。
128世帯の仮設住宅の住民と共に、コミュニティを築いていらっしゃる姿を見せて頂きました。
見学だけで終わるはずもない「おせっかいネット」
ホーム前の除雪作業を買って出まして、ごらんの通りです。↓↓
その後郡山に戻り、学習交流会として福島の現状や課題について報告して頂き、意見交換を行いました。
夜はお約束の「交流会」
2次会、3次会と深夜まで、エネルギッシュな集団が夜の街を闊歩していました。
有事の際には、おせっかい魂で駆けつける仲間達の存在は心強いものです。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
雪かきついでの「雪だるま」 余分でしたか?(笑)
「うまい!」
小規模多機能型居宅介護「クラブ滝子」利用中のH様。
年明けから体調を崩し入院されていました。
1月末に退院してから無気力傾向で、口から出るのは「横たになりたい」ばかりです。
ちょうど2週間目の今日、「喫茶店にでもいきませんか?」とお誘いしました。
首を横に振られました。
しかしその直後、「オロナミンCが飲みたい」と言われました。
間髪入れず「では買いにいきましょう」「コンビニですか?スーパーですか?薬局ですか?」と伺いました。
「薬局がええ」と言われたので準備をし、薬局へ向い、購入して頂きました。
車椅子を忘れた事にして、店内をカートで回って頂き、商品を探し、持ち上げ、お金を払い、クラブへ持ち帰りました。
部屋に戻った直後、早速フタを開け飲まれていました。
自分の力を使って手に入れてきたものですので、特においしいのかもしれませんね。
今回みたいに「即実行」とはいかない時もあります。
ですが、主体性を導きだす大切な機会の一つだったと思います。
「思いを実現する支援力」
その姿勢が主体性を導き出すきっかけになるのだと思います。
認知症は過去を忘れる力を持っています。
入院していた事など吹き飛ばし、こんな「今」を積み重ねることで、今日を明日を生き抜く力を導き出したいものです。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
ぼそっと「うまい・・・」
「しんどい」のがいい
私たちの目の前にいるのは「人」であります。
常に「人」は自分の意思を行動に移します。
言葉にします。
行動する・・・それは記憶との兼ね合いの中で考え、判断し、指令を出す脳の存在があります。
そして、意思を行使できるための体の各部位、機能も必要です。
その脳や体が不本意ながら壊れてしまった方々が、目の前にたくさんいらっしゃります。
脳が壊れたら、今までできたことができなくなることがあります。
脳が壊れたら、何が起こるかわかりません。何だって起こり得ます。
おかしなことも言うかもしれません。
それでも脳は感じ考え、働き続けます。
それを行使できる体があれば、とんちんかんでも行動に移されるでしょう。
ただし、最後までやり遂げることができないことになるかもしれません。
それでも、脳が働き、体が動き続けるのです。
その事を私たちはどう捉えているのでしょうか。
意思を行動に移せることの素晴らしさをどう受け止めているのでしょうか。
私たちは目の前の方々のサポーターです。応援者です。
私たちの思い通りに目の前の方々を動かしていくのが仕事ではありません。
私たち主導で生きさせていくものでもありません。
「自分の力」を使って、「今」を大切に主体的に生き抜いて頂きたい。
それを応援するのが私たちの仕事です。
ある意味振り回されてなんぼです。
それは相手の主体性を重んじれたという事ではないでしょうか。
あ~ 今日はしんどかった。
でも主体性を大切にできた自分がいたんだ。
そんな感覚を大切にしたいものですね。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
大須観音節分宝船行列
暦上では、「立春」。
まだ若干寒いですが、春がすぐそこまでやってきました。
グループホーム滝子通一丁目 一階の舟橋です。
先日の節分。
朝9時に出勤したら、夜勤明けの職員さんから「おはようございます。今日は朝から節分の話で盛り上がり、大須の豆まき行事と、パレードを見に行きたいと入居者さんが言ってました」と申し送りを受けました。
天気も良く、風もあまりなく、気温も温かい。
これは是非とも「行きたい」を叶えてあげたい。
と思い、どうしたらいけるかをまずは頭の中でぐるぐると考えました。
滝子通一丁目福祉施設では、毎朝、朝礼を日勤の職員さんで行います。
その、朝礼の場で上記の件を伝え、各階職員さんに振ってみました。
「いけたら行きたいねぇ~」と言う感じでしたが、僕一人で「行きたい」と願った入居者さんと行くには厳しい状況でした。
行くなら各階の職員さん1人ずつ出て、合同で行くのがいいかなと。
施設長に話を振って、相談したところ、「この行事は、もの凄い人だよ。」と情報を頂き、早速情報収集をインターネットにて集めてみました。
ある程度の情報を集め、段取りして昼食後の13時過ぎに、各階の「行きたい」入居者、利用者さん合計、11名+職員4名で、大須観音節分宝船行列に行くことができました。
現地に到着すると、すでにもの凄いヒトダカリ。
とりあえず、歩道の所で場所を確保。
しばらくして、パレードが始まりました。
中には、涙を流す方や、パレードしている人に笑顔でずっと手を振って「ありがとう、頑張ってね」と言ってたり。
時折、行事を見に来ていた人々に声をかけられ、会話するすがたも…。
社会と繋がって暮らす姿って素敵ですね。
滝子通一丁目福祉施設 1階リーダー 舟橋 琢磨
「婆さんず行列」
2月3日は節分でしたね。
大須観音(名古屋では有名な観音さんや商店街)では節分行列がありました。
当日、話を持ち出した所、「行きたい~」となり早速企画。
1,2,3階の利用者・入居者さん11人が行くことになりました。
普段から込み合う商店街なので、入り口横で待機すること数分。
行列がやってきました。
ブラスバンド、大正琴、オープンカー、還暦隊、山車と行列が続きます。
山車は目の前すれすれを通過し、「ぶつかる~」ということで急遽退避するほどの近距離。
中には感極まり、涙する方もみえました。
節分行列が通り過ぎた後、その後を追い、滝子通福祉施設入居者・利用者の11名とスタッフも商店街の中へなだれ込みました。
商店街の中を、婆さんず行列も行進です。
皆さん、たくさんの店や人に目が輝いていました。
という事で、節分行列の途中休憩所で一緒に休憩し、観音さんにお参りをして帰ってきました。
伝統行事に参加する事も、普通の暮らしですね。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
駐車できたものの一般歩行者用の通路しかなく、高齢者にやさしくない駐車場でした。
皆さん上手にくぐってました。
これも体を使ういい機会でしょうか?
介護職さん。帰ったら何をしますか?
先日の会議時に「帰ったらまず何をしますか?」と聞いてみたところ、「手を洗います」と答えた人がパラパラといた程度でした。
滝子は制服の着用がありません。
制服がある所でしたら、出勤して着替え、仕事が終わった後に着替えて帰るという事になるかと思います。
介護職は自己の体調管理が欠かせません。
そういった意味から、施設に菌を持ち込まないのは当然の事として、家にも施設から持ち帰らないというのも大切な事ではないでしょうか。
独身ならまだしも、家族がいる所へ帰る方は気にしておくべきだと思うのです。
出勤したら、手洗い・うがい。
休憩や買い物等で外出して戻ったら、手洗い・うがい。
仕事が終わったら、手洗い・うがい。
家に帰っても、手洗い・うがい。
介護職は手が荒れるので、ケアも大切です。
ちなみに自分は・・・
玄関から入ったらまず靴下を脱ぎ、脱衣場へ最短距離で移動。
服は洗濯機、そのままシャワーを浴び、うがいも済ましてサッパリとして部屋に入るようにしています。
いかがでしょうか?
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治
最近のニュースより
認知症関連のニュースはよく目にします。
1月中で目についたものから一部ピックアップしました。
〈万引48%が60歳以上 石川県警、認知症の増加指摘〉
北國新聞社 1月31日(金)2時19分配信より一部抜粋
石川県内で昨年、万引容疑で摘発された551人のうち、60歳以上の割合は過去最高となる48%の267人に上ることが30日、県警のまとめで分かった。万引犯の高齢化が進む中、県警は認知症の人による犯行の増加を指摘する。「わしはやっとらん」。認知症とみられる言動に、通報する警備員も、取り調べる警察官も、やるせなさを募らせる。
<認知症>不明・死亡578人 遠方で保護も…2012年分
毎日新聞 1月29日(水)7時15分配信より一部抜粋
認知症またはその疑いがあって行方不明になり、死亡確認された人が2012年の1年間に359人に上ることが分かった。同年末までに見つからなかった人も219人いた。毎日新聞が全国の警察本部などに取材して集計した。合計すると578人で、認知症の人を巡る深刻な実態が判明した。
死亡確認された359人(届け出が同年より前の人を含む)は山林や河川、用水路のほか、空き家の庭や道路上などで発見された。
都道府県別の死者数は、大阪26人▽愛知19人▽鹿児島17人▽東京16人▽茨城15人▽北海道、福島、長野、兵庫各14人--など。
認知症の人が遠くまで行ってしまう事例も判明した。大阪府警によると、12年8月に松山市の港で発見▽13年1月に届け出22日後に北海道函館市のパチンコ店に迷い込み保護--された。四国や北海道にたどり着いた経路や、その間の生活ぶりは分かっていない。
行方不明となった認知症の人の数や死者数は、正確にとりまとめられていないのが現状だ。行方不明者届を巡る警察本部の対応の違いなどで、現行の集計に含まれない数がかなりに上るとみられる。
〈認知症:115人鉄道事故死 遺族に賠償請求も〉
毎日新聞 2014年01月12日 より一部抜粋
認知症またはその疑いのある人が列車にはねられるなどした鉄道事故が、2012年度までの8年間で少なくとも149件あり、115人が死亡していたことが分かった。当事者が認知症であることを記載していない届け出も多く、件数はさらに膨らむ可能性がある。
事故後、複数の鉄道会社がダイヤの乱れなどで生じた損害を遺族に賠償請求していたことも判明した。当事者に責任能力がないとみられる事故で、どう安全対策を図り、誰が損害について負担すべきか、超高齢社会に新たな課題が浮上している。
事故の多くは認知症による徘徊(はいかい)や、危険性を認識しないまま、フェンスなどの囲いがない場所や踏切から線路に入って起きたとみられる。線路を数百メートルにわたって歩いた人や、通常は立ち入れない鉄橋やトンネルで事故に遭った人もいた。
認知症の人による鉄道事故を巡っては、名古屋地裁判決が昨年8月、「家族が見守りを怠った」というJR東海の主張を認めて約720万円の賠償を遺族に命じた(遺族側が控訴)。家族会などからは「一瞬の隙(すき)なく見守るのは不可能。判決通り重い責任を負うなら在宅介護はできなくなる」と不安の声が上がっている。
毎日新聞はJR東海の事故を含め、被害者の氏名や所在地が判明した9社10件の事故について、遺族や関係者に話を聞いた。
遺族によると、係争中のJR東海のほか、東武鉄道が2件、近畿日本鉄道と名古屋鉄道が各1件で約16万〜137万円を請求していた。
万引き、行方不明、鉄道事故・・・
人は自分の意思(脳の判断)を行動に移している訳ですが、その脳が壊れると何でも起こりえるという事です。
462万人と推計される認知症の発症者。予備軍も400万人いるとか。
認知症1000万人時代が到来するのかもしれません。
環境が認知症の方に合うように、社会の意識・構造を変化させていかなければと思うのですが。
「血液1滴で認知症診断ができるようになる(来年くらいから)」というニュースもありましたが、認知症になってしまった時の、家族、地域、社会全体の「支え」や「備え」「意識」がまだまだ不十分な現状では、これはありがたくない技術かもしれません。
ニュースや記事では不安材料ばかりが目につきますが、安心できるようなニュースや取り組みもどんどん情報公開して頂かないと、不安をあおるばかりで、認知症になってしまったら「もうだめだ」と鬱になってしまう人が増えるかもしれませんよね。
別の視点ですと、何か起こると「お金」がかかることになる可能性も高いので、認知症により発生した損害を担保する「認知症保険」なる新たな保険の開発も必要だと思うのですが・・どうでしょう保険会社さん?
鉄道だって踏み切り内くらいは人感センサーを設置して、反応ありの場合は電車に連絡がいくとか・・・
ニュースや新聞、雑誌等メディアを挙げて、認知症対策の成果やいい取り組みをピックアップし続けて、「安心感」を広く国民に伝えていってもらいたいものです。
もちろん僕らも頑張ります。
滝子通一丁目福祉施設 施設長 井 真治